平成仮面ライダーバトルロワイアル@ ウィキ内検索 / 「エレジー♪支えてくれる人」で検索した結果

検索 :
  • エレジー♪支えてくれるひと
    エレジー♪支えてくれるひと ◆Wy4qMnIQy2 「許せるかよ、こんなの……!」 外観も豪華な洋風の屋敷。その中にある広大な庭の芝生の上で、加賀美新は怒りを零した。 矛先はつい数分前、影山瞬が抗議をする間もなく殺された悲劇。 彼を殺した死神博士と名乗る男は、この場で互いに殺し合うことを命じた。 それがたった一つだけでも世界を守るための手段だという。 (だからって、あんな人を馬鹿にしてる奴らに従えるか) 「いらないから」なんて勝手な理由で人を殺し、さらに多くの命を互いに奪い合わせようとする大ショッカーという組織。 加賀美には、彼らがただ人の命と弄ぶ非道としか思えなかった。 心は奴らを決して許せないという怒りに熱く燃える。 (でも、奴らに逆らって世界が消えてしまったら……) しかし、現実に人の命が消えようとしているらしいことを考えると、心...
  • ◆Wy4qMnIQy2
    ◆Wy4qMnIQy2 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 015 エレジー♪支えてくれるひと 加賀美新、紅渡、園咲冴子 045 亜樹子オン・ザ・ライ 霧島美穂、鳴海亜樹子、乃木怜治 054 閃光の刻 北條透、東條悟、矢車想 登場させたキャラ 1回 加賀美新、紅渡、園咲冴子、霧島美穂、鳴海亜樹子、乃木怜治、北條透、東條悟、矢車想 コメント 名前 コメント
  • 仮面ライダーキバからの参加キャラ
    追跡表:仮面ライダーキバ 紅渡 21 NO. 作品名 作者 015 エレジー♪支えてくれるひと ◆Wy4qMnIQy2 032 カンタータ・オルビス ◆LQDxlRz1mQ 047 加速度円舞曲♯王と牙の運命 ◆7pf62HiyTE 065 魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(前編)魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(中編)魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(後編) ◆MiRaiTlHUI 067 第二楽章♪次のステージへ ◆LuuKRM2PEg 068 愚者の祭典への前奏曲(第一楽章)愚者の祭典への前奏曲(第二楽章)愚者の祭典への前奏曲(第三楽章) ◆7pf62HiyTE 072 愚者の祭典 涼の来訪に亜樹子の涙(前編)愚者の祭典 涼の来訪に亜樹子の涙 (後編) ◆LuuKRM2PEg 080 チューニング♯俺を利用しろ!(前編)チューニング♯俺を利用しろ!(後編) ◆7pf62...
  • 英数字の本編用語集
    英数字の本編用語集 【SSタイトル元ネタ】 【SSタイトル元ネタ】 一部のSSのタイトルは、平成仮面ライダーのサブタイトルの法則にちなんだものになっている。 たとえば…… 仮面ライダークウガのサブタイは漢字二文字 滂沱、代償などクウガのキャラの登場話で使用されている。 ふたりのP/団結は一条薫の初登場回であるため、「団結」の二文字が入っている。 仮面ライダー響鬼のサブタイは「動詞+名詞」 差し伸べる手、止まらないB/もえるホテル(後半部分)など響鬼のキャラの登場話で使用されている。 仮面ライダーキバのサブタイは必ず音楽記号が入る エレジー♪支えてくれるひと、加速度円舞曲♯王と牙の運命などキバのキャラの登場話で使用されている。 仮面ライダーWのサブタイは「アルファベット+○○/○○」 ふたりのP/団結、Wアクション/二人の不幸重なるときなどWの...
  • 滂沱
    滂沱 ◆M5iWBd9Yc2 F-06市街地……そこで、異なる世界の者たちが争いを行っていた。 といってもそれは口喧嘩レベルのようで、ライダーバトルには発展していない。 「貴様……男たるもの、妻だけを愛するのは当然だろう!」 「ふん、何を言っている。勿論一番愛するのは妻だが、俺は世界中の女性を愛せる男だ。お前とは器が違う!」 「やめろ!!!お前ら!!!」 この三人……乾巧、紅音也、園咲霧彦は出会ってすぐ互いに戦う気がない事を確認できたが、 情報交換や大ショッカーへの不満を語り合っている最中、音也と霧彦の恋愛感が激突してこうなってしまったのだ。 「この園咲霧彦の器が小さいだと! 背を比べてやろうか!?」 「ふん、女に捨てられた男に相応しい単純な物の考え方だな」 「ぬぉあ!やめろ!人が口を滑らせたのをいいことに!」 「...
  • 二人の船出
    二人の船出 ◆VbYNTlLnDE 橋の手すりに寄りかかり眼前に広がる海を眺める者がいた。 黒い革のコートに身を包んだ、がっしりとした体格の男だ。 「うーみーはひろいーなおおきぃーなー……」 思うところがあったのか、男は童謡を歌い始める。静かな歌声が海風にのまれていく―― この場がどういう場所か男は理解をしている、今この瞬間にも危険が迫っているかもしれない。 しかしどのような時、場所であろうと常に平常心とマイペースを保つ。 それが鬼として長年戦い続けてきた男、ヒビキの強さの一つだった。 「つーきーはのぼるーし、ひものーぼーるー……」 穏やかな童謡とは裏腹にヒビキの頭は状況の整理をフル回転で行う。 既にデイバッグの中身は確認し、周りの環境と地図を照らし合わせ自分がG2エリアにいる事も把握済みだ。 そして名簿の内容も...
  • カンタータ・オルビス
    カンタータ・オルビス ◆LQDxlRz1mQ  戦いの神──その異名を持つ戦士が、相刀を構えたまま二人の戦士を見つめる。  自分の世界を守るために他人の命を消し去る覚悟を背負った二人の戦士。  彼らの重い戦いを、彼は知らない。  仮面ライダーが二人。怪人が一人。  だが、これはダブルライダーが怪人と対峙する、という王道展開にはなり得ない。  彼らは互いに敵なのだから。  重力の赴くままに地を蹴ってエンジンブレードを振り下ろしたのは、仮面ライダーキバであった。  その狙い目は、タブー・ドーパントである。  が、その重力というものを無視するように、タブーは浮遊して後退する。振り下ろす間に、長い隙が出来るのは当然のことともいえる。  小さな竜巻が、振り下ろした地面に一瞬だけ吹き乱れる。風の形を見えなくしたのは、地を焼いた火花だ。  焦...
  • 仮面ライダーWからの参加キャラ
    追跡表:仮面ライダーW 左翔太郎 21 NO. 作品名 作者 011 ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz1mQ 030 Xの可能性/悲しみを背負い ◆LuuKRM2PEg 036 二人のジョーカー ◆MiRaiTlHUI 058 Jの男達/世界を守るために ◆LuuKRM2PEg 071 愚者のF/幕間劇愚者のF/野外劇 ◆7pf62HiyTE 078 決意の名探偵 ◆nXoFS1WMr6 087 This Love Never Ends♪音也の決意(前編)This Love Never Ends♪音也の決意(後編) ◆LuuKRM2PEg 096 Tを継いで♭再戦(前篇)Tを継いで♭再戦(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 102 G線上のアリア/ファイト・フォー・ジャスティスG線上のアリア/チェンジ・アワー・フェイトG線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステムG線上のアリ...
  • 【第1回放送までの本編SS・投下順】
    第一回放送までの投下順SS NO. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング 死神博士、天道総司、影山瞬、草加雅人 001 ふたりのP/団結 ◆LQDxlRz1mQ 一条薫、照井竜 002 My name is ◆LQDxlRz1mQ 擬態天道 003 光を背負い ◆LuuKRM2PEg 天道総司 004 Wアクション/二人の不幸重なるとき ◆LQDxlRz1mQ 鳴海亜樹子、野上良太郎(U,K) 005 闇を背負う男と光の名前を持つ女 ◆LuuKRM2PEg 矢車想、光夏海 006 共同戦線 ◆LQDxlRz1mQ 秋山蓮、北岡秀一、キング 007 俺を動かす力 ◆YlAksA5vE6 剣崎一真 008 宇宙一迷惑な男 ◆LQDxlRz1mQ アポロガイスト 009 ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz1mQ 左翔太郎、木場勇治、相川始 010 正義ノミカタ ◆LQDx...
  • 仮面ライダーカブトからの参加キャラ
    追跡表:仮面ライダーカブト 天道総司 8 NO. 作品名 作者 000 オープニング 003 光を背負い ◆LuuKRM2PEg 038 風 ◆LQDxlRz1mQ 051 綺想曲♭もう一人のカブトと音也 ◆7pf62HiyTE 055 強敵金カブ(前編)強敵金カブ(後編) ◆LuuKRM2PEg 066 暁に起つ(前編)暁に起つ(後編) ◆MiRaiTlHUI 079 生きるとは ◆LuuKRM2PEg 088 太陽は闇に葬られん(前編)太陽は闇に葬られん(後編) ◆/kFsAq0Yi2 加賀美新 2 NO. 作品名 作者 015 エレジー♪支えてくれるひと ◆Wy4qMnIQy2 032 カンタータ・オルビス ◆LQDxlRz1mQ 矢車想 15 NO. 作品名 作者 007 闇を背負う男と光の名前を持つ女 ◆LuuKRM2PEg 019 near m...
  • 【第1回放送までの本編SS・時系列順】
    第一回放送までの時系列順SS 【オープニング】 NO. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング 死神博士、天道総司、影山瞬、草加雅人 日中 NO. タイトル 作者 登場人物 001 ふたりのP/団結 ◆LQDxlRz1mQ 一条薫、照井竜 002 My name is ◆LQDxlRz1mQ 擬態天道 003 光を背負い ◆LuuKRM2PEg 天道総司 004 Wアクション/二人の不幸重なるとき ◆LQDxlRz1mQ 鳴海亜樹子、野上良太郎(U,K) 005 闇を背負う男と光の名前を持つ女 ◆LuuKRM2PEg 矢車想、光夏海 006 共同戦線 ◆LQDxlRz1mQ 秋山蓮、北岡秀一、キング 007 俺を動かす力 ◆YlAksA5vE6 剣崎一真 008 宇宙一迷惑な男 ◆LQDxlRz1mQ アポロガイスト 009 ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz...
  • SSタイトル元ネタ
    SSタイトル元ネタ 【第1回放送まで】 【第2回放送まで】 【第3回放送まで】 【第4回放送まで】 【ゲーム終了まで】 ※ただし、実際に書き手さんに聞いたわけではありません。 第1回放送まで NO. タイトル 元ネタ 000 オープニング 001 ふたりのP/団結 仮面ライダーWのサブタイ風仮面ライダークウガ風サブタイP=Police(刑事) 002 My name is 003 光を背負い 004 Wアクション/二人の不幸重なるとき 仮面ライダーW風サブタイ仮面ライダー電王挿入歌「double action」W=kamenriderW(仮面ライダーダブル) 005 闇を背負う男と光の名前を持つ女 006 共同戦線 仮面ライダーアギト40話「共同戦線!」 007 俺を動かす力 仮面ライダー剣26話「俺を動かす力」 008 宇宙一迷惑な男 アポロガイストの愛称 009...
  • さ行の死亡者名鑑
    ...バ(1)  エレジー♪支えてくれる人で初登場。参戦時期はファングジョーカー初登場の直後。殺し合いに乗りつつあった渡を説得中の加賀美とキバット達の前に現れ、別の世界の参加者である彼らを抹殺すべくタブードーパントに変身する。ちなみに同じ世界の男だったら扱いも考えたとのことだが、どうせ利用するだけ利用してポイだろうから変わらないかも。 自らを粗雑に扱って来た父琉兵衛を自らの手で屈服させるために、彼のいる世界を護ろうと殺し合いに乗ったわけだが、加賀美の変身した異世界の仮面ライダー=ガタックの防御力を前に膠着状態に陥る。状況を打開すべく支給品を使おうかと逡巡したところ、エンジンブレードを引きずり生身で向かって来る渡の姿を発見する。敵の一人である彼を殺して、明らかに正義のヒーロー然とした加賀美の精神にもダメージを与えようとしたが、見捨てられず飛び出したキバットによって渡はキバに変身し、...
  • 参加者外キャラクターの死亡者名鑑
    参加者外キャラクターの死亡者名鑑 【アークオルフェノク】 【キバットバットⅢ世】 【キング】 【ネオ生命体】 【レイキバット】 【アークオルフェノク】            \ ;. r'\   i、 ,ヘ              __ ヽ; く /,ヘ/, Y ,' |          >'ー-ン xムィ´,ノヽイヽ!       ´   ,ィアラヒニrうtfイ、,l、 . |、.    / ´' _ィ;ァラ' ^t、ミi ヽ''r''ミ、    /' {   ' 〉fテ,´ ヽ} ,、!. ヽ   i  `  ,ミr=ィ   . ,!l !ヽi . ....
  • 君はあの人に似ている (前篇)
    君はあの人に似ている (前篇)◆/kFsAq0Yi2  ――揺れを感じて、小野寺ユウスケは意識を取り戻した。  この地に連れて来られてからの戦いで積み重なった疲れを身体の節々で感じつつ、自分が誰かに背負われていることに気づいた。 「あっ――ごめんなさい!」 「――気がついたのかい?」  慌てて飛び降りようとするユウスケをがっちり掴んだまま、そう男の声が返って来た。  何とか相手の拘束を振り払って脱出したユウスケは、その声をどこで聞いたか思い返す。  先程、レンゲルに襲われていた深紅の仮面ライダーの声だと気づいた時には、ユウスケは周囲を見渡した。 「レンゲルは!?」 「――あの仮面ライダーですか? 今さっき、あなたが追い払ってくれましたよ」  そう後ろから、婦人警官を背負った少年がユウスケに答えた。 「あなたが来てくれていなかった...
  • か行の死亡者名鑑
    か行の死亡者名鑑 【海東大樹】 【海堂直也】 【牙王】 【加賀美新】 【影山瞬】 【金居】 【北岡秀一】 【海東大樹】              ,、   _,、--,-- 、_  l.l、             l ヽ_/´ ll--ll   .nヽl l             l .ll n 、 ll o.ll ,、ll ll .ll l             l .ll ll ll ll 0ll l l.ll ll ll .l                 l ll ll.ll ll 8.ll l l.ll ll .ll l             .l ll ll.ll ll l.l.ll ll.ll.ll ll.トl                 トLトlトllトH ll tl.llトll〈 ll                 l lトll`r´ l l ` ...
  • Rの定義/心に響く声
    Rの定義/心に響く声 ◆LuuKRM2PEg 空より降り注ぐ輝きによって、辺りは暖かかった。 全ての生物が必要な、光という存在。 しかしそれを浴びても、道を歩く一組の男女は良い感情を抱かなかった。 とある民家で、つい先程出会った二人。 桐谷京介と間宮麗奈。 一見すると、年の離れた姉弟のように見える二人。 そんな中、麗奈の表情は恐怖に染まっていた。 彼女の脳裏に、ある光景が浮かんでいる為。 (化け物…………) 何度もフラッシュバックする、異形の姿。 蟹のシオマネキと似ている、白い化け物。 何故かは知らないが、よく知っている気がした。 まるで、運命共同体であるかのように。 ここではない何処かから、まるで自分のことを見つめているような気がする。 もしかしたら今も、何処かで監視しているかもしれない。 『間宮麗奈』 頭の中で、自分のことを...
  • 紅渡
    【名前】 紅 渡 【登場作品】 仮面ライダーキバ 【本名】 紅 渡(くれない わたる) 【異名/愛称/コードネーム】 渡(キバット、健吾、音也)  渡くん(素晴らしき青空の会関係者) おばけ太郎 【年齢/性別】 20歳/男性 【人称】 自分→僕 男性→苗字+さん 女性→下の名前+さん 音也→父さん キバット→キバット 【立場】 仮面ライダーキバにして、人間・紅音也とファンガイア・真夜のハーフ 【身体的な特徴】 175cm。茶髪。         基本的に厚着にマフラー。 【精神的な特徴】 気弱。そのため、対人関係はほぼ絶望的である。         親しい真柄の相手であっても、あまり自己主張をしない。         逆を言えば、優しい性格でもあり、「人の音楽を守るため」に戦う。 【技術/特殊能力】 仮面ライダーキバに変身できる。        ...
  • ゆれるH/守りたい世界
    ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz1mQ 「いやぁ……良かったですよ、最初に出会った人が木場さんみたいな人で」 「いえ、僕も左くんみたいな人が協力してくれて心強いです」  左翔太郎が最初に出会った人──それは、木場勇治という青年だった。  彼の風貌に乱れはなく、好青年のオーラをどことなく漂わせる。  彼らが出会ったのは、ほんの数十分前だった。  『ある感情』を前に軽率な行動に出ようとした翔太郎を止めたのが、木場という男だった。 「それでも、僕ら敵なんですよね……」  木場にはどこか消極的な面があったが、殺し合いを進んでするような人間には見えない。  無論、演技という可能性もあるが、こうした気弱な面はリアルで、どこか本心を言っているという感じが強かった。  彼は「殺し合いをしない」と言い切りながらも自分の世...
  • か行の死亡者名鑑(3)
    か行の死亡者名鑑(3) 【キング】 【草加雅人】 【紅音也】 【紅渡】 【剣崎一真】 【ゴ・ガドル・バ】 【五代雄介】 【キング(仮面ライダーキバ)】                          ,' ,'                        ,' ,'                       ,' ,'                        .,' ,'                      .,' ,'                /ヽ,    .,' ,' ,/ヽ  ,,i                i  `ヽ,,, ,' ,'/,∧ヽ ,'j                '...
  • 可能性の獣
    可能性の獣◆cJ9Rh6ekv.  ……放送の役目を終えた飛行船が、夜空に生じたセピア色の極光の中へと帰って行く。  F-6エリアのとある民家――廃工場から程近いその一軒家で放送を聞いていた葦原涼は、その帰路を為す術なく見送るしかなかった。  悲しみの果てに、悪夢から解き放たれて最期を迎えた鳴海亜樹子。彼女の遺体を、最後に交わした約束の半分だけでも果たそうと、この家の寝台に安置し終えたところで、第二回放送が始まったのだ。  最初の放送は、涼自身は意識を喪っていて直接受け取ったわけではない。内容を伝えてくれたのは門矢たちで――そして瞳を閉じていた己の傍に居てくれたのは、亜樹子だった。  例えその心に秘めたものが、殺意だったとしても――それが彼女の本当の望みでなかったことを、涼はもう知っていた。 「――悪いな。おまえが起きるまで、一緒には居てやれなさそうだ」...
  • 太陽は闇に葬られん(後編)
    太陽は闇に葬られん(後編) ◆/kFsAq0Yi2 ◆ (……行ってくれたか)  そう天道は、走り去って行くファイズの背を心中で見送る。  当然逃がすまいとライジングアルティメットが掌を翳すが、天道はその前に立って我が身を楯に波動の速度を少しだけ遅らせ、ファイズが逃げ切る時間を稼ぐ。  カブトだった時は波動の中でも勢いの弱いところに何とか逃れていたが、今度は最も勢いの強い箇所に自ら飛び込んだのだ。全身から一気に力が消えて行く中、またも弾け飛びそうになるベルトを押さえながら、カイザは膝を着く。 (本来乾は、人の命の選択などできる奴ではないだろうな)  きっとそれは、自分達が人類を守る仮面ライダーである上で正しいことだ。その道を選び、傷つき倒れたとしても、自分達は歩み続けなければならない。  武器一つなく、スーツも装着者もとっくに限界の...
  • 天の道を継ぎ、輝く勇気を宿す男
    天の道を継ぎ、輝く勇気を宿す男 「ああああああああ!」  雄叫びが聞こえた途端、門矢士は反射的にバイクを止めてしまう。  視界の先からは、体躯を緑色に染めた異形の怪人……カブトの世界で人類に牙を剥いたワームが迫っていた。頭部より角が盛り上がっている差違はあるが、骸骨を彷彿とさせる顔面はサナギワームに違いない。  ワームは鋭い爪を掲げて、勢いよく振り下ろしてくる。しかし士がただで喰らう訳がなく、跳躍することで回避した。 「ワームだと!? こんな時に……!」  現れたワームに対して士は悪態をつく。  逃亡したキングを追いかけるため、病院に向かうはずだった士にとって致命的なロスタイムになる。まさか、キングの悪事を後押しするため、大ショッカーはワームを新たな刺客として差し向けたのか。  だが、思案に耽る時間などなかった。ワームの猛攻は止まることがなく、我武者羅...
  • 君のままで変われば良い(3)
    君のままで変われば良い(3)◆cJ9Rh6ekv.  水色の蜻蛉――翔一は知る由もないが、名をドレイクゼクターという――に導かれバイクを走らせていた翔一達だったが、やがて、その行く先を照らしていたライトが蹲っていた一つの人影を照らし、翔一は慌ててブレーキを掛けた。その性能も、翔一がアギトの力で進化させたバイクであるマシントルネイダーに匹敵するほどで、余裕を持って停車することができた。  ライトに気づいて振り返った影を見て、翔一はいつものように笑顔を浮かべた。 「――良かった。心配しましたよ、間宮さん」  不安を隠し切れない表情の彼女を安心させようと、翔一はできるだけ――と言ってもいつもと同じ調子で、穏やかに語りかける。 「――リュウタロスから、あんたを護るようにって頼まれた……」  翔一がバイクを止めている間に、真司が翔一達の知る彼女の姿に戻っ...
  • Wアクション/二人の不幸重なるとき
    Wアクション/二人の不幸重なるとき ◆LQDxlRz1mQ 「あ~もう! 私聞いてない!!」  もはやお決まりとなった台詞とともに、鳴海亜樹子は殺し合いの現場を駆け巡った。  世界の選別をする重要な役割を受けてしまった少女は、自分がどうすればいいかもわからず、ただ戸惑うのみだ。  これまで生きてきた世界が無くなる。仮面ライダーのせいで。  殺さなければ死ぬし、自分の世界が消える。ただの少女に与えられるには、荷が重すぎた。  世界の消滅──それはきっと、誰の記憶にも残らず、ただ最初からその世界が存在しなかったかのように、いつの間にかなくなっているということだと思う。  今まで出会ってきた友達、風都の住民や関わってきた人たちが皆死んでしまう。いなかったことになってしまう。  左翔太郎、フィリップ、照井竜、鳴海壮吉……自分の知っている人たちが命を...
  • やがて訪れる始まりへ
    やがて訪れる始まりへ ◆LuuKRM2PEg  俺達が進む旅の行く先は、俺達自身が決める。それは誰にも邪魔させないし、誰にも指図されるつもりはない。  門矢士が大ショッカーに宣戦布告してから、数分が経過した。数多の思いが交錯する病院の中に、また新たなる思いが芽生えようとしている。 「フィリップ君!」 「亜樹ちゃん!」 『E-4』エリアの病院ロビーにて、鳴海亜樹子は緑色のロングパーカーを纏ったフィリップという少年と抱き合っていた。  先程、この病院の前に『アギトの世界』の警視庁が使っていたトラック、Gトレーラーがやってくる。あれは『E-6』エリアに放置されていたはずだが、誰かが鍵を手に入れて乗ってきたということだ。  士はその来訪に警戒するが、そこから現れたのは旅の仲間である海東大樹も含まれた男達だった。 「本当に良かった……亜樹ちゃんが無事でいてくれ...
  • フォルテ♪覚醒せよ、その魂
    フォルテ♪覚醒せよ、その魂 「通りすがりの、仮面ライダー……だと?」  怪訝な表情を浮かべる名護啓介を前に、門矢士は不敵な笑みで応える。  総司を必死に探したその姿を見て、やはりこの男も信頼できる仮面ライダーの一人だとすぐに気付いた。もっとも、今は亡きヒビキや橘朔也も名護のことを仲間と認めていたから、疑う余地など微塵もないが。 「……まさか、門矢士……そしてディケイドとは君のことなのか!? 世界を破壊する悪魔と、恐れられた男が……」 「なるほど。俺のことをよく知っているみたいだな。  その通りだ。俺は世界の破壊者……絶望と悲劇を齎す悪魔と恐れられたこともあったな」  胸を張りながら宣言した瞬間、名護の表情は驚愕に染まった。  やはり、この男も何かを吹き込まれたのだろう。アポロガイストがディケイドの脅威を紅渡に遺したように、何者かが名護に自分の悪評を伝え...
  • 3人×3人×3人(前編)
    3人×3人×3人(前編) ◆7pf62HiyTE 4.侵食――Erosion  宙を1匹の蜂が舞う。彼は自身に相応しき人物に出会えないでいた。  彼の名はハチ型昆虫コアザビーゼクター、彼の認めし者がザビーブレスを掲げ自身をセットする事で仮面ライダーザビーへと変身する力を与えてくれる。  だが、本来の資格者である影山瞬は既に死亡している。  故にザビーブレスは全く関係のない参加者の元に支給されていた。その人物が彼が認めるに値する人物であるかどうかなどおかまい無しに――  が、幸か不幸か彼の支給先はある意味では都合が良かった。  彼の支給先は光夏海、彼女はその人格的にザビーに相応しい人物である可能性はあった。もし、彼女がブレスの存在に気付きブレスを掲げたのであれば彼は力を貸したかも知れない。  もっとも、彼女は自身の祖父が大ショッカー側にいた事や出会ったあ...
  • 君のままで変われば良い(2)
    君のままで変われば良い(2)◆cJ9Rh6ekv. 「……大丈夫だろうか。真司くんも、翔一くんも」  真司達を見送り、全員で隣の病室に移動した後、名護がそう呟いていた。  名護が言うには、市街地の南方では翔太郎達が病院に着いた後、周辺エリアにも被害を出すほどの激しい戦闘が行われていたらしい。それこそあのガドルが死に際に見せた自爆にも匹敵する規模の大破壊を周囲に齎した、だ。真司達が異世界の仮面ライダーであることは承知の上でも、彼らの身の心配をするなと言う方が無理な話だろう。  ああ言って真司達を送り出したものの、実際そんな途方もない力がここに向かって来れば、三原が心配した通り怪我人揃いの今の翔太郎達に止める手段はないだろう。ジョーカーにしか変身できない今の状態で、余波だけで遠く離れた地をも揺るがしたという巨大な光で狙われては、ひょっとするとこの病院ごと消し飛んでしま...
  • nameless
    nameless ――思えば、彼らが出会うのは必然だったのかもしれない。 この場で得た仲間との絆を信じ、かつて拒絶された世界をも愛し全てを救うため天の道を往く天道総司――に擬態した、名もなき男。 元の世界の仲間を破滅から守る為、全ての世界を滅ぼす冷酷無比な魔王の道を往くキング――紅渡。 同じ男を師に持ち、生涯の友を喪い、そして生来からの名を捨て死者の名を騙る二人の男たち。 あまりに多い共通点を持ち、それぞれ想像を絶する苦難を乗り越えてきた彼らの見る方向は、しかし真逆を向いていた。 師を慕いその正義を信じる者と、師の差し伸べた手を振り払った者。 世界の破壊者をも肯定する者と、その一切を否定する者。 失われた過去の記憶や繋がりをも手繰り寄せようとする者と、過去と未来全ての記憶から自身を消し去ろうとする者。 そして或いは――元の世界に愛すべき女性を残して来た者と、...
  • 肩の荷は未だ降りず
    肩の荷は未だ降りず ◆/kFsAq0Yi2  夜の帳に覆われたD-1エリアにおいて、煌々と光を漏らす白亜の建造物があった。  そのエリアにおいて最も大きな建造物。病院の二階広場で三原修二は頭を悩ませていた。  ――園田真理がまた死んでしまった。  同じ流星塾の仲間。大ショッカーによりここに連れて来られる前、スパイダーオルフェノクへと変貌した同輩、澤田亜希により殺害された少女は、この地でもまたその命の華を散らしていた。  ――これで草加は止まらないだろうな……リュウタ達も殺されちまう。  カイザに変身できる草加は、単純に戦闘で言えば一番頼りになったかもしれない。だが、真理が死んでしまった今、彼が大ショッカーの口から出た願いを叶えるという約束を信じ、異世界の参加者を殺し回ることは容易に想像できた。  そんな草加に、今の自分の同行者であるリュウタ...
  • G線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステム
    G線上のアリア/インヘリテッド・ハイパーシステム ◆MiRaiTlHUI  レイと共に走りながら、翔太郎は半分割れたイクサの仮面の下で笑った。  こうして志を共にする仮面ライダーと共に同じ方向へ走ってゆくのが、今では随分と懐かしい事のように感じられる。実際には此処に連れて来られてからまだ一日と経過していないというのに。  今も何処かで戦っているのであろうフィリップの為、絶対に俺達の力で勝利すると約束した名護の為、そして何より、仮面ライダーの意地にかけて、翔太郎が負ける事は許されない。  例えどんなにボロボロにやられて身体一つになったとしても、食らいついてでも敵を倒す。その心そのものが仮面ライダーだと信じる翔太郎の心は、ボロボロにされればされる程に熱く燃え上がるのだ。  だけれども、自分の体力が底をつきかけているというのもまた事実。それが分かっているからこそ、此処から持久戦に...
  • 君はあの人に似ている (後篇)
    君はあの人に似ている (後篇)◆/kFsAq0Yi2 ◆  ――CLOCK OVER―― 「うわあああああああああっ!」  打ち負けたのは――やはりガタックの方だった。  単純な拳と蹴りではなく、タキオン粒子を纏った必殺技としての激突。おおよそその威力は互角だったが、故により消耗していたガタックが競り負け、弾き飛ばされていた。  亀裂の走ったコンクリの上を転がり、うつ伏せで止まったガタックの装甲が限界を迎えて消えて行く。ガタックゼクターも耐え切れず、強制的にベルトから排出された。 「――ユウスケ!」 「小野寺さんっ!」 「小野寺くんっ!」  キバットが、京介が、そして一条が、変身の解けたユウスケへと叫びを上げ―― 「――旨かったぜ、小野寺」  同じくクロックアップ世界から帰還したコーカサスが、そうユウス...
  • 白の鬼札
    白の鬼札◆MiRaiTlHUI  ジョーカーとは、切り札である。  どんな状況をも覆す、一発逆転のカード。  運命を変えるだけの力を持った、最高のワイルドカード。  だけれど、それはジョーカーが力を貸してくれた場合の話だ。  ジョーカーが手札に残る事こそが最大の悪手とされる事もある。  そう。時にその存在が敗北へと繋がってしまう事もあり得るのだ。  例えばババ抜き。例えば七ならべ。  これらのゲームに共通して存在する、二つの表情。  一つは勝利に繋がる切り札。一つは最悪の悪手たる鬼札。  引くタイミングを違えれば、手放す事すら出来なくなる。  そして、その結果が齎すのは後者――  ジョーカーによる敗北である。 ◆  園田真理は、何の力も持たない少女である。  仮面ライダーに変身する事も出来ないし、戦う事も出来ない。  望むと...
  • 亜樹子オン・ザ・ライ
    亜樹子オン・ザ・ライ ◆Wy4qMnIQy2 D-5エリア、平原。 今ここに二人の女性と一人の男性がいる。 「じゃあ、あなたはずっとバイクで走ってたってこと?」 二十歳という年齢の割には幼い顔つきで、少女と形容してもいい外見の女性、鳴海亜樹子。 「にもかかわらず、この何時間も誰一人会うことがなかったと」 すらっとした高身長に整った顔立ちの女性、霧島美穂。 「ああ。このやけに大掛かりな戦いが始まってから、やっと会えたのが君達というわけだ」 そして、黒いコートを羽織る長髪の男、乃木怜治。 風都『だけ』を守る決意を胸に良太郎たちから離反した亜樹子は、しばらく経って美穂と合流することとなった。 おそらく来るであろう追っ手を撒くためにどこかへ隠れる。 ついでに『馬鹿な参加者達』を意のままに扱うための術を教授する。こう切り出したのは美穂だ。 亜樹子からすれば利点の多い...
  • 闇を齎す王の剣(1)
    闇を齎す王の剣(1) ◆o.ZQsrFREM  何もかもを呑み込んだ爆発の跡地では、温いはずの夜風が未だにその熱気を帯びている。  その爆心地と思しき場所で鋼鉄の魔獣のように眠る異形のバイクに腰を預け、黄金の月を見上げているのは、全身を白装束に包んだ無垢な印象の青年だった。 「……やっぱり、誰もいないよね」  グロンギが誇る最強の戦士、ゴ・ガドル・バがその命を散らせた場所で、可笑しそうに笑う彼こそはグロンギにおける絶対の支配者――ン・ダグバ・ゼバその人だった。  ガドルと別れてから半刻もしない頃、天を貫く爆炎の柱が顕現する様を目撃し――それが彼の死を意味するのだと、目にした瞬間にダグバには理解できていた。  ダグバはその寸前まで、自身を脅かす強者に育つ可能性がある者としてガドルに大きな期待を寄せていた。それこそ唯一の宿敵だと認める、クウガに対するのと同じ...
  • それぞれの道行(1)
    それぞれの道行(1) ◆3ZewuHHQig  D-1エリアに位置する病院の一室では、(事情が事情だけに仕方ないとはいえ)事もあろうに女性を襲う怪物に間違われたリュウタロスが当然の如く怒ってへそを曲げていた。間違えた慌て者の城戸真司と、同じく慌てた挙句に怪物の蛮行を阻止せんとして、生命線ともいえるアギトへの変身を無駄に消費してしまった津上翔一が、リュウタロスに対し平謝りに謝り倒していた。 「ほんっと、ごめん! ごめんなさい! 悪かった! でもさほら、分かんないだろパッと見!」 「真司ってさー、ほんとにそれで反省してるのー? ぜんっ……ぜん! 反省してなーい!」  すっかりむくれた様子のリュウタロスが、ぷいと横を向いたまま真司の謝罪を聞き流す。先程から似たようなものが何度か繰り返されているやりとりだった。  もう一人の当事者である翔一も最初のうちは真司と一緒に謝って...
  • ◆LuuKRM2PEg
    ◆LuuKRM2PEg 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 003 光を背負い 天道総司 007 闇を背負う男と光の名前を持つ女 矢車想、光夏海 020 巡り会う世界 門矢士、北條透、牙王、アポロガイスト 025 魔王 が 動き出す 日 乃木怜治 028 勝利か敗北か 剣崎一真、東條悟、矢車想、光夏海、ネガタロス、擬態天道 030 Xの可能性/悲しみを背負い 左翔太郎 039 究極の幕開け 秋山蓮、北岡秀一、キング、五代雄介、海東大樹、草加雅人、フィリップ 044 Rの定義/心に響く声 一条薫、照井竜、間宮麗奈、桐矢京介 049 メモリと勘違いと呪い 日高仁志、海堂直也、小野寺ユウスケ、橘朔也、名護啓介 050 Round ZERO ~KING AND JOKER 天美 あきら、野上良太郎、村上峡児、金居、志村純一 053 強魔(前編)強魔(中編)強魔(後編) ズ・ゴオマ・グ、...
  • やがて訪れる始まりへ(後編)
    やがて訪れる始まりへ(後編) ◆LuuKRM2PEg ◆ 「良太郎達が……殺し合いに乗っていただと!?」 「申し訳ありません……野上良太郎と村上峡児に騙されただけじゃなく、あきらちゃんや冴子さんを守りきれなくて!」  志村純一はひたすら頭を下げていた。ホテルで出会った野上良太郎達の仲間であった葦原涼と、数時間前に殺した天美あきらの師匠であったヒビキに対して。  乾巧達と共にGトレーラーに乗り、この病院に辿り着いて多数の参加者と出会った。しかもその中には東京タワーに爆弾を仕掛けたという少女、鳴海亜樹子までいる。  東京タワーで起こった村上峡児との戦いを話したら、少し驚いてはいたがすぐに信用していた。しかし奴らは良太郎と共にいたらしいので、慎重に説明しなければいけない。 「俺にもっと力があれば、こんな事にならなかったのに……!」 「もうよせよ、志村」 ...
  • 究極の目覚め(後編)
    究極の目覚め(後編) ◆LuuKRM2PEg ◆ 「あっ…………!」 目の前で繰り広げられる光景に、ダグバは目を見開く。 先程クウガが、自分に一撃を与えた。 今までのとは比べ物にならない程、重い攻撃。 そして奴の身体は、闇に包まれた。 エネルギーは暴風雨の如く、自分の肌に突き刺さる。 暴走した力は、周囲のあらゆる物を震撼させた。 大気を、大地を、廃墟を。 その中心地に立つクウガの姿は、瞬く間に変わっていった。 黄金色に輝く角は四本に増え、四肢と肩から突起が飛び出す。 厚みを増した鎧の至る所に、筋が生成。 そして最後に、瞳が漆黒に染まった。 ――聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん―― 「…………君も、なれたんだね」 ダグバは呟く。 その声には、喜びが込められていた。 目前に立つクウガ...
  • ◆LQDxlRz1mQ
    ◆LQDxlRz1mQ 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 01 ふたりのP/団結 一条薫、照井竜 02 My name is 擬態天道 05 Wアクション/二人の不幸重なるとき 鳴海亜樹子、野上良太郎(U,K) 06 共同戦線 秋山蓮、北岡秀一、キング 08 宇宙一迷惑な男 アポロガイスト 09 ゆれるH/守りたい世界 左翔太郎、木場勇治、相川始 10 正義ノミカタ 橘朔也、名護啓介 19 near miss 剣崎一真、東條悟、矢車想、光夏海、ネガタロス 21 差し伸べる手 間宮麗奈、桐矢京介 23 人を護るためのライダー 日高仁志、海堂直也、小野寺ユウスケ、城戸真司、小沢澄子 27 Iは流れる/朽ち果てる 井坂深紅郎、志村純一 29 『クウガ』と『アギト』 津上翔一、ズ・ゴオマ・グ 31 ただの人間 北條透、門矢士 32 カンタータ・オルビス 紅渡、加賀美新、園咲冴子 33...
  • 草加雅人
    【名前】 草加 雅人 【登場作品】 仮面ライダーファイズ 【本名】 草加 雅人(くさか まさと) 【異名/愛称/コードネーム】 仮面ライダーカイザ草加(巧、流星塾生:男)草加君(流星塾生:女)雅人(花形、徳本恭輔、初期の阿部里奈) 【年齢/性別】 21歳 男性 【人称】 自分→俺他人→君、○○君、貴様、苗字呼び捨て流星塾生:女→名前呼び捨て花形→父さん 【立場】 仮面ライダーカイザ慶泉大学2年A組元流星塾生テニス、乗馬、フェンシング各部の部長西洋洗濯舗菊池住み込み兼たまに手伝い要員(正式にアルバイトとして雇われてはいない様子) 【身体的な特徴】 身長181㎝ 部活で鍛えられている。耳や首筋が隠れる程度の長さの黒髪ショート、前髪はサイドに上げて流し額を出している。凛々しい眉と強い目力が特徴的。黙っていれば利発そうな好青年だが腹に一物あるときのニヤリ笑いはファンに「デビルスマイル」と表現される...
  • 師弟対決♭キミはありのままで(前編)
    師弟対決♭キミはありのままで(前編) ◆gry038wOvE  ファンガイアの王となった青年――紅渡。  彼の中の時間は、師、名護啓介と出会った瞬間に停止した。  一方、渡と会う覚悟と正義を秘めた青年――名護啓介。  彼の中の時間は、こうして渡と再びまみえた瞬間に再び動き出していた。  時間の感覚が異なった二人の音は調和しない。  お互いが出会った時の思惑も違えば、互いの主張も、立場も、ここに来た時間も、戦う手法も違う。  しかし、渡は名護啓介という男を誰よりも尊敬しているし、名護もまた紅渡という男の優しさに光を見出している。  ただその一点だけが、いまこの二人が二重奏を美しく奏でられる要素だった。 ♯ ♪ ♯ ♪ ♯ ♪ ♯ ♪  渡にとってみれば、名護啓介の出現はこの場で最も忌むべき事象だった。ここに来て、殺し合いに乗り、...
  • カテゴリーK
    カテゴリーK◆7pf62HiyTE 「要するにそれぞれの世界を懸けてのバトルファイトといった所か」  D-1にある病院ロビー、眼鏡の青年が名簿や支給品を確認しつつそう口にした。  彼の正体は人間ではない。  彼のいる世界では生物の種の繁栄を懸けた戦いが行われている。  生物の始祖たる不死の生命体アンデッド53体によって繰り広げられるバトルファイトだ。彼もまたその参加者の1人なのだ。  彼はギラファノコギリクワガタの祖ギラファアンデッド、人間態としての姿は金居と呼ばれており、名簿にもその名前で書かれている。  例外はあるが、アンデッドは自らの種の繁栄の為にバトルファイトに勝利しようとしている。当然、金居も自らの種の繁栄の為に戦っている。  しかし、金居はある理由から今回のバトルファイトでは能動的に戦おうとはしていなかった。  その理由は今回のバトルファ...
  • 紅涙(中編)
    紅涙(中編)◆.ji0E9MT9g ◆ D-1エリアの病院。 その中の一室、明かりさえ灯されていないその中で、並んだ三つのベッドに三人の男がそれぞれ横になっている。 左翔太郎、津上翔一両名はここに連れてくるまでも、そしてここに連れてきてからも一切目を覚ます気配はない。 彼らに一応の応急処置を済ませて、残る一人、総司からダグバとの戦闘について聞きながら、名護啓介は総司に簡単な処置を施す。 彼の話によって伝えられたその戦いの様相は名護では恐らくライジングを用いて付いていくのがやっと、いや、恐らくそれすら難しいだろうものだった」 「……話を聞くだけでも凄まじい戦いだったんだな、本当に三人とも生きて帰ってきてくれて感謝する」 「そんな、僕は名護さんに教えてもらったことしかしてないもの」 壮絶な戦いの中から三人共に無事に帰ってきたことに、名護は純粋な...
  • 闇を齎す王の剣(4)
    闇を齎す王の剣(4) ◆o.ZQsrFREM ◆  キバットバットⅢ世が意識を失っていたのは、実際のところはほんの数秒の間だった。  桐谷京介と小沢澄子を、いつの間にか、何をされたのかわからない内にあの巨大な剣で貫かれた――そのことを認識した直後、激昂のままにキバットは下手人へと飛び掛かった。  だが一矢報いることもできずにブレイラウザーの一閃に捉えられて、その斬撃の勢いのままキバットは路上に投げ出されていた。  強烈な剣の一撃を受けたキバットは気絶してしまっていたが、背筋が凍るような絶叫がキバットの意識を覚醒させていたのだ。 「右目がっ……右目が見えねぇっ!?」  ――起き上ってすぐに気付いた変化は、それだった。  キバットは斬撃を顔面で受けた。いくら硬度に優れたキバットでも、剥き出しになっている眼に刃を受けて無事で済むはずがなかったのだ...
  • それぞれの決意(前篇)
    それぞれの決意(前篇) ◆/kFsAq0Yi2 「――君が、ガイアメモリのある世界の住人だったのか!」  E-4エリア病院のロビーにて、情報交換を行っていた六人の内の一人――橘朔也は、そう鳴海亜樹子を向いて立ち上がった。 「それじゃあ、この首輪のことを知っているのか? 解除はできないのか!?」 「え? えっ?」  だが橘の興奮が理解できないといった様子で、亜樹子はそう疑問の声を漏らすだけだ。 「――どーいうことだ?」  そこで尊大な態度で口を開いたのは、腕を組んでソファに腰かけていた門矢士だった。 「あぁ、これは橘の仮設なんだが……」  そこで口を開くのは橘と行動を共にしていた日高仁志――鬼としての名をヒビキという、音撃戦士だった。 「首輪にはガイアメモリを使うためのコネクタがあるだろ? それなら、首輪もその世界に関わ...
  • Chain of Destiny♮彷徨える心
    Chain of Destiny♮彷徨える心 太陽が燦々と輝き、いよいよその身を丁度空の真上にまで至らせようという市街地の中を、しかしなるべく影を歩くようにして進む男が一人。 全てを照らすような陽の光をなるべく視界から外して俯き歩く男に、名乗る名前はない。 かつて紅渡として生を受けた彼は、しかし誇り高き先代の王からキングの称号を受け継ぎ、その名を名乗り続けるはずだった。 だがその称号も、今や彼には残されていない。 王にのみ従うとされる忠実なる僕が、彼はキングの器たり得ないとして彼の元から去ってしまったために。 故に、彼の足取りは今までのどの瞬間よりも重く、そして緩慢だった。 今までは徒歩で1時間もあれば十分に横断できたはずのこの会場の1エリアを、もう2時間ほど経つというのに満足に進めていないのが、その証拠。 特段進まなければならない目的もないのにそれでも彼が足...
  • 魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(前編)
    魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(前編) ◆MiRaiTlHUI  圧縮された水の弾丸が戦場を駆け抜けて、次の瞬間にはその全てが弾けて消えた。  それをやってのけたのは、「全てを喰らい尽くす牙」を体現する剣、ガオウガッシャ―。  ガオウが振るった剣は寸分違わずに、キバの放った水の弾幕を全弾撃墜せしめたのだ。  一発撃ち落とす度に急激にキバとの間合いを詰めたガオウは、肉薄した瞬間に一太刀を叩き込む。  そうすればキバは左腕の剣でそれを受け止めるが、そんなものはただ反射的に剣を受けただけに過ぎない。  熟練の牙王相手に、そのような付け焼刃……ましてや銃と剣の二刀流など、子供の遊びのようにも思えた。  一合目でエンジンブレードを握る手を弾き落したガオウは、続けて二合目でキバの胸部を大きく切り裂く。  声にならない嗚咽を漏らして、キバは大きく仰け反り、それでも銃口を構える...
  • 防人(前篇)
    防人(前篇)◆/kFsAq0Yi2  橘朔也とヒビキの二人は、E-5エリアの道路を南下していた。  元々は、大ショッカーが仕掛けたこのふざけた殺し合いを止めるために仲間や協力者を探そうと行動していた。変身手段を持つ参加者が五人も集まり、二手に分かれたとはいえこれだけの仲間が居るのだ、その行き先は決して暗いものではなかったはずだった。  はずだった、のに――  あまりにも危険な参加者、ン・ダグバ・ゼバとの出会いにより、全ては急変した。彼により自分達は酷く傷つき、他にも危険人物だったとはいえ二人の参加者が命を奪われた。  その光景を目にした小野寺ユウスケは、ダグバと等しい力を持つクウガとなった。だがそれは、人々を護る自分達にあってはならない、憎悪に支配された存在。  もしも、その力が自分達に振るわれたら――橘はその恐怖のまま、黒きクウガの危険性をヒビキに説いた。 ...
  • @wiki全体から「エレジー♪支えてくれる人」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索