平成仮面ライダーバトルロワイアル@ ウィキ内検索 / 「Iは流れる」で検索した結果

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  • Iは流れる/朽ち果てる
    Iは流れる/朽ち果てる ◆LQDxlRz1mQ  どれだけの距離を歩いただろう。  森を突き抜けた彼──鬼札・ジョーカーは更なる"貰い手"を探し、彷徨っていた。  志村純一、その腕は既に一人の少女の生き血を奪い、その鼓動を消し去った。  彼が自分の支配すべき世界にすること──  それは── 「井坂さん、でしたか……あなたのような人と出会えて、安心していますよ」  偽の笑顔を振りまき、相手を油断させることである。  彼が次の鴨としたのは、井坂深紅郎という男で、「医者」というなかなか特殊な職業に就いている男であった。  その仕事は、人の命を救うことであり、純一としては「面白い相手に出会えた」という気分であった。  そんな人間がこの殺し合いに乗るか。答えはノーだ。  ならば、真理の時と同じく最大限の情報を引き出した後、殺...
  • ◆LQDxlRz1mQ
    ...司、小沢澄子 27 Iは流れる/朽ち果てる 井坂深紅郎、志村純一 29 『クウガ』と『アギト』 津上翔一、ズ・ゴオマ・グ 31 ただの人間 北條透、門矢士 32 カンタータ・オルビス 紅渡、加賀美新、園咲冴子 33 そして、Xする思考 霧島美穂、鳴海亜樹子、葦原涼、天美あきら、野上良太郎、村上峡児 35 仮面ライダーになりたくない男 三原修二、リュウタロス 37 敵か味方か? 桐生豪、金居 38 風 天道総司、園咲霧彦、乾巧、紅音也、ン・ダグバ・ゼバ 43 太陽と天候 アポロガイスト 登場させたキャラ 2回 鳴海亜樹子、野上良太郎(U,K)、アポロガイスト 1回 一条薫、照井竜、擬態天道、秋山蓮、北岡秀一、キング、左翔太郎、木場勇治、相川始、橘朔也、名護啓介 剣崎一真、東條悟、矢車想、光夏海、ネガタロス、間宮麗奈、桐矢京介、日高仁志、海堂直...
  • あ行の本編用語集
    ...d(鳥) 「Iは流れる/朽ち果てる→I=愛、『井』坂深紅郎 ※ただし、書き手さんに聞いたわけではありません。 【いい心意気だ】 感動的だな
  • 【第一回放送までの死亡者リスト】
    ... 志村純一 027 Iは流れる/朽ち果てる デスサイズ 木野薫 浅倉威 034 動き出す闇 素手での撲殺 園咲霧彦 ン・ダグバ・ゼバ 038 風 ユートピアの発火能力 北岡秀一 キング 039 究極の幕開け ライフエナジー吸収 ネガタロス 擬態天道 041 悪の組織は永遠に ゼクトクナイガン 剣崎一真 擬態天道 046 Kの名を胸に刻め/闇に消える光 衰弱 光夏海 東條悟 ドラグブラッカー 夕方 桐生豪 ズ・ゴオマ・グ 053 強魔(前編)053 強魔(中編)053 強魔(後編) 素手での撲殺 照井竜 ズ・ゴオマ・グ レンゲルラウザー 東條悟 ン・ダグバ・ゼバ 061 究極の目覚め(前編)061 究極の目覚め(後編) 超自然発火能力 北條透 ン・ダグバ・ゼバ 超自然発火能力 ズ・ゴオマ・グ 小沢澄子 062 狂気の果てに(前編)062 狂気の果てに(後編) ...
  • 仮面ライダーWからの参加キャラ
    ...品名 作者 027 Iは流れる/朽ち果てる ◆LQDxlRz1mQ
  • 差し伸べる手
    ... 時系列順 027 Iは流れる/朽ち果てる GAME START 間宮麗奈 044 Rの定義/心に響く声 GAME START 桐矢京介 044 Rの定義/心に響く声
  • 【第1回放送までの本編SS・投下順】
    ...野上良太郎 027 Iは流れる/朽ち果てる ◆LQDxlRz1mQ 井坂深紅郎、志村純一 028 勝利か敗北か ◆LuuKRM2PEg 剣崎一真、東條悟、矢車想、光夏海、ネガタロス、擬態天道 029 『クウガ』と『アギト』 ◆LQDxlRz1mQ 津上翔一、ズ・ゴオマ・グ 030 Xの可能性/悲しみを背負い ◆LuuKRM2PEg 左翔太郎 031 ただの人間 ◆LQDxlRz1mQ 門矢士、北條透 032 カンタータ・オルビス ◆LQDxlRz1mQ 紅渡、加賀美新、園咲冴子 033 そして、Xする思考 ◆LQDxlRz1mQ 霧島美穂、鳴海亜樹子、葦原涼、天美あきら、野上良太郎、村上峡児 034 動き出す闇 ◆VbYNTlLnDE 紅音也、乾巧、園咲霧彦、木野薫、ン・ダグバ・ゼバ、浅倉威 035 仮面ライダーになりたくない男 ◆LQDxlRz1mQ 三原修二、リュウタロス 036...
  • 仮面ライダー剣からの参加キャラ
    ...iTlHU 027 Iは流れる/朽ち果てる ◆LQDxlRz1mQ 050 Round ZERO ~KING AND JOKER ◆LuuKRM2PEg 065 魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(前編)魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(中編)魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(後編) ◆MiRaiTlHUI 067 第二楽章♪次のステージへ ◆LuuKRM2PEg 085 愚者の祭典/終曲・笑う死神(前編)愚者の祭典/終曲・笑う死神(後編) ◆MiRaiTlHUI 095 志村運送(株) ◆MiRaiTlHUI 100 狼と死神 ◆nXoFS1WMr6 101 Oの始まり/嗤う運命(前篇)Oの始まり/嗤う運命(中篇)Oの始まり/嗤う運命(後篇) ◆/kFsAq0Yi2 105 やがて訪れる始まりへやがて訪れる始まりへ(後編) ◆LuuKRM2PEg 109 ライダー大戦 Roun...
  • 【第1回放送までの本編SS・時系列順】
    ...、桐矢京介 027 Iは流れる/朽ち果てる ◆LQDxlRz1mQ 井坂深紅朗、志村純一 028 勝利か敗北か ◆LuuKRM2PEg 剣崎一真、東條悟、矢車想、光夏海、ネガタロス、擬態天道 029 『クウガ』と『アギト』 ◆LQDxlRz1mQ 津上翔一、ズ・ゴオマ・グ 030 Xの可能性/悲しみを背負い ◆LuuKRM2PEg 左翔太郎 031 ただの人間 ◆LQDxlRz1mQ 門矢士、北條透 033 そして、Xする思考 ◆LQDxlRz1mQ 霧島美穂、鳴海亜樹子、葦原涼、天美あきら、野上良太郎(U,K)、村上峡児 034 動き出す闇 ◆VbYNTlLnDE 紅音也、乾巧、園咲霧彦、木野薫、ン・ダグバ・ゼバ、浅倉威 035 仮面ライダーになりたくない男 ◆LQDxlRz1mQ 三原修二、リュウタロス 036 二人のジョーカー ◆MiRaiTlHUI 左翔太郎、相川始、ゴ・ガド...
  • SSタイトル元ネタ
    ...ーパント) 027 Iは流れる/朽ち果てる 仮面ライダーW風サブタイ超時空要塞マクロス挿入歌 「愛は流れる」の一節I=Isaka(井坂深紅朗)、愛 028 勝利か敗北か 029 『クウガ』と『アギト』 030 Xの可能性/悲しみを背負い 仮面ライダーW風サブタイX=財団X 031 ただの人間 氷川誠の台詞 032 カンタータ・オルビス 033 そして、Xする思考 034 動き出す闇 仮面ライダーアギト43話「動き出す闇」 035 仮面ライダーになりたくない男 仮面ライダーアギトのキャッチフレーズ例:「仮面ライダーになりたい男」 036 二人のジョーカー 仮面ライダー剣29話「二人のカリス」 037 敵か味方か? 仮面ライダー剣43話「敵か味方か?」 038 風 039 究極の幕開け 040 Try-Action Delta form 仮面ライダー電王挿入歌「double ...
  • 勝利か敗北か
    ... 027 Iは流れる/朽ち果てる 投下順 029 『クウガ』と『アギト』 027 Iは流れる/朽ち果てる 時系列順 029 『クウガ』と『アギト』 019 near miss 剣崎一真 041 悪の組織は永遠に 019 near miss 東條悟 041 悪の組織は永遠に 019 near miss 矢車想 041 悪の組織は永遠に 019 near miss 光夏海 041 悪の組織は永遠に 019 near miss ネガタロス 041 悪の組織は永遠に 002 My name is 擬態天道 041 悪の組織は永遠に
  • 止まらないB/もえるホテル
    ...日 投下順 027 Iは流れる/朽ち果てる 025 魔王 が 動き出す 日 時系列順 032 カンタータ・オルビス 004 Wアクション/二人の不幸重なるとき 鳴海亜樹子 033 そして、Xする思考 GAME START 天美あきら 033 そして、Xする思考 004 Wアクション/二人の不幸重なるとき 野上良太郎 033 そして、Xする思考 GAME START 村上峡児 033 そして、Xする思考
  • Round ZERO ~KING AND JOKER
    ...ASIVE 027 Iは流れる/朽ち果てる 志村純一 065 魔皇新生♪ルーツ・オブ・ザ・キング(前編) 033 そして、Xする思考 天美あきら 野上良太郎 村上峡児
  • 白の鬼札
    ... 志村純一 027 Iは流れる/朽ち果てる GAME START 草加雅人 039 究極の幕開け GAME START フィリップ 039 究極の幕開け 012 笑顔とお宝 海東大樹 039 究極の幕開け 012 笑顔とお宝 五代雄介 039 究極の幕開け GAME START 園田真理 GAME OVER
  • 闇を背負う男と光の名前を持つ女
    闇を背負う男と光の名前を持つ女 ◆LuuKRM2PEg 空には、太陽が昇っていた。 光はとても暖かく、世界を照らしている。 何よりも、眩しかった。 しかし彼は、それを見上げようとはしない。 いや、浴びようとすらしなかった。 道を歩く一人の男は、あえて日陰を進んでいる。 「相棒…………」 蚊の鳴くような低い声で、呟いた。 一歩、また一歩と進むごとに、ブーツの踵に付いた金具が音を鳴らす。 彼の格好は、異質に満ちていた。 上半身に羽織っている黒いロングコートは左袖が無く、腕を晒している。 全身に飾られている金属の装飾品は、身体の動きに合わせてゆっくりと揺れた。 その腰には銀色に輝く金属のベルトが、巻かれている。 唯一、白いTシャツだけが何処にでも見られそうだったが、この中では明らかに浮いていた。 そして、その瞳からは一切の光が感じられない。 先程...
  • やがて訪れる始まりへ
    やがて訪れる始まりへ ◆LuuKRM2PEg  俺達が進む旅の行く先は、俺達自身が決める。それは誰にも邪魔させないし、誰にも指図されるつもりはない。  門矢士が大ショッカーに宣戦布告してから、数分が経過した。数多の思いが交錯する病院の中に、また新たなる思いが芽生えようとしている。 「フィリップ君!」 「亜樹ちゃん!」 『E-4』エリアの病院ロビーにて、鳴海亜樹子は緑色のロングパーカーを纏ったフィリップという少年と抱き合っていた。  先程、この病院の前に『アギトの世界』の警視庁が使っていたトラック、Gトレーラーがやってくる。あれは『E-6』エリアに放置されていたはずだが、誰かが鍵を手に入れて乗ってきたということだ。  士はその来訪に警戒するが、そこから現れたのは旅の仲間である海東大樹も含まれた男達だった。 「本当に良かった……亜樹ちゃんが無事でいてくれ...
  • 強敵金カブ(前編)
    強敵金カブ◆LuuKRM2PEg 燦々と輝く太陽は、時間と共に沈んでいく。 青い空は段々と赤みを増し、辺りに闇が広がっていた。 太陽が地平線に向かうのと同時に、星も徐々に見えてくる。 辺りに吹く風もまた、冷たくなっていた。 空気の流れと、木の葉が揺れる音以外何も聞こえてこない。 沈黙を突き破るかのように、足音が聞こえた。 F-6エリア。 一切の気配が感じられない町の中を、一人の男が進んでいる。 岩のように逞しい身体を、軍服で包んでいた。 険しい表情からは、数多の戦場を生き延びてきた豪傑という雰囲気を醸し出している。 『クウガの世界』でリントの戦士、警察を数え切れないほど殺し、自らを『破壊のカリスマ』と称したグロンギ。 ゴ集団の中でもトップクラスに値する実力者、ゴ・ガドル・バ。 彼はたった一人、人気の感じられない町を進んでいる。 元の世界で行っていた、強者を...
  • シ ゲゲル グダダド
    シ ゲゲル グダダド 燃える道路の片隅で、二人の男女が対峙している。 彼ら彼女らはどちらも生身で、更に言えば互いに敵意を抱いている訳でもない。 だというのに、その場に流れる空気は、息も出来ないほどに重く苦しいものだ。 他の誰も立ち入ることの出来ない凄まじいプレッシャーが、確かにその場を支配している。 だが、常人であれば碌に動くことも出来ないだろうその空間を、二人はさも当たり前であるかのように直立していた。 流れる重苦しい沈黙の中、バラのタトゥーをその頬に持つ赤いドレスの女、ラ・バルバ・デは、唐突にその口を開いた。 「……お前に、首領から与えられた新たなゲゲルの条件を告げに来た」 感情の一切を伴わない業務連絡のような口調で、バルバは告げる。 事実、その感想もあながち間違いではあるまい。 グロンギ族のゲゲルを厳粛に取り行う役割を担う彼女にとって、この殺し...
  • Sへの想い/踊る緑の怪人
    Sへの想い/踊る緑の怪人 ◆VbYNTlLnDE 木漏れ日を照明に、川のせせらぎをBGMに山道を歩く中年の男がいた。 頼れる男の雰囲気を纏い左手にはデイバッグ、背中にはギター。 いくつもの修羅場を潜り抜けてきた男を人はザンキと呼んだ。 (どういうつもりかは知らないが、ありがたく使わせてもらうぜ) 背中のギターの重みを感じながらザンキは歩く。 音撃真弦・烈斬 鬼として復帰したザンキに猛士が送った新たな剣。 彼が目覚めた時デイバッグと共に「使え」とばかりにそれは地面に突き刺さっていた。 他の支給品も確認したが当然のごとく烈斬を武器として選択し、背中に背負う。 (大ショッカーだかなんだか知らないが、俺の命は誰かと戦う為にあるんじゃない。  護る為にあるんだ。お前達の好きにはさせねぇ……) 大ショッカー打倒を胸に歩き続け、やがて舗装され...
  • あ行の死亡者名鑑
    ...ト(1) 「Iは流れる/朽ち果てる」で初登場。参戦時期は本編死亡話前後あたりと思われる。 始めはステルス同士、互いに善人のフリをして志村純一と接触。 ……が、情報を聞き出した後は異世界の仮面ライダーの能力に興味を持ち、ウェザー・ドーパントに変身して攻撃する。 始めは純一の変身する仮面ライダーグレイブを圧倒し、重症を負わせていたものの、隙を見たマイティスラッシュの一撃を食らい深手を負う。 このまま戦いを続けても自分に得はないと感じた井坂は早々に戦いを切りあげ、変身を解除したが、二段変身が可能であった志村=アルビノジョーカーによって殺害される。 元々、制限のことを知らなかったゆえの悲劇であり、彼は死ぬ直前も変身をしようとしていた。 しかし、最期の瞬間に彼の脳裏に浮かんだのはその打開策ではなく、園咲冴子の姿である。 志村は彼の支給品とウェザーメモリを放置。後アポロガイ...
  • やがて訪れる始まりへ(後編)
    やがて訪れる始まりへ(後編) ◆LuuKRM2PEg ◆ 「良太郎達が……殺し合いに乗っていただと!?」 「申し訳ありません……野上良太郎と村上峡児に騙されただけじゃなく、あきらちゃんや冴子さんを守りきれなくて!」  志村純一はひたすら頭を下げていた。ホテルで出会った野上良太郎達の仲間であった葦原涼と、数時間前に殺した天美あきらの師匠であったヒビキに対して。  乾巧達と共にGトレーラーに乗り、この病院に辿り着いて多数の参加者と出会った。しかもその中には東京タワーに爆弾を仕掛けたという少女、鳴海亜樹子までいる。  東京タワーで起こった村上峡児との戦いを話したら、少し驚いてはいたがすぐに信用していた。しかし奴らは良太郎と共にいたらしいので、慎重に説明しなければいけない。 「俺にもっと力があれば、こんな事にならなかったのに……!」 「もうよせよ、志村」 ...
  • チューニング♯俺を利用しろ!(前編)
    チューニング♯俺を利用しろ!(前編) ◆7pf62HiyTE 「みんな知ってるか?  トランプはアメリカ等ではプレイングカードと呼ばれていて、英語では本来『切り札』という意味である。  何故日本でトランプと呼ばれる様になったかについては諸説あるが、明治時代プレイングカードでゲームする者達がよく『トランプ(切り札)!!』と口にしていた所を耳にしたが為にトランプと勘違いした説がある。  俺達のトランプ(切り札)を見せてやる!!  ……オォォォォォォイ! 待ってくれぇぇぇぇぇ!!」    ▼  ――その一撃は確実に男の持つデイパックに絡みついた。  そしてその手からデイパックを奪取する事に成功し、デイパックは離れた場所へと放り投げられた。 「誰だ?」  男はそう問いかける。 「僕はくれな――」  そう名乗ろ...
  • ゆれるH/守りたい世界
    ゆれるH/守りたい世界 ◆LQDxlRz1mQ 「いやぁ……良かったですよ、最初に出会った人が木場さんみたいな人で」 「いえ、僕も左くんみたいな人が協力してくれて心強いです」  左翔太郎が最初に出会った人──それは、木場勇治という青年だった。  彼の風貌に乱れはなく、好青年のオーラをどことなく漂わせる。  彼らが出会ったのは、ほんの数十分前だった。  『ある感情』を前に軽率な行動に出ようとした翔太郎を止めたのが、木場という男だった。 「それでも、僕ら敵なんですよね……」  木場にはどこか消極的な面があったが、殺し合いを進んでするような人間には見えない。  無論、演技という可能性もあるが、こうした気弱な面はリアルで、どこか本心を言っているという感じが強かった。  彼は「殺し合いをしない」と言い切りながらも自分の世...
  • Chain of Destiny♮父の鉄拳
    Chain of Destiny♮父の鉄拳 「変身!」 ――KAMEN RIDE……DECADE! 彼がカードをドライバーへ叩き込めば、流れる電子音がその名を叫ぶ。 幾つかの虚像がオーバーラップして士の身体に重なると同時、ドライバーから吐き出されたカードが顔面へと突き刺さる。 それによって身体全体が色を取り戻せば、それによって彼の仮面ライダーディケイドへの変身は完了していた。 「はあああぁぁぁ!」 ライドブッカーをソードモードへと変形させ、ディケイドはアルティメットUDへと向けて駆け出す。 その勢いのまま掛け声を上げて彼は剣を振るうが、しかし敵の持つ破壊剣に拒まれ届かない。 どころか返す刀が彼の身から火花を散らし、競り合おうとしたディケイドを容易く引き剥がす。 吹き飛ばされ地を転がったディケイドは、しかしすぐさま立ち上がり対策を講じつつ敵...
  • エレジー♪支えてくれるひと
    エレジー♪支えてくれるひと ◆Wy4qMnIQy2 「許せるかよ、こんなの……!」 外観も豪華な洋風の屋敷。その中にある広大な庭の芝生の上で、加賀美新は怒りを零した。 矛先はつい数分前、影山瞬が抗議をする間もなく殺された悲劇。 彼を殺した死神博士と名乗る男は、この場で互いに殺し合うことを命じた。 それがたった一つだけでも世界を守るための手段だという。 (だからって、あんな人を馬鹿にしてる奴らに従えるか) 「いらないから」なんて勝手な理由で人を殺し、さらに多くの命を互いに奪い合わせようとする大ショッカーという組織。 加賀美には、彼らがただ人の命と弄ぶ非道としか思えなかった。 心は奴らを決して許せないという怒りに熱く燃える。 (でも、奴らに逆らって世界が消えてしまったら……) しかし、現実に人の命が消えようとしているらしいことを考えると、心...
  • 決意の名探偵
    決意の名探偵 ◆nXoFS1WMr6 大ショッカーが発した放送からどのくらいの時間が立ったろうか。 彼らは今陸地にいた。 しかし、そこは彼らが本当に行きたかった東側ではなく東京タワーのない西側エリア。 だがそれはしょうがないことでもあった。 あの流れの強い川では流され続けるのはあまりいいとは言えなかったし、あのまま意地を張って東側に行ったところであの流れのまま行けば恐らくつくのはG-4辺りになるだろう。 それでは本末転倒だ、あの流れのなかにいては放送も聞けなかっただろうし、それで禁止エリアに気付けず死んでしまう可能性もあった。 故に急がば回れということわざを信じ彼らは放送前に流れのゆるい川の内側からE-3エリアに流れ着きたかったのだが、現実はそう上手くいかない。 結果として川からあがるまでに放送の前半部分を聞き逃してしまった。 しかし、重要な仲間の死亡情報、及び禁止エ...
  • メモリと勘違いと呪い
    メモリと勘違いと呪い ◆LuuKRM2PEg キバの世界には、凄まじき威力を誇る魔皇剣が存在する。 チェックメイト・フォーのキングによって、キャッスルドランに封印された剣。 それは、ファンガイア一族の中でも王の血を持つ者にしか、扱うことが許されない。 もしもそれを破れば、たちまち己の精神が剣に支配されてしまう。 現に、キバの鎧を持つ紅渡も、一度はそうなってしまったのだから。 しかし彼は、アームズモンスター達の力を借りた事によって、剣を己の物にする。 剣とキバの仲介人とも呼べる幻影怪物、ザンバットバット。 その力を借りたことでようやく、制御が出来る。 王だけが扱うことを許される命吸う妖剣、ザンバットソード。 大ショッカーの手によって、それもまたこの戦場に放り込まれた。 それは今、ある人物の手に渡っている。 ◆ 「なるほど、君は凄い...
  • 愚直(前編)
    愚直(前編) 【E-4 病院跡地 06 05 a.m.】 辺りに生命の気配が一切感じられないような爆心地の中心で、ン・ダグバ・ゼバは一人、仰向けに空を眺めていた。 彼がその瞳に映すのは、視線の先にある雲の流れではなくこれから自分はどうするべきかという漠然とした今後の展望だった。 無論、今までと変わらず会場を気ままに歩き回り参加者を殺して回るという選択肢も、なくはない。 だがそれを彼が安易に選択しないのは、グロンギの王たる自分にとって、今の状況を無為にするのは少々惜しい気もしたからだ。 ダグバは先の戦いによって首輪が爆破されたために、既に大ショッカーによる放送でその名が呼ばれている。 殺し合いにおいて死亡者として扱われること、それは言ってしまえば本来グロンギ族が行うゲゲルにおいて、失敗者がゲドルードを爆破されたようなもの。 グロンギのゲゲルであればンの階...
  • や行の死亡者名鑑
    や行の死亡者名鑑 【矢車想】 【矢車想】                               _r==-___  亜樹子ぉ!                       / \       ─‐ 糸者 | こ           =、j \ \                   -l-l- ナ  |- -  ./ /\ 、 ヽ.    土也 キ言犬 | こ シ各 つ. ci、 つ / /  ヽ. ! ハ                         / |     \ | 、 .. |                         | !====、 ...
  • 愚者のF/野外劇
    愚者のF/野外劇 ◆7pf62HiyTE 【5 42】  2人はサイドバッシャーで男の追跡を続ける。  タワーを出た時には随分と小さく見える程遠くに見えたがバイクならば十分追いつく事は可能だ。  迅速に男に接触し危険人物ならば無力化し早々に始のいるタワーに戻らなければならない。 (それにしてもなんだこの嫌な感じは……)  その最中、翔太郎は男を見た時に感じた不可思議な感触を思い返していた。  心の奥底に震えを感じる様な、出来うるならば避けたい様な、そういう嫌な感触だ。  いや、それ以前に翔太郎はこの感触に覚えがある様な気がしていた。  だが、確証には至らない。感じたとはいえそれは僅かなものでしかないからだ。  が、それが何であれ男を放置するわけにはいかない。いち早く追いつこうと――  その時、ほんの一瞬男が此方を振り向いてきた。そして向...
  • 異形の花々(4)
    異形の花々(4) 【二日目 朝】 【G-3 橋】 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界 【状態】暴走中、疲労(極大)、ダメージ(極大)、精神疲労(中)、アマダムに亀裂(進行)、ダグバ、キング@仮面ライダー剣への極めて強い怒りと憎しみ、仲間の死への深い悲しみ、究極の闇と化した自分自身への極めて強い絶望、仮面ライダークウガ(アルティメットフォーム)に変身中、仮面ライダーガタックに1時間55分変身不能 【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 、ガタックゼクター+ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーカブト、 ZECT-GUN@仮面ライダーカブト 【道具】アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、変身音叉@仮面ライダー響鬼、トリガーメモリ@仮面ライダーW、ディスクアニ...
  • 愚者の祭典 狂える蛇の牙
    愚者の祭典 狂える蛇の牙 ◆LuuKRM2PEg  現在時刻、17時20分。  D-5エリアの中央に高くそびえ立つ、東京タワー大展望台一階にて甲高い金属音が響いていた。  霧島美穂が変身する仮面ライダーランスと、浅倉威が変身する仮面ライダーインペラーが、それぞれ振るう獲物の激突によって。  ランスは異様な長さを誇る醒槍ランスラウザーを振るうが、インペラーは右腕に装着したガゼルスタッブで受け止める。そこから、一気にはね除けて体勢を崩させた。  足元がふらついたランスの胸部に、インペラーはガゼルスタッブを叩き付けた。神速の勢いで激突した事により、ランスは勢いよく床に叩き付けられる。 「ハッ、どうしたッ! その程度かァ!?」 「黙れぇっ!」  嘲笑を吐くインペラーに怒りを覚え、ランスは起きあがりながらランスラウザーを横薙ぎに振るった。  しかし、インペラーは背後...
  • This Love Never Ends♪音也の決意(前編)
    This Love Never Ends♪音也の決意(前編) ◆LuuKRM2PEg  ン・ダグバ・ゼバはバギブソンに跨ったまま、冷たい風を受けながら道路を進んでいた。何処までも続く闇の中を突き抜けながら、新たなるリントを求めて北の市街地を目指している。  先程、大ショッカーがこの六時間もの間で二十人も死んでいると告げたが、ダグバは特に興味を向けていない。同族たるズ・ゴオマ・グが敗れたと知っても、どうでもよかった。  ダグバの思考はただ一つ。究極の力を持つクウガのように、より強い恐怖を与えてくれる戦士と出会う事。この戦いで生き残っている程の猛者と巡り会う為に、街に向かう。体力の回復に充分な時間を使ったので移動を始めた。  そして、彼の興味は他にも向いている。クウガを究極の闇に進化させるための生け贄として殺した男が持っていた、黒いカードデッキ。これは最初の戦いで殺した霧彦とい...
  • リブートpf答え、見つからず
    リブートpf答え、見つからず  D-2エリアに存在する民家のうちの一つ。  灯りさえつけない、薄暗いその部屋の中で、一人の青年が膝を抱え虚空を見つめている。  いや、その言い方さえ今の彼には相応しくないか。  彼の瞳は、今や何も宿してはいない。  光も闇も、そして生きる気力さえも。  かれこれ1時間ほどの間、ずっとこうして無気力に塞ぎこみ続ける彼にいい加減嫌気が差したのか、天井にずっと釣り下がっていたキバットバットⅡ世は、その足を離しゆっくりと彼の前の前に降下し滞空する。  「……いつまでこうしているつもりだ、キング」  「その名前で、僕を呼ばないで……」  消え入りそうな小さな声で、青年は膝に顔をうずめながら蚊の鳴くような声で囁いた。  正直なところ、それだけで怒りを露わにこの場を後にしてもいいような陰気臭い言葉だったが、...
  • Kamen Rider:Battride War(3)
    Kamen Rider Battride War(3)   ◆.ji0E9MT9g 「志村さん、嘘だろう……?兄さん!」 最早、声に出さずにはいられなかった。 そうだ、戦いの最中目を離せなかったのも、こうして重大極まりない戦いを放置してまで彼のところに来たのも、結局は一つの理由だけ。 彼が兄である、海東純一と同じ顔を、同じ声をしていたから、それだけに他ならない。 戦いの結果として己の判断で第二のフォーティーンになることを宣言し、自分を含むかつての仲間たちと袂を分かった兄、純一。 自身の世界を通りすがる瞬間に、その仲を修復できなかった事が心残りになってしまっていたのか。 そんな甘っちょろい感覚を持つ自分が、確かに存在することを自覚しながら、ディエンドはG4のデイパックからグレイブバックルを拾い上げる。 「・・・・・・すまないね、志村さん。僕は泥棒だから...
  • いつも心に太陽を(前編)
    いつも心に太陽を(前編) ◆7pf62HiyTE 【P.M.05 55 F-2 住宅街】  『それ』の動きは余りにも速く―― 「がはっ……」  更に変身しようにもデッキあるいはベルトも反応しなかった故に―― 「ぐっ……」  2人の身体は醒杖によるなぎ払いによって軽く宙を舞い―― 「城戸……!」  左右の壁へと叩き付けられた―― 「間違いない、アレはあの時俺を襲った……」  唯一『それ』の攻撃による直撃を免れたキバットは『それ』が病院での襲撃者である事に気が付いていた。  緑と金の装甲に身を包んだ戦士――名はレンゲルであるがそれを知る者はこの場にはいない。 「そんな、キバットを襲ったのはあの人じゃ……」  激痛で思う様に動かなくとも何とか立とうとする翔一が口を開く。  仮に目の前のレンゲルがキ...
  • Chain of Destiny♮スーパーノヴァ
    Chain of Destiny♮スーパーノヴァ ◆ 「フン!」 「ぐあぁ!」 オールオーバーの一撃を受けて、カブトの変身が解除される。 病院での爆発を見て全力で駆け抜けて何とか間に合いこそしたものの、しかしドラス戦での疲労は決して癒えていない。 そんな状況で先ほどよりも強化されたネオ生命体と単身で戦えば、この結果も当然とすら言えるものだった。 そして今、レイキバットさえ失った総司には振り下ろされる剣を躱す術もなく――。 「総司君!」 突如として横から飛び込んだ名護が、総司の身体を抱きかかえるようにして剣を躱しそのまま倒れ込む。 ありがとう、と彼にお礼を言うのと同時に、総司はその視線の先にあるものを映して思わず笑みを浮かべた。 一体その先に、何があるというのか。 彼の視線に釣られて振り返ったアルティメットUDがその瞳に映...
  • 落ちた偶像 ~kuuga vs χ~
    落ちた偶像 ~kuuga vs χ~ ◆7pf62HiyTE  海東達が向かってから数分後の事、突然、五代が何かを感じ周囲を見回す。 「どうした?」 「銃声……」 「俺には聞こえなかったが」  五代の耳に飛び込んできた小さな銃声、だが草加と蓮には聞こえていない様だった。  だが、もし遠くに狙撃手が潜んでいるのであれば迅速に対処しなければそのまま撃たれてしまう。  今の一発でおおよその場所は推測出来る。ならば―― 「俺が撃った人を探します。草加さんは秋山さんをお願いします」  草加に蓮を任せ狙撃者を探しに向かった。  2人に聞こえなかったという事は大分離れた所から狙撃してきたのだろう。  自分にだけ聞こえたのはクウガになった事で変身せずとも身体が強化されているから、  体内にあるアマダムの力により変身していない状態でも五代の肉体は大幅に強...
  • Try-Action Delta form
    Try-Action Delta form ◆7pf62HiyTE  『過去』と『現在』、そして『未来』が1つに重なる瞬間、  彼は何を思うのだろうか――  考えなければならない、戦う理由を――  そして彼は何をするべきなのか―― 「じゃあ行こうよ」 「ちょ……ちょっと待ってくれ」  そう言って息切れしている三原修二と共にB-1にあるサーキット場から出ようとするリュウタロスであったが、  三原は先程リュウタロスによって強いられた特訓で疲労状態に陥っている為まともに動ける状態ではない。  故に何とか断ろうとしたが、 「さっき『やってみるさ』って言ってたけど、それウソだったの?」 「本当に身体が痛……」  先程、戦いを拒む際に『足が痛い』と口にしたのと違い今度は本当に特訓による筋肉痛になっている事を伝えようとした。  ...
  • 『クウガ』と『アギト』
    『クウガ』と『アギト』◆LQDxlRz1mQ  疲労が、ただゴオマの体の動騒を奪っていた。  体の節々が自分のものではないかのように、立ち上がることもままならない苛つきを隠せなかった。  彼の属するグロンギという集団は、戦いと殺しがその人生といっても過言ではない。  そんな闘争本能に従えない彼に、価値は無いと言っていい。  それを自覚している以上、ゴオマはその「価値」を取り戻すための思考を始めた。  何をすべきか。  周りを見渡すが、使えそうなものは何もない。  外出の必需品である傘は手元にあるが──それを杖に立つことさえ、体は許さなかった。  彼に立ち上がるだけの力を与えようというものは、この場には無い。  そこで、デイパックの中を探る。先ほどの「ガイアメモリ」に体力を回復させる効果が無い──むしろ、それを奪うものであるというのは人でない彼にも理解ができた。 ...
  • time――trick
    time――trick ◆.ji0E9MT9g 「君は……一体何者なんだい?」 D―5エリアの平原にて偶然に集った四人の男。 幾らか続いた沈黙の後、最初にそれを破ったのは眼鏡をした青年であった。 それを発言したのは参加者の一人である野上良太郎、より正確に言えばそれに憑依するウラタロスである。 「……言ったろ、俺の名前は門矢士――」 「――すっとぼけないでよ、そういう事を言ってるんじゃないって、わかるでしょ?」 言った彼の言葉は、少し鋭かった。 未知の存在に何故か一方的に自分を知られている上に、話を意図的に混乱させられているのだから、その苛立ちも当然だろう。 それを受けて、士と名乗った男は背に負った男を一瞥してから、何かを観念したかのようにため息を一つついて、それから言葉を吐き出した。 「……俺は、色んな世界を通りすがっててな、お前のことがわか...
  • 夢よ踊れ(後編)
    夢よ踊れ(後編) ◆MiRaiTlHUI  デルタが放った銃撃を、ヘラクスはリュウタロスの襟を掴み上げて、その体を盾にすることで受け止めた。短い悲鳴ののち、リュウタロスを投げ捨てたヘラクスは、斧を振り上げてデルタへと駆け寄る。慌てて銃撃するデルタだったが、狼狽しながら不確かな狙いで放たれた銃撃では、ヘラクスを止めることはできない。 「はははははははははははァッ!」  ヘラクスの嬌笑が響く。萎縮したデルタが、思わず数歩後退った。 「どうした逃げるのかァッ!」  瞬く間に肉薄したヘラクスが、手にした斧を振り下ろす。デルタは両手でデルタムーバーを支え、斧の一撃を受け止めるが、同時に腕が痺れて身動きが封じられる。すかさず跳ね上がったヘラクスの蹴りが、デルタの胴を抉った。 「ぐえっ」  胴体が折れ曲がり、宙へ浮いたデルタの体へと、横薙ぎに振るわ...
  • 仕掛けられたB/響き渡る声
    仕掛けられたB/響き渡る声 ◆LuuKRM2PEg D-5エリアより、空に向かって真っ直ぐと伸びる塔。 日本に住む者なら誰でも知っている建物。 東京タワー。 夕焼けに照らされた事によって、更に赤みを増していた。 天高くそびえ立つ塔。 その上から、声が響く。 『みんなぁーーーー! あたしの話を聞いてーーーーーー!』 機械を通したような、女の声。 それは殺し合いの会場で、広範囲に広がっていった。 声の主はそこから、大きく息を吸い込む。 『こんな戦いはもうやめて! 自分の世界を守りたいからって、他の人達を殺すなんておかしいよ!』 言葉には、熱い思いが感じられた。 この殺し合いを阻止しようと言う意志。 犠牲者を出さないと言う意志。 『仮面ライダーは、みんなのために戦うヒーローでしょ! 少なくとも、あたしの世界ではそうだった!』 ...
  • 防人(後篇)
    防人(後篇)◆/kFsAq0Yi2  今の二人にできる最大最強の一撃・ディケイドエッジを繰り出した後、ディケイドは天にブレイドブレードを放り投げた。  軽く浮いた状態でブレイドブレードが、先の逆再生のように仮面ライダーブレイドの姿へと戻る。ただ胸部装甲だけは修復されたままだった。  着地したブレイドは、ディケイドに尋ねた。 「終わったんだな」 「――ああ、多分な」  適当な相槌のようにディケイドが答えると同時、三度目の恐怖が、彼らの全身を駆け巡る。 「――やはり見事だ。仮面ライダー達よ」  ディケイドエッジの余波により、コンクリートが割れて剥き出しになった大地を歩むのは、鍛え抜かれた肉体を覆う漆黒の外骨格と、黄金に輝くバックルを持った大柄な怪人。  ゴ・ガドル・バだった。  そのカブトムシを思わせる角は、Y字に別れた内の左先から断...
  • な行の死亡者名鑑
    な行の死亡者名鑑 【鳴海亜樹子】 【ネガタロス】 【野上良太郎】 【乃木怜治】 【乃木怜治(角あり)】 【乃木怜治(角なし)】 【鳴海亜樹子】     | |    | { ! ト、 r、 !    | |ヽ. /! /==、ゝ_jハ._ ハリ _ _ _ ! ! /}} !    | ハ { /,ィ===-、     r  ,ィ≡≡、リハ || ...
  • 巡り会う世界
    巡り会う世界 ◆LuuKRM2PEg 上から降り注ぐ太陽の光に、森は照らされていた。 青く広がる空では、白い雲が風で流されている。 微風は涼しく、浴びる者に心地よさを感じさせるかもしれない。 辺りを流れるそれは、木の葉を揺らしていく。 だが、青年はその音を聞いても、何とも思わなかった。 漆黒色のロングコートと赤いシャツ、デニム生地のズボンに身を包む彼、門矢士は歩いている。 その手に、力が失われてしまったライダーカードを持ちながら。 「やれやれ、こんな事になるなんてな」 溜息を吐きながら、士はぼやく。 彼はいつものように、仲間達と共に世界を巡る旅を行っている最中だった。 しかし突然、大ショッカーに知らない内に拉致され、こんな世界に放り込まれる。 そしてホールにいた死神博士は、見覚えのある映像を見せてきた。 様々な世界にいた仮面ライダー達が、怪人と戦...
  • か行の死亡者名鑑(3)
    か行の死亡者名鑑(3) 【キング】 【草加雅人】 【紅音也】 【紅渡】 【剣崎一真】 【ゴ・ガドル・バ】 【五代雄介】 【キング(仮面ライダーキバ)】                          ,' ,'                        ,' ,'                       ,' ,'                        .,' ,'                      .,' ,'                /ヽ,    .,' ,' ,/ヽ  ,,i                i  `ヽ,,, ,' ,'/,∧ヽ ,'j                '...
  • た行の死亡者名鑑
    た行の死亡者名鑑 【橘朔也】 【津上翔一】 【照井竜】 【天道総司】 【東條悟】 【橘朔也】            / \            / ヽ           l 丶             ! l           l ...
  • Round Zero ~Killing time
    Round Zero ~Killing time ◆LuuKRM2PEg 「成る程、既に三分の一が死んでいるのか」  D-8エリアに存在する『Wの世界』の園咲邸を模したような屋敷で、金居は静かに呟く。  時計の針が六時を越えた頃、突如としてこの屋敷に存在する全ての映像媒体が起動して、大ショッカーによる放送が行われた。そこで知った、死者の名前と『禁止エリア』なる存在。  誰が死んだかは、彼にとってはどうでもよかった。強いて言うなら同じ世界の住民である剣崎一真や桐生豪、乃木怜治が東京タワーで出会ったと言う霧島美穂に少し関心が向いたが、別にそこまで気にするほどではない。  それよりも、気になるのは禁止エリアによって行動がある程度制限されたことだ。何でもそこに向かうと、問答無用で首輪が爆発されるらしい。  しかもその中には、これから向かうはずだった病院があるE-4エリアまで...
  • 想いと願いと
    想いと願いと ◆MiRaiTlHUI  もしかしたら、自分の仲間達はもう死んでしまっているのかもしれない。  そんな予測は元来能天気な城戸真司にだって容易に出来ていた筈だった。  だけども、起こり得るかもしれない予測と、実際に起こった事実とでは、全くの別物だ。  非情な現実を素直に受け入れる事が出来るのかどうかは、また別の心構えが必要なのだ。  実際、飛行船からの放送を聞いてから暫くの間、真司は何も考える事が出来なかった。  というよりも、考える事があり過ぎて思考が停止していた、と言った方が正しいか。  北岡の事。美穂の事。東條の事。それぞれ色んな出来事が思い浮かんで、辛くなる。  例え彼らが、元々は敵とされた仲であったとしても、だ。  人が死ぬのが嫌だから仮面ライダーになったのに、自分に出来た事は、余りにも少なすぎる。  悪い奴だろうと、良い奴だろうと、人が死ぬ姿...
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