LIVE FOR ...


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「ええと・・・私は765プロのアイドルが好きでたまりません。
きっと、ライブを成功させて見せます・・・か、意気込みだけじゃねぇ・・・却下。
で、次は・・・千早LOVE!ってこれはだめ!」

そう言って送られてきたはがきを「不採用」と書かれた段ボールに投げ入れていく小鳥。
「採用」と書かれた小さな箱には1通のはがきも入っていない。
逆に「不採用」ボックスにはすでに1000通以上のはがきが入っている。

このはがきはすべて「765プロ特別ライブ」の「ファン代表1日プロデューサー」への応募はがきである。
つまり、ファンから1名選んでそのライブすべてを統括するプロデューサーをさせるというものである。
ファンがこの企画を聞き、日本中からの応募はがきが集まったのだ。
そしてファン代表1日プロデューサーの選定は小鳥にすべて任されたのだ。

そのはがきの必要事項は、住所、氏名、年齢、電話番号、自己PRだった。
ファンは1日プロデューサーになるために、懸命に愛を訴えた。

小鳥はそのはがきを冷徹に段ボールに放り込んでいく。
それには小鳥なりの考えがあった。

好きだけで生きて行ける世界ではない。

元アイドルだった小鳥はよくわかっていた。
好きだけで入ったアイドルの世界、自惚れかも知れないが、もう少しでトップになれた。
しかし、自分には何かが足りなかった。
だから、舞と出会った時、アイドルとしての自分は粉々に砕け散った。

好きだけではだめなのである。
ましてや、これは真美含めて11名を統括する仕事。
それをきっちりとやりこなすための熱意と、
その明確な理由も持っている人間でないと小鳥は任せられなかった。

ふと、あるはがきを持った手が止まった。

「・・・妹はアイドルを目指していました。しかし、ひき逃げに遭い、
以降、寝たきりの状態が続いています。そんな今でも妹は歌が大好きで、
特に765プロの皆さんの歌がかかると、声が出ないものの口ずさんでいます。
765プロ特別ライブはちょうど妹の誕生日なんです。
私は妹に最高のライブというプレゼントを送ってあげたいです
      • か。本当かしら・・・。」

小鳥はこのはがきを小さな箱に入れた。
そして、おもむろに電話をかけた。

「もしもし、私、765プロの音無と申しますが、探偵の・・・」
そう、はがきの主の身辺調査を依頼した。

結局、はがきの内容は真実であり、後日の特別ライブはファン代表Pの妹にとって
素晴らしいプレゼントとなったのは言うまでもない。