赤頭巾ちゃん改めバカリボンちゃん改めヘタレ狼ちひゃーちゃん


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むかしむかしのここ最近、渋谷の繁華街あたりに可愛い女の子達が集う765プロというお家がありました。
そこでは毎日、女の子達が普通の人が着てたらちょっと引いちゃうような格好をしては歌ったり踊ったりしています。
その女の子達の中、赤いリボンの似合う以外はさして特徴の無い女の子、アマミハルカちゃんは特にそういうお仕事が大好きでした。
人はヤクザな商売だと唾吐きますが、それでもハルカちゃんは今日も歌ったり踊ったりしています。


さてさてそんなある日のこと、ハルカちゃんはお友達のキサラギチハヤちゃんと一緒にお仕事にすることになりました。
どうやらチハヤちゃん曰く、くだらない児童向け舞台劇のお仕事らしく、ハルカちゃんは本体のリボンが隠れる赤頭巾ちゃん。
チハヤちゃんはピッタリとした衣装が様になっている狼の役です。年
端も行かない少女を食べるお話なんて今のご時勢、大丈夫なのかしらとぶちまけるチハヤちゃんを引っ張って、ハルカちゃんはレッスンへと向かいます。

ぐえっへっへ、それはお前を食べるためさ赤頭巾すいませんやっぱりこの役降りていいですか?

レッスン中、1シーンごとに降板しようとするチハヤちゃんを、ハルカちゃんはあの手この手で引き止めます。
ほらほらこのお花、チハヤちゃんみたいに綺麗ね。チハヤちゃんの狼格好良くて綺麗だね。
せっかくチハヤちゃんのバーターで貰った主人公の役。ハルカちゃんは必死に説得します。

なによりチハヤちゃんもハルカちゃんとお仕事するのは大好きです。
ハルカちゃんを主役に、というごり押しで貰ったこの役はなんだかんだで気に入っているのです。
ちょっと面倒くさい性格してますが、それもハルカちゃんが大好きだからです。


さてさてレッスンも佳境に入り、演技にも熱が入ります。

赤頭巾、このリンゴお食べぐえっへっへすいませんやっぱりこのセリフは気に入りません。

今日も今日とてサボタージュしようとするチハヤちゃんを食い止めるハルカちゃん。
そろそろ都市伝説の枕営業的な説得も考えた始めた頃、ハルカちゃんもちょっとだけギモンに思うことが一つ。
このお芝居は童話がモチーフとなっておりますが、ハルカちゃんの知っている限り、毒りんごなんて出てきません。
たぶん、脚本家のオリジナル要素(笑)なのかと思いますが、赤い頭巾に赤いりんごでちょっとくどいな、ハルカちゃんは思いました。
演出家を既に数回、泣かせているチハヤちゃんが今日も元気に脚本家のおじさんを泣かせています。
最初は同情もしましたが、酒の席でハルカちゃんのお尻を撫でながら、アレがたまらんのよ、と言っていたのを聞いてからいっそ潰れてしまえ、とも思っちゃったりなんかして。
そろそろ止めようかな、と思っていたところでハルカちゃんはあることを思いつきます。
手には真っ赤な作り物のリンゴ。ハルカちゃんはトコトコとチハヤちゃんに近づきます。

チハヤちゃんチハヤちゃん、どうしてあのオヤジを泣かせるの?
 それはこの台本が紙くず同然だからよ
 チハヤちゃんチハヤちゃん、どうしてオオカミの役がイヤなの?
 オオカミ役がイヤじゃないの。ただ脚本から目を背けたくなるだけ
 チハヤちゃんチハヤちゃん、なら、どうしてこの役を続けるの?
 それは
 チハヤちゃんチハヤちゃん、このリンゴをお食べ。
 え?
 このリンゴを食べるとね。私だけしか見えなくなるわ
 そんなのウソよ
 あらどうして?
 それは、その、ハルカのことが
 ふふ、ありがとう。チハヤちゃん
 ハルカはずるいわ。オオカミよりも
 そうかもね


これ以上書いては野暮というもの。
舞台は見事、大成功。脚本家のセクハラもマスコミに売り渡したハルカちゃんは、今日もドタキャンを決め込んでいるチハヤちゃんと一緒にお仕事です。

 チハヤちゃんチハヤちゃん、一緒にステージまで行きましょう。ほら、まるでお花畑みたいよ。


おわり