私の声が聞こえますか


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私の声が聞こえますか。
聞こえていますか。

貴方の前に居るのは、本当に私ですか。

貴方は確かにそこに居るのに、私はここに居ないのかもしれません。
私の目は貴方を捉えているのに、貴方の目は私を捉えていないのかもしれません。
そもそも貴方を捉えている目は、本当に私の目でしょうか。

私は、一体何者なのでしょうか。
本当の私は、一体どこに居るのでしょうか。
私こそ、本当の私なのでしょうか。
或いは、やはりそこに居るのが、本当の私なのでしょうか。
青の髪を梳き、泣いている貴方に尋ねてみます。

私の声が聞こえますか。
聞こえていますか。

反応は無く、ただ悲しそうな彼の泣き声。呻くようなそれを、私はただ、見守ることしか出来なくて。

その声は、本当に貴方の声なのでしょうか。
貴方はいつでも、あんなにも明るく振舞っていたのに。
その声は、私に宛てているのでしょうか。
本当の私に宛てているのでしょうか。
本当の私とは、一体誰なのでしょうか。
その声を聞く私の耳は、本当に私の耳なのでしょうか。

でも、そんな事はもう、どうだって良い事なのかもしれませんね。

きっと私は、もう私じゃないんだと思う。
けれど私は、やっぱり私なんだろうと思う。
だから私は、声を張り上げて歌う。
あの鳥のように、羽ばたくようにして歌う。
私を抱いて泣いてくれる、貴方の為に歌う。
きっと私には、もう貴方しか居ないのだから。
だから私は、貴方の為に歌う。
この気持ちは、私だけのものだから。

私の声が聞こえますか。
聞こえていますか。

ほら。
そうやって気付いてくれる、私のことを本当に大事にしてくれる、貴方の事が大好きなんです。
驚いたように周りを見渡す貴方を見る目は、私のものではないのかもしれません。
私を呼ぶ声を聞くこの耳も、私のものではないのかもしれません。
けれど、貴方を想う気持ちだけは、本当の私であると信じられますから。
だから私は、貴方の為に歌い続けます。
沢山の人に聞いてもらえなくたって、もう良いんです。
本当の私を歌にのせて、貴方に届けます。

プロデューサー。

私の声が聞こえますか。
聞こえていますか。

ずっとずっと、聞いていてくれますか。