こんにちわ
大学院生の澤田です。
僕はこれまで5年間加賀谷ゼミに所属しております。
はじめの2年は学部生として
残りの3年は大学院生として
延べ50人以上のゼミテンと関わってきた中で加賀谷ゼミに入って伸びる人の特徴が少しづつ見えてきました。
ここではそのあたりのお話をしてみようかと思います。
ちなみに、僕は下の定義で「伸びた人」を識別しています。
・責任感を持って直前までやり抜くことができる人
・綿密な調査に基づいてオリジナルな概念を提示できる人
・常に勉強し続けることのできる人
・大きな問題意識をブレークダウンして目の前の小さな出来事に意味づけを行うことができる人
大雑把にこんなところでしょうか。
そのような観点から考えると、
「大学生活前半の2年間を遊んですごしてきた人」
ほど伸びている印象があります。
この点については案外、勘違いがおきやすいんじゃないかと思っています。
つまり、「2年間勉強した人間じゃないとシビアゼミに入っちゃダメだ」みたいな発想で考える2年生が多いように思います。
実際のところ、そんなことは全然ありません。2年間で語学以外出席したことが無くてD評価ばかりの人でも、半年から1年経てばA評価ばかりの優等生と議論でやりあう事ができてしまうんです。
なぜか?
それは、目的意識の違いだと思います。
普段の講義で勉強するっていっても、なかなか目的を設定するのって難しくないですか?稀にそういったことのできるすごい人もいるとは思いますが、大抵の場合、講義の目的は単位の取得でしょう。
しかし、ゼミでの勉強は違います。おそらく他のゼミでもそうだと思いますが、ゼミで勉強する目的は教授やゼミテンを説得することになります。
とりわけ「教授に対して自分の解釈、発見、主張、論理をぶつける」ことをする場合には、相当程度の情報収集(お勉強)が必要になります。相手はその道のスペシャリストですもの。
つまりゼミでは、明確な目的意識のもと膨大な量の知識・情報を咀嚼することが求められます。
そのため3年生から始まるゼミは、それまでのサボりの借金を一気に返済するチャンスであるということができます。
さらに、加賀谷ゼミでは3年生の夏学期を「インプットの時期」と位置づけ、企業行動分析に必要な知識を一気に詰め込みます(半年で3冊分以上になりましょうか)。
ある程度はそのタイミングで優等生との議論の土台が出来上がりますし、自発的に勉強するための基礎工事も完了します。そのため、2年生までに勉強してこなかったからといっても、3年生の夏学期終了時点にはその問題が解決してしまうのです。
ここまでのお話は、どちらかというと「2年間遊んでた人でもがんばれる」点に重点をおいてきました。
ここからは、「2年間遊んでた人ほどがんばれる」点をお話したいと思います。
なぜ「2年間遊んでた人ほどがんばれる」のか?
実はこの理由はうまく説明できません。が、実績としてなぜかそうなっています。
どうしてでしょうか。
遊びつくして悔いが無いから?
足りないことを自覚しているためにアドバイスを素直に受け入れられるから?
いろんな人と関わるなかで多様な考え方ができるようになっているから?
先入観がない分自由に発想できるから?
可能性を指摘することはできますが、謎です。
もちろん、2年間ちゃんと勉強してきた人でも、すごく伸びた人はたくさんいます。
もしかすると、入ったときと卒業するときの落差が激しいために遊んでた人のほうが伸びている印象を受けるのかもしれません。
もともと知識のある人には別の観点から求められるものも多く、そちらの課題のほうが難しいのかもしれません。
ただ、1つだけいいたいのは「勉強してこなかったから」という言い訳で自分が変わるチャンスを捨てるのはもったいないということです。
そんな遠慮は必要ないと思うのです。
その意味でも、遊んできた人ほど加賀谷ゼミに来てほしいと思うのです。
最終更新:2011年03月18日 18:12