生徒の進路・受験相談にのるとき、偏差値が必ず話に出てくる
皆さんは『偏差値』についてどれくらい知っていますか?
間違った認識ではアドバイスが出来ないため、ここでまとめておく
☆偏差値って何?
ある集団の中で、相対的な自分の位置を知るための数値を偏差値という
例えば、『点数』では80点取ったとしても、テストの難易度で評価が変わり
前回の自分の成績や他教科との比較をする為には、相対的な数値が必要である
偏差値とは、テストの難易度によらないで自分の実力をはかるもの
☆よく分かる偏差値~基本編~
なぜ「点数」じゃなく『偏差値』が重要なのか?
ちゃんと説明できますか?
ここでは、例を使って説明してみます
偏差値を知ろう(平均点編)
河合太郎君のテストの成績を見てみましょう
|
前回 |
今回 |
+点数 |
英語 |
120 |
130 |
+10 |
数学 |
120 |
100 |
-20 |
国語 |
120 |
150 |
+30 |
合計 |
360 |
380 |
+20 |
さて、太郎君は合計得点が上がって喜んでいます
ここに偏差値を加えてみましょう
偏差値は、「テストの平均点」「他の人の点」「自分の点」で出される数値
ちなみに 偏差値50=平均点
|
前回 |
今回 |
+点数 |
英語 |
120 |
130 |
+10 |
数学 |
120 |
100 |
-20 |
国語 |
120 |
150 |
+30 |
合計 |
360 |
380 |
+20 |
平均点 |
310 |
340 |
|
合計の偏差値 |
56.2 |
55.0 |
|
つまり、「今回のテスト」の平均点が高く、結果的には良くなかったということになる
偏差値を知ろう(標準偏差編)
偏差値を決める要素は上にも示したように、平均点だけではない
「他の人の点」=「点数のばらつき」も影響がある
この「点数のばらつき」のことを、『標準偏差』という
下の図では同じ平均点だけど、ばらつきの違う例をあげてみる
「前回の点数」より「今回の点数」のほうが良いとしても
自分より良い点数の人が多い「今回」は、結果的に悪くなる
これが標準偏差の理論
平均点だけでなく人数の分布も偏差値に関わることが分かってもらえたかな?
☆よく分かる偏差値~応用編~
「それじゃあ偏差値の上下を見ればいいんだね!」で終わっては、実は勿体無い
見落としがちな『偏差値』に注目すれば、勉強の役に立つ!
弱点を見つける(教科別偏差値)
多くの生徒は偏差値を合計で見がち(特にマーク模試)
教科別の偏差値を、テストの回で順に見てみよう
|
第1回マーク |
第1回記述 |
第2回マーク |
第2回記述 |
英語 |
120 |
110 |
140 |
100 |
偏差値 |
55.2 |
48.9 |
55.8 |
51.0 |
順に並べてみると、見えてくる情報がある
◇点数では見えにくいが、「記述式」の問題に苦手意識がある
マークと記述で偏差値の差が大きい
◇マークの点数は上がっているが、油断はできない
偏差値の上昇が見られない、標準偏差か平均点を確認すること
◇記述は点数が伸びていないが、学力は上がっている
もちろん、問題の向き不向きもあるので、苦手分野の割り出しにも使える
チュートリアル構成例
関連項目
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最終更新:2011年01月25日 18:29