102-103

#96 フユッペの秘密


 ブラージ:俺たちはあんたをイタリア代表の監督とは認めていない
      今日のイギリス戦、なんの指示も必要ねえ だまってベンチに座っていればいい
      これがチーム全体の意見だ そうだなフィディオ
ミスターK :いいだろう 約束しよう
 ブラージ:フィディオ…さっきの態度はなんだ おまえ、あいつをどう思っている
フィディオ:俺はもう少し様子をみたい
 ブラージ:のんきなこと言ってんじゃねえ
      円堂が言っていただろう あいつがこれまでやってきた悪さの事を
フィディオ:うまく言えないけど、それだけじゃないと思うんだ
 ブラージ:しっかりしろフィディオ
      キャプテンがいない今、おまえがチームをひっぱらないといけないんだぞ
フィディオ:わかっているよ
 ブラージ:たのむぜ

ミスターK :ふ
 ブラージ:何がおかしい!
ミスターK :君たちとの約束を破ってもいいかね
 ブラージ:あんたは黙って…フィディオ?
フィディオ:聞くだけ聞いてみよう

ミスターK :無敵の槍が、無敵なのはシュートを打つ前まで
      シュートを打つ瞬間は、まわりの3人のディフェンスが崩れる
      その瞬間を狙うためのフォーメーション変更だ
 ブラージ:まさか…アイツの作戦が効いたのか
ミスターK :攻める時はドリブルではなくパスを使え 横ではない 上下高低差を使ったパスだ

フィディオ:やはりこの人は、サッカーを知っている 勝つという事を知っている

フィディオ:ミスターK!貴方にとってサッカーはなんですか!
ミスターK :…
フィディオ:ミスターK 影山零治 貴方はサッカーをどう思っているんです

  佐久間:鬼道 今の試合…
   鬼道:ああ 間違いない
      イタリア代表の力を引き出し イギリスを破る作戦を授けたのは影山だ
   円堂:影山…
   鬼道:引いて間もないチームをこれほど劇的に変えてしまうとは
      あの人は指導者として衰えていない むしろ、以前よりその力は強大になっている
   響木:影山…なぜ戻ってきた なにがお前をつき動かす



#102 よみがえる記憶!冬花の真実!!


   夏未:前にも言った通り、あなたのお祖父様 円堂大介さんは生きているわ
      命を狙われ大怪我をしたお祖父様をかくまい、国外に逃亡させた人たちがいたから
   鬼瓦:円堂大介を救ったのは影山の仲間でありながら、影山の悪行を止めようとしたものたち
      その中心となった男が、小野マサタカ
   円堂:え…小野?まさか
   鬼瓦:そうだ そのお嬢さんの本当の父親だ
   夏未:冬花さんのお父様は、影山に使われてたの 裏の顔を知らずにね
      けれど、影山の悪事の数々を知り 許せなくなった
   鬼瓦:だが当時、影山に反抗することは出来なかった
      そんな状況でかろうじて出来たのが…
   円堂:じいちゃんを逃がすこと
   久藤:まさか、冬花の両親は影山の手で…
   鬼瓦:いや ヤツは手を下してはいない
      だが、調べていくうちに俺たちはとんでもない事実にぶち当たった
      影山は操られていた可能性がある もっと恐ろしい存在に



#103 いよいよ決戦!フィディオの決意!!


フィディオ:カテナチオカウンター?
ミスターK :イナズマジャパンと戦う為に私が考案した必殺タクティクスだ
      これからお前たちに習得してもらう
 ブラージ:カテナチオカウンター?
ラファエレ:なんだそれ
フィディオ:カテナチオといえば、イタリアの…なんでミスターKはそんなものを知ってるんだ

ミスターK :こいつらにカテナチオカウンターは無理か…
      次の手を打つ必要がありそうだな
      もう良い やめだ
フィディオ:え でも監督!
ラファエレ:結局、まともな練習ひとつできずに終わりかよ…
      ほんとに大丈夫かね あんな監督にまかせて

フィディオ:確かに、どうしてだか俺にも分からない…
      あんな見事な采配をしながらも、なぜかミスターKには底知れぬ深い闇のようなものがある
      もしかしたらそれは、みんなが言うようにサッカーに対する単なる憎しみなのかもしれない
      でも俺は感じるんだ それだけじゃない 何かもっと深いものを
      俺はそれがなんなのかを知りたいんだ

   鬼道:影山零治…今日こそ決着をつけてやる
ミスターK :(笑み)
   鬼道:なに まさかまた何か企んで

   鬼道:オルフェウスの動きがおかしい 何かあったのか
ミスターK :ふん こんなときに仲間割れか…ふっ
   響木:なんだ…あの余裕は

フィディオ:このままじゃ…
ミスターK :イナズマジャパンよ せいぜい喜んでいるがいい
      勝負はこれからだ
最終更新:2011年02月12日 20:54