探偵編 第2章 背景ストーリー

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[[DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」]]の背景ストーリーをまとめたページです。 各話ごとにおまけカードとしてランダムで封入されるという設定。今回はプロローグ+全六話となっています。 ---- **探偵編 第2章 プロローグ 「祈りの社」での事件から数週間後。巷を賑わせた[[ルパン>《怪盗紳士 ルパン》]]逮捕のニュースも次第に鳴りを潜め始めた頃、大都市「ホームズ」の片隅で、新たな事件が幕を開けようとしていた。正体不明の「辻斬り」が、街を彷徨い始めたのだ。 この「辻斬り」に襲われたクリーチャーは、装備していた武器や生やしていた角、翼などを、すべてバラバラにされてしまっていた。この特徴から、いつしか「辻斬り」は、[[バラバラ・ジャック>《斬り裂き王 バラバラ・ジャック》]]と呼ばれるようになる。 バラバラ・ジャックの凶行は多くの住人たちを怯えさせた。もっとも、これはまだ物語のほんの序章にすぎないのだが……。 **第一話:退屈な日々? 「祈りの社」での事件から数週間後。[[ルーキ>《見習い ルーキ》]]は立派な探偵になる為に、[[ジゴロック>《緋色の探偵 ジゴロック》]]の元で修行に励んでいた。が、ここのところ依頼が全く来ず、退屈な日々が続いていたのである。 悩んだ末、ルーキは何か事件が起きていないかと、自分から探しに行くことに。とはいえ例の「辻斬り」以外に目ぼしいものはなく、彼はすっかり途方に暮れてしまう。 するとそこへ、一体のクリーチャーが声をかけて来る。なんでも追っ手から逃げているところであり、匿ってほしいのだとか。彼の頼みを聞き入れたルーキは、さっそくジゴロックの探偵事務所に連れて行こうとしたその時、ある声がそれを引き止める。 「ちょっと待った!その人言ってること、嘘だと思うよ?」 そう言ったのは、大きな[[トランク>《コースケのトランク》]]を持った旅人風の[[ホーン・タウロス]]であった。彼に指摘され、逆上した依頼人は本当の姿を見せる。 その正体は、彼はかつてジゴロックに成敗されたはずの[[オダイカン>《超悪 オダイカン》]]であった。彼は復讐の為に、ルーキに近付いたのだ。 **第二話:さすらいの探偵、コースケ! 正体を露わにしたオダイカンは、隠し持っていた[[サイコ・パス]]の力を吸収し、「完全に超悪」なクリーチャー、[[ゴクアクダイカン>《完全超悪 ゴクアクダイカン》]]へと進化。新たに習得した[[トリック]]を発動させ、周囲を巻き込むほどの凶悪な技を繰り出す。このままでは、無関係な住人まで傷付けてしまうだろう。 どうにかしてジゴロックたちにこのことを伝えなければと、考えを巡らせるルーキ。そこへ、ゴクアクダイカンの容赦ない攻撃が襲いかかる。ルーキを救ってくれたのは、先ほどの旅人だった。彼は[[7つ道具>7つ道具・クリーチャー]]を駆使し、ゴクアクダイカンの攻撃からルーキを庇う。そう、彼は[[ディテクティブ・クリーチャー]]だったのだ。 「この一撃で解決してみせる!コーちゃんの名にかけて!」 コーちゃんことさすらいの探偵[[コースケ>《黄金の大地 コースケ》]]は必殺の[[ロジック]]を発動。ゴクアクダイカンを捻じ伏せ、見事事件を解決した。 そもそもゴクアクダイカンは連行途中に逃げ出していたらしく、駆け付けた[[ジャスティス・ポリス]]たちに、今度こそ連行されて行った。 その姿を見送った後、改めてコースケに礼を言うルーキ。すると、彼はジゴロックの元へ案内してほしいと言う。なんでも「辻斬り」について、彼に伝えたいことがあるのだとか。 **第三話:黒煙の若頭、ギロ長! 多くの[[スモーカー]]たちは、煙魔王の支配下に置かれている。しかし、中には自分たちの意志で徒党を組んで活動する、ヤクザ者もいた。彼らの名は[[黒煙組]]。「ホームズ」の街を根城にする彼らは、義理や人情といったいわゆる「仁義」を重んじていた。 そして数日前のある晩のこと。親分ゴロワーズを含む数名の組員が、何者かの襲撃を受ける。ゴロワーズは命を取り留めたものの、他の者は手遅れだった。 現場に残されていた鋭利な斬り跡から、ゴロワーズたちを襲った犯人はバラバラ・ジャックであるらしいことが判明。このことを知った黒煙組の若頭[[ギロ長>《黒煙の若頭 ギロ長》]]は、自分の[[舎弟>《黒煙の舎弟 メンソル》]]などに呼びかけ、バラバラ・ジャックへの報復を誓う。 その際、彼は組に伝わる[[宝刀>《黒煙の宝刀「魔仏断」》]]と[[キセル>《黒煙のキセル「雲流」》]]を持ち出していた。 一方、コースケから話を聞いたジゴロックたち。どうやら黒煙組はバラバラ・ジャックに対し報復をするつもりらしいのだが、それでは意味がない。牢獄へ送らない限り、クライム・クリーチャーのサイコ・パスは浄化されないのだ。復讐による裁きを阻止する為には、黒煙組よりも先にバラバラ・ジャックを見つけ出し、逮捕する必要がある。ジゴロックたちは、早速追跡を開始した。 **第四話:追跡!バラバラ・ジャック! まずジゴロックが始めたことは、情報収集であった。その為に、彼は街の子供たちで結成された隠密部隊、[[ストリート・イレギュラーズ>《ストリート・イレギュラーズ》]]を招集する。 「こいつらはストリート・イレギュラーズ。まあ、俺の部下みたいなもんだ」 彼らに街の様子を探らせつつ、続いてジゴロックはある人物も元へと向かった。この街一番の情報屋、[[アイリーン>《情報屋 アイリーン》]]に会いに行ったのだ。彼女はワトソンと同じく、ジゴロックが「ホームズ」に来たばかりの頃からの“腐れ縁”なのだとか。 アイリーンから情報を買い、夜になったところで、ストリート・イレギュラーズからの報告が入る。黒煙組がバラバラ・ジャックと接触し、戦闘を開始したと言う。 これを聞いたジゴロックたちは、ルーキをアイリーンに預け、現場へ急行した。 彼らの帰りを待っている間、アイリーンがルーキに話しかける。 「あの2人は気付いてないようだけど、私の目は誤魔化せないわよ?」 「い、いったい何のことですか?アイリーンさん」 「あなた、本当はおん」 「ち、ち、違いますよ!ボクが女の子なわけないじゃないですか!やだなぁ、もう!」 「……全部自白しちゃってるわよ?」 「……あ」 どうやら、本当は[[彼ではなく「彼女」>《露見するルーキ》]]であったらしい……。 **第五話:仁義VS流儀! バラバラ・ジャックとの戦闘を開始した黒煙組。しかし、凶悪な[[シリアル]]の力の前に、全く歯が立たないでいた。舎弟である[[メンソル>《黒煙の舎弟 メンソル》]]がどうにか隙を生み出すも、ギロ長はそのチャンスを活かすことができない。気付けば、彼以外の仲間はみな倒れていた。 そこへ、ようやくジゴロックたちが駆け付ける。彼らが加勢すると、バラバラ・ジャックはすぐに逃げ出した。 ジゴロックと対峙したギロ長は、彼らの介入を拒む。 「探偵だか何だか知らねェが、奴ァ俺たちの獲物だ。部外者は引っ込んでな」 「……悪いが、そうもいかねえよ。たとえ部外者だろうが、首突っ込むのが探偵の仕事だ」 追跡をコースケとワトソンに任せ、ジゴロックはギロ長に戦いを挑む。自らの流儀で、歪んだ仁義を叩き直す為に。 バラバラ・ジャックが逃げ込んだ先は、「ホームズ」の街でも最も寂れた区画、ブラックチャペルだった。コースケは自身の7つ道具が[[超合]]した姿である[[ダイダラ・ゴーレム>《超合神(ちょうがっしん) ダイダラ・ゴーレム》]]と共に、猛攻を仕掛ける。すると、ダメージを与えることができたのか、次第にバラバラ・ジャックの姿に変化が現れた。そして、彼の真の姿が露わとなる。 バラバラ・ジャックの意外な正体、それはなんと、最初の襲撃の際に死んだと思われていた黒煙組の幹部、[[ジタン>《黒煙の歌舞伎者 ジタン》]]であった! **第六話:超合!黒き仁王! ジタンは自らが黒煙組を支配する為に、架空のクライム・クリーチャーをでっち上げ、邪魔者たちを抹殺していたのである。 本性を現したジタン。本来であればギロ長も始末するつもりだったと彼が言った時、ジゴロックたち二人が追い付いて来た。 すべてを知ったギロ長は、改めて彼を倒すことを決意する。そして、彼はここに来て、ディテクティブの力に目覚めた。今度は復讐の為ではなく、道を間違えた仲間を正す為に戦うのだ。 ギロ長の意思を汲み、戦いを見守ることにしたジゴロックたち。夜霧に包まれたブラックチャペルで、二人は全力をぶつけ合った。 戦いはジタンに分があるかと思われたが、ギロ長は諦めない。すると、彼の想いに応えるように、黒煙組の宝刀とキセルが超合。ギロ長は本当の意味で、「若頭」として認められたのである。 闇の[[超道具・クリーチャー]]、[[マルボロ・仁王>《超合神 マルボロ・仁王》]]の力を借り、ギロ長は一気に形勢を逆転。そのままジタンを倒し、無事逮捕することに成功した。 かくして、「辻斬り」バラバラ・ジャックの事件は、幕を閉じた。しかし、それも束の間、旧友[[ソーンダイク>《蒼の研究者 ソーンダイク》]]の元を訪れたコースケは、大企業「ベーカー財閥」がサイコ・パスの流通に関与しているらしいことを告げる。 一方、ジゴロックもまた、意外な来客を迎えていた。探偵事務所を訪ねて来たのは、なんと[[レストレード>《聖天の警部 レストレード》]]だった。ジゴロックとは犬猿の仲であるはずの彼が、どうしてわざわざやって来たのか。 彼からもたらされたのは、衝撃のニュースだった。 「……ルパンが脱獄した」 (探偵編第3章につづく)

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