※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

あらすじ

殺人を快楽にまで昇華させた射殺通り魔に妹を殺された亜月菜摘から依頼を受けたスイーパー・冴羽獠。犯人を見つけ出して警察へ突き出して欲しいというのが依頼目的だが、胸の内はそうでもないらしい。犯人は子飼いの情報屋を殺害し依頼人である菜摘の命を狙うも冴羽はこれを阻止。逆手を取って男を追い詰めていく冴羽。

男を追い詰めたとき、自らの手で妹の恨みを晴らそうと拳銃を奪い取る菜摘をなだめるも、逆上した男はBMWに乗り込み冴羽を狙う。しかしプロのスイーパーである冴羽の敵ではなかった。「コルトパイソン357マグナム」で車ごと撃ちぬかれ噴水に激突。車は炎上し男は爆死。「あいつは、おたくが手を汚すほどの値打ちもない。だからこそ、俺のような男がいるのさ」

概要

大人の視聴に十分耐えられるだけの中身の濃いストーリー。菜摘との待ち合わせで使う「マスターの店」には乳首の部分だけを星のワッペンで隠した若い女性もいるなどアダルティなムードが漂う。菜摘のもとを去る際に、左手の甲にさりげなく巻かれたハンカチも事件の余韻に一役買っている。

監督はこだま兼嗣、コンテ演出・構成は青木悠三(港野洋介)、キャラデザインは神村幸子、総作画監督は北原健雄とサンライズ作品とは馴染み薄い『新ルパン三世』のメインスタッフで作られた作品である(*1)。第一話は、後半のシャープでファッショナブルなイメージはまだなく、シックでどことなく暗く落ち着いた雰囲気が漂う。劇中全てが夜の描写ばかりだというのもポイントの一つ。冴羽と槇村の関係はどことなくルパンと次元のような、クールな友情といった趣を感じ取れる。神谷明と田中秀幸は『ドカベン』『キン肉マン』で長年レギュラー同士で共演していたことがあるせいか、演技の息もぴったりである。

記念すべき第一話のヒロインは藤田淑子を起用。サンライズ系作品というよりも、むしろ東映作品、東京ムービー作品のヒロインというイメージが強い。藤田は同じ北条司原作『キャッツ・アイ』のアニメ版においてキャッツ三姉妹の長女・来生泪役を演じており、作品の親和性としても十分なキャスティングである。なお、脇役の家出娘役には来生愛役の坂本千夏も出演している。余談だが、神谷明との共演では『北斗の拳』のマミヤ役が真っ先に思い浮かぶ。

殺人犯の男には石丸博也を起用。神谷明が流竜馬とするならば、石丸博也は兜甲児であり、ヒロインの藤田淑子を含めれば非常に東映作品色の強いキャスティングではなかろうか。石丸博也は『キャッツ・アイ』の2ndシーズンにも脇役で出演し続けているので共通点も多い。反面、脇役は見事にサンライズ系で固められている。菅原正志や稲葉実など、サンライズ作品の脇に欠かせない面々だ。なお、脇役で登場していたことで有名な山寺宏一、梁田清之はまだ登場していない。

作画に目を向けると、男性キャラの顔は北条作品を踏襲しているように思えるが、ヒロイン・菜摘の顔は北原健雄のタッチが色濃く出ており、美しく妖艶な部分が『新ルパン三世』の峰不二子を彷彿とさせ、また表情やアングルによってその魅力を効果的に滲み出させている。冴羽の顔もちょくちょく変わってまだ完全にイメージが固まっていないようだ。これは、香が登場してからしばらくしないと固定化されないように思う。しかしながら、第一話だからなのか作画スタッフ(特に原画)の豪華さは凄い……。

原作

「BMWの悪魔」

セリフ

冴羽「この街には事件が多すぎてね。サツから漏れた悪党を掃除するのが、スイーパーとしての俺の役目だ」

菜摘「警察の手なんかに渡さないわ!私が、私がこの手で、妹の仇を討ってやるわ!」

次回予告

冴羽「みんな、もっこりしてるかな?さて、次回のお話は……何?依頼人は清水美津子っていう科学者?とんでもない細菌を作っちゃって狙われてる?ヤメヤメ、ヤダ!科学者なんてどうせハイミスでガリガリの、どうせメガネをかけた……え!?とびっきりの美女!?やるやる!ボクちゃんこの依頼やる!僕の美女を狙う奴は、絶対に許さん!ムフ、俺のもっこりパワーを見せてやる!次回『私を殺して!!美女に照準は似合わない』お楽しみに!」

キャスト

冴羽獠:神谷明/槇村:田中秀幸

菜摘:藤田淑子/男:石丸博也/情報屋:北村弘一/マスター:青森伸/強盗:島香裕/夕子:岡本麻弥/女:伊倉一恵/家出娘:坂本千夏/警官:菅原正志

スタッフ

脚本 星山博之
絵コンテ こだま兼嗣
演出 こだま兼嗣/江上潔
作画監督 北原健雄
原画 村中博美/山崎展義/山本佐和子/荒木英樹/直井正博/中島美子/黄瀬和哉/石田敦子
動画 島田悌三/春日久美子/四本忠司/スタジオMAX/スタジオMAY
動画チェック 石井康雄
色指定 松本真司
仕上 スタジオ・ディーン/豊永真一/津茂谷知里/山本由美子/有田尚義
特効 千場豊(マリックス)
背景 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平田秀一/平川栄二/西村康浩/もたい智恵子
撮影 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司
編集 鶴渕映画
タイトル マキ・プロ
効果 松田昭彦(フィズサウンド)
整音 大城久典
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー
録音スタジオ A・P・Uスタジオ
現像 東京現像所
設定 山本之文
制作助手 渡辺葉子/佐藤あさみ
制作進行 池部茂
文芸 外池省二
製作担当 望月真人

*1: ただし神村幸子は『機動戦士ガンダムZZ』の作画監督として参加している。