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あらすじ

香はロードスマフィアの船へとさらわれてしまった。槇村の墓参りを済ませた冴羽は一人、ロードスマフィアの船へと乗り込む。海坊主も駆けつけ、冴羽は殺し屋三兄妹との対決へ。

サボウ、デナイと倒し、残るは長兄・ゲルマのみ。ゲルマとの一対一の対決に勝利した冴羽であったが、退路を塞がれ万事休す……。

概要

香の脱出シーン「WANT YOUR LOVE(歌:北代桃子)」。また、ロードスマフィア船上での最初の銃撃戦で「MIDNIGHT LIGHTING」が流れる。4話以来の使用か。

仮装舞踏会での一件が片付いたが、冴羽は香を救出しなければならなかった。1話で菜摘と落ち合った場所でもあるマスターの店で一人、カクテルXYZを飲む冴羽。なお、カクテルXYZが1話では赤かったのに対し、今回は白である。槇村の墓の前、墓には「BORN-1959 DIED-1987」となっていることから28歳の若さで亡くなったことが分かる。香を連れ戻す約束をし、一人ロードスマフィアの船へと乗り込んでいく。

ロードスマフィアにたむろする雑魚を言葉だけで威圧。その後激しい銃撃戦が展開されるが、結果的に助っ人することになる海坊主も加わり、冴羽は船内へと潜入。暗闇の船内ではまずサボウが待ち受けていた。蛍光塗料が含まれた手榴弾を受け、居場所が分かるようになってしまった冴羽だが、その裏をかいてサボウを始末。続いてデナイとの対決では、身軽なデナイに翻弄されるがこれも打破。バランスを崩して自ら落下していこうとするデナイを助けようとするも、敗北を認め自ら死を選ぶデナイ。その表情は優しかった。

いよいよ長兄・ゲルマとの対決。一対一の早撃ちで決着を付けようとするが、ゲルマの愛銃は「オートマグ」。冴羽曰く「早撃ちには適さない」そうだが、銃を抜くスピードは冴羽を凌駕していた。冴羽の敗北かと思われたが、ゲルマが撃った銃弾に冴羽の銃弾が命中し粉砕。驚きのあまり隙を見せたゲルマの胸にパイソンの銃弾が突き刺さる。有意義な対決の中で敗れたゲルマは、満足そうな表情をして死んでいった。

ゲルマが遺したオートマグを使って香をエレベーターで逃がした冴羽。自らは死を覚悟する。なお、ロードスマフィアの幹部は一人だけヘリで脱出しようとするも、外で待ち構えていた海坊主が放ったバズーカの直撃を受けて死亡する。

冴子と麗香は香を救出するが、冴羽だけは戻ってこない。しかし、船内に開いた穴から海水が流れ込み、そこから脱出に成功した冴羽。槇村が追っていた麻薬組織の侵攻を冴羽は阻止し、香を救うという約束を果たしたのであった。

ロードスマフィア殺し屋三兄妹

ゲルマ

三兄妹の長兄。タキシードに身を包んだ紳士で沈着冷静。暴走しがちな弟・サボウを諌める役割も行っていた。愛銃はオートマグ。その腕前は冴羽を凌ぐほどである。また、マイケル・ガーラントの名前を知っていたことから、世界的な殺し屋といった風格も漂わせている。

自らが認めた相手には一対一の対決を申し込むあたり、ガーラントと似た気風の持ち主か。ロードスマフィアの幹部にそのやり方をなじられるも、あくまで勝負に拘る姿勢を見せた。結果的に勝利を収めたかと思われたが、ツキに見放されて死亡。しかし、その死に顔はとても満足そうであった。

サボウ

三兄妹の次男。愛銃は散弾銃。粗暴な性格で力押しでの対決を望む。冒頭、海坊主を追い詰めたのもこの男だった。冴羽とは前編で対決しているが勝負はお預け。後編では、暗闇の中で蛍光塗料を使う狡猾な戦法を見せるが、その戦法の裏をかいた冴羽によって眉間に銃弾を受け即死する。

デナイ

三兄妹の長女。「ディナイ」とも。武器は先端に鋭利な刃物の付いた糸と手裏剣。クールビューティで、前編ではその美貌を活かし、毒を仕込んだルージュで冴羽の唇を奪い死に至らしめようとするなど、女特有の武器を使うこともある。

後編ではその身軽な動きを活かし冴羽を翻弄。隙を見せた冴羽を宙釣りにし主導権を握るが、手裏剣を避けられ格闘戦に。しかしバランスを崩して寄りかかった手摺が崩れたため、そのまま落下……と思われたが、冴羽は救いの手を差し伸べた。自分が殺そうとした相手が自分を救うという、恐らく今まで経験したことのない事態に驚きを見せるが、敗北を認め自ら死を選ぶ。落下していく際の表情は優しいものだった。

セリフ

ゲルマ「冴羽獠……マイケル・ガーラントを引退に追い込んだ男……か。久しぶりに血を沸かせてくれそうだな」*32話のエピソードより。なお、32話の脚本は今回と同じ遠藤明範。

冴羽「フッ……カクテルXYZ……もう俺には後が無い、ってことか。……すまん、槇村。今度は香と二人で来るからな。……残念ながら、貴様達はたった一つミスを犯した。それは、この俺を本気にさせてしまったということだ」

海坊主「自惚れるな!奴らが先に狙ったのはこの俺だ!邪魔をするようなら……例え貴様でも許さねえ。……うるさい蚊トンボだ」

冴羽と香

冴羽「香!エレベーターを使って早く逃げろ!」

香「嫌だ!」

冴羽「何!?」

香「リョウと一緒じゃなきゃ嫌だ!私も残る!」

冴羽「行くんだ香!俺は槇村に約束したんだ!必ずお前を助けるって」

香「兄貴に……?」

冴羽「……頼む!行ってくれ……そうじゃないと、俺は槇村に会わせる顔が無い!……急げ!グズグズするな!」

*冴羽の死を覚悟したセリフ。地獄で槇村と会うつもりだったのだろう。

次回予告

香「獠喜べ。キャンペーンガールから依頼だよ!ボディーガード、やる?」

冴羽「あたぼうよ!」

香「でもね、明美ちゃんってまだ15歳なのよ?」

冴羽「げげっ!これあの星占い娘!」

香「じゃあ街でいきなりプロポーズしてきた子って彼女だったの?まさか獠に会いたくてでっち上げたとか?」

冴羽「いや、狙われているのは嘘じゃない。だけどなんか妙なんだよなあ……シティーハンター2『獠は許婚!?出会って恋して占います!(前編)』」

香「絶対見てね!」

キャスト

冴羽獠:神谷明/槇村香:伊倉一恵/野上冴子:麻上洋子/麗香:鷹森淑乃

海坊主:玄田哲章/ゲルマ:田原アルノ/サボウ:稲葉実/デナイ:玉川砂記子(*1)/幹部:加藤精三/マスター:青森伸/手下A:山寺宏一/手下B:天海武/手下C:松下惇/手下D:諸井信一

スタッフ

脚本 遠藤明範
絵コンテ こだま兼嗣
演出 山口美浩
作画監督 磯野智
原画 村中博美/中島美子/黄瀬和哉/西澤晋/三島美代子
動画 網野佳子/春日久美子/四本忠司/川島由美子/スタジオ天/スタジオMAY
動画チェック 石井康雄
色指定 千葉賢二
仕上 スタジオ・ボギー/岡本直子/石丸好美/小川澄子/福島友子
特効 千場豊(マリックス)
背景 獏プロダクション/本田修/中原英統/西村康浩/服部一広/佐藤和寛/平川信之
撮影 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司
編集 鶴渕映画
タイトル マキ・プロ
効果 松田昭彦(フィズサウンド)
整音 大城久典
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー
録音スタジオ A・P・Uスタジオ
現像 東京現像所
メカニカルデザイン 明貴美加
設定 秋山浩之
制作助手 渡辺葉子/佐藤あさみ
制作進行 星野匡章
文芸 外池省二
製作担当 望月真人

*1: 玉川紗己子