澪先輩の家政婦になって数ヶ月がたった。

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mioazu

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澪先輩の家政婦になって数ヶ月がたった。
先輩は相変わらず忙しい日々だけど、一番近くに居れる家政婦は私にとって凄く嬉しくて楽しい・・・けど澪先輩に依存しちゃて良いのか不安にならない事もない。
結論を後回しにするのは悪い癖だけど、今この時は澪先輩の役に立てるならと思い気を引き締め晩御飯の準備に取りかかった。
あいなしに、澪先輩がキッチンに入って私に話掛けてきた。
澪「梓頼みがあるんだ。」
何だろう?
梓「どうしたんですか?」
澪「先週一緒に行ったデパートに取りに行って貰いたい品物があってな。
  インフォメーションに置いて貰ってあるからお願いできるかな?
  今日はもう遅いから明日で良いんだけど」
梓「了解です。 
  澪先輩は行けないんですか?」
澪「今晩から明後日までは仕事が詰ちゃってさ」
梓「大丈夫ですか?澪先輩無理してませんか」 
澪「明後日まで頑張れば、明明後日からは二週間は休めるから取材も兼ねて一週間位
  沖縄に旅行でもと思ったてチケット取ったんだ、だから旅行の準備もお願いできるか、二人分の準備は大変だろうけど」
梓「だから最近特に忙しかったんですか・・・とゆうか旅行の準備二人分て?」
澪「忙しくても仕事をこなせるのは梓が頑張ってくれてるからだしお礼みたいなものかな、それとも梓は、恥ずかしがり屋の人見知りの私に一人で行けと?」
梓「分かりました、澪先輩のボディーガード務めさせてもらいます」
澪「じゃあ頼んだぞ梓、私は仕事の続きをするから」
そういって澪は自室へ戻った。
梓『うわ、澪先輩と旅行って///
  とりあえず明日品物取りに行って、明後日までには旅行の準備して澪先輩が終わらせれる様に精一杯補助しなきゃ』
梓は更に気合いをいれた。
一方自室に戻った澪は
澪『多分自惚れじゃない筈だよな梓 
  この旅行で私は・・・』
澪「良しその為には明後日までには仕事かたずけなきゃな。」




日付は流れて旅行当日の朝
梓は澪に頼まれた事を余裕を持って終わらせていたが、澪は抱えていた仕事
を明け方に何とか終わらせて、慌ただしく空港に到着した。 
梓「澪先輩大丈夫ですか?徹夜ですよね。」
心配そうに、澪に声を掛ける。
澪「大丈夫だよ、楽しみにしてた旅行だしな梓と二人きりの」
言いながら悪戯ぽく笑う。
梓「///」
梓は赤くなって黙って俯く
澪「おっと時間だ梓いくぞ」
梓の手を取り搭乗口まで駆け出し、梓も手を握り返しかけだした。 
(沖縄)
梓「澪先輩飛行機に乗った途端に寝るんですから、ビックリしました。」
クスクス笑いながら梓が言った。
澪「ごめんな梓、気を抜いたら寝ちゃてた///」
澪は罰悪そうに梓に謝る。
梓「怒ってませんよ、澪先輩の寝顔見れましたし」
澪「あずさ~」
そんなやりとりをしながら、2人は色々な所を時間を掛け見て回った。
紺碧の海・マングローブ・縄文杉・本当に偶然奇跡的に見れた西表山猫
どれもこれも澪の創作意欲を満たすに相応しい物ばかりか、澪と梓の息
抜きの旅行としても最高だった。
楽しい時間はあっという間だ、今日がホテルに泊まる最終日明日の夕方の
便で帰る事になる。




二人はホテルのベランダで夕日に染まる海を眺めていた。
澪「梓楽しかったか?」
梓「凄く楽しかったです、澪先輩は?」
澪「楽しかったよ、梓と一緒だったからな」
梓「みおせんぱい」
梓は澪の一言の言葉に胸を締め付けられた、
その『梓と一緒だったからな』は澪を愛してる
梓にとっては一番気に掛かった当然だろう、そんな梓に
澪は目を見ながら続ける。
澪「梓、私が梓に家政婦をしないかと言ったのは梓の事が心配だったのは
勿論だけど一番の理由は///」
澪が顔を赤くして言葉を詰まらせる。
梓「み・おせんぱい?」
澪「梓の事好きだから・・・同性同士だけど梓の事が軽音部に
入った時一目惚れしたんだ、だから梓が軽音部に残ってくれる
よう支えたんだ、あれからずっと心にくすぶってた思いが、梓
とカフェで会った時耐えきれなくなって家政婦を持ちかけた、
ズルいとは思ったけど、梓に一緒に居て欲しかった、梓を独占
したかった卑怯なやり方かも知れないけど・・・」
澪が一気に自分の思いの丈を告白した、そんな澪を見て梓も澪
に伝える。
梓「澪先輩はズルくないです。ズルいのは私です
  カフェで本題ですと言いながら澪先輩に愚痴ちゃいましたよね
  あの時実は虫の良い話かもしれませんが、先輩の側に居たいから家のお手伝いさ
  せて下さいて頼みに行ったんです」
澪「あずさ」
梓「大好きな澪先輩の側に居たいです・・・ずっと」
二人はお互いの告白に顔を赤くしたが、夕日の光がそれを隠す。
澪「梓コレを」
澪は梓にリングを手渡す。
リングには(Mio&Azusa)と刻印されていた。
梓「これは、先輩と私の名前が掘ってありますけど・・・」
澪「梓の事を愛してる、誰にも渡したくない例え依存だとか白い目で見られようともこの気持ちに嘘は付けない、私の方も同じリングを持ってる。
梓に渡したのが私のサイズで、私が持っているのが梓のサイズだ。
もしこの思い受けてくれるなら左手をだしてれ。」




澪の言葉を聞きそっと左手を差し出す梓
左手薬指にリングをはめながら
澪「ずっと一緒だよ、梓愛してる」
リングをはめ終えた澪は自分の左手を梓の前に差し出す
梓「澪先輩愛してます。ずっと隣りに居させてください」
梓が澪に言いながらリングをはめ終えると、澪は梓を抱きしめ少し腰を
屈めて梓の顔の前に自分の顔を持っていくと、
澪「梓これからも一緒に歩いていこうな、二人だけの路を」
囁いてキスをした。
空には沈んだ夕日の替わりに南の島の満天の星空が瞬いていた。
二人を祝福するかのように
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