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ハートマークがプリントされた便箋を前に、頭を抱え込んだ。
いくつもの言葉が、浮かんでは消え、書こうとすれば指先が止まる。
思いを届けたい、伝えたい結果がどちらにしても・・・。

もうすぐ、二学期も終わる。
来年は、先輩達も受験生になり忙しくなる。
だから、今、私は先輩にラブレターを書いている。
ボールペンを持った指先が迷う、私の心を、先輩への気持ちを伝える言葉を探して。
土日を費やし、書き上げた手紙をピンクの封筒に入れ、中央に『澪先輩へ』右下に、
『中野梓』と記入した。
後は、どうやって渡すかだ、それが一番難しいかも。
月曜日
朝、何時もより早く学校へ向かう、ベタだけど先輩の下駄箱手紙を入れる為、だが先輩の下駄箱には、既に何通かの手紙が入ってた、流石澪先輩、ファンクラブが有るから当然だよね。
私も入れようとしたけど、手が震え、また手紙を持つ指先が迷った。
本当に、ラブレターを澪先輩にだしていいのかな、ドキドキしながら考え込んでたら、他の生徒が、登校し始めた、逃げるように自分の下駄箱へ移動した。
自分のヘタレ具合を感じながら、上履きを取ろうと下駄箱を開けると、手紙が入っていた。




手紙を手にとってみる、差出人は『秋山澪』
鼓動が速くなるのが分かる、手が震える、いやむしろ全身が震える。
ゴクリと喉がなる。
封筒を開けて、便箋を取り出して読んでみる。
『急に、こんな手紙出してゴメンな梓、どうしても伝えたい事があるんだ。
 良かったら、お昼に部室に来てくれないか、待ってるから』
ショート寸前、何も考えられない、頭が回らない、本当に先輩、澪先輩なの。
固まっていると、後ろから声を掛けられた、憂と純だ。
純「梓、何固まってんのよ。」
憂「おはよー梓ちゃん。
  あれ、手紙見てるの?」
純「どれどれ、フンフンって、澪先輩からじゃないのよ梓」
梓「純、憂いつの間に。」
純「いつの間にじゃないわよ、何よ澪先輩からの手紙で固まってたくせに羨まし    い。」
憂「まあまあ、純ちゃん。 
  梓ちゃん、良かったね、澪先輩の事好きだもんね。」
梓「えっ、何で、どうして、知ってるの///」
憂純「だって、梓(ちゃん)澪先輩(さん)を見る眼が違うから、乙女の眼だよ。」
梓「もしかして、けいおん部の先輩にも・・・」
純「紬先輩は、完璧に気付いてると思うよ。」
憂「律さんも、そうゆう事には、目ざといよね、お姉ちゃんはどうだろう?」
純「多分、澪先輩は気付いてないよね。」
憂「だから、両思いだよ、梓ちゃん。」
私は、多分自分が、ラブレターを書いて出そうとしていた事で、気が動転していて気付かなかった、下駄箱の陰で、ほくそ笑んでる二人に。
午前中の授業は、全く頭に入らなかった、お昼の事と、澪先輩の事でボロボロだった。
お昼
純「梓、いいな澪先輩。」
憂「頑張って、梓ちゃん。」
何を、どう頑張るんだろう、でも何で有ろうと手紙を渡せるチャンス、やってやるです、心の中で気合いを入れ部室に向かう。
部室前に来て数分、やっぱりヘタレだな私って、部室のドアを開けるのをためらっていた。
一つ深呼吸し、ドアを開ける。
梓「澪先輩、お待たせしました。」
部室には、澪先輩は居なかった、居たのは唯先輩と律先輩二人は笑ってた。
私は、頭の中が??状態に陥った。
律「悪い悪い、梓、あの手紙は私達なんだよ。」
えっ
唯「ゴメンね、あずにゃん、ちょとしたドッキリなんだ。」
えっ
律「澪の字、真似るの苦労したぜ、乙女チックで丸文字だかんな。」
唯「りっちゃん、澪ちゃんの字凄い似てたよ、ねっ、あずにゃん。」
梓「ドッキリですか、澪せん・・・ウッ、ヒクッ
私は、言いかけたが、涙が溢れそのまま部室を飛び出した。




階段途中で、澪先輩とすれ違う、なんで澪先輩が
澪「ヨッ、梓。」
泣いてる顔見られたくなかったから、そのまま走って教室に戻った。
澪「梓、泣いてたよな、どうしたんだろう。」
澪『あれ、手紙が落ちてる』
私は、手紙を手に取り、部室に入ると唯と律がオロオロしていた。
原因は、どうやら二人、梓の件を聴いてみる。
律「いや、ドッキリのつもりでな、な、唯さん」
唯「ちょとしたイタズラだったんだよ、ね、律さん。」
澪「全く、私の字を真似して、梓にラブレター、ドッキリでもイタズラでも人の心に  踏み込むのは、笑えないぞ」
律「悪かったよ」
唯「ごめんなさい」
澪「取りあえず、梓の状態じゃ今日の部活は無しだな」
律「そうだよな、でも謝らなきゃな。」
唯「うん、あずにゃんに謝りたいよ。」
澪「梓には、私がフォローしておくから。」
律「分かった、梓には明日謝る、唯もそれでいいか?」
唯「うん、明日謝るよ。」
律「じゃあ、澪、梓の事頼むよ。
  今日は、ムギと三人で帰るから。」
澪「ああ、梓の方は任してくれ。
  今から、ちょと梓の様子みてくるから。」
梓の手紙、これ、私へのラブレターだよな。
胸の鼓動が高まる。
今は冷静にと、自分に言い聞かせ、梓の教室へ足を向けた。
1年2組
純「梓、どうしたのよ教室へ戻ってから、つっぷして。」
憂「梓ちゃん」
憂と純が心配してくれてる、でも、今顔上げれないよ。
泣き顔見せれないよね。
イタズラに気付かないで、浮かれて空回りもいいとこだよ。
そんな、思いにさいなまれていると、教室のドアが開いて、その後クラスメートがざわつき始めた。
生徒A「あれ、澪先輩じゃない」
生徒B「キャー、澪先輩よ」
えっ、澪先輩、なんで
澪「憂ちゃん、場所良いかな。」
憂「澪さん、どうぞ。」
澪「ありがとう、憂ちゃん。」
澪先輩が、私の前に来てる、嬉しいのに、こんなじゃ合わす顔ないよ。
澪「梓、律と唯から話は聞いたよ、2人には注意したし、謝りたいって、言ってた。
  でも、今日は梓も気分的に無理だろうから、部活は休みだ。」
梓「ごめんなさい、澪先輩。」
私は、鳴き声混じりの声を絞り出し返事を返すと、澪先輩は私の耳元で周りに聞こえないように囁いた。




澪「手紙拾ったよ、イタズラじゃないよね。」
手紙落としてた、更に澪先輩に、拾われるなんてイタズラに騙された、悔しさと自分の不甲斐なさに覆われた心が、恥ずかしさと緊張へと一瞬にしてスライドしてしまい、何とか、澪先輩に返事する。
梓「はいです。」
その一言を返すだけだった。
澪「じゃあ、元気だせな梓、後でな。」
そう言って澪先輩は、戻って行った、引っ掛かる後でって、ふと澪先輩の居た方を見ると、ノートの切れ端に放課後部室でと、書かれていた。
放課後 部室
梓「澪先輩」
声をかけると、先輩は私をギュッと抱きしめてくれた。
澪「梓、こうして欲しかったんだよな、私に先輩後輩じゃなくて恋人として。」
梓「澪先輩・・・好き、大好きなんです。
  ずっと、澪先輩にギュッとされたかった。
  先輩後輩以上の関係になりたかったんです。」
澪「ありがとう、梓、なら、私のこれ貰ってくれないか。」
梓「これって、もしかして・・・」
澪「私が、迷いながら書いて、渡すのをためらってラブレターだ」
梓「澪先輩からのラブレター、私、嬉しいです。」
澪「梓、大好きだよ。」
澪先輩はそのまま、優しいキスをくれた。
迷い続けた、ラブレターは思い人に届き、お互いの宝物に

終わり