律「そうして、あっ……と思った時にはもう、生あたたかい血が、傷口からびゅばーっと……」
澪「ひあああああっ!!」
唯「りっちゃん、今のは私もこわいよ……」ガクガク
梓「私もちょっと、背筋が凍っちゃいましたよ」ブルブル
紬「うふふふ」ニコニコ
律「へへー、今回のは一世一代の恐怖話と言ってもいいぐらいだからな。まあムギを怖がらせられなかったのは残念だが……」
澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ……」ガクガクブルブル
律「その分、澪を通常の三倍は怖がらせてやれたから良しとするか、はっはっは!」
梓「もう、律先輩ったら……んしょっ」ガタッ
梓「澪先輩」
澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ……」ガクガクブルブル
梓「澪先輩、大丈夫ですよ。私だけを見てください」
澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエ……?」
梓「大丈夫です。私だけ見て、私の声だけ聞いてください」
澪「あ、あずさぁ……」
梓「大丈夫です。私がいますから……」ギュ
澪「うん……」ギュ
律「な、ななな///」
唯「おおっ」
紬「キマシタワー!」REC
梓「……落ち着きましたか?」
梓「……落ち着きましたか?」
澪「ん……ああ、ごめんな、また梓にみっともないとこ見せちゃって」
梓「いいんです、澪先輩の助けになれて私、嬉しいです」ギュウッ
澪「ありがとう、梓……」ギュウッ
梓「澪先輩……」
澪「梓……」
律「こんの、部室のすみで二人だけの世界これ以上作らせてたま……むぐぐ!」
紬「ダメよりっちゃん、ここから最高潮なんだから……! 唯ちゃん、帰りにアイスおごるからりっちゃん止めてて!」REC
唯「そういうわけなので、りっちゃん隊長! ここは我慢してくだせえ!」ガッシ
律「くそー、アイスに買収されやがってー! もう当分怖い話なんてしてやんないかんな、ちくしょー!」ジタバタ