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…………

興奮しすぎて眠れない。

だって憧れのロンドンに来てるんだ。無理もない。

同室の律とムギは……

律「グゴー、グゴー」

紬「スースー」

二人ともぐっすり寝ているようだ。

昼間はしゃいでたからな。

ちょっと気分を落ち着けるため、ホテル内でも散歩してくるか。

上着を羽織り、廊下に出る。

辺りは賑わっていた昼間とは違い静かだ。

静かな廊下を歩いて行く。

外が見渡せる大きな窓がある場所に出た。

ベンチもあるし、丁度良い。

澪「綺麗な夜景だな」

ベンチに腰掛け、一人そんな事を呟く。

澪「!」

ふいに気配を感じ、慌てる。

お化け?まさかな。

きっとあれだ、ホテルの従業員が見回りに来たんだ。

自分にそう言い聞かせ、ゆっくりと振り向く。

梓「澪先輩」

澪「何だ、梓か」

居たのは梓だった。

梓「何だ。って誰だと思ったんです?」

澪「おば……いや、ホテルの従業員かなと」

梓「私はお化けじゃないですよ」

そう言い、梓はくすくす笑う。

うう、ばれたか。

澪「梓もここ座りなよ」

ポンポンとベンチを叩く。

梓「あ、はい」

澪「梓は、こんな時間にどうしたんだ?」

梓「何だか眠れなくて、ちょっとホテル散歩してこようかなと思ったら澪先輩が部屋出て行くのが見えたから」

澪「梓もか」

梓「梓もって、澪先輩もですか?」

澪「ああ、何だかロンドンに来てるんだって思ったら興奮しちゃって寝られなくて」

梓「澪先輩らしいですね」

またも梓は、くすくす笑う。

澪「私らしいのか///」

梓「あの……昼間はありがとうございました」

澪「え?何が?」

唐突な梓のお礼にキョトンとしてしまう。

梓「えと、私が靴買いに行きたいって言い出せなかったのをフォローしてくれて」

澪「ああ、何だそんな事か。私が丁度ロックな服のお店見たかったからな」

梓「気づかいが嬉しかったんです」

澪「良いんだよ、それよりホラ、窓の外見てごらん。夜景が凄い綺麗なんだ」

梓「わー、綺麗ですね」

澪「だろ?」

しばし黙ってロンドンの夜景に見入る。

梓「本当に綺麗ですね」

澪「ずっと見ていたいよな」

梓「私もです」

澪「There are places I'll remember♪」

自然と口ずさんでいたのは『beatlesのin my life』

梓「うわ、凄い英語で歌えるんですか!」

澪「え?ああ、うん///すり切れるほど聴いたからな」

梓「昼間ホテルでのヒアリングも完璧だったし、やっぱり澪先輩は凄いですね」

澪「あんまり褒めないでくれ、照れるだろ///」

梓「続き、歌って下さい」

澪「え?何か照れくさいな///」

梓「お願いします」

梓は私をジッと見つめてくる。

こんな真剣な表情でお願いされたら断れない。

澪「All my life, though some have changed~♪」

続きを歌い始めると梓は私に寄り添い、歌に耳を傾ける。

私も自然と梓の肩に手を回し抱き寄せていた。

澪「I know I'll often stop and think about them♪」

澪「In my life, I love you more♪」

歌い終わると梓はパチパチと小さな拍手をしてくれた。

澪「ありがとう」

梓「ねえ澪先輩?」

澪「何だ?」

梓「さっき私が綺麗だって言ったのは何だと思います?」

澪「ロンドンの夜景だろ?」

梓「夜景もそうですけど……私が二度目に綺麗って言ったのは」

梓「澪先輩の横顔です」

澪「え?///」

梓「夜景を見てる澪先輩の横顔があまりに綺麗だったから見とれてたんです」

澪「止めてくれ恥ずかしい///」

梓「もっと近くで見せて下さい」

澪「え?」ドキ

梓は、私に顔を近づけてくる。

梓って近くで見ると、まつげ長いし肌すべすべだしやっぱり可愛いな。

鼻先が触れあう位の距離まで梓の顔が近づく。

こここ、これってもしかしてキスされちゃうのかな?ドキドキ

でも、梓にならキスされても良いかな?

眼を見てると照れるな。そうだ、眼を瞑ろう。ギュッ

…………

シーン

澪「?」

しばし待っても唇にその感触が無い。

ゆっくりと眼を開ける。

梓の顔は、さっきより離れた位置にあった。

梓「どうしたんですか?目を瞑って」

澪「えーと、いやその///」

梓「もしかして私にキスされると思いました?」

澪「ち、違///決してそんな事は///」

澪「ただ、梓の顔が可愛いから近くで見てて恥ずかしくなってさ///」

梓「そうなんですか」

梓「良いですよ、もっと近くで見て下さい」

またも、顔を近づける梓。

澪「うぅっ///」

ここで眼を閉じたら負けだ。

今度は、目を見開き梓の顔を見据える。

先ほどと同じ位まで顔が近づく。

うわー、梓の顔がこんなに近くに。

でも今度は眼を閉じないぞ。

ちゅっ

澪「え?」

唇に柔らかい感触。

梓の唇が私の口を塞いでいた。

しばしの時間が過ぎ、唇が離れる。

全身がカチコチに硬直していた。

梓も下を向き、照れくさそうにしていたが、やがて顔を上げニッコリと笑うと

梓「澪先輩、大好きです」

澪「梓……」

何かが弾けたように、私は梓を抱きしめた。

澪「今度は私からするぞ?」

梓の頬に手をかけ、キスを交わす。

ちゅっ

梓も私の首に両手を回す。

そして、激しいキスを交わし合った。



翌日!

澪「ふぁ~あ」

律「澪、随分眠たそうだな」

澪「あ、ああロンドンに来て興奮しすぎて眠れなかったんだよ///」

梓「ふぁ~あ」

唯「あずにゃんも眠たそうだね」

梓「わ、私も興奮しちゃって寝れなかったんです///」

紬「あらあら、二人揃って随分仲の良い事ね」うふふ



梓「澪先輩、今日も一緒に夜景見ましょうね」

梓がボソッと耳打ちしてくる。

顔が赤くなるのが自分でも分かったが、黙って頷いた。

おしまい