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「澪先輩の事が好きなんです」
目に涙を溜めて俯いた梓が振り絞るように呟いた…


部活が終わり皆と帰ろうとした時、話したい事があるから明日の昼休み部室に来て下さいと言われた。
その場で話さなかった事から、皆には聞かれたくない事だろうと思い昼休みに会う約束をしその日は帰った。
真面目な梓だから軽音部の活動に対しての不満や音楽についての相談だとばかり思っていたが、梓の口から出てきた言葉はまったく違う物だった。

梓の態度から『先輩として』とか『尊敬しているから』という意味では無い事は分かった。
予想もしなかった言葉に固まっていると
「すみません、迷惑でしたよね」
肩を震わせ涙を流しながらもう一度呟いた。
「忘れて下さい」
そう言って立ち去ろうとする梓を考えるより先に後ろから抱きしめていた。
「っ!!離して下さい!!」
「嫌だ」
「お願いします…離して下さい」
「私はまだ答えてない」
そう言うとビクリと体を震わせ俯いてしまった。




「き、聞きたくないです」
小さな体を抱きしめると背中越しに嗚咽が聞こえてくる。
どういう訳か梓の中では私に振られているらしい。
何とか逃れようとする梓を自分の方に向けるとそっと口づけた。

「何…で?」
さっきの私の様に固まっていた梓が口に手を当てて聞いてきた。
「これが私の答えだから」
耳まで真っ赤になった梓の頭を撫でると、緊張が解けたのかその場に座り込んでしまった。
「ふふ、私から言うつもりだったのに梓に先を越されたな」
本当はお付き合いは成人してからと思っていたけど精一杯の強がり。
未だ信じられないといった様子の梓に向かって
「今度はちゃんと聞いてくれるな?」
「私は、私も梓の事が好きだ」
自分の想いを伝え


もう一度口づけた


終わり