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今日も日常が繰り返されていた。
ムギ先輩のお茶を飲み、お喋りをし、唯先輩と律先輩がふざけ、私と澪先輩が咎める。
もはや慣れっこになった感はあるが、これではいけない。そう思ってはいるのだが。

唯「あーずにゃーん!」

梓「ちょっ、離れて下さい・・・よ!」

唯「あぁん、いけずぅ・・・」

例によって唯先輩が抱きついてくるのを力ずくで剥がす。
よし、今日こそはビシッと言って・・・

澪「唯、それくらいにしておけ。ほら律も立って、練習するぞ」

律「はいはい、わかりましたよ・・・」

唯「ちぇー」

紬「まあまあ、二人とも」

渋々ながら持ち場へ移動する二人とムギ先輩。
あっさりすぎて毒気を抜かれてしまった。いつもこれくらい素直だといいんだけど。
とりあえず首尾よく練習に移れることになったのはありがたいが、その前に。

梓「あの、澪先輩」

澪「どうした、梓?」

梓「その・・・いつもありがとうございます」

澪「気にすることないよ、これは私自身のためでもあるんだし」

梓「それでも、感謝してるんです」

正直、割と短気な私が練習しない部活にあって爆発しないでいられるのは、澪先輩のおかげに他ならない。
この人がいなければ、私は――

澪「そ、そうか・・・なんか照れるな」

律「おーい、言い出しっぺが配置につかないでどうするんだー!」

唯「お茶に戻っちゃうよー」

澪「い、今いくよ!そ、それじゃやろうか梓!」

梓「はい!」

感謝。根が素直じゃない私がその感情をありのままに伝えられるという意味。
そして私にはこの人が必要だということ。
それらの事実が新たな感情を呼び起こすまで、今少し。
今はまだ、それは小さな憧れのままで。