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梓「澪先輩・・・」

澪「梓・・・」

今日一日学校で触れ合えなかった分を取り戻すかのように強く抱き合う。
恋人になった今でも、学校での私たちは驚くほどに今まで通りだ。
唯が梓を構い、律が私をからかう。
そんなすれ違いが辛くないと言えば嘘になるが。

梓「学校でも一緒にいられればいいのに・・・」

澪「今まで通りって決めただろう?」

梓「そうですけど・・・」

澪「私は帰りに梓とこうしていられるんなら、学校では我慢できる」

梓「私は澪先輩みたいに大人じゃないんです!それに!」

澪「それに?」

梓「その・・・何とも思わないんですか?私と唯先輩の・・・」

唯が梓に度々抱きついてることだろうか。
何とも思わないわけはない、だってそれは本来私の特権なはずだ。
でも。

澪「・・・今まで通り、だからな」

梓「・・・澪先輩の意気地なし」

澪「・・・・・」

そう、恐いのだ、私は。
私たちが恋人になった―なんて話して、部が滅茶苦茶になってしまうのが。
だから梓に「今まで通り」を願った。
私は大人なんかじゃない、臆病なだけだ。

梓「まあいいです、私はそんな澪先輩だから好きになったんですから」

こんな臆病な私でも、梓は受け入れてくれている。
とはいえ、いつかみんなに話さねばならない時は来るだろう。
その時は――

梓「でも、いつかは堂々とこうしたいです」

澪「・・・そうだな」

その時は、胸を張って言おう。
「梓は私の可愛い恋人だ」と。

おわり。