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私はいつまで付きまとわれればいいんだ…。

「ねぇ宮ちゃん、また幽体になってよー」
「できるかぁ!」
できるワケがない。私は普通なんだぞ!
そもそもなんでこんなことになったかと言うと、水泳の授業の時が原因だ。
三女が泳ぐのを手伝ったりしていたけど、最後に偶然に私が幽体離脱したように見えたらしい。
その結果がご覧の有様だ。

「ね、宮ちゃん。お願い」
これで何回目だ…。吉岡は愛の形は人それぞれだよね!と言って取り合ってくれず。
杉崎は号泣したあとみつばに甘えっぱなし。
しっかし…参ったなこれは。もうでまかせでも言うしかないか?

「いや私もあんなことは初めてだから、自分じゃよく分からないんだよ」
「!!そうなのね!目覚めたばかりで力の使い方が分からないのね!」
「はぁっ!?」
待て待て。何を言っているんだ。

「大丈夫、そういうことなら天才美少女霊媒師の三女さんに任せれば、きっとうまくいくわ!」
…三女が絡むのか。ならちょっと話に乗ってみるか。
少なくとも、第三者が居たほうが私だけのこの状況よりはマシになるだろう。
なんとか助けてもらおう…。


―――――――――――

で、だ。
「何で視聴覚室なんだ?」
「こういうのは明るいところだと集中の妨げになるのよ。
初めてなんだから、尚更雰囲気作りから始めないと!」
そ、そういうものなのか…?

「私は何で呼ばれたの…」
「それはもちろん!霊能力に目覚めたばかりの宮ちゃんに色々手ほどきをしてもらうためよ!」
あぁやばい、こいつに任せてたらダメだ。

ボソッ
「いやぶっちゃけ助けて欲しい」
「…何があったの」
「さっきの水泳で幽体離脱騒ぎがあっただろ。アレで…」
「あぁ…」

「何なに!さっそく打ち合わせ!?私も混ぜて混ぜて!」
「うわぁ…。な、とにかく頼むよ三女。
さっき泳ぎ手伝って矢部っちに褒めてもらった恩返しと思ってさ」

「(うわぁ、鬱陶しい…)…バカバカしい。帰る」
「え、ちょ!待て三女!」
「さっ、三女さん!?このままじゃ宮ちゃんの力が暴走するかも知れないわ!」
何だ私の力って。

「…先生にやったみたいにすればいいよ」
「っ!分かったわ!私やってみる!」
ええええ…この上煽るのかよ!
ていうか見捨てないでくれ!

「宮ちゃん…」
はっ!?やばい、三女に気を取られてる場合じゃな…って!

「なななななな、何をしてるんだ松岡!」
「え、何って…宮ちゃんを脱がせてるの」
「意味が分から、っん!ど、ドコ触ってんだ!」
「もう、暴れるからー。それにしても…宮ちゃんってやっぱり発育いいのね」
いやお前も大概…ってそれどころじゃなかった。

「うわわわわわ、そ、そこ触るな、わわっ、バカ、止めろって!」
「そんなに暴れたら上手に脱がせられないじゃない。
でも実際、宮ちゃんの背とか胸とか羨ましいわ」
そんないいもんじゃないぞ、女で背が高いのも。って、だから!

「ほ、ほんとに止めろって!私ら女同士なんだぞ!」
「だからいいんじゃない」
ええええええっ!

「よくない!良くないぞ!」
「あら、私は気にしないわ。だから大人しくして、ね」
私が気にするんだぁぁぁ!
っていうかさっき矢部っちと同じことって言ってたよな!?

「お前、矢部っちも…」
「もちろん脱がせたわよ」
おいぃぃぃぃっ!ヤバイ、絶対にヤバイ!
私まで杉崎の世界に引っ張りこまないでくれ!
ってうわぁ!スカートが!

「宮ちゃんのスカートって短いから外しやすかったわ」
お前は何者だ!
うぅ…上着で隠すしかない…。恥ずかしい…。
…ていうかシャレにならない!

「や、止めろって…」
正直逃げ出したかったがスカートを取られている今、部屋を出るという選択肢は無い。
どうにかして止めないといけないんだが、はっきり言ってこの状態の松岡は何を言っても無駄だ。
つまり

「詰んでる…」
「積んでる…?はっ!石積みのこと!?
賽の河原ね!?大変!そんなところまで見えてしまっているのね!
これはもう、何が何でも宮ちゃんを脱がせないと!」
「何でそうなるんだよぉぉぉぉ!!」
「大丈夫よ、宮ちゃん…。私に任せて…」
「全然大丈夫に思えない!」
うぅ…こ、怖い…!あ、足が震えて…!
た、助けて。三女は…もういないけど…!

ドドドドド
な、何の音だ…?
ガラッ
ふ、ふたば!

「さっちゃん発見っス!じゃあいくっスよ!」

ドドド、ドーン!!

「…は?」
「あれぇ?」
あまりの展開に思考が追いつかない。

「…ふ、ふたば…どうしたんだ?」
「ひとはから聞いたっス。
さっちゃんが修行で体力強化しているから、
小生の体当たりを受けても平気なように協力してあげて欲しいって。
でも、いきなりすぎてさっちゃん倒れちゃったっスね」
さ、三女…!なんだかんだで私の心配してくれたんだな。
良かった、本当によかった…。

「ところで何でパンツなんスか?」
「う、うわぁ!ちょっと色々あってな!」
「ふーん…。とりあえず小生は、気絶したさっちゃんを保健室につれて行くっス」
「あ、あぁ、頼む」


――――――――――
<廊下>
「おおい、三女っ!」
「何?」
「助かったよ。最初は見捨てられたかと思ってたからな」
「あの状態の松岡さんは言葉じゃ止められないからね。物理的に止めるしかなかったんだよ」
「そうか。なんにせよありがとうなっ」

っと、そういえば聞きたいことがあったんだ。

「なぁ、松岡が矢部っち脱がせたって言ってたけど…」
「事実だよ」
マジなのか…。というか。

「何で三女は矢部っちのそんな恥ずかしいエピソード知ってるんだ?」
「っ!!」

あ、あれ?三女が赤面して…って三女が去っていくんだけど…一体どうしたんだ?

「おーい、どこ行くんだよー。なんで矢部っちのそんな恥ずかしいのを知ってるんだー、三女ーっ!」