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『食ったし遊んだしもう動けねー』
『ふふ、楽しかったね』
『おう!やっぱ誕生会はこうじゃないとな』
『私は静かに祝われる方が好きかなぁ』
『そ、そうなのか?』
『ま、これは人それぞれだよ。みっちゃんならとにかく食べ物やプレゼントを欲しがるだろうし、ふたばは……まぁ、あの子は
しんちゃんとパパさえいれば何とかなるのかな。もしかして、もうしんちゃんだけでいいかもしれないね』
『おお、恋人だな』
『マセガキだなぁ、龍ちゃんは』
『……ふぁ……っと……ひと姉ちゃんは、さ。恋人いねーの?』
『……んー。今はいないし、とりあえず必要ない、って思ってる』
『……』
『龍ちゃん?』
『……お、おう』
『眠い?』
『……うん……すげー眠い』
『あはは、まぁあんなにはしゃいでたらね。もうゆっくりお休み?』
『んー、まだひと姉ちゃんと話してーぞ……くぁ……』
『無理しないで?いつでも会おうと思えば会えるじゃない』
『……二人っきりって難しくね?』
『うわぁ、いわゆる肉食系なのか、龍ちゃんは。積極的だね』
『なんだそりゃ……あふ』
『ほらほら、そんなにあくび連発してちゃまともに話も出来ないよ』
『むぅー……確かに』
『……まぁ、少なくとも眠るまではついててあげるから』

私は、もう半分眠りかけている龍ちゃんの頭を撫でてあげる。こんな弟がいたら、毎日退屈しないだろうに。少なくとも、
食い意地ばっかりのみっちゃんや、一歩間違うと器物破壊をするようなふたばよりはマシかな。2人には悪いけれど

『んー、あんがと。やっぱ姉ちゃんよりひと姉ちゃんだな……』
『ふふ、そんなこと言っちゃったら杉ちゃん泣いちゃうよ?もっと大切にしないと駄目だよ?』

自分のことは棚に上げて、龍ちゃんに言い聞かせる。まあ実際杉ちゃんみたいな良いお姉さん、そうそういないと思うし

『ひと姉ちゃんがそういうなら……あぁ、でも俺、ひと姉ちゃんの方が好きだしなぁ』
『なら恋人にでもするのかな?』
『なってくれんの?!』
『おおう、やっぱり肉食系だね龍ちゃん……私、そういうのは遠慮したいかも』
『えー』
『こらこら……でも、うん。そうだなぁ……』
『……俺がさぁ』
『うん?』
『俺が、頭撫でられるようになったら……ひと姉ちゃんの頭……』
『私が今しているみたいに?』
『……んー……っあ……何か違うなそれ。もうちょい何か……』
『ほほう』
『……そうだ!俺がひと姉ちゃんよりでかくなれば……』
『おー、確かに大事かもね、そういうの』
『そん時は……むにゃ……』
『恋人になって?』
『……むむ、俺はぁ、ひと姉ちゃんの意思をぅ、そん、ちょ……』
『あらら。言いきれてないじゃない……ふふ、でも優しいね龍ちゃん……うん!その時は考えてあげようかな』
『やった……ぁふ……まってろー……』
『わかった。待ってるよ……お休み、龍ちゃん』


「……ん」
「おぉ、起きた起きた」
「まぶし……」
「おいおい仕方無いなー」
「あぁ光遮ってくれてるのね……ありがと龍ちゃ……え?!」

がばっと起き上がる

「ぐあぁぁあ゛……」
「急に起きんなよ―」

視界が揺れて、再び私はベッドに背中から落ちる……ベッド?そうか、私はベッドに寝かされていたのか。誰のベッドだ?
もちろん龍ちゃんのだ。ここは龍ちゃんの部屋なのだから。では何で寝ていた?それは

「いきなり倒れるとか、やっぱしひと姉ちゃんは体よええんだなぁ」

そう、私は突然倒れてしまったのだ。だからベッドに寝かされた。じゃあ、どうして倒れたりしたのだろう。だんだんと意識が
はっきりしてくる。時計を確認すると倒れてからおそらく10分程度経過しているようだ。時計を見て頭が覚醒しきると、次第に
倒れる直前のやり取りが思い出された。さっきまで見ていた夢も頭に浮かんで……ん?夢?どんな夢だったそれは?

「え……ぅぇぇえええええええ?!えーーーーーーーーーーーーー!?」
「がー!いきなり叫ぶなよ!いくらひと姉ちゃんでも怒るぞ」
「いやっ、う、うわ……え、えっ」
「落ち着け落ち着け」

龍ちゃんが私の頭を撫でる。ベッドに寝かされた私。横に座る彼。夢とは立場が反対の状態。いや、あれは夢じゃない。夢には
見たけど、あれは回想というのだ。思い出だ。去年の龍ちゃんの誕生会。この部屋で、龍ちゃんを寝かしつけた時の記憶だった
私と話したいから、と無理して眠ろうとしない龍ちゃんが可愛くて、内心むふぅむふぅ興奮していた私は、出来るだけ彼の話に
合わせて色々発言していた。決して適当に接していたわけじゃないのだけれど、今思い出すと不適切な部分もあるように思う

「あ、あの、龍ちゃん?」
「んー、何?」
「そのぅ……『約束』ってさ、去年の……だよ、ね?」
「……忘れてたのかぁ?ひと姉ちゃん」
「うっ……うん……でも、あの時龍ちゃん半分眠ってるようなものだったでしょ?まさか覚えてるとは」
「半分眠ってるなら半分起きてるだろ。そりゃ覚えてても何もおかしくないぞ」
「あぁ、うん……確かにそうだねぇ……あはは……」

しまった。この子は頭がいい。下手に発言すると地雷を踏みかねない。とりあえず笑って誤魔化しつつ、この状況を抜け出すには
どうすればいいか考えなくては。このままでは、私に迫ってくるに決まっているだろうから

「で、ひと姉ちゃん。そういう言い方をするってことは思い出したんだろ?」
(猶予なんて無かった―!?)

ぐいぐい顔を近づけてくる龍ちゃん。私は慌ててシーツで顔を覆おうと

「却下だぜ―」

シーツを取られた。今や龍ちゃんの顔は目と鼻の先だ。ああダメだ。全部思い出してしまった今、この感情も否定できない

(龍ちゃんカッコいいなぁ……なんでそんなにカッコよくなってしまったの……うぅ……)

意思の強そうな瞳が、私の心を見透かすように、瞬きもせずに私の目を見ている。まだあどけなさは残っているけれど、母や姉に
似て顔立ちは端正だ。文句のつけどころが見当たらない。父親もこんな感じなんだろうか。あぁ、あの完璧美人も、これには
負けるんじゃないだろうか。正直に言おう。これは私の好みどストライクだ。もともと龍ちゃんを憎からず思っていたとはいえ、
ここまで私というニッチな女の好みを体現するとは
あの約束、今までの発言。そしてこの態度。どう考えても彼は、私の発言を信じて、私を恋人にしたいがために、計画的に
色々と頑張ったのだろう。意図的に背を伸ばすって、いくら成長期とはいえかなりシビアなんじゃないだろうか。とりあえず、
あの時の約束の条件は完全に満たして、龍ちゃんは私の前に現れたのだ。そして今も、シーツを奪ってからは、じっと私の反応を
待っている。『意思を尊重する』。あの時は最後まで言えていなかったけれど、しっかり態度でそれを示しているのだ

「……うん、うん。おーけーおーけー……落ち着こう、龍ちゃん」
「おう」
「まず、顔を離そう」
「おう」
「それから、そこに正座しようか」
「お、おう」

私もベッドの上に正座する。別に、突っぱねるわけではない。そんな気は毛頭無い。ただ

「……龍ちゃん!」
「おう!」

言いたいことを全部言わせてもらうだけだ

「まず最初に言うけどなんで私なの?私性格悪いし人見知りだしそんなに可愛くないし、龍ちゃんくらいカッコいいならもっと
良い娘いくらでも引っかけれるよ?ていうか私の家貧乏だし。どう考えてもここの家との釣り合い取れないよ?長男でしょ君。
ちゃんとしたとこのお嬢さんを娶るべきなんじゃないのかな。ていうかそういう私との口約束信じてさ?もし私が綺麗さっぱり
忘れてたらどうするの?無駄な努力になるんだよ?非生産的じゃないそういうの。それにそんなにカッコよくなっちゃってさ?
私は最初びっくりしたよ。あんなに可愛かった龍ちゃんが、生意気だけど私には素直になってくれる、弟みたいに可愛い龍ちゃん
がだよ?半年くらい見ない間に、こんなにおっきくなって、余裕で私の背を追い越してさ?頭撫でられるしさ?しかも好きだぞー
って、そりゃあ、昔から君が私のことを、一定以上に好きでいてくれたこと、気づいてなかったわけじゃないけど!むしろ結構
こっちだってまんざらじゃ無かったかな、とか今更思うけど!?やっぱ弟として接してて、そういう時の龍ちゃんが、すっごい
可愛くて、それなのに今の龍ちゃんは何?!カッコいいってどういうことさ?しかも超好みだよ!理想の男の子だよ!イケメン
だよ!それでいてまだ『ひと姉ちゃん』とか呼ばれる私の身にもなって?!可愛かった時の君と、今の君が重なってさ、乗算、
掛け算だよ!龍×龍=ひとはは死ぬ、だよ!そりゃ倒れるよ!大声も出しちゃうよ!?全く、とんでもない反則野郎だよ!」


「???……あー、何だろ。とりあえず、ひと姉ちゃんは、俺をカッコいいと思ってる?」
「そうだね」
「好み?」
「そうだね」
「理想?」
「うぅ……そうだよ」
「あー、えっと……お、俺のこと、好き?」
「あ゛ー!そうやって肝心なところで年齢相応に戻るのが!やっぱり反則!好きだよ!……うぅ……ぐす……ぶわぁーかぁ!!」

言いたいことを全部言った私は、もう何が何やら分からなくて泣いてしまった。こんな風に捲し立てるのは私らしくないけれど、
全部龍ちゃんが悪い。もともと龍ちゃんは好きな人だったのだ。でも歳の差とか、姉と弟という関係の心地よさとか、そういう
ものの向こう側に、その気持ちは埋もれていってしまっていたんだ。みっちゃんに素直になりなよと言ったり、千葉君との関係を
悪意を持っていじり倒したりしていたのも、無関係ではないのかもしれない。ある意味全部自分に向けたものだったんじゃないか
そこへタイミングを見計らったように出現する龍ちゃん。私のことをずっと好きでいてくれて、私が好きだった年下の男の子
全く、これが反則で無ければなにが反則なのか教えてほしい

「お、おい……泣くなよひと姉ちゃん……」
「だから、そういうのが……あぁもう可愛いなぁ……ぐす」

どれだけカッコよくなっても、私が泣いているとおろおろしてしまう龍ちゃんは、やっぱり可愛い弟みたいで。ようやく私は、
龍ちゃんが龍ちゃんだと、心の底から認識できた。ベッドを下りて、戸惑いっぱなしの龍ちゃんに抱きつく

「うおお!!?」
「ふふ……ようやく私のターンのようだね……覚悟するがいいよ……ひっく……あぁ……龍ちゃんは暖かいなぁ可愛いなぁ」
「ひ、ひと姉ちゃん……離して……」
「意思を……ぐす……尊重するんじゃないのかな……」
「うぅ……」

私の心臓は、さっきから爆発しそうな感じで動き続けている。同じように、龍ちゃんの胸もドキドキしているのが分かる。私の
両腕は、龍ちゃんの腰に回っている。おっと。龍ちゃんの腕は所在無さ気に浮いている。甘いだなぁ。ここでギュッと抱きしめる
くらいしないといけないだろうに。やっぱりまだ、龍ちゃんは弟君みたいだ。そんなのでは、このお姉さんは落されないのですよ
顔は見えないけれど、真っ赤になってる龍ちゃんが簡単に想像できて、真っ赤な顔の私は、くすくす笑っていた

あの後しばらく泣いてたのか笑ってたのか、はっきり分かんねーけど、いきなり顔をあげるとひと姉ちゃんは

「不合格!!」

と俺に言い放った。たまにひと姉ちゃんが良く分からなくなることはあるけど、これほど理解に苦しんだことは無かったと思う

「好きって言ったじゃん!」
「そうだね。でも不合格」
「俺が理想の男なんだろ?」
「その通り。しかし不合格」
「何で?」
「ノーコメント。不合格」
「……嫌いに、なったのか?」
「あぁもう可愛いなぁむふぅむふぅ……だが不合格」

全く何なんだこのひと。でも大好きなんだから諦められるわけがない。まぁ、実を言うとこうなる気がしていたのだけど

「あーあ、やっぱりかー。そんな気がしたんだよなぁ」
「あれ、あっさりだねぇ」
「でもあきらめないもんねー」
「そういう所は相変わらずだね。尊敬するよ」
「まーな。それに、だからこんなにめんどくさい呼び方したんだし」
「……ほほう」

「勉強終わったぜ―」
「あら?休憩?」
「いえ、龍ちゃん全部宿題終わらせちゃいました」
「まぁ!」
「あんなにあったのに?!やっぱあんた手ぇ抜いてたのね!」
「いいじゃん分かるんだし」
「まぁまぁ……龍ちゃんも杉ちゃんも落ち着こう」
「やっぱりひとはちゃんの教え方が良かったのかしら?」
「おう!さすがひと姉ちゃんだな!半分はひと姉ちゃんのおかげって感じ」
「半分やらせたなんて言わないでしょうね……」
「言わねーよ!俺姉貴とは違うからなー」
「何よその言い方!それから、お姉さま、よ!」
「まぁまぁ杉ちゃん……あぁ、でもちょっと問題が」
「何かしら?」
「私が見てないとサボりますねこれは。家族の誰かだと、見逃してしまうか、龍ちゃんが暴れ出すかの2択でしょうし」
「こいつ……」
「へーんだ」
「あらあら……じゃあどうしましょうか?」
「……提案なんですけど、しばらくは龍ちゃんの家庭教師続けさせてもらっていいでしょうか?」
「いいのかしら?」
「えーと、まぁ、しばらくなら……それに、私の勉強になる部分もあるでしょうし。何より、今週お宅を貸していただきますし」
「まぁ、そんなに気にしなくてもいいのに……私たちも楽しみにしているのよ?同級会」
「そうよ!別にこいつの為にそこまで……」
「うるせーぞちんちくりんおっぱい」
「ん゛な゛あーっ!?」
「はいはい龍ちゃんやめようね。リアルにグサッとくるからそれ。謝ろう」
「おう。悪かったな姉貴」
「……ほんとになついてるのねあんた……実の姉より優先するとか……どういうことなの……」

ブツブツ文句を垂れ流し始めた杉ちゃんを尻目に、お母さんの方と詳しい相談をする。今後はとりあえず、週3回ほどお邪魔して
龍ちゃんの勉強に付き合う感じで落ち着いた。おやつに加え、帰る時は送ってくれるらしい。至れり尽くせりだ。申し訳ないので
断ろうとしたら、あのウィンクにねじ伏せられてしまった。ああ、やっぱりこのお母さんは完璧美人だった

しかし龍ちゃんもやるものだ。さっきの私は殆ど龍ちゃんに言われた通りに喋っただけである。適当に龍ちゃんが茶々を入れて
話の腰を折っているのも、彼の中では計算済みの行動なのだ。多分。そもそも私を面倒なやり口で呼び出したのも、出来るだけ
自然に、継続して私が龍ちゃんに会いに来れるような状況を作るための布石だったのだ。全く、恐ろしい子だよ!とはいっても

「単純に呼んじゃったら、姉貴に簡単にバレそうで何か嫌だ。恥ずい」

というのが一番なのかもしれないけれど。おまけに目論見が成功したところで、その後のことは全く考えていなかったらしい
全く狡猾なのか間抜けなのか判断に困る作戦だ。でもそこがやっぱり龍ちゃんらしくて何かいい。むふぅむふぅ

話もまとまったことですし、今日は帰ります」
「そうね、もう日も暮れてきたし……送っていきましょう」
「……いえ。その、買い物とか、ついでにしながら戻るつもりですから」
「あらそう?」
「お気遣いなく」
「じゃあ、途中まで私も付いて行くわ。たくさん龍太に付き合ってもらったし」
「おい姉貴、ゲームしようぜー。スパ4スパ4」
「あんたは何でこうわがままなのかしら……!?私はひとはを送ってくるから……」
「あー、別にいいよ。龍ちゃんと遊んであげなよ。たまには龍ちゃんもお姉さんと遊びたいんじゃない?」
「……そっ、そうかしら……まぁ、本人が言うなら、龍太と遊んでやっても……」
「……ということで。ここら辺でお邪魔します」
「気をつけてね?丸井さんやみつばちゃんやふたばちゃんにもよろしくね」
「はい、では……」
「ひと姉ちゃん!」
「……なぁに?」
「またな!」

龍ちゃんが私の頭をわしわし撫でてくる。ちょっと乱暴だなぁ。ふふ、でも元気があってよろしい

「あんた!?背が高くなったからって調子こいてんじゃ……」
「いーよ杉ちゃん。スキンシップなのさ」
「えぇ?」
「……龍ちゃん、またね!」
「おう!」

玄関を出る。後ろでは杉ちゃんの怒鳴り声。龍ちゃんの叫ぶ声。声は聞こえないけれど、お母さんは笑っているんだろうな
実にあの家族らしい感じがして、私はくすりと笑ってしまった

夜。さすがに懲りたのか、みっちゃんの方からは何も怪しい物音は聞こえてこない。というか、普通はばれないように何か策を
講じるべきだろう。私のように

「……むぐ……ふぅっむ……ぁ……ぁふ……むぅぅ……ぅぁ……」
(龍ちゃん、龍ちゃん、龍ちゃん……!!)

ベッドの中。タオルを思いっきり噛んで、声が出るのを最小限に抑え込む。少し漏れているかもしれないが、そこは割り切ろう
想像とは、妄想とは。あり得ないシチュエーションを愉しむためのものだし、常にそうあるべきだと思う。だから私は、
今妄想の中で、2人の龍ちゃんから襲われているのだ。今の龍ちゃんと、昔の龍ちゃんから
大きな龍ちゃんが、私の小さい胸を揉む。少し乱暴なくらいでいい。龍ちゃんの成長を感じたいから
小さな龍ちゃんが、私のおっぱいを吸おうとする。まだ出ないんだな、これが。龍ちゃんたちが頑張れば、出るかもね?
大きな龍ちゃんが、私の太ももを執拗に触り続ける。私にはお見通しだ。今日会った龍ちゃんが、ちらちらと私のスカートから
のぞく、私の貧相な太ももに目を奪われていたことを
小さな龍ちゃんが、私のおへそを面白そうにつつく。マセガキめ。多分、そこは私の性感帯。すぐに気付くとはやるじゃないか
でも、デリケートな部分なんだから優しくしないとダメだよ?あぁ!なめちゃダメ!しびれちゃうからね?
大きな龍ちゃんが、私のことを抱きしめてくる。あーあ、残念。今日の龍ちゃんも、こうしていれば合格だったのに。一気に
私のおっぱいを揉むくらいまでは、いけたかもしれないのに。想像の中の龍ちゃんはいやらしくて、お尻なんかも触ってくる
小さな龍ちゃんが、私の顔を舐めてくる。子犬みたいですごく可愛い。でも一番可愛いと思う所は、私のことが好きなくせして、
ほっぺを舐めてる舌を唇にまで持っていくことが無い所だ。へたれだなぁ。それとも、ただ知らないだけなの?むふぅむふぅ

弟としての龍ちゃん。男の子としての龍ちゃん。どっちも龍ちゃんで、選ぶことが出来ない。実際の龍ちゃんは、その両方を
持ち合わせた龍ちゃんだから、選ぶ必要はないのだけれど。想像の中なら龍ちゃんは何人にでも増やせる。でも私にとっては、
その2つが総てであって、妄想の中にいる限りどちらも同時に堪能したいのだ。お姉さんは欲張りなのです

「ん……んむ?!……ぅぁ……ぁぁっぁ!……くぅ……ふぁむ!……ふむ!……む!……ぃぁ!……ぁぁっ?!」

もしかして、龍ちゃんも今頃こんなことをやっているのかな、とか考えた途端、今までとは比べようもないくらいに、一気に体が
熱くなって、頭がパンクしそうなくらい気持ちよくて、かろうじて残った意識で精一杯タオルを噛みしめた。視界が真っ白になるような錯覚。普段はあまり使わないのだけど、いわゆるクリトリスに自然と手が伸びていて。指に力を込めた瞬間、一気に体が
弾けるような快感が走った。後に残ったのは、まるで波が引くように体が冷えていく感触と、上がりっぱなしの息。そして、指先に返ってくる、下半身の湿り気。冷静に判断したけれど、多分これがイく、ということなんだろう。とりあえず、パンツがひどい
状態になってしまったのは間違いなかった

(みっちゃんと同じゃないか……あー、でも明日平日かぁ……めんどくさい……)

朝になって後悔することは分かっていたけれど、それでも私は動こうとしなかった。今はまだ、初めての余韻に浸っていたい

(うわぁ……はまっちゃいそうだなぁ、これ……)

大きな龍ちゃんと小さな龍ちゃんが笑っている。妄想の中の私は、優しげな苦笑を浮かべていた

おまけ?幕間?

「それにしてもみっちゃんの最近のオナニー頻度は異常だね。サルなの?馬鹿なの?」
「う、うるさいわよ!?露骨に使わないでよ、そういういやらしい言葉……」
「ほう。少なくとも3日連続でそのいやらしい行為に及んでいる人の台詞なのかなそれ」
「ぐ……だ、だって、私あんまり今までやったこと無かったし……気持ちいいのは事実じゃないの!」
「あれ、意外だね。ちなみに私たち3人の中ではふたばが一番最初に覚えたんだよ。小6くらいに」
「な、生々しいからやめなさいよ……」
「そういうみっちゃんの初めては?」
「へ?!」
「私中1ね。さぁ長姉のくせに白状しないとはこれいかに」
「ちょ、ちょっと?!何勝手なこと……」
「……ぽちっとn」
「すいませんごめんなさい?!い、今思い出すわよ…………あ」
「どうしたの?まさか初めてのオカズも千葉君だったとか、そういうベタなのは勘弁してね」
「……そっ?!そんな、わけ、ない……じゃなぃ……あは!あははは……は……は……」
「……とんだ鈍感雌豚だよ!」

おわり