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≪矢部宅 午前3時30分≫

「むにゃ…うーん…おしっこ…おしっこ行かなくちゃ…」
「ン…あ、まだ3時半か…うん…」


「スー…スー…スー…スー…」


!!

な、なに?? 
 背後から寝息がする…誰もいないのに…! 
ま…まさかこのマンションに…霊!?
 過去この部屋で自殺…とか?!大家さんそんなこと全然言ってなかったのに……
 た・た・助けてーー!!><)

「セ…ン…セ………ムニャ」

「ぎゃあああああ!!!抱きついてきたーーー!!
 や、やめてぇぇええーー!!ごめんなさい!ごめんなさいぃぃい!!」

「あ、先生…。どうしたんですか…こんな夜中に大声出して。。。?」

「ひ、ひとはちゃん!!?び、びっくりしたなーもう! 
 何でここにいるの??今、夜中の3時半だよ!!?」

「すみません。ちょっと怖い夢をみまして…それで来ました」

「それでって…! 怖い夢見たぐらいで来るなんて非常識極まりないよ!
 しかもこんな夜中に出歩いちゃだめでしょ!
 それになんで僕のベッドにもぐりこんでんの??変態なの??」

「変態ですが何か?」

「もう!出てって!二度と来ないで!」

「えっ………。 わかりました…。ごめんなさい。帰ります…。」

(あ、しまった!!つい口が滑って…)

「…ご、ごめん。今の冗談だよ…。
 こんな夜中、また出歩かす訳にはいかないし…しょうがない、朝になるまで
 家に居ていいよ…」

「先生…。」

「ん?なに?」
「今の…本心なんでしょ?」
「ち、違うよ!こ、言葉のあやだよ!言葉のあや!ごめん!」
「ほんとにほんと?」
「ほんとほんと」
「あ、なんかふざけてる!」
「違うって…。」

「先生!」ガバッ

「わっ!?ひ、ひとはちゃん??もう!抱きついて!甘えんぼだなあ!」

「先生…先生は…好きな人とかいるの…?」
「えっ?!…それは…えっと…」
「栗山先生?」
「栗山先生は…ふられちゃったよ!誰かさん達のせいで!!」
「そうなんだ…(ホッ)ふられちゃったの私達のせいかな?
 だったらごめんなさい…。死んでお詫びします…。」

「し、死ぬって!?そんなこと易々と言っちゃダメ!」

「冗談です。これでおあいこですよ。えへへ。…先生?」
「何なに?(今日はやけに質問が多いなあ…)」

「先生はひとはが死んだら…泣いちゃう?」

「え?な、何言ってんの? も、もちろん泣くよ。大泣きですよ!」
「ほんとにほんと?」
「泣く泣く!」
「あ、また!」
「もうー!ひとはちゃん!また僕をからかって…」


(って…ひとはちゃん、な、泣いてる??)


「先生…泣いてくれるんですね…よかった…嬉しいです…。
 ひとはも先生が死んじゃったら泣いちゃいますよ…本当ですよ…」

「ひとはちゃん…。」

「えへへ、なーんちゃって!」
「あ、ちょっとー!もういい加減にして!おしっこ行ってきます!!」
「どうぞどうぞ」

<じょぼぼぼ…>


(そういえば、こうやっておしっこしている音とかうんちしている音とか
ひとはちゃんに丸聞こえなんだろうな、きっと。
僕もひとはちゃんのトイレ入っているときそんな音聞いてるし…。
ひとはちゃんは恥ずかしくないのかな?

だけどそれも普通なことになって、まるで…そう、まるで妹のような感覚?
自分の過去の生徒というよりこれだけ毎週会っていたら家族と同じ感じ…。
家族…?いや、なんかちょっと違うかな……違う…。
もしかしてひとはちゃんのこと好き? 
いやいや! 教え子だし!そんな感情はない…はず…。

でも、今日に限ってなぜこんな早くに、というか夜中に来たのかな?
ふつう怖い夢見ただけでそんな行動するだろうか…?)


ジャバーーー


「ふう。すっきりすっきり。まだ起きるには早すぎるな。もう一眠りしよう。
ひとはちゃんもお休みだからっていつまでも起きてたらダメだ…よ?」

ってもう寝ちゃってる。…そういえば寝顔はあんまり見ることなかったな。結構かわいい。
こんな自分に、まがりなりにも懐いてくれてるのはうれしい。
でも懐いてるのかな?それともおちょくられているのか?
ま、どっちでもいいか。
ふふ。傍から見れば女子中学生に懐かれているなんて、これはこれで結構羨ましがられることだよね。

童貞でも案外幸せ者なのかな…僕って。ふふふ。

「好き」

ひとはちゃんも僕のこと好きでいてくれてるのだろうか…。

さて、もう寝よう。でもベッドは占領されちゃったしなぁ。しょうがない…床に寝るか…。


「先生起きて!起きてください!」
「ん?あれ?ふたばちゃん?とみつばちゃん…。久しぶりだね?どうしたの?あれ?泣いてる・・・?」
「ううう…私達なぜ気付いてあげられなかったのだろう…ぐすっ…先生…ひとはがひとはが…」
「ど、どうしたの??ひとはちゃんがどうしたの??」

「これ今朝の新聞っス…」



≪上尾の女子中学生、小学校時代の担任宅で自殺≫
≪孤独な学校生活≫
≪孤独を苦に?または元担任との許されない愛を苦に、との声も?≫


友人の話「教室ではいつもひとりでした。
     小学校の時からエロ本なんか読んで変な子でした。
     私達もちょっと近づきがたくって…。
     いつかこんなことすると…そんなオーラが出ていました。」




え…うそ…嘘嘘嘘!だってさっきウチに居たし…。ひとはちゃんさっきウチに居た!

「うそじゃないっす!ひとはは、ひとはは矢部っちに…先生に殺されたも同じっすよ!!
 先生のせいだ、先生のせいだーーうわあああん!」

「ぼ、僕のせい??そ、そんな…。お、おかしいよ!今、今ここにひとはちゃんが居たんだよ!」
「それにひとはちゃんが自殺って…そんなことするなんて…ありえないよ!
 さっき…寝る前にひとはちゃんと冗談を言い合ったりして話してたんだよ!…それに僕のベッドに寝ていたはず! 
 自殺なんて何かの間違いだよ!??」

「だって先生っ!ひとはは、ひとはは矢部っちのことが好きだったんだよ!
 なのに矢部っち…栗山っちにうつつをぬかして…
 なんで気付いてあげれなかったの??…ひとはをひとはを……
 私達のひとはを返して!返してよう!!」

「そ、そんな。この記事は人違いだよきっと……それに僕は栗山先生とはなにも…」
「ひとは…矢部っちのべッドの上で首を…ぐすっ…さっき私達が発見したんだよ?それでも人違いなの?!」
「ええっ!……ひとはちゃん……。
 …そういえばさっきのひとはちゃんなんか様子が変だった…自分が死んだらとか…もしかして」

「ひとはの推定死亡時刻は午前3時30分っす」

「ええっ!………あ、あれは…あれは本当に……ひとはちゃんの…霊…!そ、そんな…」


ううっ…! ひとはちゃん…なんで……?
水臭いよ…僕に相談もなく…。いや、気付いてあげれなかった僕が悪いんだ…!!

そうだ・・・僕が…僕が悪い……
ひとはちゃんごめんね…ごめんなさい……

「ひとはちゃん…ひとはちゃん……ひとはちゃんーーー!!うわああああーん!!」

「先生?/// どうしたんですか?なんだかうなされてましたよ?(私の名前呼んでた//////)」

「は! ひとはちゃん…? ひとはちゃんだよね…?幽霊?それとも僕も死んじゃったの?」
「何いってるんですか?幽霊とか死んじゃったとか…!どんな夢見てるんですか!
 もう寝ぼけるのもいい加減にしてください!」

「ひとはちゃん…お手手」
「な、なにするんですか///!」
「暖かい…。よ、よかった…ひとはちゃん…ひとはちゃん生きててよかったああー!」ギュウウウ!!

「えっ…//////く、苦しいです///!や、やめてください///なんですか…生きててって!?」

「ご、ごめん。変な夢見ちゃったんだ…。とっても怖い夢…。」

「(先生…) 先生…。あの…。」
「ん?なに?」
「なでなでしてあげます!///怖い夢にはこれがいちばん!
 もう大丈夫、大丈夫だよ。怖い夢なんか飛んでけー///なでなで」
「ううーん。怖かったよう!」
「ふふふ。先生ったら…なんだか子供みたいですよ?」
「もう!怖い夢見た時ぐらい子供でいさせてよー!」
「こんな大人見たことないです」ナデナデ

「…先生?」
「んー?」

「キ、キスしていいですか?」

「えっ?キス!!?? な、なんで…。突然…。
 心の準備が…でも///え、えっと///い、いいよ。」
「さ、智さん!///」
「智さん!?」
「一度こういうふうに言って見たかったんだ…//////だめですか?」
「ううん…いいよ。じゃあ、僕も…。ひとは…///」
「うれしい…智さん!」
「なんだか夫婦みたいだね?」
「うん。もう夫婦かも?」
「そうだね。…ひとはちゃん…幸せ?」
「へ、変なこと聞かないでください///し、幸せです!」
「僕もー。」
「先生、死んでも二人は一緒ですよ?」
「うん!死んでも一緒!」
「よかった…。先生…好きです…。」
「僕も大好きだ…ひとはちゃん…。結婚しよう!!」










上尾日日新聞 201×年 ××月△△日 日曜日

上尾市内に住む女子中学生(15)と、この中学生の小学生時代の担任(26)が
担任宅で死んでいるのが発見された。
お互い抱き合った状態で死亡しており、心中ではないかとみられている。
死亡した中学生の友人の話によれば、二人は、生徒が小学生の時から付き合っていたと話しており、
動機はそれにたいしての後ろめたさを感じた衝動的な行動ではないかと県警はみている








          • せ------------------ン-------------------------------------------

                                                                                                        • 生----------------

                                • ひ----------------------------------------------------

                                                                                            • ト----------------------

「ひと、ひと!」

「はっ! あ、ふたば…。」ハアハア…

「どうしたんスか?すごくうなされてたよ?」
「あ…ううん。へんな夢…見ちゃった…。」
「変な夢…? でもひとがこんなにうなされてるのはじめて見たよ。大丈夫?」
「うん。ごめん…。あ、5時半だ。着替えて先生の家に行かなくっちゃ!」チコクチコク!

(ひと、もうチクビいないのに…毎週矢部っちの家に行くなあ…)


今、先生に会いたくて会いたくてしょうがない…。
緒方さんたちの気持ちがちょっとわかった気がする…。

でも変な夢…なぜこんな夢見ちゃったのだろう…?
たぶん私の先生に対するへんてこりんな想いが
こんなへんてこりんな夢を見させてしまったのかもしれない…。
それとも昨日テレビで季節外れの稲川淳二の番組をみたからかな?
それとも松岡さんと霊話をしたからかも?

でも今日はっきりわかった。私が先生のこと大好きだってことを。
もう正直でいよう。先生の前では正直でいよう…。
私の本当の想いを先生に正直にぶつけていこう。

ある意味いい夢だったのかも…。


「先生!おはようございます!」
「あ、ひとはちゃん…。おはよう…今日も早いね…なんだかいつもより元気いいし…。
 僕はもう少し寝させてもらうよ…」

「どうぞどうぞ!」


<HAPPY END>

≪後日談≫

「先生!怖い夢を見たのでなでなでしてください!///」ムフー!
「え?どうしたの?ひとはちゃん?なんだかいつもと違う…」
「いいからなでなでしてください!」
「も・もしかして…ふたばちゃんがひとはちゃんのなりきりで…ふたばちゃん?」
「む!ふたばが私になりきったらもっと私らしくなります!」
「そ、そうだよね…ふたばちゃんってすごいよね…。」
「むっ…! もういいですから!四の五の言わずなでなでしてください!」
「うん…。じゃ…」
「あ、先生?」
「何?」
「女子中学生をなでなでできるなんて幸せでしょう?///」
「ん?そう…?」
「!」
「うううう…もう、先生なんて地獄の業火に焼かれて死ぬがいいよ…!!!」メラメラ…!
「やっとひとはちゃんらしくなった♪」

「……」どよーん…

「ご、ごめんごめん!冗談、冗談だってばー!」
(ひとはちゃんをからかっちゃった!快感!むふー!)

おわり。