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「むふぅー」
「いやぁ、やっぱりガチレンジャーはいいよね」

金曜夜10時53分ジャスト、矢部智のアパートにて。

小学校教諭の矢部智と、教え子の丸井ひとは窓際のベッドに並んで腰掛け、テレビでガチレンジャーの映画を見終えたところだった。
地上電波では初となるガチレンジャー映画の放送。しかも映画化第一弾の、記念碑的作品である。
ガチレンファンの二人にとっては、いわばバイブルに等しい作品だった。

「男のロマンだよねー。こう、熱くこみ上げるものがあるって言うか」
「……そのセリフ、好きですね。こみ上げたってぜんぜん大きくならない癖に」
「悪かったね、どうせボクは小学四年生だよ!!」

涙目になる矢部の抗議をすいっと無視して、ひとははベッド脇に置かれた大きな包みに目を向ける。
ちょうど人ひとりが入れるくらい大きな袋は、昨日まではなかったはずのものだ。

「? 先生、それは……?」
「ん……あ、それね。そう言えば、ひとはちゃんにはまだ見せてなかったっけ」

矢部はいそいそと包みを開き、長さ150センチ、幅40センチほどの綿が詰まった布の塊を取り出した。
その表面には、可愛いピンクの衣装を身につけたガチピンク──春菜桃子こと白浜あずさのプリントが。
ひとはが嫌そうな顔をするのに気付かず、矢部は鼻息荒く自慢する。

「見て見てひとはちゃん! ガチピンク抱き枕!! 夏のボーナスで買っちゃった!!」
「はー、それが噂のダッチワイフですか。そんなものまで買うなんて、ほんと、ダメな大人ですね……」
「ダッチワイフじゃなくて、抱き枕!! だいたいなんで、ダッチワイフなんて単語知ってるの!?」
「今どきの小学生には常識ですよ」
「真顔で嘘つかないでよ!! 本当にそうだった怖すぎる!!」

高校生の頃、「童貞」という単語の意味を知らなかった友人がいたのを思い出しながら、矢部は抱き枕を抱きしめる。

「ああー、ガチピンクの抱き心地、やっぱり最高だなぁ。これを抱きながら寝たら、凄く気持ちいいだろうなぁー」
「夢精して汚すのがオチですよ。きっとその太腿のあたりが、だんだんごわごわしてきます」
「うっ……」

冷静な指摘に、矢部はたちまちしょげかえる。
自らの担任教師を凹ませて「むふぅ」なひとはだったが、彼女はすぐ、別のものに気を取られた。

「それはそうと先生。その隣にあるのは……」
「ああ、これ? ひとはちゃんにプレゼントしようと思って買ったんだけど、どうしようかなー。
ひとはちゃん意地悪だし冷たいし、あげるのよそうかなー」
「また大人げないことを……だいたいなんです、私にプレゼントって?」

興味ないふりをしながらも、中身が気になって仕方ない。そんな気持ちが丸わかりなのが、矢部にとっては微笑ましい。
抱き枕をベッドに横たえて、ひとはがじっと見つめている白いビニールの包みを手に取る。
そして袋から取り出すと、

「じゃーん!! なりきりガチピンク衣装!! ひとはちゃんにあげようと思って、ボーナスの残りで買ったんだ」
「ま、また子供っぽいものを……私はそんな、なりきり衣装で喜ぶほど、子供じゃありません」

ひとははむす、とほっぺたを膨らませる。しかしきらきらと輝く瞳とどもりがちな口調が、彼女の本心を映していた。

「そうなの? 前にこの衣装のCMをやっていたとき、ずいぶん熱心に見ていたみたいだけど」
「ち、ちがいますっ。あれはその、ガチピンクがでていたからで……」
「なぁんだ。ボクの勘違いか。なら、他の子にあげることにしようかな。吉岡さんも、ガチレンジャーは好きだったはずだし……」
「う…………」
「あとは──そうだ、龍太くんもガチレン好きだったよね。……………………」

とつぜんじっと黙り込む担任教師に、ひとはは目を剥いた。

「まさか先生、龍ちゃんに着せ──」
「え? あ、いやいやそんなこと考えてないからね!? そんな、これ女の子用だし!!」
「……助かりました」(よかった。巨乳マニアならまだ可能性はあるけど、女装少年好きだったら私にはどうしようもないもんね)
「へ?」
「こっちの話です。で、その衣装、どうするんです? もし誰も着ないんなら、その、私が着てあげてもいいですけど」

仕方なくといわんばかりのセリフとは裏腹に、口調は胸が躍っているのをぜんぜん隠しきれていなかった。
それに何より、彼女の手は今にも矢部の持っている包みを奪い取りそうなほどうずうずしている。
じゃっかん意地悪な気分になっている今の矢部でさえ、ちょっぴり気の毒になるほどだった。
そもそも最初から、ひとはのために用意したものだ。矢部はうなずいて、ひとはにそれを渡す。

「うん。それじゃひとはちゃん、ちょっと、着てみてくれる?」
「はい。お手洗い、お借りしますね」

受け取るやいなや、ひとははいそいそと包みを開けながら、トイレに消える。
矢部は胸を躍らせながら、少女が着替えて出てくるのを待った。むろんロリコン的な意味ではなく、
プレゼントを着て喜んでくれるひとはの顔を見たかったのだ。

(ひとはちゃんなら似合うだろうなぁ……)

「お、お待たせしました」
「あ……」

ひとはの顔が、ひょこっとトイレのドアから覗いた。髪の毛を一房、頭の左側で結んでいるのはガチピンクと同じだ。
しかし彼女の顔は真っ赤で、何やら照れているようすだった。口早に、

「そ、その先生。……私とガチピンクじゃ体型が違いすぎるって言うか、その、見ても笑わないで欲しいんですけど」
「笑わないよ。いいから、見せて欲しいな」
「……信じますよ、その言葉」

ドアの影から出てきた。
ガチピンクの衣装は、ワンピースにベスト、ベルトにチョーカー、ニーソックスとグローブに、頭につけるシュシュの七点セット。
さすがに女児向けに作られたせいか、ワンピースの胸はぺたんこに作られているが、そのせいで幼児体型のひとはにはぴったりだった。

ひとははとことことこ、と矢部のそばまでやって来て、

「ど、どうですか先生?」
「うん……凄く似合ってるよ。とっても可愛い」
「あ、ありがとうございます。本当はこれに、ガチピンクみたいに胸があれば良かったんですけど……」
「ううん、胸がなくても充分可愛いから」

世辞ではなかった。矢部は思わず、すぐ目の前に立つひとはの姿に見とれていた。
確かに、胸がないせいでガチピンクのような大人の色気はない。しかし、どこか素面安定なものを抱えた少女特有の美しさがそこにある。
大人への憧れ。そして子供からの脱却。そんな背伸びしている感じが、大人にはない色気を醸し出しているのだ。

返事することも忘れてじっと見つめていると、ひとはは恥ずかしそうにワンピースの裾を押さえ、ちょっと怒ったような口調で言った。

「せ、先生。そんなにじろじろ見ないでください。やっぱりロリコン……?」
「あ、違うよ!! あんまり可愛いから見とれちゃっただけで……」
「それをロリコンって言うんじゃないですか? 私だって成長するんですから、ロリコンは困ります」
「え……?」

意味が判らず、矢部は当惑する。

「ひとはちゃん、それってどういう……?」
「なんでもありません。
それよりも、ありがとうございます。まさか先生がこんなプレゼントをくれるなんて思ってなかったので、とても嬉しいです」
「あはは……喜んでもらえて嬉しいよ。ぼくも、ひとはちゃんのガチピンクを見られて良かったし」
「むふぅ」

満足げな鼻息を一つつくと、ひとはは再び矢部の隣に座った。
矢部は何気なく、隣に座った少女を見つめる。

薄いサテン生地で作られているのか、ワンピースがひとはの細い肢体にぴったりと張り付いて、体のラインを浮き立たせている。
短いワンピースの裾とニーソックスのあいだ──俗に言う絶対領域が、目にも眩しい。
ふと少女の顔に目を映すと、頬を上気させ、上目遣いで見つめるその目つきに思わずどきりとした。
彼女の可愛らしさは十分に知っていたつもりだったが、それでもこの上目遣いは反則な可愛さだ。

「先生……」

「な、何かな、ひとはちゃん?」
「その……ただで、こんなプレゼントを貰うわけにはいきません。何か先生に、お返ししたいと思うんですけど」
「いいよそんなー。ひとはちゃんが喜んでくれるだけで、ボクは嬉しいんだからっ」
「先生はそれでいいかも知れないですけど、わ、私の気が済まないんです」

ひとはは言うと、何故かごろりとベッドの上に横になった。先ほど矢部が横たえたガチピンク抱き枕をベッドの向こう側に蹴落とし、

「さぁ、先生。せっかくですから──わ、私を抱き枕にしてください。こんな布と綿の塊よりも、よっぽど抱き心地はいいはずですよ」

「……えーと……な、なんの冗談?」

矢部は呆れた。
それは確かに、ベッドの上で誘うような目つきで見上げているひとはの姿は充分に可愛いし、
誘うような言葉も充分に扇情的だ。だが──

「さ、先生。どうぞ遠慮なく。先生が今夜から抱き枕に対してしようと思っていたあれこれを、私で実践してください」
「できるわけないでしょ!? い、いくら何でもひとはちゃんに、あんなことやそんなことをできるわけ──」
「やっぱり何かするつもりだったんですね。それも、口では言えないようなことを」

墓穴を掘った矢部に向けて、ひとはは容赦なく追及の手を加える。

「ガチピンク抱き枕にできることでも、私に対してはできないと? やっぱり先生は、私なんてどうでもいいんですね。
私なんかより、ガチピンク抱き枕のほうがずっと好きなんですね」
「ち、違うって!! それとこれとは話が別でしょ!? だいたい抱き枕は単なる枕だけど、ひとはちゃんは女の子だし!!」
「遠慮することはありません。さぁどうぞ。まずは脱いで、隣に寝てください」
「なんで!?」
「先生、この季節はいつもパンツ一枚で寝てるでしょう? 抱き枕なら、寝ているときの状況を再現しないと」
「しくしくしく……なんでこんなことに…………」

なんだかんだといいながら、強引なひとはに言われるがまま、矢部は服を脱ぐ。
パンツ一枚でひとはの隣に寝ると、さっそく体を寄せてきた。
胸とお腹にぴったりと少女の肢体があたり、呼吸を鼻先に感じるほど、間近に顔が迫る。

(か、可愛い……)

目と鼻の先にあるひとはの顔に、矢部はまたも見とれる。長い睫毛、細い鼻梁と小さな鼻孔、ピンク色の蕾のような唇。
普段とは違って片結びにしている髪型も、女の子らしいあどけなさと大人っぽさを同居させている。

さらにひとはが着ているのは、戦隊五人組の紅一点、ガチピンクの衣装だ。
お色気担当なので露出度が高く、ガチレンファンならずとも思わず大興奮のスタイルに、最初は戸惑い気味だった矢部も大胆な気分になる。

「そ、それじゃ、ひとはちゃん。だ、抱きしめて……いいかな」
「なんのための抱き枕ですか。もちろん構いませんよ」

矢部は両腕を回して、ひとはの胸のあたりに抱きつく。
さらに体をくの字に曲げ、両脚で少女の太腿を挟むと、腰を少女の太腿にこすりつけた。
トランクスごしに感じる、少女の太腿の柔らかさが気持ちいい。
抱き枕では味わえないリアルな肉体の感触に、小さなペニスが自己主張を始める。

(あっ、温かくて、気持ちいい……)

気持ちいいのは、ひとはの太腿を撫で回しているペニスだけではない。
細い少女の骨格と、意外なほどむっちりと肉の付いた体つきは、抱きしめているだけで気持ちいいのだ。

「はぁっ、はぁっ、きっ、気持ちいいよっ、ひとはちゃん……」
「ん……先生の、ちょっと大きくなってますね……」

勃起したペニスを体にこすりつけられているのに、ひとはは嫌な顔一つせず、とろんとした瞳で見つめてくる。
矢部の理性が、さらに一段階弾け飛んだ。

「そ、その……ひとはちゃん。き、キッスしていいかな?」
「私は抱き枕ですから、どうぞ先生のお好きに。いちいち聞かなくていいです」

長い睫毛を伏せて、キッスを待ち受ける表情。矢部は目を閉じて、唇を重ねた。

「んっ……む……」
「んぅ…………」

慣れていない矢部のキッスは、本当に唇を重ねるだけ。吸い付くことさえ考えられず、ただじっと唇を押し当てるだけだ。
しかしそれでも、ひとはの唇は、これまで妄想の中で味わってきたものよりも、ずっと官能的な感触だった。

やがて唇が離れる。

ひとはは目を開いた。ちょっとしらけた目つきで、

「へたですね」
「ご、ごめん……その、は、初めてだったし」
「ファーストキッスを二十歳過ぎまで取っておくなんて、どれだけ物持ちがいいんですか」

情け無い告白に、さしものひとはも呆れる。

「やり直しです。今度はもうちょっとちゃんとキッスしてください」
「はい……」

矢部は再び、ひとはの唇を求めた。

「んっ、ちゅっ、んむっ…………」
「ぅん……んちゅっ、ん……」

今度は少し大胆に、まるで新鮮な果実の切り口から果汁をすするように唇を吸う。
小さな唇からすすった唾液の味は、これまで口にしてきたどんな飲み物より濃密に感じられた。
口をすすり、唾液を飲む、小学生相手にしているとは思えないほど大胆なキッス。
しかしひとはは嫌がるどころか、積極的に自らの唾を提供した。

互いに口がふさがっているため、息が苦しい。息継ぎをするように荒い呼吸をつきながら、それでも二人は互いの唇を貪った。

「ぷ……はぁ」
「ん。合格です」
「ふぅ、ありがと」

長い長いキッスの後、二人は名残惜しく唇を離した。キラリと透明な糸が、二人の唇のあいだに光る。

「なら今度は、キッスをしたままで動いてみてください。先生の好きなように。
口がふさがっていますから、いちいち許可を取らなくても構いませんよ」
「う、うん」

これではどちらが年上か判らない。完全にひとはが主導権をにぎっている。
しかし実戦経験のない矢部は、もはやそんなことさえ気にしていられないほど夢中だった。みたび少女の唇を味わいながら、
背中に回した手で少女の首筋や肩胛骨を撫で、それなりにいきり立ったペニスで少女の太腿を何度もこする。

何度もそれを繰り返すうち、矢部はむらむらとこみ上げる劣情を抑えきれなくなった。
少女の背中に回していた両手を、より下の方──少女の太腿の裏側へと伸ばす。

「っ!!」

指先が太腿に触れた。その瞬間、腕の中の少女が体を強張らせる。
しかしすぐ、まるですべてを任せて矢部の動きを待つかのように、力を抜いた。

「んっ、んむっ……」
「ちゅっ、ちぅっ……」

初々しいキッスの音が響く中、矢部は少女の太腿に手のひらを宛がう。
むっちりした揉み心地を味わいながら、次第に矢部の手のひらは少女の太腿を這い上がり、スカートの中に近づいていった。
そして指先が少女のお尻に触れた。その途端、ある事実に気付いた矢部はぎょっとして唇を離した。

「ちょ、ちょっとひとはちゃん……!!」
「……なんですか、もう。せっかくいい感じだったのに……」
「あ、あの、ひとはちゃん……下着は!?」

さっき触れた、少女のお尻。それは明らかに布の感触ではなくて、柔らかくも弾力のあるお尻の手触りだったのだ。
驚く矢部に対して、ひとはは「何を今さら」と言わんばかりの目つきで、

「着けてませんよ。あのなりきり衣装に、下着は付いてませんでしたから」
「いや、そこは普通にさっきまではいていたのをつけようよ!! じゃ、じゃあ……」

矢部はひとはを抱きしめていた腕をほどいて上体を起こし、おそるおそる、手を伸ばして彼女のスカートの前をめくる。
すると紛れもない、まだ色づいてさえおらぬ少女の割れ目が、うっすらと湿り気を帯びながらさらけ出されていて──

「          」
「何をびっくりしてるんです? ブラウン管ごしに見慣れてるかと思いましたけど」
「あ、あはは、あはははは…………」

生まれて初めて生で見る、異性の下半身。あまりにもとつぜんの遭遇に、矢部はもう笑うしかなかった。

「──って、さすがにまずいよそれは!! ほら、もうおしまいに──」
「気にしすぎです。小学生の教え子にパンツ一枚で抱きついたんですから、もう今さら何をしたって怖くないでしょう?」
「う……あ…………」

本当に今さらながら、矢部は真っ白になる。ひとはもむふむふと昂奮しながらベッドの上で起きあがり、

「ですが、私ばかり恥ずかしい場所を見せているのは不公平です。ここはやっぱり、先生のも見せて貰わないと」
「え……?」

止める暇もなかった。ひとはは驚く矢部のパンツに手をかけると、一気にそれを引き下ろした!

「わぁっ!! だ、ダメーっ!!」
「なんですか。おちんちんを見られたくらいで動揺しないでください」
「動揺するよ!! その、こんなになってるのを女の子に見られるわけには……」
「こんなになってるって、まだ皮をかぶったままじゃないですか」

ひとはは鼻を鳴らした。なんの抵抗もない様子で、小さな手のひらで矢部のペニスを包み込む。
確かに平時の4年生よりは、かなり大きく硬くなっていたものの、相変わらず皮をかぶったままである。
邪魔くさいとばかり皮を下に引っ張ると、まるでブドウの皮を剥くように亀頭が露出した。

ひとはは少し眉をしかめ、

「……ちょっと臭います。さすがにカントンや真性包茎でなくてほっとしましたけど、もう少しちゃんと洗ったほうがいいですよ」
「えと……その、ごめん」
「そんな臭うものをこすりつけられたら、さすがにちょっといやですね。ちょっと待ってください、いま綺麗にしますから」

そう言って、ひとははベッド横のトイレットペーパーに手を──伸ばさなかった。
かわりに矢部の下半身に、前屈のような動きで顔を近づけて、

「へ……?」
「んっ、ちゅぅっ、む……」

ペニス全体を包み込む、温かい感触。そして柔らかい触手のようなものが、かり首から亀頭の先端にかけてを念入りに撫で回す。
矢部の口から喘ぎ声が漏れた。想像以上の気持ちよさだった。

「ちょ、ちょっとひとはちゃん、汚いよ!!」
「知ってますよ。だからこうして、綺麗にしているんじゃないですか」
「いや、そういうことじゃなくて──いっ!?」

「口を付けて綺麗にすることはないでしょ!!」といおうとしたところで、矢部の声が突如として途切れた。
ペニスがぴくんぴくんと小刻みに痙攣を始め、腰の奥で何か爆発するような剣呑な予感がしたのだ。

(まずい、このままだと──)

「ちょ、ひとはちゃんストップ!!」
「む……?」

慌てて制止すると、ひとはは不承不承口を放した。口のはたについたよだれを手の甲で拭いながら、

「なんですか? せっかく綺麗にしているのに」
「しなくて良いから!! っていうかこれ、フェ、フェ……」
「ええ、フェラチオですね。それがなにか?」
「なにが? じゃないでしょ!? お、女の子がこんなことを……」
「まったく先生は、さっきから尻込みしすぎです。せっかく私がその……勇気を出して、積極的になってるのに。
あんまり強引すぎるのも困りますけど、尻込みしてばかりだと、女の子から嫌われますよ」
「ご、ごめん。でも……その、出そうだったから」
「早漏」

アイスピックを突き立てるような声に、矢部はがっくりと脱力する。

「仕方ないじゃないか……その、いくら何でも、ひとはちゃんの口に出すわけにはいかないし……」
「私は別に、それでもよかったんですけどね」

ひとはは溜息をついて、再びベッドに横たわる。
そして今度は、体をちぢこめるようにしてワンピースの胸元をつまみ、さっと胸を隠している部分をはぎ取った。
眩いほどに白い胸の左右に小さなピンク色の蕾がぽつんと灯り、巨乳マニアの矢部でさえ見入るほどにエロティックだ。

「さぁ、先生。もう一度、抱き枕ごっこの続きですよ。
おちんちんは綺麗にしてあげましたから、今度はお好きなようにこすりつけてくださいね」
「う、うん……」

矢部はごくり、と生唾を嚥み下して、ベッドに寝転がるひとはを抱きしめる。
すでに彼の亀頭は真っ赤に腫れ上がり、過去最高を記録しそうなほどに怒張していた。先端からは先走りが露を結んでいる。
欲望のままに腰を押しつけると、ひとはの太腿に擦れてぬめった。

「ん……」

硬い肉棒をこすりつけられ、ひとはは小さくうめいた。
太腿の付け根──あともう少しで小さな割れ目に触れようか、というところをこすられて、彼女自身もかなり昂奮してきていた。
腰の奥がとろとろと、まるで熱い液体で満たされているかのように疼く。

「先生、もう少し上ですよ」
「い、いくらなんでもひとはちゃんの中に挿れるわけないでしょ!?」

矢部はぶるぶると首を振った。せめてそれが、教師として残っている最後の良心だった。
するとひとはは残念そうに、

「なんだ、挿れてくれないんですか」
「そりゃそうだよ。いくら何でも、教え子を相手にそんなことをするわけにはいかないし……」
「なら、挿れなければいいんですよね」

ひとはは意味ありげに言うと、太腿で担任教師のペニスを探り当て、その先端を両脚の付け根に挟み込んだ。
そして太腿どうしをこすりつけるようにして、亀頭を激しく愛撫し始める。

「んぁっ!?」
「どうしました、先生? 挿入ってはいませんよ?」
「た、確かに挿入ってはいないけど!! な、なにするつもりなの、これ……!?」

亀頭のあたりをきつく締め上げられている。あまりにも強烈な感覚に、
矢部は今にも射精しそうになるのを歯を食いしばってこらえなければならないほどだった。

「うっ、す、すごい……っ!!」
「太腿で挟んで気持ち良くする、いわゆる素股です。さぁ、動いてみてください」
「う、うん……」

矢部はおそるおそる、腰を前後に動かした。慣れない腰つきだったが、それでも少女の内股でペニスが前後し、
亀頭からかり首のあたりを強く刺激する。竿の上のあたりに少女の割れ目を感じ、さらに昂奮した。

素股は本来、包茎の人間にとっては亀頭への刺激が強すぎてつらいものだが、
先ほどのフェラチオによって充分な湿り気がつけられている。そのため、包茎の矢部でも気持ち良くなることができるのだ。
矢部は激しく喘ぎながら、

「あっ、あぁっ、きっ、気持ちいいよっ、ひとはちゃん……!!」
「それは……んっ、よ、良かったですっ、あっ、はぁっ、んぁっ……」

次第にひとはの声も、甘い響きを帯びてきた。挿入こそされていないものの、太腿のあいだから会陰部にかけて刺激され、
包皮ごしにクリトリスも擦れている。幼い陰部からはとろとろとした蜜があふれ出し、矢部のペニスを湿らせる。

「んくっ、んっ、はぁっ、んはぁっ、先生っ、先生っ、ぁあっ、先生ぃっ!!」
「ひとはちゃん……凄くいいよっ、はぁっ、はぁっ、うぁっ、んっ……」

もはやお互い、自分と相手以外のすべてが意識から消し飛んでいた。
矢部はひたすら腰を振って少女の秘所を擦りあげ、ひとははがむしゃらに太腿で挟み込んで男性の象徴を締め上げる。
やがて二人の我慢は限界に達し──

「ああっ、ひとはちゃんっ、だ、出すよぉっ……!!」
「んっ、きっ、来てくださいっ、先生のを、私にっ……!!」

びゅっ、びゅうっ!!

叫んだ直後、矢部は遂にすべての欲望を吐き出した。
ねばねばした熱い液体がひとはの太腿のあいだにべっとりと張り付き、少女の柔肌を強酸のように灼いた。

「はぁっ、はぁっ、ふぅっ、あぁ…………」

矢部はぐったりと、全身を弛緩させた。虚脱感と浮揚感に満たされ、もうなにも考えることができない。

「……あふぅ」

その耳に、腕の中で放心している少女の声が響いた。目を開けると、ひとはが潤んだ目つきで見つめている。

「気持ち良かったです、先生」
「うん……ボクも」
「ん…………」

ひとはは、矢部の背中にすがりついていた手を自らの内股に宛がった。
ねばねばした精液が張り付いてべとべとになっているのにちょっぴり眉をしかめ、手のひらを見つめる。
白ともクリーム色ともつかない粘りけを帯びた精液が少女の手にまとわりつき、青臭い異臭を放っていた。

「ご、ごめんひとはちゃん。つい夢中になって、出しちゃった……」
「気にしてません。口か、中に出してくれても良かったくらいなんですから。ん……やっぱり臭いですね」
「う……」

ひとはは鼻の近くまで自分の手のひらを近づけ、くんくんと匂いを嗅ぐ。おもむろに舌を伸ばしてちろりと舐め、

「……まずいです」
「舐めちゃダメー!!」