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だーっ!いつもいつもどうしてこう…。
三女といい長女といいタイミングが狙ったように悪い。
ふたばだけは問題ないんだけどな…。

何が問題って今目の前にいる三女だ。
長女の馬鹿な話を聞いて同意した瞬間に居合わせるとか、タイミングが悪いにも程がある。
いや、確かに長女のぱんつ話は面白かったんだけどな。
まさか三女がぱんつ引っ掛けるとはなぁ…。
話が面白かったのは確かなんだが、今のこの空気をどうにかするには全く役に立たないしな。
やっぱり謝るしかねーよな…。

「バカにして悪かったな」
「……」
何だこの針の筵にいる気分は。穴があったら入りてぇ。

「はぁ……しんちゃんはほんとにぱんつの話好きだね。いつの間にそんな変態になったの?」
「ばっ、違う!ものすごく誤解だ!別に好きじゃねーし!」
本当に酷い誤解だ。この誤解を今すぐどうにかしたい。

「嫌いなの?」
「なななな…」
「やっぱり好きなんでしょ?」
ぱんつが嫌いな男なんてそうは居ないだろうが…何言っても無駄だなこりゃ…。

「三女こそどこでこんな性格になったんだよ…」
「昔からこんなのだよ」
「嘘つけっ!昔はもっと可愛かっただろうが!」
本当にそう思う。

「……しんちゃんはもっと自覚したほうがいいと思うよ」
「何をだよ」
「ふたばだけ見るのもいいけど、もうちょっと他も見てあげてってことだよ」
「他って…あの変態集団は勘弁してくれ!」
「はぁ…私がしてるのはありきたりで物語にもならないお話だよ」
「な、なんのことだよ」
「幼なじみが幼なじみを好きになるって話」
空気が、凍る。

「なんでもない、忘れて」
「いつからだよ」
「私は忘れてって言ったよ」
「幼なじみのそんな大切な言葉を忘れられるかよ」
三女が一息つく。それから本当にめんどくさそうに話し始める。

「…いつからなんて知らないよ。幼なじみってそういうものらしいし」
「何で今言ったんだよ」
「普段ふたばだけしか見てないくせに、可愛いなんて言うからだよ」
「ふたばだけって…」
「今はもうふたばとしか一緒に居ないから」
「それは、外で一緒に遊ぶっていったらふたばしか…」
サッカーしたいしな。三女は運動苦手だし。

「どっちにしろふたばだけしか見ていないなら一緒だよ」
「それは違うぞ」
「?」
「幼なじみが幼なじみって言ってただろ。俺にとってはお前ら全員幼なじみじゃないか。
今はそりゃふたばと一緒にいるけど…結局、外で遊べるからそうなっちまってるってだけだしな…」
「別にいいよ、ふたばだってしんちゃん大好きだし、私はもういいんだよ」
そんなにも我慢してたのか。だから自覚しろって言ったのか。

「そうはいくかよ。俺はまだわかんねーんだよ、お前らの誰が好きかってこと」
「待ってろってのは残酷だよ」
「しょうがねーだろ…。それに三女が我慢すればいいって何かおかしいしな」
はぁ…
三女からため息が漏れる。まぁ言ってる俺もどうかと思うけど、こればっかりはな…。

「もういいよ、この話は。そろそろみっちゃんやふたばも戻ってくるだろうし。
今度、また家に来てね。変なことしない限りは歓迎するよ」
変なことってなんだよ、と言うつもりだったがどうせ泥沼なので止めた。
ぱんつネタになるのは分かりきってるからな。そして三女は立ち上がる。

「それじゃ、本気だけ伝えて私は帰るよ」
三女は、そう言ってキッスして帰っていった。
取り残された俺は、明日から学校にどんな顔をして行くか考えるだけで精一杯だった。


おしまい