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「全くもう…」

私はボロボロの先生を引き上げる。しかもまだ半裸だ。
直ぐに服を着せないと、この時期だと直ぐに風邪を引いてしまうだろう。

「うぅ、引っ張ってくれてありがと…」
「あんな裸の状態でこたつに潜ったりしてたら、そりゃパパだって殴りかかりますよ。はい、服」
「そうだよね…どう見ても変態だったもんね」
「とにかく早く着てください、ここは外なんですから通報されたら言い訳できないですよ」
「う、うん。でもこれ、よく貸してくれたね」
「パパだって鬼じゃないんですから…。この状態で放置すればどうなるかぐらい分かりますよ」

ゴソゴソ…
パパの服だから、先生にはちょっと大きい。けど、それがなんだか可愛らしくみえる。
きちんと大人なんだけど、それでもまだまだ頼りない感じにぴったりだと思う。
さっきのこたつの騒動は酷かった…。思い出すとちょっと恥ずかしい。

「さっきは…私の膝に…その、頭…」
「!わざとじゃないんだよ、わざとじゃ…!」
「当たり前です。あんなの狙ってやるなんて最低じゃないですか」

第一パパもみっちゃんも居たんだから。あぁいうことは二人ですべきだ。
あれ…何か違うような…?ま、まぁそれはともかく。

「でもあれ…私の靴を守ってくれたんですよね?」
「うん。土下座しながらで、凄く情けなかったけどね」
「はい。先生が情けないのは知ってます」
「酷い!」
「でも…あの瞬間はちょっとかっこよかったですよ?」
「え…」

それは本音だ。あぁやって何だかんだで私のことをしっかり見てくれる。なんとかしようとしてくれる。
こんな先生、今までいなかったから…。それが純粋に嬉しい。

それでも、意地悪はしたくなるのだ。

「何で助けなかったと思います?」
「うーん…わかんない」
「折角サンタさんで家に来てくれたのに…私だっているのに」

急に呼んだのは私なんだけど。でも、それでも。

「えっとそれは…」

私だけのサンタさんもして欲しい。だから。

「くす、殴られる前に助けて欲しかったら、今度はちゃんと先生から私だけへのプレゼント、用意してくださいね?」

おしまい