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机の引き出しの奥の方から、もう再生することもないと思っていたカセットテープを引っ張り出す。
以前、からかうためだけに録った音声だけど、今は無性にあの声を聴きたかった。

『ひとはちゃんのこといっつも見てるよ!!』

キュルルルルルル・・・

『ひとはちゃんのこといっつも見てるよ!!』

(・・・・・・この言葉、意外と本当だったのかも)

今日の体育の授業は苦手な跳び箱だった。
跳び箱なんて無意味だし不必要だと思う。
でも、ちゃんと跳んでみたいと思っていなかったわけではなくて。

(・・・先生は最後に私が跳んでみようとしなかったらどうするつもりだったんだろう?)

跳び箱の中に潜んで、来ないかもしれない私を待つなんて馬鹿らしい。
でも、ひょっとしたら・・・。

(先生は私が思っていたより生徒を見ていたのかもしれない)

私が本当は跳んでみたいと思っていたことも、皆の目が少なくなってから最後に一度だけ挑戦しようとしたことも、お見通しだったのかもしれない。

キュルルルルルル・・・

『ひとはちゃんのこといっつも見てるよ!!』

カセットから流れる先生の声が、なんだかすごく遠くから聞こえてくるようで寂しくなった。

(・・・会いたい)

そういえば、ろくでもないオチがついたせいでまともにお礼も言っていなかった。

『ひとはちゃんのこと・・・』

カチッ

カセットを引き出しの中、手前の方に戻す。

(・・・・・・また聞きたくなることもあるかもしれないし)

引き出しに鍵をかけて、みっちゃんやふたばが手を出せないようにしてから部屋を出る。
そして、家を出て向かうのは毎週末通いなれたあの部屋。
チクビにではなく、先生に会いたくて訪ねるのは初めてかもしれない。
そう思うと、妙にドキドキしてしまうのはなぜだろう・・・。

ドキドキは先生の部屋の前に着いた頃には早くも後悔に変わっていた。

(チクビもいない部屋に上がり込んだら何と言われるだろう?)

(チクビに会いに来たわけじゃないなら、追い返されてしまうんじゃないだろうか?)

ドアの前で暫し立ち尽くす。
いつものように合鍵を使うことが怖かった。

ピンポーン

震える指でチャイムを鳴らす。
後悔で重くなっていたはずの胸は、再びドキドキに取って代わっていた。

「ひとはちゃん?どうしたの?チクビなら学校だよ?」

ドアを開けてくれた先生の顔をまともに見られない・・・。
心臓がものすごい速さで暴れまわる。
何をやってるんだろう、私は。

(ここまで来ておいて、今更引き下がれるわけないのに)

勇気を出して先生を見上げる。

ギヌロッ!

「・・・いえ、今日は先生に用事が・・・・・・」

「ひいぃっ!!よ、用事って・・・まさか今日の体育の時のこと!?」

「?そうですが・・・?よく分かりましたね?」

「あ、あれは、決してパンツを見ようとしてやったじゃ・・・!わざとじゃないんだ!お願い!祟らないで!!」

(・・・・・・・・・た、祟らないでって)

やっぱり来なければよかった。
・・・ドキドキまでして、馬鹿みたいだ。

「・・・・・・帰ります」

「・・・えっ?ひ、ひとはちゃん?」

先生に背を向けて歩き出す。

「ま、待って!!」

「!?」

先生が腕を掴んで私を引き止めた。

「・・・何ですか?先生慌てふためく様も見れて満足したので帰ります」

振り向かずに答える。
そうするつもりもないのに、自然と俯いてしまっていた。

「・・・なにか用事があるんでしょ?」

「別にありません」

「じゃあ、どうして泣いてるの?」

「なっ!?泣いてなんか・・・」

目を擦ると、自分で気付かなかった涙が手に触れた。

「なにか言いたいこと、あるんでしょ?さあ、汚い部屋だけど上がって」

「・・・知ってます」

先生に手を引かれてドアをくぐる。
勝手な涙がまた溢れるのが分かった。


「・・・で?どうしたの?」

先生が淹れてくれた美味しくないインスタントコーヒーを飲んで落ち着いた頃、優しい声で尋ねられた。
空になったコーヒーカップの底を見つめたまま、ゆっくり声を出す。

「・・・・・・・・・跳び箱の、お礼に・・・。跳べるように協力してくれて・・・嬉しかったから」

思ったよりもスラスラと言えた。
こんな簡単なことなのに。
私は先生に優しく促してもらわなければ、そんな簡単なことも上手くできなかった。
・・・少し先生に甘えすぎかもしれない。

「お礼なんて・・・。結果的には上手くいったばかりじゃないし」

「確かに、ろくでもないオチでした」

「あ、あはははは・・・・・・ごめんなさい」

「先生が謝ったらお礼になりません」

「そ、それもそうだね。ごめん」

「・・・・・・また謝った。・・・いいです。言葉じゃなくて、態度でお礼することにしますから」

「態度でって・・・ちょっ!?ひとはちゃん!?」

日頃読んでいるエロ本にも似たようなシチュエーションがあった。
その知識を存分に活かせば、先生も喜んでくれるはず。
まずは、ズボンのチャックを下ろして陰茎を取り出して・・・。

「お礼に・・・おクチでヌいてあげます」

台詞もエロ本をバッチリ再現。

「だ、ダメだよ!!ひとはちゃん!!」

先生の台詞もテンプレ通り。
ちょっと楽しくなってきたかも。むふぅ。

「大丈夫。私にまかせてください・・・・・・ちゅ・・・んっ」

「ひっ!?うわわっ!!」

先端にキスしてから、舌で軽く舐めあげと、柔らかかったペニスがムクムクと大きくなっていく。

「んんぅ・・・んー、ちゅ、ちゅっ・・・んっ」

「ひ、とは・・・ちゃん・・・・・・っ!ダメだって・・・こんな・・・」

「・・・本当にテンプレ通りですね。わざとですか?」

「?なんのこと?」

「いえ。なんでもないです。テンプレ通りのほうが私も興奮しやすいですから、なにも問題ありません」

「あ、そうなの?それはよかった・・・って!ダメダメ!!よくないよっ!!」

「ぺろ・・・れろっ・・・んふ、ダメと言いつつ私を払い除けないのは、んちゅっ・・・どうして、ですか?」

「そ、それは・・・っ」

「気持ち、イイから・・・ですよね?」

「うぅ・・・」

「・・・・・・ちゃんと言ってくれないと、やめちゃいますよ?」

「くっ・・・・・・!」

「・・・」

「・・・・・・・・・気持ちいい、です・・・」

「よく言えました。ご褒美です♪」

そう言って、ペニスを口の中いっぱいにくわえ込む。
しょっぱいような、苦いような、不思議な味が広がった。

「んんー、ぢゅ・・・ゅるるっ・・・・・・ぢゅっ、ぢゅっ」

そのまま顔を上下に揺すり、口腔内でカリ首を嘗め回す。

「ぢゅるるる・・・はぁ、んっ、ちゅ・・・んむっ、ぢゅっ、ぢゅっ」

「ひ、ひとはちゃん・・・!ひとはちゃんっ!!」

「んむっ・・・い、いいれすよ、イっても・・・んっ、ぢゅるるるるるるるるるっ」

「も、もう・・・・・・だ、だめだあっ、っっっっっ!!!」

「ん゛んーっっっ!・・・ん゛っ、くっ・・・・・・こくっ」

先生のペニスが暴れまわって私の口を犯す。
少し苦しいけど・・・全部・・・・・・最後の一滴まで・・・飲んであげるんだ・・・っ!
・・・好きだから。
先生のこと好きだから・・・・・・!


「あの、なんというか・・・あ、ありがとう、ひとはちゃん・・・」

行為の後、先生が言う。

「私がお礼をしたのに、お礼され返すとは・・・むぅ、もっと凄いことを期待されているんだろうか?」

「えっ!?あっ、いや、それは・・・!!」

むふぅ。

「冗談です。・・・・・・・・・今日は、ここまで。続きは・・・・・・」

言い切らずに先生の頬にキスをする。
そう。
続きは、いつか私の恋が実った時に・・・・・・・・・・・・。


おまけ。
144卵生のやりとり。
「ちょっと優しくされただけで惚れてしまうかもしれないよ。普段孤立している人って割りとそういうところが・・・・・・」
「三女さんもそうなの?」
「違うよ全然違うよ///」
丸井ひとは。マイペースに恋愛中。

おわり。