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ひどいよ…あんな言い方ってないよ…母親なのに…。

さっちゃん…、お母さんに嫌われてたんだ…。
だからいつもあんなおかしな言動でみんなの気をひいて寂しさを紛らわせていたんだ…。

そうするしかなかったんだね

そんなこととは知らず私もひどいこと言っちゃったりしたね。ごめんね。さっちゃん…。
これからは私がずっと守ってあげるから…。大事に大事にするからね…


<…さんじょさ…ん…たすけて…>


びくっ!

さ…松岡さん??
松岡さんなの??

<ああ さんじょさん わたしがわかるの? うれしい…>


松岡さん…。なんで…なんで自殺なんかしちゃったの…?


<死んだらコックリさんとデートできると思ったの でもコックリさんいない 誰もいない まっくらでこわいよお>


松岡さん…


<やっぱり死ななきゃよかった わたし馬鹿だ 死後の世界だけが 私の居場所だと 思っていたけど

さんじょさん やっぱりひとりぼっちは さみしいよ こわいよ たすけて…> 


さっちゃん!さっちゃん!私ここにいるよ!ずっとずっとお骨抱いていてあげるから!
だからもう寂しくないよ、怖くもな…



 「あぶなーーい!!!」



「!!!」




キキキキーーーィィィ!!








ああ

わたしも死んじゃったの?

まっくらだ

さっちゃん…

もう声もきこえないよ…






「三女さん!」


あ…さっちゃんの声

よかった…

もう逢えないのかと思っちゃったよ…

わたしもこっちに来ちゃったから…

これでさみしくなんてないよ



「三女さん!しっかりして!」



しっかりもなにももう死んじゃってるのに

さっちゃんも変なこと言うなあ…







「ちょ、ちょっと!栗山っち!なにやってんのよ!
顔全面に包帯なんかしたらひとは窒息しちゃうでしょ!」

「ご、ごめんなさい><」
「鼻のちょっと上をかすっただけだから絆創膏でいいっスよ?」

「加害者がえらそーな事いうんじゃないの!
あんたの力だったら、かすっただけでも相当な衝撃なんだから!ちょっとは考えて行動しなさいよね!
へたすりゃやられた方は本当に天国行きなんだから!わかった?」

「わ、わかったっス。ごめんなさい><」



ガバッ!



「ヒィ!  も、もうびっくりするじゃない!急に飛び起きて!」
「ひと!」

あれ?
ここ、天国?


違う…。ここ保健室のベットだ。
みっちゃんとふたばと…


「三女さん!気がついたんだね!よかった!」


あ!さっちゃん。さっちゃんだ!
生きてる…生きてるよね…


「さ、三女さん??な…何??/// か、顔、撫でまわさないで…」


暖かくて柔らかい…
うううっ…


「さ、さ、さっぢゃーーん!!生ぎででよがっだー!!」ギュウウウッ!!

「さ、三女さん???//////」





「もうびっくりよ。まじで頭やられたと思っちゃったわよ。
いきなり泣きだして松岡に抱きつくんだもん!」

「やっぱりちょっと頭…っていうか顔の打ち所が悪かったのかしらね?」

「しかしなぜなんだ?なぜ三女があんなに嫌がっていた松岡に抱きつくんだ??
私の方が何百倍も面倒見てやってるというのに…なんで私には抱きつこうとしない!?」

「あんた、ひとはに抱きつかれたいの?変態なの?」
「でも理不尽極まりないだろ!?」

(理不尽なのはそっち…)

「でも最近は三女さん、さっちゃんと仲が良いし、
宮ちゃんよりはたぶん好きだと思うよ?抱きつくぐらいなんだから絶対そうだよー><///」

「んなこと絶対・・・絶対ありえねーよ!
あ!そうか!わかったぞ!三女のやつ、恥ずかしがって一番どうでもいい松岡に抱きついたんだ。
もう照れ屋さんなんだから☆」

(…ある意味しあわせな性格…)

「でもひと、さっちゃんと、えっと…ベッドインしたことあるよ?」

「な、何!べべべべッドイン!?///」
「キャー!三女さんとさっちゃんはもうそういう仲にー?><///」

「この夏ずっとだよ」
「キャーキャーキャー!しょ、しょ、小学生どうしがそんなことしちゃだめぇー><///」

「みつば!これって一体どういうこと!?」
「寝床がなかったからひとはと松岡が仕方なく一緒のベッドに寝ただけよ?」
「な、なんだ…ホッ」

「でもそれよりかさー、さっき可笑しかったわよねー!
松岡のことひとは、『さっちゃん』だって!もう爆笑しちゃったわよ!」


「そうよね。おかしいよね。」



「わっ!松岡!急に出てくるんじゃないわよ!ひとはの看病はどうしたのよ!?」
「三女さんは安らかに眠っているわ」
「変な言い方するんじゃないわよ!」

「でも三女さんがおかしいのは確かだわ。
保健室でもずっと私を見ていたし・・・しかも慈悲に満ち満ちた眼差しで。
思えばそんな目で三女さんに見られたこと今迄一度もなかった気がするの」

(…自分のことよくわかってらっしゃる…)



「わかったわ!!」



「び、びっくりするじゃないの!!急に大きな声出して!」

「三女さんは私を見てるんじゃなくて…私の後ろにいる…」
「え?あんたの後ろって誰かいたっけ?」


「そう…コックリさんを見ていたのだわ!」


(はああ???)

「私がコックリさんにデートを申し込んだ時、必死になって制止したのも
私とコックリさんとの仲に対する嫉妬ゆえ!

でも実際、人間の私とコックリさんが結ばれることは死を覚悟しなきゃいけないことなのよ。きっと。」


(なんだか話が長くなりそうだな)


「それで私よりも霊能力が強い三女さんなら、コックリさんと生きながらお付き合いできるから
三女さんはコックリさんを誘惑。

でも、コックリさんは私をあきらめきれない…
そんな悩ましいコックリさんはついに強硬手段に出たのよ!私を強引に手に入れようと!!

それを三女さんは強力な霊媒能力で阻止!私からコックリさんを引き裂いた!
それによって私は残念ながら一命を取り留めたんだけど、
三女さんは、二人の仲を引き裂けたうれしさと私が死ななかったうれしさに
あのような言動になったと思うのよ!『生きててよかった』って!

それで引き裂かれたコックリさんは私の背後霊として佇んでいるしかなかったってわけ!
何もかもつじつまが合うわ!!」


(はいはいよかったね)

「松岡さん…。」

「あ、三女さん!もう大丈夫?」
「うん。」

「コックリさんは?コックリさんも一緒??」
「え??な、何?」


「ひとは、あんまり無理するんじゃないわよ?まだ寝てたほうが良いんじゃないの?」
「ありがと…。もう大丈夫だよ。」
「ひと、ごめんなさい><」
「もういいよ。」

「三女さん!コックリさんの続きやろうよ!コックリさんさっき途中で中断しちゃったから
何か言いたいことあるかもしれないし!」

「?? ま、いいけど。」

「コックリさんコックリさん!ここにおられますよね?どうぞお答え下さい!
何か私たちに伝えたいことはないですか?好きな子の名前とか!///」

なんておぞましくて悲しい夢を見てしまったのだろう…

松岡さんにいつもひどい態度をとっていたから
私の心の奥底にある良心がこんな夢を見させたのかな…。

夢のとおりなら、
松岡さん、寂しかったんだよね。
おかあさんに嫌われて…。
そして霊好きっていう変なキャラクター生み出して
みんなの気をひいて寂しさを紛らわせてるんだ…きっと。

私はひとりぼっちの時に
ある意味松岡さんに助けられてクラスの一員となることが出来た。
それなのにわたしはいつも冷たい態度で…。

ごめんね松岡さん。
これからは私ももう少し素直になってあなたとお付き合いするよ
霊の話も出来る限り付き合ってあげる。
それは、私自身も変わるきっかけになるかもしれないから…

それから、みっちゃん、ふたば、杉ちゃん、吉岡さん、宮…下さん、しんちゃん、千葉君、
緒方さん、加藤さん、伊藤さん、先生、パパ、そしてクラスのみんな・・・

みんなに対してもそう…。
みんな、それぞれ楽しそうに見えても、
悩みや苦しみを、大きさは違えど胸に秘めてるんだよね
みんなひとりぼっちで寂しいんだよね…

寂しいのは私だけじゃない!

でもみんなこうやって明るく振舞って一生懸命に生きてる。
そうだよ…私は…みんなが…私は……!

「あ、あれ?あれ?んっ!んっ! あの…三女さん?10円に置いてる指先、
もう少し力抜いてくれないかな…あはは」


スススー…


「あれれれれーー?」



「み」「ん」「な」「だ」「い」「す」「き」「だ」「よ」「!」



ああ…。素直になるって……
とっても気持ちがいい……コックリさんありがとう…



「むふー!」

「……………」

「おや?松岡さん?どうしたの?」



「コックリさんひどいよ!節操なさすぎだよ!!私だけを好きでいてくれると思ったのに!
もう反省するまで遊んであげないんだからー!」プンスカ!

「ええー!??」



<おしまい☆>