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ひとは「そのくらい言ってくれればいいのに」

丸井家ある日の朝


ふたば「ごちそうさまっス!」

ひとは「ちょっと出かけてくるから。食器とか片付けておいてね」

ふたば「また矢部っちのところ?」

ひとは「うん」

ふたば「ひとは本当に矢部っちのことが好きなんすねえ」

ひとは「そんなんじゃないよ…先生、わたしが行かないとずっと寝てるし」

草次郎「なんだ、ひとははまた矢部くんのところか」

ふたば「パパもすっかり矢部っちと仲良くなったっスね」

草次郎「裸の付き合いもしたしな。それにもう担任でもないし」

みつば「あーらそんなに悠長にしてていいのかしら?今ごろ末娘の貞操が奪われてるかもしれないのに」

草次郎「ぐっ……彼に限ってそんな……いや…もしものことがあったら……」

ふたば「みっちゃん!パパをいじめちゃダメ!」

ガチャ

ひとは(先生…やっぱりまだ寝てる)

矢部「zzz」

ひとは「……」

テクテクストッ

ひとは(……この部屋も変わらないな)

ひとは(チクビはもういないけど)

ひとは(チクビもいないし、小学校っだってとっくに卒業した)

ひとは(なのにわたしはまだ先生に会いに来てる)

ひとは(……どうしてなのか、なんて、わかってるはずなのに)

ひとは(……先生……)

ギシッ

ひとは「先生……」

矢部(…ん…また昼まで寝ちゃったか)

モニュ

矢部「モニュって……!?」

モゾ

ひとは「ん…」

矢部(ひ、ひとはちゃんのほっぺ!ど、どうして僕のベッドで寝てるの!?)

矢部(て、ていうか僕の腕を枕に…これじゃ起きられないよ~)

ひとは「スー…スー…」

矢部(……寝顔、初めて見たなあ…)

矢部「可愛い……」

矢部(はっ!?ダメダメダメダメだって!元教え子をそんな目で見ちゃ)

矢部(でも…もう生徒と教師でもないんだよな…)

矢部(ひとはちゃんが卒業してもう4年…だっけ)

矢部(高校生になったひとはちゃんは、なんか、こう…儚げな雰囲気っていうか…色っぽいっていうか)

矢部(……いやらしいというか)

矢部(睫毛長い…髪細い…ほっぺだけじゃなく唇もぷるぷるしてる)

ゴク

矢部(…僕のことなんか男として見てないからなんだろうけど…そんなに無警戒だと…)

矢部「お、起きないとちゅーしちゃうよ…?」

バチッ

ひとは「…ん……っ…!?」

矢部「何も殴ることないのに……」

ひとは「あんなに顔を近づけて、何をしようとしてたんですか」(ドキドキ)
矢部「き、君が僕の隣で寝てたんじゃない!」

ひとは「だからといって生徒に悪戯を働いていいと思っているんですか」
矢部「な、何もしてないよ!それにもうひとはちゃんは僕の生徒じゃないんだし!」

ひとは(……っ)ズキッ

ガサゴソ

ひとは「……こういういやらしい本ばかり見ているから、劣情に歯止めがきかないんです」

矢部「も、もう!女の子がそんなのに触っちゃダメー!返して返して!」
ひとは「あ、ちょ……きゃっ」

バフッギシッ

矢部「あ……ご、ごめ…」

ひとは「……」カア

矢部(な、なんでそんなに赤くなっちゃうの)

ひとは「……っ」

矢部(な、なんで黙っちゃうの…)

矢部(て、抵抗してくれないと……)

矢部(僕だって……止まらなくなっちゃうよっ……)

矢部「ひ、ひとはちゃん……」

ひとは「…せ、せんせ………」

ピンポーン

矢部「た、宅配便だったよ」

ひとは「……そうですか」

矢部「……」

ひとは「……」

矢部(ぼ…僕は一体なにを!?かつての教え子に対して、あ、あんな邪な感情を……)

矢部「そ、そうだ!お昼ご飯食べてないよね?外に食べにいこうかっ?」
ひとは「…わ…わたしが作り、ますよ…」

矢部「えぇっ!?」

ひとは「嫌なら…いいですけど…」

矢部「い、嫌じゃないよ!あ、ありがとう!楽しみだなあ!」

矢部(ひとはちゃんもなんかおかしい…)

矢部(ああっ…僕があんなことしたばっかりに…)

ひとは「…冷蔵庫が空っぽですね…か、買い物に付き合ってください」

矢部「え?う、うん」

ひとは(どうしよう…ドキドキが収まらない)

ひとは(料理とか買い物とか…変なことを言い出してしまった)

ひとは「さ、さあ早く行きますよ」

ガチャ

矢部「あ、待って待って!」

ズシリ

矢部「ずいぶんたくさん買ったね…」

ひとは「先生は自炊しなさすぎです。このくらい冷蔵庫に入ってないと何も作れませんよ」

矢部「うーん、どうも面倒でね…ひとはちゃんが毎日作ってくれればいいのになあ」

ひとは「……!……毎、日は、無理ですけど、たまになら、いいですよ……?」

矢部「ほんと!?嬉しいなあ」

ひとは(今のって…まるで…)カア

矢部「あ、重いでしょ?そっちも僕が持つよ」

ひとは「あ…いえ…」

ピト

矢部「あ…」
ひとは「あ…」

矢部「……」

ひとは「……」

矢部(せ、せっかくいつも通りに話せてたのに)

矢部(ひとはちゃんも手が触れたくらいで、あんなに慌てないでよ…)

矢部(……ま、また変な気持ちになっちゃうじゃない!)

ひとは(先生の手……)ドキドキ

ひとは(どうしよう……もう、恥ずかしくて顔も見れない……)

矢部「え、えーと…」

ひとは「……」

テクテク


吉岡母「あれは……」

翌日

矢部(昨日はなんか…大変だったな)

矢部(『おいしい』って言ったら『よかった』って…)

矢部(あんな風に…笑える子だったんだな…)

矢部(…ぼ、僕はまた…)ドキドキ

ガラッ

矢部「おはようございます」

ザワザワ

矢部(なんか先生たちから見られてるような…)

矢部「あ、栗山先生、おはようございます」

栗山「お、おはようございます」ソソクサ

矢部(ぼ、僕、何かしたかな……?)

コツコツ

校長「矢部先生、ちょっと」

矢部「は、はい」

みつば「ちょっとひとは!ひとはったら!」

ひとは「…え?何?」

みつば「もう何ぽけーっとしてるのよ!早くしないとあたしが遅刻しちゃうでしょ!」

ひとは「ああ…ごめん」
ガチャ

ふたば「パパ!行ってきまーっス!」

テクテク

ひとは「……」

みつば「ったく、ひとはったらずっとあんな調子じゃないの」

ふたば「矢部っちの家から帰ってからっスね」

みつば「…これは本当に一線を越えちゃったかもしんないわね」

ふたば「?線を越えるってなーに?」

みつば「あんたはお子さまねえ。いい?一線を越えるってのはね……」

ひとは(どうしよう…あれから先生のことばかり考えてる)

ひとは(…日曜が早く来ないかな)

ひとは(また…おいしいって…言ってくれるかな)

日曜


ひとは「い、行ってくるね」

ふたば「あれ?ひと、新しい服っスか?可愛いっスよ!」

ひとは「そ、そうかな…行ってきます」アセアセ

みつば「……いよいよ間違いないかもね」

ふたば「ふえ?」

みつば「ま、あいつがいいならいっか」

草次郎「なんだ…ひとははまた…」

ふたば「パパ知らないっスか?ひとはと矢部っちはもう一線を越えたっスよ!」

みつば「あ、バカ!」

草次郎「な、な、なんだと!!!!?おいふたば、どういうことだ!!」

テクテク

ガチャ

ひとは(あれ、開いてる)
矢部「……ひとはちゃん、今日も来たんだね」

ひとは(……え?)

ひとは「お、おは……」
矢部「上がっていいよ…今日はちょっと…話があるんだ」

ひとは(……先生?)

ひとは(どうしてそんな…恐い顔してるんですか…?)

矢部「お茶でいいかな」
ひとは「あ……はい……」

ひとは(やっぱり先生へんだよ)

ひとは(どうして知らない子と話すみたいにするの?)

ひとは(わたし、何かしましたか?)

ひとは(先生に嫌われちゃうようなこと、しちゃいましたか?)

ひとは(……先生……)

矢部「……この前なんだけど」

矢部「僕とひとはちゃんが一緒のところを見た人がいるんだって」

矢部「その人は、僕のこともひとはちゃんのことも知ってて」

矢部「僕の家に入っていくところを見たんだって」

矢部「……教師が、元教え子を家に連れこむのはどうなんですか、って学校に連絡があったんだって」

矢部「……ひとはちゃん?僕の言ってること、分かるよね…?」

ひとは「……」

矢部「……正直僕も、甘かったと思う」

矢部「もう生徒じゃない子を」

ひとは(……っ)

矢部「家に上げたり…まあ生徒のころから…けじめをつけてはなかったかもしれないけど…」

矢部「ひとはちゃんが家に来るのを、当たり前だと思ってたし」

矢部「嬉しかったんだ」

矢部「でも…やっぱりいつまでもこういうのは…良くない…んだろうね」
ひとは(やめて)

矢部「もう…ここには」
ひとは(お願い、言わないで)

矢部「来ないで、欲しいんだ」

ひとは(……あ……)

矢部「変な誤解をする人も…いるだろうし」

ひとは(……)

矢部「ひとはちゃん…分かって………くれるよね?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:33:42.25 ID:ims0O7R7O
矢部「……ひとは…ちゃん?」

ひとは(ダメ…これ以上…迷惑かけちゃ)

ひとは(…嫌われたくないよ)

スッ

ひとは「…先生、今まで、ご迷惑かけました」

矢部「…迷惑なんて」

ひとは「もう来ません」
矢部「……ひと」

ひとは「さようなら」

スタスタ

ガチャ

矢部「………」

矢部(これでよかったんだよ…ね)

ガチャ

ひとは「……ただいま」
草次郎「ひとは!ちょっとお前に聞きたいことが…」

ひとは「……」スーッ

草次郎「お、おい」

みつば「どうしたのよあいつ…」

ふたば「先週は鼻歌なんて歌ってたのに」

草次郎「や、やはりあの野郎……」

みつば「あーもー落ち着きなさいようざいわね」

ある日の日曜

オヒルヤスミハウキウキウォッチン アチコチソチコチ イイトモ

ひとは「……」

ふたば「ねえひと?今日も矢部っちのとこ行かないの?」

ひとは「…もう行かないって言ったでしょ…先生も…忙しいんだし」

ふたば「でも…」

ひとは「…うるさいな…ふたばには関係ない」

ふたば「ひと…」

みつば「ちょっと。あんたがいつまでも辛気くさいから心配してやってんのに八つ当たり?」

ひとは「…頼んでない」

みつば「……あんた矢部っちに何かされたの?」
ひとは「何も……されてなんかない」

みつば「じゃあフラれた?」

ひとは「………っ……」
ひとは(……違う……まだ…わたし何も)

ひとは(何も言ってないのに)

ひとは「…う…うぅー……」グス

ひとは「うぁ……ひっ……く……」グスグス

ふたば「ひと?大丈夫?ひと?」

みつば「………ふたば。そいつ泣き止ませときなさい」クルッ

タッタッタッ

ふたば「みっちゃん…?」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

矢部「うるさいなあ…今出ますよ」

ガチャ

矢部「はい…ってみつばちゃん?」

みつば「……」ギロッ

矢部「久しぶりだね……な、なんでそんなに恐い顔してるのかな」

みつば「上がらせてもらうわよ」ドスドス

矢部「ちょっとちょっと!困るって!」

みつば「困る?ひとはは毎週来てたじゃない」

矢部「……あれは、特別で…もうしてないし」

みつば「…あっそう。急に家に入ってほしくなくなったなんて、彼女でもできたの?童貞もやっと卒業できそうね」

矢部「そんなんじゃないって!」

みつば「じゃあなんで、ひとはに来るな、なんて言ったのよ」

矢部「違っ……あれは仕方なくて!」

みつば「本当に言ったんだ…」

矢部「だからそれは…」
みつば「………ひとはがどれだけあんたに懐いてるか、あんたが一番知ってるはずでしょ」

矢部「……」

みつば「突然『来るな』なんて言われてどう思うかくらい、想像もつかないとしたら、あんた教師なんて辞めれば?」

矢部「……仕方ないでしょ。僕たちは教師と生徒だったんだから、いつまでも一緒には……いれないよ」

みつば「…教師とか生徒とか、どうでもいい」

みつば「あんたはどうなのよ」

みつば「あんたがひとはをどう思ってるか、が問題でしょ」

矢部「……僕だって」

矢部「ずっとこのままだったら、って思ったよ!」

矢部「卒業してからも、僕なんかに会いに来てくれて」

矢部「一緒にいると楽しくて」

矢部「料理を褒めると…あんな笑顔してくれて……まだまだ知らないことだって、たくさんあるのに!」

みつば「……こ……こ……この……」

みつば「ヘタレ童貞野郎!」ドキャアアン

矢部「ぐはぁっ!」

矢部「な、何するの……」

みつば「昔の教え子だからなんなのよ!立場にこだわってるのはあんただけでしょ!」

みつば「文句を言いたい連中には言わせておきなさいよ!」

みつば「ひとはがあんたにずっと会いに来てた理由………分かりなさいよ!」

みつば「……二度とは言わないんだから」

ガチャ

みつば「あたしの妹…また泣かせたら、許さないから」

バン!

矢部「………」

矢部(…ひとはちゃんが…泣いてる?)

――――――

ひとは「……ん」

ふたば「あ、起きたっスか?」

ひとは「わたし…」

ふたば「泣き疲れて寝ちゃったんだよ。もう大丈夫?」

ひとは「……ごめん、わたし、突然…」

ふたば「んーん。ひとは、矢部っちと一線越えたのにケンカしちゃったの?」

ひとは「!?こ、越えてないっ」

ひとは(それどころか…)

ふたば「でも、矢部っちの家に行かなくなってから、元気なくなってた」
ひとは「……」

ふたば「ね、何があったか教えて?」

~~~~~~~~

ふたば「ふわぁ、矢部っちにそんなこと言われたっスか」

ひとは「…先生は…悪くない…わたしが、押し掛けてたから…」

ふたば「ひとは全然悪くないよ?だって会いたいから会いに行ってただけっスもんね」

ひとは「それは…そうだけど……」

ふたば「ねえひと?小生、難しいことは分かんないっスけど」

ふたば「会いたい人に会いに行くのは、我慢しない方がいいっス」

ふたば「小生だって、パパやしんちゃんに会えなくなったらすごく悲しいっス」

ふたば「あ!もちろんひとも!みっちゃんも!」

ひとは「………」

ひとは「ありがとう…」
ムクッ

ひとは「ちょっと…出かけてくるね」

ふたば「…うん!あんまり遅くなっちゃダメっスよ?」

ひとは「うん…みっちゃんにも…ごめんって言っておいて」

スタスタ

ふたば「……えへ」

ふたば「少しはお姉ちゃんっぽかったっスかね?」

みつば「ただいまー」

ふたば「お帰りっス!」
みつば「ひとはは?」

ふたば「むふふ…さっき出かけたっス」

みつば「まーったく世話の焼ける連中だわ」

草次郎「おいお前たち…ひとはは一体どうしちゃったんだ…?」

みつば「ああ、それもう大丈夫よ」

ふたば「2人は今ごろ燃え上がってるっス!」

みつば「あんたはまた余計なことを!」

草次郎「やはり…あの変態教師…もう許せん」

ガチャ

矢部「ご、ごめんください!」

ふたば「あ、矢部っち!」

みつば「面倒なタイミングで来たわね…」

矢部「あ、あのひとはちゃんは……」

草次郎「矢部ェ……貴様ノコノコと…いい度胸だな…」

矢部「お、お父さん?」
草次郎「貴様に父と呼ばれる覚えはない!」

矢部「も、申し訳ございません!」

草次郎「散々とうちの娘を弄びやがって…(娘の身体は)さぞ美味かっただろうなぁぁ?」

矢部「?は、はい!とても美味しかったです!何度もおかわりしちゃったし、ひとはちゃんも喜んでくれたみたいで…」

ブチッ
草次郎「…ほほぉ…何度も何度も…悦ばせたつもりになってるのか…(娘の身体が)柔らかくて我慢できなかったってかぁ?」

矢部「そ、そうなんですよ~。(ひとはちゃんのほっぺたは)嫌がるから無理言って触らせてもらうんですけど」

ブチブチッ
草次郎「……歯ぁくいしばれ!!」

ドゴオオオオオン

矢部「ひぎゃあっ!」

矢部「ま、待ってくださいお父さん!」

矢部「ひとはちゃんを泣かせてしまったことは、本当にすみません」

ピクッ
草次郎「泣かせた…だと?」

矢部「でも…おかげで気付けたんです」

矢部「僕が…どれだけひとはちゃんを大切に思ってたかってことを」

矢部「まだまだ半人前ですが…」

矢部「絶対にひとはちゃんを幸せにします!」

矢部「お父さん!お嬢さんを…ひとはさんをください!!」

みつば「このアホ!」

ドギャン

矢部「ひぎぃっ!」

みつば「色々とすっ飛ばしすぎなのよ!それを言う相手は……別でしょ!」

矢部「みつばちゃん…」
草次郎「……貴様の気持ちはよく分かった」

矢部「お父さん」

ドガアアアン

矢部「ひいっ!」

草次郎「…だが娘を泣かす奴はお断りだ」

草次郎「娘が笑って帰ってきたら…話はそれから……聞いてやらんこともない」

矢部「お父さん…」

ふたば「ひとはさっき出たばっかっスよ」

ふたば「矢部っちなら、どこに行ったかわかるっスよね?」

矢部「ふたばちゃん…ありがとう!」

矢部「そ、それじゃ僕はこれで…失礼します!」
ダッダッダッ

みつば「……っとに面倒くさい奴ね」

ふたば「そういうところが気に入ってるくせにー」

みつば「下僕はあのくらいアホな方が使いやすいからねっ」

ふたば「パパもよく我慢したっス!……パパ?」

草次郎「ううっ…ひとは…まだ…嫁になんか…行かせんぞ………」

みつば「でかい図体して泣くんじゃないわよ!」

ダッダッダッダッ

矢部(ひとはちゃん)

矢部(生徒とか教師とか…そんなものに、なんでいまさらこだわっちゃったんだろう)

ダッダッダッダッ

矢部(僕は勇気がないから…きっと誤魔化したかったのかも)

矢部(立場とか、傷つけたくないとかを言い訳にして、自分が傷つきたくなかったんだ)

ダッダッダッダッ

矢部(一緒にいるのが当たり前になっていたから…気付けなかったよ)

矢部(君が隣にいることで、僕がどれだけ嬉しくて楽しかったのかを)

ダッダッダッダッ キッ

矢部「はあ…はあ…はあ…」

矢部(鍵は…閉めて出てきた)

ガチャ キイ

矢部(………)クス

矢部「ただいま」




ひとは「……おかえり……なさい」

ひとは「!先生、その傷…」

矢部「えへへ、ちょっとお父さんとかみつばちゃんに、怒られちゃってね」

ひとは「……ごめんなさい」

矢部「どうしてひとはちゃんが謝るの?僕の方こそごめん」

ひとは「……また、ここに来ても…いいですか…?」

矢部「……」

ギュッ

ひとは「わわ……っ……せんせい…」

矢部「ひとはちゃんがいないとダメだ」

矢部「約束したじゃない…毎日、ご飯作ってくれるって」

ひとは「毎日じゃ……ないですっ……」

矢部「ひ…ひとはちゃんっ…僕の…僕のお嫁さんになってくださいっ!」

ひとは「っっっ!!?い…いきなり飛びすぎですっ…」

矢部「だ…だめ…?」

ひとは「ま、まだわたし高校生です…」

矢部「そんなの待ってられないよっ」

ひとは「う……うぅ………仕方、ないですね……先生を選ぶなんて奇特な人は、わたしくらいでしょうから」

矢部「や…やったぁ!」

ひとは「…って…せんせ…どこ…触ってるんですか…っ……」

矢部「だ、だってこの前は…邪魔されちゃったし」

ひとは「ま、まだこういうのは…えっちなのは早い…です……」

矢部「ひ、ひとはちゃん僕のこと嫌いなの?」

ひとは「そ、そういうことじゃ……あっ…だめ…っ…」

矢部「ひとはちゃんのココ……や、柔らかいよ」

ひとは「ひゃっ……強くしないで……ぇっ」

~~~~~~~~
みつば「ひとはの奴遅いわね」

ふたば「きっと矢部っちに女にしてもらってるんスよ!」

みつば「あんた意味分かって言ってんの?」

草次郎「やはりあの野郎……あそこでいっそ…いや…ひとはのことを考えると」

~~~~~~~
ひとは「ちょ…調子に乗るな童貞!」

矢部「ひぎゃあっ!」


矢部っちの卒業はまだまだ先だぞ!
みんな、来週もこのチャンネルで、見てくれよな!

おしまいvestige-ヴェスティージ-