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風が強い日だった。
ピロリーン、ピロリーン。
携帯のシャッター音が定期的に鳴る。
「今日はよく撮れるわぁ」
にこやかにそう言う杉崎に対し、みつばはうんざりとした顔で学校への通学路を歩いていた。
「……はぁ」
もはや隠すこともめんどくさいのか、みつばは杉崎の盗撮を甘んじて受け入れていた。
「見てよ、これ!みつばったら、今日はブタさんパンツなんか穿いちゃってさ!」
「なっ、違うわよ!猫よ、これは!」
「す、杉ちゃんっ……みっちゃんも、その……ブタさんも似合ってるよ?」
吉岡がなだめに入るが逆効果だった、
宮下が吹き出す。
「っ死ね!サクッと簡単に死ね!」
みつばが怒鳴って、前を歩いていく。
その時、風が吹いた。
杉崎とみつばのスカートがまくれあがったので、反射的に手で抑えた。
「あれ?」
「お?」
違和感に気づいたのは、吉岡だった。次いで宮下もそれに気づく。
「全く、エロい風っ!」
「ほんとっ!」
珍しく口を揃えるみつばと杉崎に吉岡は話しかけた。
「二人とも、今日はお揃いのパンツなんだねっ!」
「え?」
みつばは驚いて、杉崎を見る。
杉崎は思い切り目をそらした。
「いつも高そうなパンツなのに珍しいな」
「……」
杉崎は黙ったままだ。
「ちょっと……どういうこと?」
訝しげに杉崎を見つめるみつば。
「な、何かの間違いよ!」
苦し紛れに杉崎は言ったが、宮下はそれに反論する。
「なっ、私の目に間違いがあるって言うのか!これでもバスケで鍛えたから、胴体視力はいいんだぞ!」
「い、いや、ちがっ……」
杉崎はしどろもどろになっていた。
「なんで、同じパンツ穿いてんのよ」
「いや、これは……いつもみつばが穿いてるから、そんなに良いのかなーと……」
「同じパンツ穿いて気持ちよかったの」
「そ、そうじゃな……」
「じゃあ、何なの?」
「え、えぇと……悪くはなく……」
「こーの変態がぁ!!」


そんなある日の風景。