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何よこんな所に呼び出して」

ついに告白する決心をした私は誰もいなくなった3組の教室に
みつばを呼び出した。
別に意識してたわけじゃないけど今日はクリスマスイヴだ。
これも何かの偶然かしら。

誰かに告白するというのは初めてでとても緊張している。
心臓がもう破裂しそうだ。

「えっと・・・その・・・・」

「は?言いたいことがあるならちゃんと言いなさいよね」

たった二文字の言葉なのになかなか言えない。
みつばが千葉の机に腰を預けてそう言った。
ここまで来たらもう後戻りは出来ないわね。

「す、好き・・・・なの・・・」

「えっ?」

「みつばのことが・・・その・・・・・好き/////」

「・・・・・」

ついに言ってしまった。
みつばというと、少し困惑したような表情をしている。

「えっと・・・・・それって・・・・・そういう意味の?」

「うん・・・・そうよ・・・・/////」

気まずい沈黙が私たちの周りを支配した。
私の心臓は何かの警鐘のように鼓動を鳴らし続けている。
この沈黙を破ったのはみつばだった。

「あんたの気持ちは分かったわ・・・」

「うん・・・」

私はてっきり「はあ?アンタ馬鹿じゃない?女同士できもくないの?」みたいな
答えがくるかと思っていたから少し拍子抜けだ。
これは以外に好感触かも。

「少し考えさせて・・・・・」

「うん・・・」

そう言ってみつばは学校を後にした。
私も期待と不安が入り混じった感じで学校を後にした。


その日の夜携帯に一通のメールが届いた


09/12/24 21:43
みつば
無題

ゴメンね・・・・・やっぱりアンタは友達としか思えない。
これからもアンタとは良い友達で・・・・・


私は携帯を放り投げベッドに倒れ込んだ。ベットがグショグショに濡れるまで泣き続けた。
こんなに泣いたのは生まれて初めてかもしれない。
私が泣いていることも知らずに雪はしんしんと降り続いている。
泣き続けて真っ赤になった私の顔を冷ますかのように・・・

それから卒業するまでのことはあまり覚えていない。
あの日以来からはみつばと話すことはほとんど無かった。
というより私がみつばを避けるようになったのだ。
早く卒業して中学に行きたいと思った。


私立の女子高に入学した私はどこか心にぽっかりと穴が空いた状態
で淡々と過ごしていた。
いつまで経ってもみつばは私の心からは消えてはくれない。

「じゃあね杉ちゃん」

「うん、じゃあまたね」

今日は吉岡の家でクリスマスパーティしてたから遅くなっちゃった。

ピロリロリーン

一通のメールがあった。

「誰かしら・・・」

そこには見慣れたアドレスがあった


12/12/24 20:31
みつば
無題

今から鴨橋小学校の6-3で会えないかしら。
待ってるから

みつば・・・・・・なんで?今頃になって?私がどんな想いでいたか知ってる?
などと様々な想いが私の中を蹂躙していた。
気づくと私はジャンパーを手に取り家から駆け出していた。

今日は満月なので夜なのにいつもより明るかった。

門をよじ登って玄関へと直行する。
鍵が掛かっていたので教室の窓から侵入した。
にしても無用心な学校ね・・・・・

そして緊張しながら6-3へと歩を進める。
会うの3年振りだなあ、一体どんな顔して会えばいいのよ・・・
などと考えてるとすぐに教室に着いてしまった。
やっぱり帰ろうかしら・・・いやここまで来たんだから行くしかないじゃない。
私はおもいっきりドアを開けた


「久しぶりね、杉崎」

そこには月光で照らされたみつばが窓に寄りかかっていた。
やっぱ3年も経ってるから結構大人っぽくなってるじゃない。
でもポッキー食べてるとこ見ると食欲旺盛なのは変わってないみたい。
と少し見とれていた私だがすぐに我に返った。

「久しぶりね、みつば。こんな所に呼んで何か用かしら?」

少し皮肉っぽくそう言うと

「ええ、じゃあ本題に入ろうかしら」

少し沈黙があって、その静寂を破ったのはまたしてもみつばだった。

「杉崎、アンタのことが好きよ。大好き・・・」

聞き間違いかしら?何ですって、スキ?誰が誰を?みつばが私を?
一体何の冗談かしら。

「悪い冗談ね・・・」

「冗談でこんなこと言うと思う?」

みつばの顔は本気だった。

「何で今になって・・・」

それが私の率直な感想だった。あの時断ったのに何で今更なの?

「そうよね、急には信じられないわよね。じゃあ教えるわ・・・」

みつばは一呼吸置いて話始めた。

「あの時アンタに告白された時はかなり動揺したわ。そして家で考えたわ。」

「確かにアンタのことは好き。でも、それは友人としてでは無いの?そんな感情があったわ。仮にOKして
アンタと付き合ったら、結局悲しませるのはアンタじゃない」

「だからそんな気持ちでOKするのは駄目。自分にそう言い聞かせてあのメールを送ったわ。」

「でもね、あれから暫く経ってもアンタはいつまで経っても私の心からは消えてくれなかった・・・」

私と同じ気持ちね・・・・・

「それで気づいたの。この気持ちは友人としての範疇を超えてるって。そう、恋人として杉崎のことが好・・・」

気づくと私はみつばを抱きしめていた。

「ちょ、ちょっと杉崎。私がまだ喋ってる途中でしょ///」

「みつばの馬鹿あ、ずっと寂しかったんだからあ。何でもっと早く言わないのよ」

私はこれまでの気持ちをすべてみつばにぶつけていた。

「・・・・・ゴメンね杉崎、私は・・・」

「もういいのよみつば、私とっても嬉しいから」

それから互いに唇を寄せ合い、誰もいない教室で月明かりの下みつばとキスを交わした。

「これからはずっと一緒よみつば」

「ええ、そうね」

私たちは手をつないで教室を後にした。
今日は月がいっそう綺麗に見えた。


END