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みつば視点
5-1

テーブルに戻るとすでに杉崎とドMが持ってきた料理を広げて待っていた。

なにあの高級そうな料理・・・流石は金持ちって言うところか。

みつば「ふん、見た目はアレだけど、味ならひとはの料理だって負けてないはずよ!」

杉崎やドMに負けるなんてこと在ってはいけない。

自信満々にひとはの作った地味な料理を並べる。

くっ、現時点では絶対に負けてる。

ふたば「ほーい、ひとはの料理は最高っすよ!」

私に続いてふたばも料理をテーブルに置いた。

杉ママ「あらあら、美味しそうじゃない。これじゃ、みつばちゃんも丸く育つわけね~」

みつば「ま、負け惜しみ?見苦しいわね!」

腹が立つのを押さえ、大人な意見で優位に立った。あとは味。

杉崎「あんた、なんで料理勝負みたいな話になってるのよ?」

負けるのが怖い杉崎の台詞なんてスルーよ。

ひとは「おまたせ」

ひとはがキッチンから戻ってきた。

みつば「さっさと席に着きなさい、ひとはの料理の味を自慢してやるわ」

ひとは「わ、わかった・・・」

ひとはが席に着き全員がテーブルを囲む形となった。そして

『いただきまーす』

まずは、ドMの持ってきた料理から頂くことにしよう。むしゃこら

ひとは「・・・」

なんかひとはが残念そうな目でこちらを見てきた。

みつば「ん、なにひとは?」

ひとは「・・・なんでもない」

みつば「そう、・・・普通においしいわね」

杉ママ「うふふ、ありがとね、みつばちゃん。でもどうせなら罵声を」

杉崎「ママが作ったんだから、あたりまえでしょ!」

杉崎がドMの台詞を遮るように言った。

つ、次はひとはの料理よ!

ひとは「むふぅ」

      • なんでひとは興奮してるわけ?

はっ!ま、まさか私の料理に何か細工されてるんじゃ?

私は身の危険を感じて箸を止めた。

ふたば「どうしたっすか?たべないっすか?」

杉崎「・・・」



杉崎視点
6-1

ひとはのあの態度、間違いない。ひとははみつばの料理に何か細工してるようだ。

アレをみつばに食べさせることが出来たら・・・激写チャンス!

杉崎「どうしたの~みつばぁ?食べられないのかしらぁ?」

挑発するような口調でみつばをその気にさせようとした。

みつば「た、食べるわ、食べてやるわ!」

その気になった、余裕ね。

ひとは「むふぅ」

みつば「く・・・えい!」むしゃこら

きた!激写タイム!さぁどんな表情をしてくれるの?私にその表情をみせなさい!

みつば「ん・・・あれ?、いつもより美味しい?」

杉崎「え?」

予想とは全然違う結果になった。どういうこと?

ふたば「どっちの料理もおいしいっすよー」

とりあえず、細工はしてないようだ。それならなぜひとはは興奮してたのか、そのことについて考えていると。

ひとは「よかった。今日みっちゃんが私の料理美味しいって言ってたから後半から気合入れて作ったから・・・」

みつば「!ごほ、ごほ・・・それで私のこと見てた訳?」

ひとは「うん・・・反応が気になったから」

なるほど、そういう理由があったみたい。・・・ちょっと!なんでひとはもみつばも照れてるのよ!

      • 照れてる顔を激写っと(ピロリロリン♪)

その後談笑しつつ料理を食べた。ちょっと悔しいけどひとはの料理はほんとに美味しかった。

ママもこの材料でここまで美味しいのは作れないとも言ってたので料理の才能があるのかもしれない。

6-2

食休みに入り時間は7時半。宿題するなら早くしないといけない。

手の傷はもうそれほど痛くはなくなった。そうやって絆創膏を眺めていると。

ひとは「その絆創膏、みっちゃんにしてもらったんだよね」

いきなりひとはが横から話しかけてきた。

杉崎「え、あ、うん、そうよ・・・」

動揺が隠せなかった。なんで知ってるのよ。とりあえず冷静になろう。

杉崎「みつばから聞いたの?」

ひとは「うん、指、針で刺したって・・・みっちゃんやさしかった?」

杉崎「え・・・うん、なんかやさしかった」

冷静に・・・冷静に・・・ああ、無理きっと私真っ赤な顔してる。

なんでそんな恥ずかしいことばかり聞くのよ。っていうか恥ずかしがる私もなんなのよ!

ひとは「・・・」

杉崎「・・・」

何だか、気まずい空気になった。

適当な話題で取り合えず空気をかえよう。

杉崎「えっと、今日の夕飯ご馳走様。おいしかったわ」

ひとは「あ、ありがとう」

会話が終った。まだよ、まだ話題をだせるわ!



ひとは視点

      • 話が続かない。みっちゃんが貼ったであろう絆創膏眺めてたから話しかけてみたけど・・・話しかけるなんて無意味だし不必要だった。

杉崎「ねぇ、みつばっていつもは料理を美味しいとか言ってくれないわけ?」

またも話題を振ってくれた。話しかけておいて私って・・・。

ひとは「えっと、みっちゃん以外は自然に美味しいって台詞聞くけど、みっちゃんはあの性格だから普段は言わない」

杉崎「まぁ、そうなるわよね。今回は料理対決だとか言ってたから本音が出てたみたいだけど」

そういえば、結局どっちが勝ったのだろう。あの後みっちゃんは食べるのに夢中でほとんど喋ってなかったから。

まぁ、勝ち負けなんてどうでも良いけどね。

みつば「珍しいわね、ひとはと杉崎が会話してるなんて」

食休みしてたみっちゃんが声をかけてきた。

杉崎「あんたの食休みがこんなに短いのも珍しいんじゃない?」

ひとは「確かにそうかも。みっちゃんどうしたの?」

みつば「うっさいわね!そろそろ家庭科の宿題やろうと思うんだけど杉崎はどうするのよ!?」

キレ気味な態度で宿題の続きをどうするか聞いてきた。

杉崎「そうね、家に帰ってからでも良いんだけど、ほとんど出来てるから家に帰ってもう一度準備するのも面倒ね。今から続きやりましょ」

ひとは「私も見に行くよ」

みつば「それじゃ、二階に行きましょう」

杉崎さんのお母さんがこちらをワクワクした顔で見ている。

ひとは「みっちゃんあれは・・・」みつば「目を合わせちゃダメよ、あんなのがついて来たら宿題なんて出来ないわ」

食休みの時に色々されたのだろうか?みっちゃんの顔が引きつっている。機嫌もちょっとだけ悪くなってる気がする。

杉崎さんも若干複雑な顔をしているものの、何も言わない所を見ると同意しているのだろう。無念、杉崎のお母さん。ふたばと遊んでください。



みつば視点
8-1

お腹もいっぱいで、もうちょっと休んで居たい所だったけど、宿題があるのだからしょうがない。

8時までにはひとはの指導があれば終わりそうでもある。

部屋に入ると、早速作業をしようとした。するとひとはが。

ひとは「私が出てってからほとんど進んでないじゃない」

ちょっと不機嫌そうに言う。別にサボっていた訳ではないのだけれど。

だけどひとはが出て行った後、指導係も居なくなり、空気も重くて、さらに杉崎も怪我してで、ほんとにほとんど進んでない。

杉崎「ごめん、私が怪我したから・・・」みつば「ほんとよ、杉崎のせいで全然進まなかったわ」

とりあえず、杉崎に全ての汚名を着せておいた。

ひとは「・・・それじゃ、杉崎さんはちゃんと教えるから、みっちゃんは一人でやってて」

みつば「え、ちょっと、ひとは、姉である私の方を教えなさいよ!」

ひとは「姉なんだから一人でできるでしょ?」

な、なぜ杉崎の肩を持つ!・・・いいわ一人でやってやるわ!

みつば「ふん!」

杉崎「あ、ありがと・・・」

ひとは「良いの、わざとした怪我じゃないのに、全責任を杉崎さんに押し付ける雌豚が悪い」

      • さっきまで、ひとは優しかったのに何よ!わざとじゃなくても怪我したのは杉崎のせいだし私は間違ってないわ。

夕飯にしようっていったのも杉崎の奴が痛そうにしてるから助け舟出してあげたのに・・・人の気も知らないで!

しかも、私が変態に絡まれてたのに、楽しそうに二人で話してて!

イライライライライライライライラ・・・・

全然作業が進まない。次どこをどう縫えば良いんだっけ?ひと・・・きょ、教科書を使えば載ってるかも。

立ち上がって鞄を取り中を漁る。ガサガサ

あった教科書だ。これでなんとかなるはず。

ひとはと杉崎がこっちを見ているが無視だ。

教科書をめくりそれっぽい所を探す。あった、この辺だ。

      • 教科書読んでも良くわからない。

とりあえず、形だけでもあってれば良いのよ。縫い方なんて知ったことじゃないわ!

ひとは「・・・みっちゃん?教えようか」

みつば「一人でやるわ、杉崎の面倒でも見てなさい」

ひとは「でもそれ、間違ってるし・・・」

みつば「さっきからうっさいわね!間違ってるのくらい判ってるわよ!」

8-3

ほんとに私イライラしてる・・・食事の時まではこんなこと無かったのに。理由の一つとしては変態に絡まれたことが大きいんだけど、

それだけじゃない気がする。なんだろう、このモヤモヤしてるの。

でも、変態の事が原因だとしたら今してるのって八つ当たりじゃない?

ちょっと落ち着かないと、ひとはだって私の発言がちょっと言いすぎだったから杉崎の味方してるわけだし・・・

杉崎「ちょっと、みつば!どうしたのよ?ひとはだってほんとに教えないつもりで言ったわけじゃないんだし教えてもらいましょう?」

みつば「・・・わかってるわよ、ちょっと八つ当たりしちゃってただけよ・・・」

杉崎「八つ当たり?」

みつば「こっちの話・・・気にしないで」

もっと落ち着きなさい私。そう、ひとはは私を叱るためにあんな発言をしたのよ。・・・生意気な・・じゃなくて。

いい妹じゃない。私のために今日の料理も気合入れたって言ってたし。

ひとはがなんだか申し訳無さそうな顔をしている。

      • 私は三姉妹の長女だ。こんな顔をさせていては、長女失格だ。

みつば「ふー・・・悪かったわ、だからひとは私にも・・・その・・教えなさいよ」

結局は素直に「教えて」とはいえなかった。それでも、ちょっと恥ずかしかった。

私は良い長女ではない。こんな言い方しか出来ないのだから。

でも、きっとひとはには伝わったはずだ。ひとはは私の自慢の妹なのだから。

ひとは「うん、わかった」

私の性格を理解してくれてるからこそ、ひとははさっきまでの曇った顔でなく明るい顔で答えてくれた。

その後ひとはの指導ですぐに宿題は終わった。

8-4

みつば「ふーおわったわー」

杉崎「そうね、ひとはのおかげだわ」

バタンッ

ひとは「二人ともお疲れ様、お茶入れてきたよ」

ちょっと前に部屋から出て行って戻ってきたひとはがお茶を持ってきてくれた。

ほんと今日はやたらと、気が利くじゃない。

みつば「良くやったわ」杉崎「ありがと、ひとは」

時計を見ると8時過ぎだ。杉崎ももうそろそろ帰らないといけないのはずだ。話を振ってみる。

みつば「ねぇ、もう8時よ、そろそろ帰らないといけないんじゃない?」

杉崎「そうね・・・明日も学校だし、お泊りって言うのはちょっと無理だしね」

それはそうだ。着替えの準備も何も持ってきていないのだから。

ひとは「それじゃ、とりあえず下に行こう」

ひとはが提案する。

みつば「そうね、さっさとあの変態ドM女連れ帰ってもらわないとね」

杉崎「変態ドM女じゃないわよ!ちょっと珍しいものが好きなだけよ・・・たぶん」

自身無さそうに否定してる杉崎を見ていると、私たち同様、親には苦労しているのだと思った。