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~ 夕食準備(ひとは視点) ~

ひとは「みっちゃん、夕飯ハンバーグにするから手伝って」

この前の林間学校の時に約束した話を思い出し夕飯の準備にみっちゃんを呼ぶ。

みつば「え、なんで私が手伝わなきゃいけないのよ?」

まぁ、忘れてるとは思ったけどね。

ひとは「この前の林間学校の時約束したよ」

みつば「あ……そ、そういえばそうだったわね」

思い出したようだ。でも顔まで赤くしないで欲しい。私も恥ずかしくなってきた。

あの時は夕飯の時以外にも肝試しの時にも助けられた。色々思い出してしまうとこっちのが恥ずかしい。

ひとは「そうだよ。だから手伝ってよ」

早々に話を進めることにした。

みつば「わ、わかったわよ……」

了承してくれた。たしか玉ねぎを炒めたのは松岡さんだったはず。

ひとは「じゃあ、私玉ねぎ炒めるから、パン粉を牛乳でふやかしておいて」

みつば「いいわよ」

松岡さんは目が痛くなったらしいけど、家では切る前に玉ねぎは冷蔵庫で冷やしてあるし、包丁も研いである。

それほど目が痛くなることはないだろう。

しばらくして炒め終わたのでみっちゃんに言う。

ひとは「これ、あとつけ合わせの準備するから任せていい?」

みつば「味付けとかこの前適当だったけどいいの?」

ひとは「あ、玉ねぎのほうに先に塩や胡椒で味付けしてあるから調味料は入れなくても良いよ」

みつば「準備良いわね……わかったわ」

当たり前だ。みっちゃんが手伝うって聞いてから、色々考えておいたのだから。

いつも一人で料理しているから、みっちゃんと一緒にするのはちょっと楽しい。

私は付け合せの準備を始める。

~ 夕食準備(みつば視点) ~

ひとはが随分機嫌よく料理を作っている。

私と料理して楽しいのだろうか? 他に話題もないのでちょっと聞いてみる。

みつば「ねぇひとは、二人で料理作るのって楽しいものなの?」

ひとは「う~ん? どうだろ。何か話しながら作れるから、その分退屈しなくて済むし楽しいかも知れない」

それは確かに納得できる理由である。でも、ひとはは今の言葉に更に付け加えた。

ひとは「で、でもそれは手伝ってくれる人によると思うよ……」

……要するに、私としてるのは楽しい。他の人はわからないってこと。

こんなこと言ってくれるとは思っても見てなかったので動揺する。……落ち着け私!

実はまったく他意がないなんてこともありえる。盛り上がってるのが私だけとか残念すぎる。

勤めて冷静に反応することを心がけて言う。

みつば「ふ、ふーん。あ、こっち焼く前まで出来たけど……」

ひとは「こ、こっちももう終わるから、焼くのは私がするよ」

どうやら手伝いはここまでのようだ。ひとはの反応からは他意があったのかどうか良くわからなかった。

ひとは「あ、みっちゃん」

手を洗い終わりふたばでも呼びにいこうかとしていると呼び止められた。

ひとは「えっと、手伝ってくれてありがと」

みつば「じ、じゃあ、ハンバーグ私のだけ大きくお願いね!」

ひとは「……雌豚用の大きさにしておくよ」

何かいつものようにひどいこと言われたけど、不思議と腹は立たなかった。

みつば「じゃあ、ふたば呼んでくるわね」

私はふたばを呼びに2階へ行く。

~ 夕食(ひとは視点) ~

みっちゃんは2階へふたばを呼びに行った。

……なんとか勇気出して、それとなくみっちゃんといると楽しいみたいなことを、伝えたつもりだったのだけど、反応が薄かった。

伝わらなかったのだろうか? まぁ、下手に伝わってしまっていたらそれはそれで、今後どう接したら良いかわからなくなる恐れもあったし……

とりあえず、お礼だけはちゃんと伝えておいたのだから良しとしよう。

お父さんももうすぐ帰ってくる時間だ。ハンバーグを焼くために一人分の大きさに分ける。

ハンバーグの大きさは私、ふたば、みっちゃん、お父さんの順――――もちろん私が一番小さくて、お父さんが一番大きい――――にしておけば、

みっちゃんも満足してくれるだろう。下手に一番大きくするのも、何か言われそうだし。

……いつも私がこういうところで甘いから、みっちゃんは体重を気にしてしまうのかもしれないけど、

今、私はみっちゃんの満足した顔が見たい。明日からは、なんとかふたばと同じ量で我慢して貰おう。

なんて、ダメな人間が考えるようなことを思いながら私はハンバーグを焼いた。

2階から、二人の足音が聞こえてきた。

おわり