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私はこの季節が好き

暖かい空気の匂いとか
希望に膨らんだ桜の花のつぼみとか
一瞬にして春を感じさせてくれる沈丁花の香りとか

うれしい気持ちでいっぱいになる
新しい何かを求めて一歩前進してみたくなる!

私ももう中学二年生
中学生活も折り返し地点に立った

このままでいいの?
ううん!このままはいや!

昨日までの私にさよならして
新しい私を見つけよう!
勇気を出して明るい未来への扉を開けよう!
そして、あの人に本当の私を伝えよう

もう決心したんだ…。





「佐藤」

「あ、陸上部の先生」
「丸井を待ってるのか?」

「はい」

「…ちょっと、いいか?」
「な、何ですか?」

「丸井は、お前も分ってると思うが、あいつの実力は並大抵なものじゃない。
国体クラス、いや、世界レベルだ。
もしかしたらこのまま行くととんでもない選手に成る可能性がある。」

「はい。俺もそう思います」

165 名前:摩耗少女マミ化☆まじか?(ふたしん&伊藤)☆2[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 21:47:32.75 ID:llOeVCc/
「うむ。じゃあ話が早いな。あいつはこのまま普通の練習でもいずれオリンピックに出ることになる。
そして陸上世界の常識をたやすく覆すことになるだろう。
しかし、俺はもっともっとあいつの可能性を引き出したいんだ。
もう、丸井を追い抜かすことは人間界では不可能なぐらいに。」

「はあ」

「それで俺は陸上で有名なあの高校を推薦しようと思うんだ。あそこの先生は、知っているだろう?
陸上に詳しくないお前だって。」

「はい、あの、いつもオリンピック選手を出し続けてる先生ですよね?
テレビとかでよく見ます。」

「うむ。この前視察にお出でになってな、丸井に関してはその先生だって驚愕しているほどだ。」

「あの、先生…。何をおっしゃいたいんですか?」

「要するに、だ。丸井は忙しいんだ。これからは一層忙しいこととなる。
あいつの陸上に対する熱意の妨げになるようなことは俺は出来るだけ避けたいんだよ。」

「俺が、邪魔をしていると…?」

「いや、すまん。そうじゃなくて、お前が丸井のこと好意に思っているのは知っている。
それを諦めろと言う権利を俺が持っているわけでもないし、そんなこと言うつもりもない。
ただ、あいつが極めるまで、世界最強の陸上人に君臨するそれを成し遂げるまで
そっとしておいて欲しいんだ。ただそれだけだ。頼む。」

「俺は…それでふたばが幸せになるんだったら…構いません。いえ
むしろ協力を惜しみません。」

「そうか、ありがとう…。悪かったな。急にこんな事話してしまって。許してくれ。」

「…いえ」

「俺もこの長い陸上人生であんな逸材に出会ったのは初めてなんだよ。
実は俺はあいつに出会えてものすごく興奮している!夢を見させてもらっているんだ、丸井に。
丸井も俺の期待に大いに応えてくれている!」

「佐藤よ、辛いだろうがしばらくの間どうか我慢してやってくれ。
まあ、あいつなら頂点に立つまでにそんなに時間はかからないよ。
あっという間さ…」

「先生、俺のことなんか気にしないであいつの指導をどうかよろしくお願いします。」

「佐藤…」

「うむ。じゃあ話が早いな。あいつはこのまま普通の練習でもいずれオリンピックに出ることになる。
そして陸上世界の常識をたやすく覆すことになるだろう。
しかし、俺はもっともっとあいつの可能性を引き出したいんだ。
もう、丸井を追い抜かすことは人間界では不可能なぐらいに。」

「はあ」

「それで俺は陸上で有名なあの高校を推薦しようと思うんだ。あそこの先生は、知っているだろう?
陸上に詳しくないお前だって。」

「はい、あの、いつもオリンピック選手を出し続けてる先生ですよね?
テレビとかでよく見ます。」

「うむ。この前視察にお出でになってな、丸井に関してはその先生だって驚愕しているほどだ。」

「あの、先生…。何をおっしゃいたいんですか?」

「要するに、だ。丸井は忙しいんだ。これからは一層忙しいこととなる。
あいつの陸上に対する熱意の妨げになるようなことは俺は出来るだけ避けたいんだよ。」

「俺が、邪魔をしていると…?」

「いや、すまん。そうじゃなくて、お前が丸井のこと好意に思っているのは知っている。
それを諦めろと言う権利を俺が持っているわけでもないし、そんなこと言うつもりもない。
ただ、あいつが極めるまで、世界最強の陸上人に君臨するそれを成し遂げるまで
そっとしておいて欲しいんだ。ただそれだけだ。頼む。」

「俺は…それでふたばが幸せになるんだったら…構いません。いえ
むしろ協力を惜しみません。」

「そうか、ありがとう…。悪かったな。急にこんな事話してしまって。許してくれ。」

「…いえ」

「俺もこの長い陸上人生であんな逸材に出会ったのは初めてなんだよ。
実は俺はあいつに出会えてものすごく興奮している!夢を見させてもらっているんだ、丸井に。
丸井も俺の期待に大いに応えてくれている!」

「佐藤よ、辛いだろうがしばらくの間どうか我慢してやってくれ。
まあ、あいつなら頂点に立つまでにそんなに時間はかからないよ。
あっという間さ…」

「先生、俺のことなんか気にしないであいつの指導をどうかよろしくお願いします。」

「佐藤…」

「しんちゃーん!お待たせー!」

「お、丸井。お前は一体どこまでタイム伸ばせば気がすむんだ?毎日タイムが更新されているじゃないか!」

「あ、先生!だって先生の教え方がいいからじゃないっスかー!
小生、毎日が発見しっぱなしでホント楽しくってしょうがないんスよ!」

「このー、嬉しいこといってくれるな。こいつは!」
「あははは」


ふたば、楽しそうだな。
こんな楽しそうな笑顔のふたばが俺は好きだ。
いつまでもこいつにはこうあっていて欲しい。
小さい時からこの笑顔と優しさで俺は癒されてきた
その為には俺は…この笑顔の邪魔をしてはいけないんだ。
ふたばはもう別の世界に羽ばたこうとしている。
俺がそれを拒む道理なんてこれっぽっちもないんだ

こいつとのこの関係もそろそろ潮時なのかもしれない…


「あれ?しんちゃん?どうしったっスか?なんだか元気ないみたい…?」

「ば、ばか言え!そんなことねーよ!
そ、それよりか暗くなる前に帰るぞ!」

「佐藤、丸井が変なやつに襲われないようにちゃんと家まで送り届けてくれよ。頼むぞ!」
「いや、こいつの本性知らない暴漢のほうが気の毒かも」
「あーしんちゃん!小生はか弱い女の子なんスからね!失礼極まりないッス!」
「か弱いの意味知ってるのか?」
「知ってるもん!」

「確かに佐藤の言う通りかも知れんな。」
「あー先生まで!」
「ははは」

「じゃ、先生。また明日ね。さようならー!」
「おう!さようなら!」
「失礼します。」





「しんちゃん!ほらあれ!夕日がきれいっスね!」
「…うん」

「しんちゃん…?」
「あ、ごめん。ちょっと部活の練習で疲れただけだよ」
「珍しい!しんちゃんがサッカーの練習で疲れるなんて!
具合でも悪いの?」

「そんなことないよ」
「そう。それならいいんスけど…」

「ふたば」
「えっ?な、何っスか?」

「お前、陸上、好きか?」
「もちろん好きっスよー!走るのだーい好き!
あ、そうだ!今日ね、タイム、昨日と比べて0.5秒も
更新したんだよ!すごいでしょ?ね?ね?」

「0.5秒って…。お前一体どんだけなんだよ?」
「すごくない…っスか…?」
「ばか。すご過ぎるって言ってんだよ!」
「えへへへへー」

眩しい。
眩しすぎるよ、ふたば。
夕日で眩しいんじゃない。
本当に心から俺はお前が眩しく感じるんだ。

今話しているのと同じように数年後のお前も
こうやって俺とふざけて遊んでくれるのだろうか。
俺も今と同じようにふたばと接することが出来るのだろうか……
ふたば…。お前が遠く…遠く感じるよ…。


「しんちゃん!」


「えっ?」


「何ボーっとしてるんスか!はい。ボール!
しんちゃんがサッカーボール落とすなんて…
あ、そっか。今日は疲れてたんスよね。ごめんね。」

「い、いや。ふたばが謝らなくてもいいだろ?」
「うん。」

「あのね、しんちゃん」
「ん?」
「小生ね、オリンピック出てね、しんちゃんと競技場走るのが夢なんだ。」

「ば、ばか!何を言い出すかと思ったら!俺が一緒に出れるわけないだろ?!」

「ううん。違うの。小生、優勝してウイニングランをしんちゃんと手をつないで走りたいんだ…
一緒に走ってくれる?」


ふたば…


「ね?走ってくれるの?」
「お、お前は優勝もするかどうかもわからないのに先走ったことを頼むんじゃねー…」

「一緒に走って欲しい!しんちゃん!」
「…わ、わかったよ。走ればいいんだろ?走れば。」

「わっしょーい!やったー!約束っスよ!はい、指切り!」

「でもな」
「ん?なに?」

「お前はオリンピックを甘く見ている!
世界の強豪たちがそう簡単には勝たせてくれないぞ!
その為にはもっともっと練習しなきゃダメだ!
こうやって二人でのんびり帰る暇なんかもうなくなるんぞ!」

「うん。わかってる。先生も言ってた。」

「わかってるんだったらいいよ…。
がんばれよ。ふたば。オリンピック行けよ。」

「うん。小生明日からもっともっとがんばる!」むふー!
「よし。その意気だ!」

「へへへへー。よーし!走る意欲が更に湧いてきたっス!」
「その調子その調子」


がんばれふたば。
でも俺はもう、そばに居てあげられないよ…


<翌日 放課後>


「しんちゃん。」
「なに?」

「今日、陸上部の先生が小生だけ特別メニューの練習するから…
それでちょっと遅くなるんだ…。だから一緒に帰れないかも。
それから…明日から強化合宿に入るから
ちょっと暫く学校でも会えないんだ…。」

いよいよ陸上顧問の先生も本格的に始動し始めたんだな
お別れだ。ふたば…。

「ああ。わかった。がんばれよ。」
「うん…。」

「なんだ?元気ないな。」
「だって…しんちゃんと暫く会えないっスもん…」
「ばかだな。一生会えないみたいな顔するなよ。
とりあえず今のお前は俺のこと考えるんじゃなくて走ることだけ考えるようにしろ。な?」

「うんでも…」
「がんばれふたば。俺もサッカー関東大会出れるように頑張る!
俺もサッカーに専念する!競争だぞ!」

「うん!そうっスね!しんちゃんも頑張るっス!」
「うん。頑張るよ。」



あれ?佐藤くん。
今日はふたばと帰らないんだ…。

来た…。とうとうこの時が来た。
ああ、震えが止まらない…!
神様!私に今一歩前へ出る勇気をお与えくださいませ!





「さーて。今日も日課を済ませて帰りましょ!」
「いえっさー!」
「あ、あのね。おがちん。」

「ん?なに?詩織?」
「えっと、今日ちょっと用事があって急いで帰らなきゃいけないんだ。
だから…ごめんね。バイバイ!」タタタタタ…

「? 詩織が佐藤くんの下駄箱チェックしないで帰るなんて…。
余程急ぎの用があるんだね。」
「うん。珍しいよね…」
「ま、しょうがない。じゃ真由美。張り切ってチェックして帰るわよ!」
「いえっさー!!」





独りで帰るのっていつ以来だろう。
千葉も今日は部活の都合で早く帰ってしまったし…

これからはみんなひとりひとり
今迄のようには一緒に帰れなくなるんだろうな…
寂しくなるけど、たまにはいいよな…ひとりも。

でもふたばはもう…


「さ、佐藤くん!」


「え?」


げ!
い、伊藤!

こいつら、俺をつけてきやがったのか!
最低だ!
ん?でも緒方や加藤がいない?

「さ、さ、佐藤くん。あの…」

「な、なんだよ!」

「えっと…。い、一緒に帰ってもいい?」





「な、なんだ。お前ひとりなのか?」
「うん。」

「いつもふたばちゃん…が一緒なのに。今日…寂しいでしょ?」

「そ、そんなことねーよ!もうあいつとは一緒に帰らないし!
で、何か用?」

「えっ!?ふたばちゃんと一緒に帰らないってどういうことなの??」


し、しまった!
余計なこと言っちまった…!
しかもよりによって伊藤なんかに…
いつも俺って墓穴掘りすぎなんだよな…


「あいつも忙しくなるからな。部活。
俺もサッカーの大会で忙しいし、まあそういうことだ!
お前も、もういい加減俺のストーカーのような真似を卒業…」


「し、しんちゃん!サッカー頑張るっスよ!」


「!」

「お、おまえ…ふたばの…」
「えへへ。言っちゃった…ふたばちゃんの真似。似てた?」


に、似ている!
どれだけ練習したんだ伊藤のやつ…


「しんちゃんは、頭もよくて、サッカーも出来て、優しくって…そんなしんちゃんを、し、小生は…
だ、大好きッス…///」


「もう…よせ!///」
「ご、ごめんなさい。やっぱり似てないよね…。」

「ち、ちがっ…。で、でも俺はもうふたばのことは考えないようにしようと思ってるんだ。
あいつはこれからオリンピックを目指す日々を送らなければいけない。
その為には、あいつが走ることに専念できるように、
俺のつまらない気持ちがあいつをだめにしないように…
俺は今はそうしているしかないんだ…」

「わ、わ、私!そんな悲しい佐藤くん見たくないの!
ふたばちゃんのことどうしても忘れなければいけないのなら…そうしなければならないのなら…
私、ふ、ふたばちゃんになる!」

「えっ!?」


「な、なんだ。お前ひとりなのか?」
「うん。」

「いつもふたばちゃん…が一緒なのに。今日…寂しいでしょ?」

「そ、そんなことねーよ!もうあいつとは一緒に帰らないし!
で、何か用?」

「えっ!?ふたばちゃんと一緒に帰らないってどういうことなの??」


し、しまった!
余計なこと言っちまった…!
しかもよりによって伊藤なんかに…
いつも俺って墓穴掘りすぎなんだよな…


「あいつも忙しくなるからな。部活。
俺もサッカーの大会で忙しいし、まあそういうことだ!
お前も、もういい加減俺のストーカーのような真似を卒業…」


「し、しんちゃん!サッカー頑張るっスよ!」


「!」

「お、おまえ…ふたばの…」
「えへへ。言っちゃった…ふたばちゃんの真似。似てた?」


に、似ている!
どれだけ練習したんだ伊藤のやつ…


「しんちゃんは、頭もよくて、サッカーも出来て、優しくって…そんなしんちゃんを、し、小生は…
だ、大好きッス…///」


「もう…よせ!///」
「ご、ごめんなさい。やっぱり似てないよね…。」

「ち、ちがっ…。で、でも俺はもうふたばのことは考えないようにしようと思ってるんだ。
あいつはこれからオリンピックを目指す日々を送らなければいけない。
その為には、あいつが走ることに専念できるように、
俺のつまらない気持ちがあいつをだめにしないように…
俺は今はそうしているしかないんだ…」

「わ、わ、私!そんな悲しい佐藤くん見たくないの!
ふたばちゃんのことどうしても忘れなければいけないのなら…そうしなければならないのなら…
私、ふ、ふたばちゃんになる!」

「えっ!?」


「佐藤くんにはいつもの佐藤くんに戻って欲しい…
佐藤くんがふたばちゃんのこと好きなのはずっと前から知ってた…。
でも別れなければいけない…。そんなのって…悲しいよね…。」

伊藤…泣いてる…?

「で、でも、そんなふうにしていたら、きっと佐藤くん壊れちゃうよ!
壊れて欲しくない…佐藤くんにはずっといつもの佐藤くんでいて欲しい…」

「壊れるなんて…そんなこと…ねーよ…」

「ううん!私わかるもん!好きな人と一緒にいることが出来ない辛さが!…
だから…私、嘘っぱちでもいいから佐藤くんの…その、心の安定剤って言うのかな…
ふたばちゃんになりきって…たまにふたばちゃんになっても…いいかなって…」

伊藤…お前…   

「だ、だめだ!そんなこと!お前は伊藤、伊藤詩織なんだ!丸井ふたばじゃない!
そんな…他人になんてならなくていいんだ…」

な、名前を…フルネームで呼んでくれた…!

「…やっぱり佐藤くんって優しいな…」


ぎゅうう!


”えっ!”


「ありがとう。伊藤のその気持ち…うれしいよ。本当にありがとう!」

「あ、あ、…」

「じゃ、また明日な!」タタタタタ…


佐藤くん……//////





「おはよう!真由美!」
「おはよう!おがちん!今日もまだまだ寒いねー」
「うん。そうだね。もう暦では春なのにね~」

「あ!佐藤くんよ!佐藤くん!」
「ほんとだー!///」

う、変態集団…。
ってあいつらも伊藤と同じ思いなのか…
それなら俺の思い過ごしなのか…

「あー朝から佐藤くんに会えて縁起が良いわよね!
寒い空気も佐藤くんの匂いで充満してすがすがしく感じられるわー」ホクホク
「そうだねー」

「おはよう」

「あ、詩織、おはよう!」
「詩織ちゃんおは…!!!」

「今日も寒いねー」
「そうだねおがちん。」


し、詩織ちゃん…なんで…?


「私、今日日直だから先に行くね。おがちん。」
「そっかーそれはそれはごくろうさまー。」

「? 真由美?どうしたのよ?顔、真っ青よ?」

「お、おがちん…。気がつかなかった?」
「え?なにが?」
「詩織ちゃん…詩織ちゃんから、高濃度の佐藤くんの匂いが…」
「え?だってさっき佐藤くんがいたからでしょ?」
「ち、ちがうよ…。あれは明らかに詩織ちゃんから匂ってたよ…!」ガクブル…
「もしかしたら…昨日さっさと帰ったのは詩織、
何か佐藤くんアイテムをゲットしたのよ。きっと!
それでひとり自分だけ家で堪能してたんだわ…!許せない!後で詰問よ!」

この匂い…そんなんじゃないよ…おがちん。