みつば「ゴク…ゴク…」
ふたば「……プッハー!やっぱりビールは格別ッスねー!」
みつば「……ちょっとアンタ、なんで1人だけウーロン茶なのよ?」
ひとは「アルコールとか嫌いだし……」
ふたば「つれないこといわないで、ひとはも飲むッスよー!」
みつば「そうよ!アンタが大学出て以来久しぶりに会ったんだから!」
ひとは「じゃあ、ちょこっとだけ……」
ひとは「ゴク…ゴク…むふぅー」
みつば「そういえばさ」
ひとは「うん」
みつば「矢部先生とはまだ続いてるの?」
ひとは「うん」
ふたば「教育実習でたまたま小学校が一緒だったんだっけ?」
ひとは「うん」
ふたば「いつ結婚するの?」
ひとは「それはまだ早いよ」
ふたば「小生だって結婚したんだし、早いってことはないと思うッス」
みつば「旦那とは良くやってるの?」
ふたば「そりゃあもう!」
ふたば「ただ、小生も忙しくて……」
みつば「今度のオリンピックも出るんでしょ?」
ふたば「丸井で金!佐藤で金ッス!」
みつば「高校生でオリンピック出るって聞いた時は私もひとはもたまげたわよねえ」
ひとは「おまけに金メダルとっちゃうし……」
みつば「で、うちにもマスコミがたくさん来て」
ひとは「パパの姿が全国放送で流れて……」
みつば「おまけにカメラの前でパパにキスするんだもん」
ひとは「私達ものすごい恥ずかしかったよ……」
ふたば「えへへへ……」
みつば「でも、もう佐藤君一直線なんでしょ?」
ふたば「そうッス!パパは2番目!」
ひとは「パパこれ聞いたら卒倒しそうだね」
みつば「店飲みにして正解だったわね……」
ひとは「でもまさかふたばと佐藤君が同じ大学行くなんてね」
ふたば「小生はスポ推でしんちゃんは一般で入ったから頭の中は全然違うんスけどね!」
みつば「あら、高卒の私に対する当て付けかしら?」
ひとは「で、2回目のオリンピックの表彰台で佐藤君に逆プロだもんね」
みつば「あんなことされちゃあ断れないわよね……」
ふたば「むーっ!しんちゃんは小生のことガチで愛してくれてるッス!」
ひとは「佐藤君今日はなにしてるの?」
ふたば「千葉氏と飲みに行ったッス!」
みつば「あの二人はずっと仲良しねえ」
ひとは「千葉君は今なにしてるの?」
ふたば「千葉氏はエロカメラマンっす」
みつば「ああ、なるほど……」
ひとは「ねえ、ふたば」
ふたば「どうしたッスか?」
ひとは「佐藤君のアレってどうなの?」
みつば「ブーッ!!」
ふたば「なんでみっちゃんが噴くんスか?」
みつば「ちょ、ちょっとひとは!アンタ、酔ってるでしょ!」
ふたば「しんちゃんあんまり体力ないんス……」
みつば「ブーッ!!」
ひとは「そりゃあふたばに合わせたらね……」
みつば「ちょ、ちょっとアンタ達!いきなりなんの話を……」
ふたば「みっちゃん顔真っ赤っすよ?大丈夫ッスか?」
みつば「酔ってるのはアンタらの方よ!なによ!いきなりそんなシモの話しだして!」
ふたば「?これくらい普通のガールズトークじゃないッスか?」
ひとは「みっちゃんは職場の人と飲みに行ったときこういう話しないの?」
みつば「あ、アンタらがおかしいのよ!」
ふたば「ひとはの方はどうッスか?」
みつば「普通に話続けないで!」
ひとは「んー、矢部先生ね、実は初めてホテル行った時は童貞じゃなかったんだよ」
ふたば「それは興味深いッスね。誰で卒業してたんスか?」
ひとは「私からそういうの詮索したくないから……」
ふたば「またまたぁ~!昔からそういうの調べて回るの大好きだったくせに!」
ひとは「人聞きの悪いこと言わないでよ!もう!」
ふたば「で、誰で卒業してたんスか?」
ひとは「ヘルス」
ふたば「は?」
ひとは「ヘルス」
ふたば「ヘwルwスwッwスwかwww」
ひとは「私ももう笑っちゃったよ」
ふたば「ひとは、それ非童貞ちゃう!シロートドーテーや!」
ひとは「結局あの保健室の先生落とせなかったみたいね」
ふたば「教師がフーゾクとは……」
ふたば「ひとはよくそんなのと付き合う気になったッスね」
ひとは「そんなのって言い方はないでしょうよ」
ふたば「だってヘルスってないッスよ、普通の男が普通の人生送ってたら」
ひとは「仕方ないじゃない、そういう普通じゃない人なんだから」
みつば「2人とも、酔ってだんだん毒入ってきてない?」
ふたば「だからなんでみっちゃんはそんな顔真っ赤なんスか?」
ふたば「ああ、そういえばみっちゃんの話も聞いてみたくなったッス」
みつば「だ、誰がアンタらなんかに男の話なんかしないといけないのよ!」
ひとは「そういえばみっちゃんはいいかげん彼氏できたの?高校の時も浮いた話一つ聞かなかったけど」
みつば「あ、あたり前じゃない!」
ひとは「じゃあ私達に彼氏とのプリ見せてみなよ、一枚くらい撮ったでしょ?」
ふたば「ひとはがいつになく饒舌ッス……」
みつば「アンタ達になんか見せないわよ!」
ひとは「もしかしてさあ、みっちゃんてまだ処女?」
みつば「~~!」
ふたば「ひとは!みっちゃんにそれは禁句ッス!」
ひとは「処女だー!処女がいるぞー!殺せー!」
ふたば「うおっ!ひとはってこんなに酒癖悪かったンスか!」
店員「お客様、迷惑となりますので騒ぐのはやめて下さい!」
みつば「……もういいわよ!私もう帰る!支払いはあんた達がやりなさいよ!」
ふたば「ちょっとみっちゃん待って!」
ひとは「貴様ー!ショジョラゴンめ!ガチレンジャーを裏切るのか!」
みつば「くぅー!ムカつく!アンタらなんかヤリまくって性病でももらってくればいいのよ!この変態!痴女!雌豚!」
ふたば「うわあ!ビール瓶振り回しちゃ危ないッスよ!ひとは!」
ひとは「おのれー!まてー!ショジョラゴンめー」
~~
佐藤・千葉「カンパーイ!!」
佐藤「ゴクッゴクッ……」
千葉「……プハーッ!」
佐藤「しかし久しぶりだなー、千葉!成人式以来じゃないか?」
千葉「そうだな、しかしお前は結構テレビで見るけどな」
佐藤「俺を?ああ、ふたばの特番とかね」
千葉「スポーツマンの妻を裏から支える良き夫……チクショー、イケメンは羨ましいぜ」
佐藤「ははは」
千葉「しかしさあ」
佐藤「うん?」
千葉「よく結婚なんか一発で決めたな」
佐藤「ああ」
千葉「学生結婚だろ?」
佐藤「うん」
千葉「大学生なんだから、もうちょっと遊んでからでも良かったろうに……」
佐藤「いやまあ、ふたばとは純愛だったし」
千葉「そうなのか」
佐藤「あいつは一途だからな」
千葉「わかる気がする」
佐藤「処女だったし」
千葉「マジかよ」
佐藤「マジかよってなんだよ」
千葉「いや、頭ゆるいやつは股もゆるいかな、と思ってて」
佐藤「ぶっ飛ばすぞ?」
千葉「すまんすまん」
佐藤「一応あれでもおまえより高学歴だからな?」
千葉「そうなんだよなー、不条理を感じる」
佐藤「お前そろそろいい加減にしないと本気で殴るぞ?」
千葉「まあ落ち着け佐藤よ」
佐藤「ったく……」
千葉「お前がふたばのこと大好きなのはわかった」
佐藤「ああ」
千葉「でもさ、SSSとかいたじゃん」
佐藤「うわっ超懐かしいその響き」
千葉「お前高校の頃そいつらとも付き合ってたよね?」
佐藤「ああ、昔の話だけどな」
千葉「久しく聞いてなかったけどそいつらとはどうしたの?」
佐藤「とっくに縁切れてるよ」
千葉「そうか、良かった」
佐藤「なんで?」
千葉「そうじゃなけりゃあ俺がお前を殴らなきゃいけないところだったな……」
佐藤「まあ心配ご無用、ってこった」
千葉「しかし、お前東京まで通学してたんだから、うちみたいなカッペ以外にもいくらでも女の子いたんじゃないのか?」
佐藤「いや、俺がいったの中高一貫の男子校だったじゃん」
千葉「ああ」
佐藤「入ったあと知ったんだけど、めちゃくちゃ多かったんだよ」
千葉「何が?」
佐藤「オタク」
千葉「あー、確かに多そうだな。そういうところは」
佐藤「まあ、そんでうちのところは評判悪かったわけだ」
千葉「女の子に?」
佐藤「うん」
千葉「お前ほどのイケメンでもか……」
佐藤「プロフとかモバゲーでも全然釣れないんだよな」
千葉「はあ」
佐藤「うちの校名書くと」
千葉「悲しいな……」
佐藤「実は一番始めに付き合い始めたのはSSSじゃないんだよ」
千葉「ほほう」
佐藤「誰だと思う?」
千葉「全く見当がつかないな……」
佐藤「吉岡」
千葉「は?」
佐藤「だから吉岡だって」
千葉「あのスイーツ眉毛か」
佐藤「うん」
千葉「以外に低いところから攻めたんだな」
佐藤「まあ、自動車で言うと教習みたいなもんだったな」
千葉「お前結構酷いこと言うな」
佐藤「酒入ってるからな」
千葉「なんでも酒のせいにすんなよ」
千葉「どういうきっかけだったんだ?」
佐藤「と言われても特にないんだよな。普通に部活から帰ったらばったり会って、そういう雰囲気になって、告白したらOKだった」
千葉「あいつ結構軽いな」
佐藤「スイーツだからな」
千葉「で、どれくらい続いたんだ?」
佐藤「ふたば除いたら一番続いたな」
千葉「そりゃ意外だな……」
佐藤「初めて乗る車って、結構ボロボロにするけど、事故るまで大切に使うだろ?」
千葉「なんだその例えは」
佐藤「あれ?わからない?」
千葉「俺なんか半年で車買い換えたぞ」
佐藤「おっと、これはすまん」
千葉「で、お前はいつ事故ったんだ?」
佐藤「付き合って2年半くらいの、高1の春だな」
千葉「マジで結構長続きだな」
佐藤「だろ?」
千葉「どう事故ったんだ?」
佐藤「あいつ浮気してやがった」
千葉「ブッ!!」
佐藤「まあ驚くのも無理はないわな」
千葉「誰とだよ?」
佐藤「中学の後輩だってさ。卒業式に告白されてオッケーしたらしい」
千葉「ってことは俺と同じ中学のやつか」
佐藤「そうなるな」
千葉「しかし、あいつがそういう事するやつには見えなかったけどな……」
佐藤「昼ドラに憧れてたらしいな、どうも」
千葉「うわあ……」
千葉「マジスイーツじゃん」
佐藤「そりゃあ手酷くフってやったさ」
千葉「まあ当然だわな」
佐藤「それからあいつ一週間引きこもってたらしいわ。ざまーみろ」
千葉「浮気したり、フラれると泣いたり、よくわからないヤツだな」
佐藤「それがスイーツってもんだ」
千葉「で、2人目は誰だったんだ?」
佐藤「SSSの緒方」
千葉「いきなり妥当なところに行ったな」
佐藤「あいつはふたば以上に一途だったかもしれんな」
千葉「中学入ってからはおとなしかったような気がするが」
佐藤「まあ、内に秘めたる炎は燃やし続けていたわけだ」
千葉「ふーん」
千葉「緒方とはどういうきっかけだったんだ?」
佐藤「部活の大会終わったら、向こうから声かけて来たんだ」
千葉「ふむ」
佐藤「あとは一緒に帰って、眉毛と一緒」
千葉「イケメンは本当にうらやましいな……俺なんか絶対そうはならんぜ」
佐藤「ははは」
千葉「クソが死ね」
佐藤「まあ実際眉毛にも飽きてたし」
千葉「は?」
佐藤「日常に変化が欲しかったなー、って」
千葉「ちょっとまて」
佐藤「ん?」
千葉「眉毛にも飽きた、って何だよ?」
佐藤「そりゃあその時はまだ付き合ってたからな」
千葉「……きっかけの部活の大会っていつのだ?」
佐藤「中3の関東大会。お前も出てたじゃん」
千葉「ああ、たまたま埼玉でやったやつか」
佐藤「そうそう」
千葉「そういえばあの時他の部の部の連中も来てたからな……」
佐藤「ああ、そういう背景があったのね」
千葉「まあそれは置いといて、お前二股かけてたわけ?」
佐藤「半年ちょいだけだよ。その後は緒方一本だし」
千葉「で、さっきあんなこと言ってたの?」
佐藤「うん」
千葉「本当は今すぐお前を殴りたいところだが、せめてもの情けだ、もっと詳しいわけを聞いてやろう」
佐藤「まあそういうなって」
千葉「早く言えよ、俺の怒りが有頂天だぞ」
佐藤「吉岡の体に飽きた」
千葉「ブッ!!」
佐藤「俺、なんかおかしいこと言った?」
佐藤「落ち着いて聞け、吉岡って結構巨乳だったんだよ」
千葉「ブッ!!」
佐藤「付き合い始めて一年くらいはまあお互い体に興味なかったんだが、まあ中2も後半になってくるとヤリたい盛りになってくるんだよな」
千葉「わからんでもない」
佐藤「で、クリスマスに俺の部屋に呼んで、ヤった」
千葉「ブッ!!」
佐藤「まあ、それからは猿のようにヤったなあ」
千葉「で、何が不満だったんだよ?」
佐藤「お前にはわからないかもしれないけどさ」
千葉「無駄な前置きはやめろ」
佐藤「巨乳って最初はいいんだけどすぐ飽きるんだよ」
千葉「ふーん」
佐藤「それほど痩せてないから締まりもいいんだけど、やっぱり飽きるんだわ」
千葉「美人は3日で飽き、ブスは3日で馴れる、ってやつか」
佐藤「まあ3日ってことはないけど、四ヶ月で飽きたね」
千葉「で、緒方で試してみたと?」
佐藤「ああ、あれは胸ないし締まりも良くないけど、良かった」
千葉「どこが?」
佐藤「あいつなんでも俺のいうこと聞くのよ」
千葉「ほう、詳しく」
佐藤「一番ヤバかったのはあいつの高校入試の時だな」
佐藤「遠隔操作のバイブあるじゃん」
千葉「ああ、職業柄よく見かけるな……まさかお前」
佐藤「エナメルのパンティーの中にバイブ入れて試験受けさせた」
千葉「文字通り鬼畜だなお前」
佐藤「あいつはむしろ『佐藤君が近くにいてくれる!』って喜んでたけどな」
千葉「変態通り越してキチガイじみてる」
佐藤「まあ実際入試通ったし」
千葉「音でばれなかったのがすごいな」
佐藤「まあ吉岡が私立で早く決まってたから、一緒に学校休んで、緒方が試験受けてる間も公園のトイレでヤってたんだけどな」
千葉「本当にケダモノだなお前」
佐藤「15ってそういう年頃じゃないか?盗んだバイクで走り出すような」
千葉「ねーよ」
佐藤「あれ?そういや俺のこと殴らないの?」
千葉「その気も失せて来たわ」
佐藤「まあ、今は改心したしいいだろう、と俺は思ってる」
千葉「自分に甘いな」
佐藤「話の続きをすると、吉岡と別れた後、緒方だけと付き合うのが苦痛になってきた」
千葉「どういうことだ?」
佐藤「あいつ求めるばっかなんだよね」
千葉「というと?」
最終更新:2011年03月30日 23:50