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はああ…落としちゃった…。


最低だ…。
しかも担当氏とケンカまでしちゃって…。
なにやってんだ私は…。

だって…出てこないんだもん…
ネタが…みつどもえのネタが…出てこないんだもん。
しょうがないじゃん…。

でも一体どうしちゃったんだろ…。
いつもは、ぎりぎりになっても、すすっとネタ降臨!って感じなのに
今回はいくらがんばっても何も浮かばない……。


もしかして…もう終わりなのかな。

ギャグマンガ…描けなくなっちゃったのかな…。


得意の

自慢の

ギャグが

出てこないよ…。

……

本当に

明るい未来が

……

見え…なく…なっ…た…。



「せんせ」



先生?
何?私のこと?

こんな小娘…いや、もういい歳なのに中身は小娘同然で
マンガばっかり書いて、
挙句の果てに原稿落として…みんなに迷惑かけて…
なにが先生だ!


なんで漫画家は「先生」って人から言われるのだろう?


馬鹿なことして稼いでる御気楽家業と思われて
ちゃかして言われてるんだよ…きっと。

よっ!先生様ー!いいねーマンガかいて金貰って
時勢に乗って大衆にこ媚びて売れたら印税暮らしですか!
うらやましいデスヨ!センセ!

たぶんそんな「先生」なのだろう。

今の私にピッタリだよ……。



「先生。起きてください。」



どこかで聞き覚えのある少女の声
なんで私の部屋に?
あ、そうか。幻聴が聞こえるぐらいもうだめなんだ私…。
世間のみなさま。ファンの皆様。アンチの諸君。
それから家族…。

さようなら。

桜井のりおはもうこの世から消え去りまする…。
真美はもう…だめなのです…。


「ちょっとー!いつまで寝てるのよ!起きなさいったらー!」


ハッ!


「え…!ひ、ひとはちゃんと、みつばちゃんと…!!」

「小生もいるっスよ!のりおっちせんせ!」

「ふたばちゃん…」

「先生。お久しぶりです…///」

ううううう!

「うわーん!会いたかったよー!三つ子たちー!」

「ど、どうしたっていうのよ!?いい大人が泣いてんじゃないわよ…もう」
「先生、もしかしたら…。原稿白紙……。」

「わかっちゃった?…あはは。落としちゃったんだ…。最低だよね…。」
「大丈夫、大丈夫だよ…先生…。」

「あはははは!これ面白いっス!ひと、はずかしー!」
「ええっ!な、なにが??」
「ほらこれ!マジカル・ピリカルだってー!この前あった事とおんなじ!あははは!」
「ああああ!この前雨降った時の…。もうマンガになってる…!」
「マンガになったらなぜだか可笑しいっス!」

「そしてーここも!最後のページ!ひと裸になってる!はずかちー>ー<」
「ここここれは!///私裸になんてなってないのに!なんでこれ服透けてるの!?」

「あ、これね…。ちょっとね、あれがあれであれなのでそういうわけで……てへ☆」
「てへじゃないわよ!この変態ロリコン漫画家!」
「もう最低だよ!」
「さいてーさいてー!」
「ごめんなさーい!」


あはははははー!


あはは…なんだか…癒されちゃったナ…

「なによ…。しんみりしないでよね。」
「へへへ…ごめんね。」

「先生。今迄忙しくてちょっと疲れちゃったんだよ。もう少し休んだほうがいいよ。」
「起こしちゃってごめんっス」

「ううん。大丈夫。ありがとう…。でも、何でまたここに来れたの?」

「今日矢部っちの家に三人で押しかけたら…っていうか玄関入ったとたん、この前と同様あんたの部屋だったってわけ。」


そういえば、前回この子達が来たのも私がナーバスになってる時だった…。
何かそれと関係してるのかな?


「先生。遠慮しなくて良いから寝てください。」
「うん。そのほうが良いっスよ。」
「まああんたが元気になって漫画描いてくれなきゃ私達の未来がなくなっちゃうしね!」

!!

そうだ…。私が描かなければ…
この子達は…消滅する…!のかな…?


「って冗談よ!冗談!んなことあるわけないじゃない!ねーひとは?」
「ノーコメント」
「あんた以前言ってたじゃないの!この世界と私達の世界は違うって!」
「そんなこと私言ってない」

あ、それ言ったの私…。パラレルワールド…ね。
一部だけ違うの。あとは一緒だ、って確か言ったっけ…。

「先生、あの…。ちょっとお尋ねしたいんですけど…?」
「ん?何?」
「あの…今…こちらの世界の日本の状態は…というか何か災害みたいな事…ありました?」

「もしかしてあなたたちの世界のほうも…?」
「先生のほうも有ったんですね! じ、地震?原子力発電所?」
「そう! 残念ながら…。」
「やっぱり!!」


「ち、ちょっと…。これに関しては違う世界っていうわけじゃなかったんだ…ということは…!
あんたが描かなきゃ…やっぱり私達消滅するの?そ、そんなのいや!いやよ!」


「みつばちゃん!」
「え?」


ぎゅむむむむ!


「ちょ?!///ちょっ??///」

「大丈夫…大丈夫だよ…。ごめんね…みつばちゃん。
私絶対あなたたち描くから…これからもずっと描くから!
だから…そのときが来るまで少しの間待っててね…。」

「消滅しない?」
「しないよ!」

ぎゅむむむむむー!!

「わ、わかったから///は、離しなさいよ!!///く、くるひい…」

「いいなー、みっちゃん。先生のおっぱいが背中に…
ってよく見るとたいしたことなかったっス…」

「そ、そんなことないでしょ?!十分有るじゃない?!ほら!ほら!ちゃんと見てよ!」
「ああ…。作者も変態だったなんて絶望極まりないよ…」
「生おっぱいっス!でも…んー…まあ…どうなんだろ…」
「これが日本人の標準なの!」

「変態ばっかでやってられないわ…全く。
あんたそんな格好してたら風邪引いちゃうわよ?早く寝れば?」

「うん…そうさせていただきます。」


なんだか私すごく興奮してる…
うれしくってたまらない!
でもそうは言ってもやっぱり私疲れちゃってるな…。
これぐらいのやり取りでも頭がくらくらするし…
リアル三つ子に逢えて楽しくってしょうがないけどここはやっぱりもう少し寝て休もう…


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



ことことこと…



何か煮てる音…?

あ…ひとはちゃんが何か作ってくれてるのかな…

せんせい、出来ましたよ

ん?雑炊?

はい これ食べて元気出してくださいね

ありがと… 優しいなひとはちゃんは

あれ?でもお箸がないよ?ごめんひとはちゃんお箸とって

これはですねこうやって食べてください…ずずっ


ふひふるひれふ(口移しです)

え?

うむむー

え?え?

うむむむー

ひ、ひとはちゃんだめーーー///!!



ひとはちゃん!もう起きなよ。お昼だよ?



カラカラカラ…

「チー」

「あれ?先生?のりお先生は?みっちゃんは?ふたばは…?」
「ひとはちゃんひとりだし。ってかのりお…先生って??誰それ??」

「…あれ?あ、そうか私寝ちゃってたんだ」

「チクビと遊んでたと思ったら突然寝ちゃってさ!
眠いんだったら無理して朝早く来ないで自分の部屋で十分寝てから来てよ!全くもー!」

「それより寝てるのをいいことに私に変なことしませんでしたか?」
「するわけないでしょ!」
「でも寝顔可愛いなとか思ったりしませんでした?」
「え…まあ。それぐらいは…。」
「ロリコン教師」
「ええ!?そんぐらいでロリコン呼ばわり?!言いがかりも甚だしいよ!だって僕巨乳好きだし!」
「生徒に自分の性癖を披露するなんて…。教師としてどうかしてますね。」
「もうかんべんして…」


でも、変な夢みた…///のりお先生になっちゃった夢…。
自分とキス…って何でこんな夢みたんだろう…。
自意識過剰なのかな?

でもこれってもしかしたら予知夢?
のりお先生、あっちの世界で本当に疲れ果てているのかもしれないよ…!
そうとしたら大変だ…!
そうだ!


「先生!また来ます!」ててててーー
「また来るの?…僕のプライベートってないの?…とほほ。
ガチレンのDVDでも見て癒されよう…」


「先生!ただいま!」
「ただいまって…えっ!ま、松岡さんも一緒!?な、なんで!?」

「あ、矢部っち。お邪魔しまーす。
…へえ、ここが矢部っちの部屋か…霊的に何も感じないね。」
「そ、そう…よかった…。ってそうじゃなくて!
松岡さん連れて来てなんなの?!ひとはちゃん!」
「先生は静かに!」
「は、はい…」

「松岡さん、天才美少女霊媒師として松岡さんに頼みたいことがあるんだけど」
「も、もちろん!三女さんのお手伝いならなんでもするよ!
頼みって…この部屋にもっと霊要素を取り込むとか?」

「やめて!」

「違うよ。もっとすごいことなんだよ!この世界が消滅しないように
全エネルギーを出して祈るの!手伝ってくれる?」

「なるほど…!いろいろあったもんね!世界を救うために祈るのね!
さすが三女さん!わかったわ!」

「じゃあいくよ!」


なむなむなむなむなむなむなむなむなむなむなむなむ
なむなむなむなむなむなむなむなむなむなむなむなむ…


のりお先生!
先生に元気のエネルギーが注入されますようにーーー!
んむむむむー!


「なんで僕の部屋で…?」
「ここはのりお先生の部屋だから!」むむむー
「ここ僕の部屋なんですけど…って、のりお…って誰?…どこの馬の骨なの…?」
「先生とか私とか松岡さんの生みの親だよ!」なむむー

「ええー!そ、そんな馬鹿な!も、もしかして…僕たちって兄妹なの…?」
「この忙しい時に何言ってるんですか!」なむむむむー!
「だ、だって今ひとはちゃんが…」
「矢部っちって…やっぱり変…」
「君には言われたくないよ…とほほ」



≪おしまい≫