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ヴィ~……・・・

静まり返った部屋に、ローターの振動音が響く。
ふたばは、ピンクローターを本当に知らないらしく、不思議そうに色んな角度から観察している…

「こんなに細かい震えじゃ、泡立てるの時間かかりそうだね。仕上げ用?そんなマニアックな泡立て器もあるの?」
「……………」
「あ、もしかして、フォームミルク用とか?」
「……………」

無知は時に罪だ。
ふたばは、スイッチを入れたりきったりし、しまいには
「あ、まさかマッサージ器?にしちゃ揺れが細かすぎるかな?ひゃ、冷たい…っ」
なんて、その華奢な首筋にあてている。

「頼む、頼むからやめてくれ…」
「ねぇねぇ、教えてよ~」
「後生だからやめてくれ…親父さんに殺される……」

千葉は、ふたばが俺の家で飯を作ることなんかもすべて知っていて、ふたばが見つけて俺が言い逃れできない状況を作るために、わざわざ冷蔵庫になんかいれたのだろう。まったく………なんてやつなんだ!
どこから俺んちでのふたばの行動を知ったのかなど、よく考えれば突っ込むべきところは多いのだが、その時の俺にそこまで考える余裕などあるはずもなかった。

ええい、くそ!なんなんだよもう!
やけっぱちで、すっかり温くなったビールを飲み干す。

…もしかしたら、この時の一口が、俺が平静を保てる酒量を飛び越えたのかもしれない。

一瞬、視界が揺らいだ気がした。

歪む視界のど真ん中で、ふたばは相変わらずローターをいじっている。

その手つきがいやにやらしく見えて、豊かな胸の盛り上がりが妙にくっきり見える。
さっき思い出した、初めての時のふたばの表情がフラッシュバックする。
ローターの音がきこえる。

ふたばに会うの、二週間ぶりだなぁ…

俺の中で、何かがふっきれた。
・・・

部屋の中は、アルコール、乾きものと料理のにおい、それに俺達のにおいがまじって、なんというか、生臭いというか生々しいようなにおいがしていた。
照明は小さい豆電球はだけつけてある。
ふたばも俺も既に洋服は脱いでいて、微かな光に、身体の線が浮かんでいた。

あのあと、ふたばに千葉の一件をすべて話した。ふたばは半ば呆れながら、半ば…好奇心を隠せない様子できいていた。
手にしていたピンク色のソレの用途を知ると、顔を赤くして思わず取り落としそうになっている様子は、そりゃあもうかわいかった。

「ためす?」

と俺がきいた時の、あのびっくりしたような、怯えたような…どこか嬉しそうな顔を、俺は忘れないだろう。

おおぶりなふたばの乳房を下からもちあげるようにし、そのてっぺんを口に含む。ふたばが呻く。口の中で、舌を使ってつついたり、舐めたり。わざと音をたてて吸ったり。
酔いと、これから初めて使う大人のおもちゃへの興奮も手伝って、今日は我ながらねちっこい。
空いた手は彼女の脚の間にさしいれ、すっかり潤っているなかに沈めていき、中で動かす。ふたばの好きな動かし方だ。
ふたばは感じている時、猫みたいな、甲高い声をだす。ふたばが気持ちよさそうにしていると、俺も嬉しい。

このまま、どうすればふたばをいかせられるかはわかってるけど、今日は、あれを試すからあえてしない。加減して、少しふたばが物足りないくらいにする。
案の定、だんだんふたばが焦れてきた。

しんちゃん、もっと。

ねだられるけど、聞こえないふり。
それどころか、俺も気持ち良くしてよと、ねだり返してやる。
さっき、天然の無邪気さでさんざん俺を困らせたんだから、俺だって少しくらいわがまま言ってもいいだろう。
俺が思うに、ふたばはかなりスケベなんだと思う。
俺のおねだりに、嬉しそうな顔すらして、俺の腹の下に顔をうずめた。
…あぁ、至福。ふたばの職人芸が炸裂していて、まさに夢心地だ。舌と、添えた手と指と、唇が全く別の動きで、絡み付く。
なお、余談だが、最初からふたばだってこんなに積極的だったわけでも、匠の技をもっていたわけではない。時間をかけて一緒に試行錯誤してきたのだ。

このままだと俺自身が終わりを迎えそうだったので、礼を言ってふたばを離すと、ふたばを仰向けにして、脚を広げて高くあげて、腰を浮かさせて、ひくつくそこが俺によく見えるようにした。
恥ずかしいと言い、ふたばは顔を背けるが、本気の抵抗はしてこない。
身体がほんのりと汗をかいている。俺の目の前のそこは、汗じゃないものでしっとり潤っている。

わざとふたばに見せつけるように、指でつつく。舌を伸ばして、そっと舐める。もちろんここも、後に備えて今日は加減する。ふたばの声が、ひどくせつなく響く。
もうあとのこととか忘れて、めちゃくちゃにしてやりたい衝動が沸き上がるが、必死に押さえる。

「しんちゃん、小生、もう、我慢できないよぉ。」

ふたばが涙目で訴える。
よし、もういいだろ。
てゆーか、俺も限界だ。

さっきみたいな、明るい雰囲気の中とは違って、振動音はひどく大仰に響いた。
「ちょっと、怖い、かも」
ふたばが、少し怯えた顔をする。
俺も、大人のおもちゃなんか初めてだから、内心かなり焦っていたが、ふたばを安心させるために、「大丈夫だよ」なんて余裕があるふりをして、頭をなでてやった。

まずは首筋にそっとあてる。小さく身体がふるえ、少し、吐息が漏れた。あまりふたばがローターを意識しないですむよう、ふたばをじっくり見たい気持ちを泣く泣く諦め、ふたばの乳首をしゃぶった。
首筋の次は、胸。
片方の胸は引き続き俺の口、もう片方にローター。固くなっている胸の周りから、ジリジリとのぼらせていく。
先端にあてた時、ふたばが激しく反応した。
声にならない声をあげて、身をくねらせて、苦しそうに眉をよせて目をとじて、全身で新しい刺激を感じていた。
スケベだ、ほんとこいつはスケベだ。でも、すごくすごくかわいい。

キスをしながら、ローターの位置をずらした。ふたばの脚の間にいれて、ふたばが一番好きな場所…すでに固くなり、小さいながらもしっかり存在を主張しているところにあてた。

俺の身体の下でふたばの身体が跳ね、キスを交わす口の隙間から、悲鳴のような声が漏れた。

しばらくあてていると、ふたばの腰が動いて、もっととねだるような動きをした。おもちゃにこすりつけるように自ら動きだした。声は、ずっともれている。
ふたばの身体が熱い。俺はローターを持っていない手でふたばを抱きしめていたが、それをはなして半身をおこした。


全身をほてらせたふたばが、とろんとした顔で息をあらくし、シーツを掴んで、身をよじらせ、大きい胸をはずませ、腰をやらしく動かしている。口からは、俺の名前とか、気持ちいいとか、声にならない声とか。
なんていう絶景。めまいがする。
むしゃぶりつきたいが、修行僧の気持ちでぐっとこらえた。
ローターを角度を変えてあてながら、指を挿入する。外に溢れるくらいそこは潤いに満たされていてあとからあとから湧いてくるようだった。ふたばが本気で感じている時の反応だ。
もう、俺も我慢できない。指の動きを強くし、ローターを、ぐいっと押し当てた。
一際大きい声。

それからしばらくして。
身体がビクビクっとなって、だらし無いような、間の抜けたような声がして、俺の指を包んでいるところが、奥に誘い込むようにうごめいた。

ふたばは苦しそうに目をとじ、薄く口元をあけている。
ふたばは達したらしい。
・・・

一週間後の土曜、午後3時。新宿駅に程近い、俺と同世代の若者であふれかえったスターバックスにて。
俺は、千葉と向き合っていた。
ピンクローターの一件の二日後千葉から連絡があり、改めて会う事になったのだ。千葉としては、はめるような事をして悪かった、詫びをさせてくれ、ついでに感想をきかせてくれ…との事だった。
結果的に楽しんだとはいえ、さすがに今回の千葉は悪ふざけがすぎる部分があったと思う。そこに釘をさすつもりで、俺は千葉の申し出を遠慮なく受ける事にした。
もちろん、感想なんか話すつもりはない。だから、場所はこっちから真昼間のカフェを指定してやった。
千葉もなんとなく俺の意図を汲んだのか、「ま、それなりに楽しめたって事か。」なんて、テキトーな解釈をして、一人頷いていた。
楽しめたというか…

ローターに関しては、想像以上だったといわざるを得ない。
俺の指とか口とかでふたばをいかせようと思うと、これがまた案外時間がかかる。エロビデオみたいに、触る!濡れる!いくっ!じゃないということに、驚いたものだ。
今はだいぶふたばのツボみたいのがわかって、当初よりは随分早くなったとは思うが、それでもそれなりに時間はかかるし、こちらも生身である以上、疲れても焦れてもくる。ふたばのコンディション次第なところもある。
ところが、ローターは、あっという間に ふたばを絶頂まで導いた。それまでの前戯もきっちりやっていたとはいえ、ローターを使ってからイくまで、たった数分だった。

ふたばに言わせると、ローターを使うと「イく」というより「イかされる」感覚らしい。無理矢理押し出されるそうだ。本人も、相当衝撃を受けていた。

「これが……大人のおもちゃの実力っすか……小生の完敗っす……」

イったあと、荒い息の中あいつはこう呟いたのだが、完敗したのは俺だろう。
おもちゃのパワーに感激するよりも、俺はすごく悔しかった。ふたばが、おもちゃに激しく反応したのが、ショックだった。
なんとなくそれを察したのか、ふたばは
「おもちゃにイかされるより、しんちゃんに触ってもらってエッチする方が何倍も気持ちいいし嬉しいの!」
なんていって、あの後も果敢に攻めてきて、見事な騎乗位テクを披露してくれたし、俺も精一杯愛して、もう一度ふたばをイかせる事に成功したが、一度生まれたおもちゃへのライバル心は消えそうにない。

俺はあいつには負けねぇ、生身の人間の底力見せてやる……

千葉の存在を忘れて追想に浸っていると、千葉が不審気に見つめているのに気がついた。

「イケメン様、どうされたのですか。ニヤついたり、悲しい顔したり…そんなにもローターはよかったんですか」
「ばっ…馬鹿、ちげーよ」
「そうですかーそうなんですかー」

…こいつ、馬鹿にしてやがる。ってか、大きい声でローター言うな!隣の席のカップルがこっちみてるじゃねぇか。
ああ恥ずかしい……

「おい、場所かえようぜ」
「もっとローター談議が出来るところか?ふっ、さすが院卒イケメン。探究心ハンパないな。お見それしたぜ…」
「違う!」

誰かこいつをなんとかしてくれ…
肩を落とす俺とは裏腹に、千葉は落ち着いていた。腕時計を一瞥し、
「まぁ落ち着け。
実はお前に紹介したい人がいてな。今ここに向かってるんだよ。もうすぐ着く。」
「人?紹介?」
「うむ。なんてゆーか、まぁ、俺の彼女だ。」
「へぇ」
「彼女という名の肉便器ではないぞ。」
「お前最低だな……」

意外な展開だった。
俺と千葉は付き合いが長いが、彼女を紹介されるのは初めてだ。
千葉はなんだかんだで途切れず彼女がいる。が、移り変わりが早い。
「俺のエロス道に理解を示さない女など、こちらから願い下げだ」
とか
「薄々気付いてはいたが、どうやら二股されたらしい。てゆーか俺が浮気相手っぽい。てゆーか俺セフレだったみたい。」
とか。まぁ理由は様々だが、長続きしない。
昔は「紹介しろよ」なんて言ってたが、あまりに移り変わりが激しいため、次第にそれも言わなくなった。
「まぁ、待て佐藤よ。実は、今日は人を紹介しようと思ってな。そいつが、このスタバに今向かってるんだよ。」

千葉から、彼女を紹介するなんて言われたのは初めてだ。
それだけ、今までの恋愛とは違うということか。

「どんな子?」
「美人な方だと思う。かわいいっていうよか、キツめの美人タイプか」
「ほぉ。性格は?」
「う~ん、ま、お人よしだな。口では色々きつい言うけど。面倒見がいいな。最後に自分が損してでも、周りを助ける感じ。」
「…ツンデレ系?」
「まぁ、そうかも」

ここで千葉の電話がなった。

「はいよ。…あぁ、新宿ついた?
場所わかるか?よく入る、駅のとこの…そうそう。窓際の席だからな。」

千葉の表情が、柔らかく緩んでいる。口調も優しい。てゆーか甘い。
千葉は、いつも人を食ったような、飄々とした顔、態度だが…こんな千葉、初めてみた。

「じゃあすぐ着くな。…うん、待ってるよ。
ん?先に買っておけって?あぁ、俺達の分はもう…ってお前の分かよ。
はいはい、了解しましたよ。早く来いよ。何頼む?
…あ?ホワイトショコラモカの…え、もう一回。ホワイトショコラモカの…クリーム二倍…チョコシロップかけ…それとチョコスコーン…
……。お前…」

…ずいぶんと甘党な彼女だな。きいてるだけで胸やけしそうだ…

千葉の電話をききながら、思わず胸を抑えた…

その時。

「あっ…!」

俺の中で色んなキーワードが一気に思い出された。

…きつめの美人、お人よし、面倒見いい、大甘党…

「あれ、それってまさか」

その全てのキーワードに、ピッタリ当て嵌まる女が一人。

気付くと、千葉はクリームごてごてのドリンクと、温められてほっこりしたスコーンを手に戻ってくるところだった。
俺をみて、あの時、ピンクローターを差し出した時みたいににやりと笑う。

そして、俺は全てを悟った。

千葉が、ふたばの行動を細かく知ってた理由も、千葉の彼女の正体も。

そりゃあ三つ子だから、ふたばも色々話すよな。そりゃあ恋人同士だから、彼女も千葉に色々話すよな。

噂の主が現れた。
よく手入れされた、薄茶色の髪をなびかせて。

「変態パンツ佐藤、久しぶりね。いつもふたばが世話になってるみたいで、姉としてお礼をいってあげてもいいわ!」

…みつどもえ!