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今週もチクビに会いに先生の家にやって来ている。
小学生の時から続く、毎週末の日課。

「・・・・・・」

先生は何も言わないけれど、私はとっくに気付いている。
今のチクビは、二代目。
よく似ているけれど、チクビじゃない。

「ん?どうしたの、ひとはちゃん」

この二代目は、卒業した後も毎週やって来る私を傷つけないように買ったハムスターなのだろう。
・・・私が気付かないとでも思っているのだろうか?
その優しさは嬉しいけれど、このまま黙って騙され続けるのも面白くない。

「・・・先生。チクビ、以前よりも小さくなったような気がします」

「え、えー?そ、そうかい?」

「私はチクビのことならなんでも分かります。間違いなく小さくなっています」

「ひ、ひょっとして、ハムスターもダイエットとかするんじゃないかな?そ、そういえば、最近餌をあまり食べてなかったかも!うん!」

「ありえません。そもそも、ダイエットは成功しないものです。みっちゃんがそれを証明しています」

「み、みつばちゃんは特別なんだよ。痩せづらい体質?なのかも!」

・・・今の一言、録音してみっちゃんに聞かせてやりたい。

「先生。もういいんです。本当のことを言って下さい」

「本当の・・・こと・・・確かに、みつばちゃんは痩せづらい体質なんかじゃなくて、ダイエットを続けられないダメな子だけど・・・」

今の一言も、録音してみっちゃんに聞かせてやりたい。

「いえ、みっちゃんのことではなく。・・・チクビの、ことです」

「ち、チクビの・・・?」

「このハムスターはチクビではないんでしょう?私はチクビのことならなんでも分かりますから」

先生の目を真っ直ぐに見据える。
私の真剣な表情を見て、先生は観念したように肩を落とした。

「・・・いつから気付いてたの?」

「最初からです。何週間か黙っていましたが、騙され続けるのも癪だったので」

今でこそ冷静に嫌味も言えるが、チクビがもういないと知った時は、家のベッドで泣き明かした。
本当のことを言ってくれない先生を恨んだ。
それと同じくらい、先生の優しい嘘に感謝もした。
そして、チクビのいない部屋に通い続けてきた。
先生の優しい嘘に甘えながら。
・・・私は、勝手に変な期待をしているんだと思う。
『先生がチクビの代わりを用意したのは、これからも私に遊びに来てほしいから』
そんな変な期待を、しているんだと思う・・・。

「あの、せ、先生は・・・」

「なーんだ。バレちゃってたのか。せっかく栗山先生に相談して、ひとはちゃんを傷つけない方法を考えついたのに・・・」

・・・っ!
栗山っちの名前が出た瞬間、胸が締め付けられたような痛みが走る。

「・・・栗山先生に相談、したんですか?」

「うん。他に相談出来る人いなくて。ほら、僕、教師の中で浮いてるからー☆」

・・・分かっていることだった。

「・・・・・・そうですね」

「冗談だよ!否定してっ!!」

分かっているはずだった。
私が小学校を卒業して先生に毎日会えなくなった後も、先生と栗山っちは毎日顔を会わせることが出来ることくらい。
でも、先生の口から嬉しそうに栗山っちの名前が出ると、予想以上に胸が痛かった。
小学生の時は気にもしなかった、先生との距離。
今は無性に、あの教卓の下での距離が恋しかった。

もそもそ・・・

先生の足を掻き分けて、パソコンラックの下に潜り込む。

「ちょっ!ひ、ひとはちゃん!?」

懐かしい距離感。
安心できる、先生の気配。

「・・・・・・ひとはちゃん・・・ご、ごめんね。チクビのこと、黙ってて・・・」

「・・・・・・・・・ぐすっ」

涙が溢れる。
この涙は、チクビのせい?先生のせい?
それとも、情けない自分自身のせい?

「・・・そういえば、久しぶりだね。こうやって足元のひとはちゃんと話すの」

何故だか分からない涙を流す私に気付かないフリをして、先生が話し始める。

「さすがに今年の生徒には、こんなことする子はいないからね。なんていうか、実は物足りないっていうか・・・」

「・・・・・・本当ですか?」

「本当本当。ひとはちゃんみたいに面白い子がいてくれた方が落ち着く体になっちゃったよ」

「・・・私じゃなくても、ぐすっ・・・机の下に潜ってくれる子なら、誰でも、いいんですか?」

「え?」

私の位置からは先生の顔は見えない。
つまり、先生からも今の私の表情は見えないだろう。
そのことが、ほんの少しだけ私の背中を押してくれた。

「私は、先生じゃないと、矢部先生じゃないと・・・嫌です。嫌なんです」

「ひとはちゃん・・・」

「先生が他の子で満足するのも、嫌。嫌です。・・・・・・・・・自分でも嫌になるくらい、先生が・・・好き、なんです」

言い終わってから、自分の心音の大きさに気付く。
ドキドキが、先生に聞こえてしまっているかも知れない。

「・・・あんまり、からかわないでよ。ぼ、僕だってひとはちゃんに会えないだけで、胸に穴が空いたみたいで・・・よく分からないんだから・・・」

「本当ですか?」

「ほ、本当だよ。だ、だから、あまりからかわないで・・・じゃないと、いつまでも善い先生でいられる自信、ないよ」

「・・・こんな時まで優しいから、いつまでたっても童貞なんです・・・・・・悪い先生・・・私に見せて下さい」


そこからは思いのほかスムーズだった。
二人で服を脱ぎ、ベッドの上で見つめ合う。

「ひとはちゃん・・・後悔しないね?」

「しません。先生こそ、後悔しないで下さいよ」

すっかり濡れていた私の中に、ゆっくりと侵入してくる先生のモノ。
・・・ここは少しスムーズ過ぎる。
愛撫も無しで挿入なんて・・・さすが童貞。余裕が感じられない。
そんなところも、好きなんだけれど。
むふぅ///

「あっ・・・んんっ・・・い、いたっ!!」

「ご、ごめんっ!!大丈夫!?」

「だ、大丈夫ですから・・・そのまま、来て、下さい」

「う、うん。・・・ごめんね」

いくら四年生並でも、さすがに痛い。
でも、痛いだけじゃない、不思議な安心感があった。

「せ、先生・・・動いて下さい・・・んっ・・・意外と平気そう、ですから」

「わ、分かった。ちょっとだけ我慢しててね・・・」

先生が遠慮がちに腰を動かす。

「んっ、ん、ん・・・あっ」

中・・・擦られると・・・気持ちいい。
痛みは快楽に呑み込まれて小さくなっていく。

「あっ!はぁ・・・あっんっ、んんぅ・・・せ、せんせぇ・・・先生っ!」

「ひ、ひとはちゃん・・・」

「先生・・・あっ!気持ちい・・・んんんっっ!!せんせぇ」

「その、先生っての、止めない?んっ・・・なんか罪悪感が・・・」

「ひゃぁ!!あっ・・・じ、じゃあ、なんて、呼べば・・・んっ」

「矢部でも何でもいいから、先生は止めて」

「じゃあ・・・・・・矢部っち・・・やっ!!」

「それもダメっ!!なんだか罪悪感が酷いっ」

先生がムキになって、腰を強めに打ちつけた。

「ああっ!!あっ、あっ、あ゛っ!!!つ、つよ、いっ!!あ゛あっ!だめっ!!!」

「ひとはちゃんっ!!僕、もうっ!!」

先生が言い終える前に、私の中で熱いものが広がった。
それが、先生の精液だと分かった瞬間、私も達していた。

「んんんっ!さと・・・っ!智っ、さんっ!!・・・っっっ~!!!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

「ごめん、ぼ、僕、中に出しちゃって・・・」

「・・・大丈夫です。だって・・・・・・責任は、ちゃんととってくれるんですもんね?」

「も、もちろんだよっ!!」

「浮気は許しませんよ?」

「うん!」

「相手が栗山先生でも、ガチピンクでもダメですよ」

「う、うん!」

先生との距離を既成事実で埋めようとするのは、卑怯なのかも知れない。
でも。
離したくないから・・・繋ぎとめておきたいから・・・来週も、させてあげよう。
チクビのいない部屋だけど、先生がいてくれるなら・・・悪くはない。



その後・チクビの真相
「えぇ!?チクビ、死んだんじゃないんですか!?」
「違うよっ!」
「じゃあ、なんで・・・?」
「今年のクラスの子達ならチクビに害はないから、週末は当番制でクラスの子に預けることになったの!」
「だったら、どうしてわざわざ二代目なんか飼うんですかっ!!」
「だって、チクビに会えないとなったら、ひとはちゃんに呪われそうで・・・」
「・・・・・・」
「ご、ごめんっ!」
「・・・もう、一生憑いてまわりますから」
「あ・・・う、うんっ」
「・・・先生のバカ////」

おしまい。