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澪「メガネかしてみて」風子「メガネかけてみて」1」(2010/12/31 (金) 07:24:10) の最新版変更点

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澪「高橋さん、借りてた本返すよ!」 風子「ありがとう。どうだった?」 澪「面白かったけど難しい…“見えざる手”とか授業では強調するけど1回しか出てこなかったな」 風子「でしょ?誤解しちゃうよね」 澪「確かに。他にオススメの本あるかな?」 風子「じゃあ次はメンガーはどうかな?そうだ、その前に歴史学派について…アーダコーダ」 澪「う、すまないけど次はもっと簡単なのを。でも本当に本好きだな。さすが文芸部」 風子「ふふ。でも秋山さんもかなり本が好きだよね」 澪「まあ、入学当初は文芸部に入ろうと思ってたくらいだし」 風子「へ~、初耳!じゃあなんで軽音楽部に?」 澪「律に誘われて半ばムリヤリ。誘われなければ文芸部員だったかも」 風子「軽音部のみんなとは本の話はあまりしないの?」 澪「確かにあんまり話さないな」 風子「でも私も本が好きだから文芸部だけど、軽音部も“なんかいいなぁ”って感じるよ?」 澪「意外だなあ。実は騒がしくて快く思われてないんじゃないかと心配してたよ。     でも、軽音部のどこがいいの?」 風子「うーん、飾らないところとか、一体感とかかな。       そんな雰囲気のところにも混じってみたいかなあ、って」 澪「ふ~ん。そういうものかな」 風子「うん…」 澪「あの、高橋さん?」 風子「あ、ごめんね、考え事してて。それで考えたんだけど」 澪「私も思いついたんだけど、ちょっと」 澪  「メガネかしてみて」 風子「メガネかけてみて」 澪「…プッ!なんだ、高橋さんも同じこと考えてたんだ!」 風子「ウフフ。私たち、よく似てるらしいから、案外入れ替わっても平気なんじゃないかなって」 澪「じゃあ、とりあえずメガネを…」 風子「はい」スッ 澪「どうかな?」チャ 風子「! すごい!思った以上に私そっくり!でも私は秋山さんに見えるかな?」 澪「高橋さんもそっくりだよ。ま、少なくとも軽音部では大丈夫。みんないい加減だし、前例あるし」 風子「前例?」 澪「唯の妹が2年にいるんだけど、姉妹でよく似てて、以前、一度入れ替わったことがあってさ。     私も含めてはじめは気づかなかったよ」 風子「でも文芸部も大丈夫だと思うよ?私みたいに視力の悪い人が多いから」 澪「そういうもんかな」 風子「それに、月曜なら部報の編集会議だから、みんな集中してて気づかないと思う」 澪「部報の編集会議か。面白そうだな」 風子「ところで、見た目はともかく、私はベースなんか弾けないし、練習になったらバレちゃうよ」 澪「いや、月曜日はテンションが低いから、ティータイムだろうな。    幸か不幸か、後輩以外は練習しようとはまず言い出さないよ」 風子「それならなんとかなりそうね」 澪「じゃあ入れ替わり作戦は週明けの月曜に決行だ」 風子「なんだかワクワクしてきた!」 月曜日 放課後 律「おーい、澪!部室行こうぜ!」 澪「ごめん、ちょっと遅れるから先に行っててくれ!」 唯「じゃあ先に行ってるよ~」 紬「お茶の用意しておきますね~」 澪「やっぱりな」 風子「フフ。でもティータイムなら、ね」 澪「さてと。いよいよ作戦決行だな」 風子「じゃあ、メガネ渡すね」 澪「ありがとう。あれ?このメガネは伊達メガネ?」 風子「いつものメガネを貸したら私も何も見えないし、度が付いてたら秋山さんも掛けづらいでしょ?      だからコンタクトで伊達メガネにしてたの」 澪「本格的だな」 風子「じゃあ行ってきます。明日結果報告しようね」 澪「ああ。私も文芸部に行ってみるよ」 軽音部室 律「澪遅いなぁ」 唯「先にケーキ食べちゃおうよ!」 梓「練習しましょうよ~」 紬「あら、じゃあ梓ちゃんはケーキ要らないわね?」 梓「そうは言ってないです!」 ガチャッ 風子「お、遅くなってゴメン!」ドキドキ 律「待ちくたびれたぞ~!」 唯「遅いよ~」 紬「いまお茶の用意するわね」 風子(よし!バレてない!声マネも完璧ね) 梓「あ、澪先輩こんにちは」 風子(でもこの後輩さんの名前分からないな。この前話題に出たとき聞いておけばよかった) 風子「じゃ、とりあえずお茶でも飲んで一息入れようか」 梓「澪先輩までいきなりティータイムですか!」プンスカ 紬「もう用意しちゃってるしいいじゃない」 唯「そうだよあずにゃん!まだ月曜だし体力温存しようよ」 風子(ははあ、なるほど…) 律「澪もこう言ってるし、まず腹ごしらえしよーぜ!」 風子「ハハ、あんまり根を詰めると良くないぞあずにゃん」 梓唯律紬「」 梓「澪先輩、いま、何て…」 風子「え?」 唯「“あずにゃん”って言った!」 律「確かに言った!」 紬「ああ、澪ちゃんの口から“あずにゃん”が聞けるなんて…」ウットリ 風子(! しまった!もしかしてこのあだ名は秋山さんは使ってない!?) 風子「つ、ついうっかり間違えたんだ!唯が悪いんだぞ!」 唯「え~何それ!澪ちゃんずる~い」 梓(ちょっとガッカリ) 紬「まあまあ。今日はアールグレイとレアチーズケーキよ」カチャカチャ 律「いつもながら旨そうだな」 唯「いただきまーす」モグモグ 風子「じゃあいただこうかな…ん、おいしい」モグモグ 律「まったりとしてそれでいてしつこくなく」モグモグ 唯「澪ちゃん」モグモグ 風子「今度は何だ?」モグモグ 唯「なんで今日は右手でフォークなの?」モグモグ 風子(!!!!!不覚!秋山さん左利きなのに!なんという初歩的なミス!) 紬「確かに…左手どうかしたの?」モグモグ 風子(考えるのよ風子!今こそ文芸部随一と謳われた知性の片鱗を見せるとき!) 風子「いや、これはアレだよ。      右手も利き手並みに使えるようにしておけば便利だと思っただけ。      左利きは何かと不便な場面が多いだろ?」 梓「それはそうかもしれませんけど…」モグモグ 律「まあまあ、細かいことは気にせず食べよーぜ。お茶も冷めちゃうしさ」モグモグ 風子(なんとか乗り切った!そして田井中さんナイス!さすが部長!) 風子「じゃあ食べよう!んー、やっぱおいしい」モグモグ 唯「ムギちゃんおかわりある?」モグモグ 紬「まだあるわよ?」カチャカチャ 律「お茶のお代わりもほしいなあ 」モグモグ 梓「澪先輩、待ってください」 風子「なんだ、まだ何かあるのか?」モグモグ 梓「右手が器用すぎます!」 風子(しまった!安心しすぎたわ!) 律「言われてみればそうだな…」 [[2>]]
澪「高橋さん、借りてた本返すよ!」 風子「ありがとう。どうだった?」 澪「面白かったけど難しい…“見えざる手”とか授業では強調するけど1回しか出てこなかったな」 風子「でしょ?誤解しちゃうよね」 澪「確かに。他にオススメの本あるかな?」 風子「じゃあ次はメンガーはどうかな?そうだ、その前に歴史学派について…アーダコーダ」 澪「う、すまないけど次はもっと簡単なのを。でも本当に本好きだな。さすが文芸部」 風子「ふふ。でも秋山さんもかなり本が好きだよね」 澪「まあ、入学当初は文芸部に入ろうと思ってたくらいだし」 風子「へ~、初耳!じゃあなんで軽音楽部に?」 澪「律に誘われて半ばムリヤリ。誘われなければ文芸部員だったかも」 風子「軽音部のみんなとは本の話はあまりしないの?」 澪「確かにあんまり話さないな」 風子「でも私も本が好きだから文芸部だけど、軽音部も“なんかいいなぁ”って感じるよ?」 澪「意外だなあ。実は騒がしくて快く思われてないんじゃないかと心配してたよ。     でも、軽音部のどこがいいの?」 風子「うーん、飾らないところとか、一体感とかかな。       そんな雰囲気のところにも混じってみたいかなあ、って」 澪「ふ~ん。そういうものかな」 風子「うん…」 澪「あの、高橋さん?」 風子「あ、ごめんね、考え事してて。それで考えたんだけど」 澪「私も思いついたんだけど、ちょっと」 澪  「メガネかしてみて」 風子「メガネかけてみて」 澪「…プッ!なんだ、高橋さんも同じこと考えてたんだ!」 風子「ウフフ。私たち、よく似てるらしいから、案外入れ替わっても平気なんじゃないかなって」 澪「じゃあ、とりあえずメガネを…」 風子「はい」スッ 澪「どうかな?」チャ 風子「! すごい!思った以上に私そっくり!でも私は秋山さんに見えるかな?」 澪「高橋さんもそっくりだよ。ま、少なくとも軽音部では大丈夫。みんないい加減だし、前例あるし」 風子「前例?」 澪「唯の妹が2年にいるんだけど、姉妹でよく似てて、以前、一度入れ替わったことがあってさ。     私も含めてはじめは気づかなかったよ」 風子「でも文芸部も大丈夫だと思うよ?私みたいに視力の悪い人が多いから」 澪「そういうもんかな」 風子「それに、月曜なら部報の編集会議だから、みんな集中してて気づかないと思う」 澪「部報の編集会議か。面白そうだな」 風子「ところで、見た目はともかく、私はベースなんか弾けないし、練習になったらバレちゃうよ」 澪「いや、月曜日はテンションが低いから、ティータイムだろうな。    幸か不幸か、後輩以外は練習しようとはまず言い出さないよ」 風子「それならなんとかなりそうね」 澪「じゃあ入れ替わり作戦は週明けの月曜に決行だ」 風子「なんだかワクワクしてきた!」 月曜日 放課後 律「おーい、澪!部室行こうぜ!」 澪「ごめん、ちょっと遅れるから先に行っててくれ!」 唯「じゃあ先に行ってるよ~」 紬「お茶の用意しておきますね~」 澪「やっぱりな」 風子「フフ。でもティータイムなら、ね」 澪「さてと。いよいよ作戦決行だな」 風子「じゃあ、メガネ渡すね」 澪「ありがとう。あれ?このメガネは伊達メガネ?」 風子「いつものメガネを貸したら私も何も見えないし、度が付いてたら秋山さんも掛けづらいでしょ?      だからコンタクトで伊達メガネにしてたの」 澪「本格的だな」 風子「じゃあ行ってきます。明日結果報告しようね」 澪「ああ。私も文芸部に行ってみるよ」 軽音部室 律「澪遅いなぁ」 唯「先にケーキ食べちゃおうよ!」 梓「練習しましょうよ~」 紬「あら、じゃあ梓ちゃんはケーキ要らないわね?」 梓「そうは言ってないです!」 ガチャッ 風子「お、遅くなってゴメン!」ドキドキ 律「待ちくたびれたぞ~!」 唯「遅いよ~」 紬「いまお茶の用意するわね」 風子(よし!バレてない!声マネも完璧ね) 梓「あ、澪先輩こんにちは」 風子(でもこの後輩さんの名前分からないな。この前話題に出たとき聞いておけばよかった) 風子「じゃ、とりあえずお茶でも飲んで一息入れようか」 梓「澪先輩までいきなりティータイムですか!」プンスカ 紬「もう用意しちゃってるしいいじゃない」 唯「そうだよあずにゃん!まだ月曜だし体力温存しようよ」 風子(ははあ、なるほど…) 律「澪もこう言ってるし、まず腹ごしらえしよーぜ!」 風子「ハハ、あんまり根を詰めると良くないぞあずにゃん」 梓唯律紬「」 梓「澪先輩、いま、何て…」 風子「え?」 唯「“あずにゃん”って言った!」 律「確かに言った!」 紬「ああ、澪ちゃんの口から“あずにゃん”が聞けるなんて…」ウットリ 風子(! しまった!もしかしてこのあだ名は秋山さんは使ってない!?) 風子「つ、ついうっかり間違えたんだ!唯が悪いんだぞ!」 唯「え~何それ!澪ちゃんずる~い」 梓(ちょっとガッカリ) 紬「まあまあ。今日はアールグレイとレアチーズケーキよ」カチャカチャ 律「いつもながら旨そうだな」 唯「いただきまーす」モグモグ 風子「じゃあいただこうかな…ん、おいしい」モグモグ 律「まったりとしてそれでいてしつこくなく」モグモグ 唯「澪ちゃん」モグモグ 風子「今度は何だ?」モグモグ 唯「なんで今日は右手でフォークなの?」モグモグ 風子(!!!!!不覚!秋山さん左利きなのに!なんという初歩的なミス!) 紬「確かに…左手どうかしたの?」モグモグ 風子(考えるのよ風子!今こそ文芸部随一と謳われた知性の片鱗を見せるとき!) 風子「いや、これはアレだよ。      右手も利き手並みに使えるようにしておけば便利だと思っただけ。      左利きは何かと不便な場面が多いだろ?」 梓「それはそうかもしれませんけど…」モグモグ 律「まあまあ、細かいことは気にせず食べよーぜ。お茶も冷めちゃうしさ」モグモグ 風子(なんとか乗り切った!そして田井中さんナイス!さすが部長!) 風子「じゃあ食べよう!んー、やっぱおいしい」モグモグ 唯「ムギちゃんおかわりある?」モグモグ 紬「まだあるわよ?」カチャカチャ 律「お茶のお代わりもほしいなあ 」モグモグ 梓「澪先輩、待ってください」 風子「なんだ、まだ何かあるのか?」モグモグ 梓「右手が器用すぎます!」 風子(しまった!安心しすぎたわ!) 律「言われてみればそうだな…」 [[2/4>http://www43.atwiki.jp/moemoequn/pages/21.html]]

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