「澪「家出少女」2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

澪「家出少女」2」(2011/04/07 (木) 01:51:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

~次の日 目覚まし時計が朝を告げる。 澪「う、うーん朝か」 目を開けると目の前に梓の顔。 澪「うわっ梓!何でそんな所に」 梓「おはようございます。って澪先輩が抱きついてきたんですよ」 澪「へ?そうなのか?」 梓「澪先輩、昨日どんな夢見てました?」 澪「昨日?そーだな……」 ボンッ 真っ赤になる澪。 梓「どうしたんですか?」 澪「い、いやどんな夢見たか忘れちゃったよ」 梓「……澪先輩、寝言で私の名前呼んでましたよ」 澪「えっ?///」 梓「抱きついてきて、私の名前呼んだ後、……キ、キスまでされちゃいました///」 澪「ええええっ!!///」 梓「お陰で、全然眠れなかったです」 梓が眠れなかったというのは本当だろう、うっすらとクマが出来ている。 澪「ご、ご免な、寝ぼけてたみたいで///」 ~午後 澪「この後どうする?」 梓「そうですね……」 少し考え込む仕草をする梓。 梓「あっそうだ、映画観に行きません?私無料チケット持ってますよ」 澪「映画か、良いね」 梓「泊めてくれたお礼です」 手を繋ぐタイミングって、どうすれば良いのだろう? 映画館への道のりを歩く間、梓はそんな事を思っていた。 「澪先輩と手を繋ぎたいです」なんて恥ずかしくて言えない。 隣を歩く、自分より少し大きな彼女を見る。すると 澪「なあ、梓。お願いがあるんだけど」 梓「何ですか?」 澪「えーと…あの、手繋ぎたいんだけど///」 梓「えっ!あ、はい、どうぞ」 梓がそう応えると同時にぎゅっと手が握られた。 柔らかくて温かい、優しい手。 梓(澪先輩も同じ事を思ってたんだ) ~映画館 澪「何の映画観よっか?」 梓「そうですね、ホラー映画とか」 澪「えええっ!!」 梓「冗談ですよ、澪先輩こわいの苦手ですもんね」 澪「梓の意地悪…」 梓「ラブロマンスにしましょうか?」 澪「そうしよう」 瀧エリ「あれ?澪ちゃん?」 佐藤アカネ「あ、本当だ」 澪「エリとアカネ?」 エリ「隣にいるのは、あずにゃん?」 梓「ええっ!?何でその呼び方を?」 エリ「学園祭の時、唯がそうやって呼んでたから」 梓「唯先輩……もしかして私知らない所でみんなから『あずにゃん』って呼ばれてるの?」 アカネ「二人も映画観に来たの?」 澪「うん」 エリ「なるほど、二人はそう言う関係でしたか」 澪「そういう関係って、そんなのじゃない///それを言うならそっちだって」 エリ「私とアカネはそういう関係だもん」 アカネ「エリッ///」 梓「ち、違いますよ。澪先輩が私を泊めてくれたから、そのお礼に映画を」 アカネ「泊めた?」 梓「と、泊まったって言ってもキスしただけでやましい事は何も///」 澪「梓///」 エリ「キスした?」 梓「あの、その、キスって言っても澪先輩が一方的にしてきただけで///」 アカネ「一方的に?」 エリ「それで寝かせてもらえなかったあずにゃんは、クマ出来てるんだね」 澪「ち、違うんだ。誤解だ誤解///」 エリ「さっきから仲良さそうに手繋いでるのに?」 握られたままの澪と梓の手 澪梓「うわあああぁっ///」 慌てて離す澪と梓 アカネ「大丈夫よ、秘密にしておくから」 エリ「口止め料でコーラね」 アカネ「エリッ」 澪「コーラでも何でも買ってやるからみんなには秘密で頼む」 エリ「やったあ」 ~映画上映開始 澪「エリとアカネは2つ前の席か」 澪(エリ達の後ろで良かったな、前だと観られてる感じで落ち着いて観られなかっただろうし) 梓がふと、前の座席を観ると既にエリとアカネは手を繋いでいた。 梓(さっきはエリさんに言われた勢いで手、離しちゃったけど映画観てる間また手繋ぎたいな) 梓(今度は私から) 肘掛けに右手を置いてる澪。そこにそっと手を伸ばす梓。 キュッ 澪(梓…) キュッ 優しく握り替えされる手 梓(澪先輩……) 映画のちょっとHなシーン 澪(うう、気まずい……///) 梓(どんな反応をして良いやら///) 澪(エリ達はどうしてるんだろう?) 身体を寄り添うようにして観てる二人。 澪(うわ、大胆だな///) 澪(私も、ちょっとだけ梓の方に身体寄せてみようかな?///) ズズッ 梓(澪先輩?) 梓(私からもちょっと) ズズッ お互いの腕が少しだけ触れる距離 澪(これ以上は///) 梓(無理です///) アカネ(エリ、恥ずかしいよ///) ヒソヒソ エリ(澪ちゃんとあずにゃんに見せ付けてあげるのよ) ヒソヒソ ~映画終わり 梓「映画、面白かったですね」 澪「ああ、そうだな」 エリ「澪ちゃん、あずにゃん近くに美味しい店あるんだけど一緒に食べに行かない?」 梓(私はもう、あずにゃん呼び確定なんですね) 澪「ああ、良いけど。梓は?」 梓「あ、私も大丈夫ですよ」 ~お店 エリ「ここのパスタ美味しいの」 澪「へ~」 アカネ「このパスタとドリンクとスイーツのセットがお得よ。好きなの選べるし」 梓「じゃあ私それにします」 澪「私も」 エリ「じゃセット4つね」 エリ「私パスタはこれで、スイーツはこれ、ドリンクはコーラ」 澪「またコーラ?」 アカネ「エリ、コーラ好きだから。私もだけど」 梓「じゃあ私パスタこれで、ドリンクは紅茶でスイーツは澪先輩と同じのを」 エリ「駄目だよ、あずにゃん!!」 梓「え?」 エリ「スイーツは違う種類のを頼んで食べ比べしないと」 梓「そ、そうなんですか。じゃあこっちにします」 エリ「アカネのスイーツ美味しそうね」 アカネ「食べる?あーん」 エリ「あーん」 もぐもぐ エリ「美味しい」 澪(目の前で、このいちゃつきっぷり///) 梓(見てるこっちが恥ずかしいです///) エリ「あずにゃんも澪ちゃんに食べさせてあげなよ」 梓「そんな恥ずかしい」 アカネ「澪ちゃんは食べさせて欲しそうにしてるけど」 澪「……うん、梓に食べさせて欲しい///」 梓「ええ?……じゃ、じゃあ澪先輩、あーん」 澪「あーん///」 もぐもぐ 澪「美味しい」 アカネ「今度は澪ちゃんの番だよホラ」 澪「ええ?私も?」 エリ「自分だけ食べてずるいよ。ね、あずにゃん?」 梓「そ、そうですよ」 澪「分かったよホラ、あーん」 梓「あーん」 もぐもぐ 梓「美味しいです」 梓「私、トイレ行ってきます」 エリ「あ、私も」 ~トイレ エリ「あずにゃんって澪ちゃんの事好きなんでしょ?」 梓「……ハイ、そうです///」 エリ「澪ちゃんもあずにゃんの事好きなんじゃないかな?」 梓「えっ!!本当ですか?」 エリ「乙女の感よ」 梓「感ですか……」 エリ「美味しかった」 アカネ「私たちはお邪魔みたいだからこの辺で」 エリ「じゃあね、あずにゃん頑張ってね」 アカネ「バイバイ」 澪「さよなら」 梓「頑張るって…」 ~帰路 ブルブルブル 梓の携帯が震える。 梓「あ、親からのメールです。あれ?気付かなかったけど5件も入ってる」 梓「…もう家、帰ります。さすがに親も心配してるみたいだし」 澪「そうか……」 落胆の表情を見せる澪。 梓「もしかして私が居ないと寂しいですか?」 澪「……うん、寂しい」 梓(あれ?てっきり『そんな事無い!』って言うと思ったのに) 梓「また、泊まりに来ますよ。今度は家出じゃなくて」 澪「いつでも来てくれて構わないぞ」 梓「ありがとうございました」 澪「また学校でな」 梓「澪先輩」 梓は振り返る。 梓「これは、泊めてくれたお礼に」 梓は澪の肩に手を掛けて背伸びした。 そっと澪の顔が近付き、唇を重ねる。 今にも気絶してしまいそうな位、梓はドキドキしていた。 梓「昨日のお返しに今度は私からです」 梓「澪先輩、大好きです」 澪はすっかり赤くなりながら梓を見つめていたが、 澪「…梓、私も大好き」 そう呟くと、澪は今度は自分から梓に唇を合わせにいった。 深いけども優しくて、そして少し感情的な口付け。 唇が離れると、しばし見つめ合った。 梓「私、自分の考えは曲げません。絶対澪先輩と同じ大学に入ります」 澪「ああ、待ってるよ」 そして再び二人は抱き合った。 お終い [[戻る>http://www43.atwiki.jp/moemoequn/pages/234.html]]

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー