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澪「唯の看病をしよう」1」(2011/05/14 (土) 22:53:57) の最新版変更点

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澪「唯が風邪?」 紬「ええ、憂ちゃんから連絡があったの」 律「こりゃ今日の練習はナシだなー」 紬「みんなでお見舞いに行きましょう」 澪「別にいいんじゃないか?」 律「なんだ澪、冷たいな」 澪「いや、大勢で押しかけたら迷惑かな、って」 紬「それもそうね」 澪「……」 律「あいつもよく風邪ひくよなー。何とかは風邪ひかないっていうのに」 紬「心配ね……」 律「唯のことだ、おおかたアイスでも食い過ぎたんだろうぜ!」 紬「あら?澪ちゃんは?」 澪(唯……!)だっ 唯「えっきし!」 唯「うぅ……誰か私の噂話してるのかなぁ?」 唯「憂は学校だし、一人じゃ寂しいよ……」 ピンポーン 唯「ほぇ?」 ピンポンピンポン 唯「はいはーい……」よろよろ ガチャ 澪「唯!大丈夫か?」 唯「澪ちゃん!?学校は?」 澪「あぁ唯、起きちゃダメじゃないか。ちゃんと寝てなきゃ!」 唯「起こしたの澪ちゃんなんですけど」 澪「あっ」 唯「えっきし!」 澪「ごめんな唯、私のせいで……」 唯「平気平気。それより澪ちゃん、授業はいいの?」 澪「そんなの関係ないよ!唯の方が心配なんだ」 唯「でも澪ちゃん、あんなに真面目に勉強してたのに……」 澪「……どうでもいいよ」 唯「えっ?」 澪「あ、ううん。何でもない。ほらほら、布団入らなきゃ」 唯「うぅー、頭ガンガンするー」 澪「待ってて。今、冷やしたタオル持ってくるから」 唯「私、このまま死んじゃうのかな……」 澪「なに言ってんだ」 唯「だって、さっき熱計ったら39℃あったんだよ?もうお迎えが近いんだよ……」 澪「止めなよ、……縁起でもないぞ」 唯「……お父さんお母さん、近所のおばあちゃん。先立つ不幸をお許しくださ」 澪「止めてくれぇ!」 唯「!?」 澪「……っ……うぅ……」 唯「……どしたの澪ちゃん」 澪「私は、私は絶対に嫌だ!唯が、唯が死んじゃったら、私、わたし……」 唯「澪ちゃん……」 澪「唯とお話できないなんてやだ、唯が笑ってくれないとやだ、唯とお別れなんて絶対やだっ……」じわっ 唯「……」 澪「……ぐすっ」 ぎゅっ 澪「ゆい……?」 唯「ごめんね澪ちゃん。私、絶対によくなるから。もう死ぬなんて言わないから、泣かないで?」なでなで 澪「な、ないてない!ないてないぞ!」ぷいっ 唯「澪ちゃんがこんなに私のこと思ってくれるなんて、嬉しいよー」 澪「も、もう放してくれ!」ばたばた 唯「……え」 澪「え?」 唯「っきし!」べちょ 澪「……」 唯「ごべんね澪ぢゃん」ずるずる 澪「……ほら、ティッシュ」ふきふき 唯「ぢーん」 澪「まったく……」 唯「ねー澪ちゃん、もっかいやっていい?」 澪「なにを?」 唯「澪ちゃんのお胸、やわらかであったかかったなぁ~」にへら 澪「!!」 ゴチン! 唯「いたぁ……」 澪「……あ、ごめん」 唯「えーん、澪ちゃんがぶったー」 澪「ごめんってば」 唯「えーんえーん」 澪「泣きやんでくれよぅ……」おろおろ 唯「じゃあ、さっきの続き、話してくれる?」 澪「さっきの?」 唯「私が死んじゃやだー、って言った時の続き」 澪「なっ……!」 唯「ねー澪ちゃん、おねがいー」じたばた 澪「や、やだよ!」 唯「えーんえーん」 澪「う……」 唯「……」きらきら 澪(子犬みたいな目で見るな……!) 澪「……ゆ、唯は」 唯「うんうん」 澪「唯は私のこと何回も助けてくれただろ?最初のライブの前とか、歌詞持ってきた日とか」 唯「私だって新歓で澪ちゃんに助けられたよ~」 澪「……ゆ、唯は」 唯「うん?」 澪「唯は私にとって、ベースみたいな人なんだ。そばにいるととっても安心できて、暖かくてふわふわした気分になれて……」 澪「だ、だから私、いつまでも唯といっしょにいたいんだ。目の届く範囲にいてほしいし、手がつなげる範囲にいてほしい。いつか自然に、手を……」 唯「手を?」 澪「か、語りすぎた……」しゅー 唯「澪ちゃん、顔赤いよ?お熱?」 澪「うぅ……恥ずかしい……」 唯「よしよし……けほけほっ」 澪「あーほら、ちゃんと布団入って」 唯「さーむーいー」 澪「……わ、すごい汗。着替えないとダメだな」 唯「澪ちゃん、新しいパジャマとってー」 澪「うん、どこにある?」 唯「タンスの左上だよー」 澪「ここかな……わ!」 唯「ほえ?」 澪「わああ!わああぁぁあ」ぱたぱた 唯「今度はどったの?」 澪(唯の下着……!) 唯「澪ちゃんおねがい、早くー」 澪「……ほ、ほら」ぽいっ 唯「ありがとー」ぬぎっ 澪「!?」 唯「んしょっと……おや?」ぬぎぬぎ 澪「~~~~~!!」 唯「どうして壁の方向くの?」 澪「ちょっとは恥じらいを持て!」どきどき 唯「?……変な澪ちゃん」 澪「まったく……今度こそ濡れタオル持ってくるから、待ってて」 唯「ありがと~。何から何まですみやせん……」 澪「別に構わないよ」 唯「あ、そうだ?」 澪「なに?」 唯「あったかい飲み物、持ってきてーん?」くねくね 澪「……はいはい」 ♪ 澪「んー、んー」ぎゅうぎゅう 澪「ふう、タオルはこれでよし。あとはあったかい飲み物か」 澪「……えーと、ハチミツレモンとか、かな?」 澪「でもハチミツもレモンもどこかわかんないや」 澪「紅茶は淹れられないし、コーヒーは寝れなくなっちゃうし……ん?」 澪「これだ……!」ぐっ 唯「けほけほけほ」 ガチャ 澪「お待たせ。まだ起きてたのか?」 唯「あ……ありがと。澪ちゃんがいろいろしてくれてるのに、寝ちゃ悪いかなー、なんて」 澪「気にするな。はい、タオル」 べちゃ 唯「……澪ちゃん」だらだら 澪「なに?」 唯「これ、ちゃんと絞った?」だらだら 澪「……あれ、おかしいな。絞る回数が足りなかったかな」 唯「首が冷たい……」がくがく 澪「あ、そうだ。はいこれ」 ことっ 唯「……澪ちゃん、これは?」 澪「あったかい飲み物だよ」 唯「……コーンスープ……」 澪「スープ嫌いか?私が入れたのは嫌か?」 唯「いや、そうでなくて。ちょーっと想像と違ったなー、って」ずずず 澪「おいしい?」 唯「うん、おいしいよー」にこっ 澪「……お、おほん!そうだろそうだろ!なにせ私が入れたんだからな!」どやっ 唯(粉をお湯に溶かしただけやないかーい) 澪「♪」じー 唯「……ごちそうさま」 澪「どう?あったまったか?」 唯「う、うん、あったまったよ」 澪「それはよかった!」 唯(嬉しそう……) 澪「あ、そうだ。風邪薬も飲まなきゃいけないよな」 唯「えっ」 澪「机に置いてあるこれか?」 唯「み、澪ちゃん!」 澪「わっ……なんだよ、急に大きな声出して」 唯「私、寝る前にちょっとお話が聞きたいなー!」 澪「お話って……」 唯「ヤダヤダ、お話してくれなきゃやだーん」くねくね 澪「子供か!」 唯「みーおちゃーん」うるうる 澪「まったく……昔の話か?」 唯「お願いします!」 澪「えっと……昔、ここで勉強会したよな」 唯「え?……あぁ!そんなこともあったねぇ~!」 澪「お前が追試になってな!」 唯「そうそう!あの後100点取ったんだよね!」 澪「そう、そうだったな!」 唯「私、あの答案用紙を額縁に入れたんだよ!」 澪「本当か?……ふふっ」 唯「あはははは!……けほっ」 [[2/2>http://www43.atwiki.jp/moemoequn/pages/312.html]]

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