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澪「がっかり先輩」1」(2011/01/19 (水) 17:01:22) の最新版変更点

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律「さっみぃー!」 唯「真冬並みの寒さだってさー」 律「マジで?まだ十一月になったばかりなのに」 紬「はい、ホットココア」 律「お、ムギさんきゅー!」 唯「ずずず……」 律「あったまるなぁ」 澪「身体あったまったら、練習しような」 唯「ええ、手がかじかんでピック持てないよぉ」 律「あ、そういえば唯昨日のドラマみた?」 唯「え?昨日?」 律「月九のだよ。ほら……」 紬「あ、それ私も見た!」 澪「……はぁ」 梓「……」 律「あの俳優かっこいいよなぁ」 唯「うん、私も好きだなぁいう男の人」 紬「唯ちゃんは守られたいタイプなのね」 唯「えへへー」 澪(あ、私の好きなクッキーだ……ひとつもら) 梓「練習!」 澪「ひっ」ビクッ 唯「え?」 梓「練習しましょうよ!」 律「梓……?どした?」 梓「だから練習ですよ!演奏の!皆さんまるでする気ないじゃないですか!」 唯「いやだから、今日は寒いからもうちょっと」 梓「さっきから指ワキワキ動いてるじゃないですか!」 唯「あぅ」 梓「最初に澪先輩が練習しようって言ってもう何分たってると思ってるんですか」 律「え?えーと」 梓「二十分ですよ!ね、澪先輩!」 澪「え……そうなの?」 梓「そうですよ!」 紬「あ、梓ちゃんココア飲んで落ち着いて」 梓「いりません!」 唯「でもあずにゃん全部飲んでるよ」 梓「それは、えっと……そりゃ美味しいから全部飲みましたけども!」 梓「私はメリハリの話をしてるんです!」 梓「あくまで部活動メインで!ほんの少し今みたいに休憩するのが普通なんですよ!」 澪「ふぁ……」 梓「ね!澪先輩!」 澪「え?あ、うん」 律「いやでも梓、この間文化祭やったばっかで疲れちゃったし」 梓「この間って一週間前ですよね!疲れ残ってるわけないじゃないですか!」 唯「でもしばらく皆の前で演奏する機会ないんだしぃ」 梓「そういうふうにだらけてるとすぐ腕がなまっちゃいます!」 梓「今からでも四月の新歓ライブにむけて地道に練習するべきです!」 澪(さすがに早いんじゃ……) 紬「ごめんね梓ちゃん。私がお茶とか出すから……ひかえたほうがいいかな」 梓「いや……お茶はまぁ……うん」 梓「と、とにかく!もっと練習に力をいれるべきなんです!」 澪(このクッキーおいしいなぁ)サクサク 梓「澪先輩もそう思いますよね!」 澪「え?あ、おいしいぞ!」 梓「は?」 澪「あれ?」 梓「おいしいとかじゃなくて!練習の話ですよ!」 澪「あ、練習……うん、練習は大事だな」 律「だけど、さすがに新歓ライブまでまだ五ヶ月ぐらいあるしさー」 梓「……じゃあもういいですよ!私一人で練習します!」 タッタッタ 律「ちょ、梓!」 唯「ありゃ……」 紬「どうしよう……」 澪「……」 律「……」 紬「……」 唯「……」 澪「え、なんで皆私のこと見てるの?」 律「いや追いかけようにも、私たちじゃ説得力ないし」 唯「うんうん」 紬「今の梓ちゃんを説得できるのは澪ちゃんしか……」 澪「あー」 律「ということで澪!頼んだ!」 澪「……わかったよぅ」 テクテク 澪「……うわ、廊下寒いなぁ」 澪「あーずさー」 澪「……電話すればいいんじゃん」 ピッピッ 澪「……」 『お客様のおかけになった電話は電波の……』 澪「うーあー……」 澪「うわ、梓の上履きがある」 澪「ってことはもう帰ってんじゃん」 澪「戻ろう」 ガチャ 澪「ただいま」 律「澪、梓は?」 澪「いや、もう上履きないし帰っちゃったと思うよ」 唯「あずにゃん相当ショックだったのかなぁ」 紬「このまま部活こなくなったらどうしよう……」 律「こうなったら、梓の家行くしかないな」 唯「だね……」 律「よろしく、澪」 澪「うぇ?」 律『梓の家までの地図書いておいたから!よろしく!』 澪「えーとここ右に曲がっての三軒目……」 澪「あ、中野って書いてある」 澪「……」 澪「梓以外が出たらどうしよう」 澪「いやそんなこと気にしてられないよね」 澪「よしっ」 ピンポーン 梓『はい』 澪(梓だ) 澪「えーと」 澪(あれ、これなんて言えばいいんだ?) 澪(澪ですけど。秋山ですけど。秋山澪ですけど。澪先輩ですけど。) 澪(いやそもそも敬語使うのはおかしいような……) 梓『あのー』 澪「あ!み、みお!」 梓「みお?澪先輩ですか?」 澪「はひ」 澪(みおって言っちゃった。うわーもう恥ずかし) ガチャ 梓「……」 澪「えーっと」 梓「どうぞ。入ってください」 澪「う、うん」 澪「おじゃまします」 梓「両親は出かけてるので、そんなかたくならないでもいいですよ」 澪「そうなんだ……」 澪(他人の家の匂いがする) 梓「どうせ、律先輩達に頼まれて来たんですよね?」 澪「う……うん」 梓「はぁ……」 澪「その、梓が怒るのもわかるけど律達も反省してるしさ」 梓「それなら自分たちで来ればいいのに」 澪「私達じゃ説得……いや梓に合わす顔が無いって」 梓「そう、ですか」 澪「うん。だから梓、許してあげてほしいんだ」 梓「……」 澪「ね?」 梓「でも律先輩達、前ももそんなこと言ってたじゃないですか」 澪「そ、それは」 梓「澪先輩だけですよ。練習しようって言ったりしてくれる人」 澪「……」 梓「私たまに、いっそ澪先輩と私だけで他のバンドに入った方がいいんじゃないかなって思ったりします」 澪「いやいや……」 梓「けっこう真剣なんですよ?」 澪「……梓はさ」 梓「はい」 澪「私を……美化しすぎなんじゃないかなぁ」 梓「はい?」 澪「その、いつも練習練習って言うのは別にマジメとかそういうんじゃなくて……みんなの話題についていけないだけだし」 澪「今日だって唯とかドラマの話してたけど、私ドラマなんて見ないからわかんないもん」 澪「たまに見るとしても何となくテレビ見てたら始まる水戸黄門だし」 梓「……」 澪「それにお茶とかお菓子とか結構楽しみにしてたり……」 澪「今日のクッキーボリボリ食べちゃったし……」 澪「それに普段着なんて中学のジャージだし……服なんてほとんどママに選んでもらってるし……」 澪「血液型Aなのに部屋散らかってるし……」 澪「……うん」 梓「澪先輩……」 澪「いや、ごめん。なんか愚痴っぽくなっちゃったよね……」 澪「がっかりしちゃうよねホント」 [[2/2>http://www43.atwiki.jp/moemoequn/pages/73.html]]
律「さっみぃー!」 唯「真冬並みの寒さだってさー」 律「マジで?まだ十一月になったばかりなのに」 紬「はい、ホットココア」 律「お、ムギさんきゅー!」 唯「ずずず……」 律「あったまるなぁ」 澪「身体あったまったら、練習しような」 唯「ええ、手がかじかんでピック持てないよぉ」 律「あ、そういえば唯昨日のドラマみた?」 唯「え?昨日?」 律「月九のだよ。ほら……」 紬「あ、それ私も見た!」 澪「……はぁ」 梓「……」 律「あの俳優かっこいいよなぁ」 唯「うん、私も好きだなぁいう男の人」 紬「唯ちゃんは守られたいタイプなのね」 唯「えへへー」 澪(あ、私の好きなクッキーだ……ひとつもら) 梓「練習!」 澪「ひっ」ビクッ 唯「え?」 梓「練習しましょうよ!」 律「梓……?どした?」 梓「だから練習ですよ!演奏の!皆さんまるでする気ないじゃないですか!」 唯「いやだから、今日は寒いからもうちょっと」 梓「さっきから指ワキワキ動いてるじゃないですか!」 唯「あぅ」 梓「最初に澪先輩が練習しようって言ってもう何分たってると思ってるんですか」 律「え?えーと」 梓「二十分ですよ!ね、澪先輩!」 澪「え……そうなの?」 梓「そうですよ!」 紬「あ、梓ちゃんココア飲んで落ち着いて」 梓「いりません!」 唯「でもあずにゃん全部飲んでるよ」 梓「それは、えっと……そりゃ美味しいから全部飲みましたけども!」 梓「私はメリハリの話をしてるんです!」 梓「あくまで部活動メインで!ほんの少し今みたいに休憩するのが普通なんですよ!」 澪「ふぁ……」 梓「ね!澪先輩!」 澪「え?あ、うん」 律「いやでも梓、この間文化祭やったばっかで疲れちゃったし」 梓「この間って一週間前ですよね!疲れ残ってるわけないじゃないですか!」 唯「でもしばらく皆の前で演奏する機会ないんだしぃ」 梓「そういうふうにだらけてるとすぐ腕がなまっちゃいます!」 梓「今からでも四月の新歓ライブにむけて地道に練習するべきです!」 澪(さすがに早いんじゃ……) 紬「ごめんね梓ちゃん。私がお茶とか出すから……ひかえたほうがいいかな」 梓「いや……お茶はまぁ……うん」 梓「と、とにかく!もっと練習に力をいれるべきなんです!」 澪(このクッキーおいしいなぁ)サクサク 梓「澪先輩もそう思いますよね!」 澪「え?あ、おいしいぞ!」 梓「は?」 澪「あれ?」 梓「おいしいとかじゃなくて!練習の話ですよ!」 澪「あ、練習……うん、練習は大事だな」 律「だけど、さすがに新歓ライブまでまだ五ヶ月ぐらいあるしさー」 梓「……じゃあもういいですよ!私一人で練習します!」 タッタッタ 律「ちょ、梓!」 唯「ありゃ……」 紬「どうしよう……」 澪「……」 律「……」 紬「……」 唯「……」 澪「え、なんで皆私のこと見てるの?」 律「いや追いかけようにも、私たちじゃ説得力ないし」 唯「うんうん」 紬「今の梓ちゃんを説得できるのは澪ちゃんしか……」 澪「あー」 律「ということで澪!頼んだ!」 澪「……わかったよぅ」 テクテク 澪「……うわ、廊下寒いなぁ」 澪「あーずさー」 澪「……電話すればいいんじゃん」 ピッピッ 澪「……」 『お客様のおかけになった電話は電波の……』 澪「うーあー……」 澪「うわ、梓の上履きがある」 澪「ってことはもう帰ってんじゃん」 澪「戻ろう」 ガチャ 澪「ただいま」 律「澪、梓は?」 澪「いや、もう上履きないし帰っちゃったと思うよ」 唯「あずにゃん相当ショックだったのかなぁ」 紬「このまま部活こなくなったらどうしよう……」 律「こうなったら、梓の家行くしかないな」 唯「だね……」 律「よろしく、澪」 澪「うぇ?」 律『梓の家までの地図書いておいたから!よろしく!』 澪「えーとここ右に曲がっての三軒目……」 澪「あ、中野って書いてある」 澪「……」 澪「梓以外が出たらどうしよう」 澪「いやそんなこと気にしてられないよね」 澪「よしっ」 ピンポーン 梓『はい』 澪(梓だ) 澪「えーと」 澪(あれ、これなんて言えばいいんだ?) 澪(澪ですけど。秋山ですけど。秋山澪ですけど。澪先輩ですけど。) 澪(いやそもそも敬語使うのはおかしいような……) 梓『あのー』 澪「あ!み、みお!」 梓「みお?澪先輩ですか?」 澪「はひ」 澪(みおって言っちゃった。うわーもう恥ずかし) ガチャ 梓「……」 澪「えーっと」 梓「どうぞ。入ってください」 澪「う、うん」 澪「おじゃまします」 梓「両親は出かけてるので、そんなかたくならないでもいいですよ」 澪「そうなんだ……」 澪(他人の家の匂いがする) 梓「どうせ、律先輩達に頼まれて来たんですよね?」 澪「う……うん」 梓「はぁ……」 澪「その、梓が怒るのもわかるけど律達も反省してるしさ」 梓「それなら自分たちで来ればいいのに」 澪「私達じゃ説得……いや梓に合わす顔が無いって」 梓「そう、ですか」 澪「うん。だから梓、許してあげてほしいんだ」 梓「……」 澪「ね?」 梓「でも律先輩達、前ももそんなこと言ってたじゃないですか」 澪「そ、それは」 梓「澪先輩だけですよ。練習しようって言ったりしてくれる人」 澪「……」 梓「私たまに、いっそ澪先輩と私だけで他のバンドに入った方がいいんじゃないかなって思ったりします」 澪「いやいや……」 梓「けっこう真剣なんですよ?」 澪「……梓はさ」 梓「はい」 澪「私を……美化しすぎなんじゃないかなぁ」 梓「はい?」 澪「その、いつも練習練習って言うのは別にマジメとかそういうんじゃなくて……みんなの話題についていけないだけだし」 澪「今日だって唯とかドラマの話してたけど、私ドラマなんて見ないからわかんないもん」 澪「たまに見るとしても何となくテレビ見てたら始まる水戸黄門だし」 梓「……」 澪「それにお茶とかお菓子とか結構楽しみにしてたり……」 澪「今日のクッキーボリボリ食べちゃったし……」 澪「それに普段着なんて中学のジャージだし……服なんてほとんどママに選んでもらってるし……」 澪「血液型Aなのに部屋散らかってるし……」 澪「……うん」 梓「澪先輩……」 澪「いや、ごめん。なんか愚痴っぽくなっちゃったよね……」 澪「がっかりしちゃうよねホント」 梓「くすっ」 澪「?」 梓「澪先輩、おもしろいですね」 澪「え?」 梓「普通、そこまで自分のイメージ壊す発言しませんよ」 澪「いやぁ……もう勢いで」 梓「今までかっこいい人って思ったけど、案外かわいいんですね」 澪「か、かわいいだなんて……ガッカリしなかったのか?」 梓「……私、けっこう人を守ってあげたい性格なんですよ」 梓「だから澪先輩みたいな性格、けっこう好きですよ?」 梓「守ってあげたいって思っちゃいます。ふふ」 澪「あはは……」 澪「えっと、それで律たちのことなんだけど」 梓「あぁ、もういいですよ。よく考えたら私もわがままだったなって」 澪「そうか……よかった」 梓「ただその代わりといってはアレですけど」 澪「なに?」 梓「今度の土曜、一緒にお出かけしてくれませんか?」 澪「一緒に?」 梓「服とか見ましょうよ。私、けっこういい店知ってるんですから」 澪「本当?行く!」 梓「よかった。約束ですよ?」 澪「うん、約束する」 【翌日】 ガチャ 梓「こんにちは」 律「……」 唯「……」 紬「……」 梓「ちょ、何ですか……皆さん揃って頭下げて」 律「本当にすいませんでした」 唯「ティータイムは十分にします」 紬「私……えっと、えっと」 梓「頭上げてください。私ならもう気にしてませんから」 律「ほ、本当か?」 梓「はいっ」 唯「よかったぁ!」 梓「むったーん♪」 紬「澪ちゃん、うまく説得してくれたみたいね」 唯「うん、すっかり機嫌治ってるみたいだよ」 律「いやそれどころか、上機嫌な気が……」 梓「あれ、そういえば澪先輩は?」 律「うーん、たぶん掃除当番なんじゃないかな」 梓「そうですかぁ」 唯「ねね、あずにゃん。何かいいことあったの?」 梓「え?そう見えます?」 律「見える見える。顔がにやけてるぞ」 梓「うーん……デートの約束したからですかね?」 紬「ぶふぉっ!」 律「ムギー!」 唯「デ、デート!?誰と?」 梓「そうですね……とっても頼りがいが無くて、かわいい人です」 唯「へ、へぇ……」 梓「ふふんっ」 澪「くしゅん」 和「あら、澪ったら風邪でもひいたの?」 澪「いや、平気だよ」 和「本当?最近冷えてきたから気をつけてね」 澪「うん……それに風邪ひいたりして約束守れなかったら、それこそがっかりされちゃうし」 和「え?」 澪「あ、なんでもない!」 #asciiart(){{{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄            O 。                  , ─ヽ ________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ |_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________ ||__|        | | \´-`) / 丿/ |_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/ |__|| 从人人从. | /\__/::::::||| |_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/|| ────────(~~ヽ::::::::::::|/        = 完 =}}} [[戻る>http://www43.atwiki.jp/moemoequn/pages/71.html]]

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