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澪「……」

テクテク

澪「……ん、」

テクテ……

……

…………

……リー……リー……リー……

リーリーリー……リーリー……

澪「……これだよな…………」

澪「…………うん」

澪「……」

澪「家の中でも、学校の中でも、この歌声は聞けないんだよな……」

澪「……」

澪「…………綺麗な声、だよな……」

澪「……」



澪「……」

テクテク

澪「…………あ、」

澪「……」

ワイワイ……アハハ……

澪「……夜のコンビニは……嫌いだな……」

澪「…………」

澪「……夜のコンビニに居る、化粧の濃い女性は……」

澪「………なんか、小馬鹿にした目で見てくるから…………」

澪「……夜は、一人で居るものだ、な……」

澪「…………」



澪「……お、」

澪「………自販機があるとは、運がいいな。」

澪「……えーっと……」

澪「…………」

澪「……ブラックコーヒーがホットしかないとか……駄目だなぁこの自販機……」

澪「…………午後の紅茶でいっか。」

ガチャン

ゴトン……



澪「……うーん………」

テクテク

テクテク

澪「……あ、」

澪「…………公園、発見。」

澪「うん、……ブランコがあるっていうのはいいね。」

澪「…………」

澪「……ここで、休もっか……」

澪「……」



キィ……キィ……

澪「……真っ昼間だと、恥ずかしくて乗れないから、ね……」

澪「…………懐かしいなぁ……」

澪「……律と昔、遊んだっけ……」

澪「………」

澪「……なんか、律のことばっかり考えちゃうなぁ……」

澪「…………」



澪「…………」

ゴクッ……ゴクッ……

澪「……午後ティーはやっぱり美味しいな。……」

澪「…………」

澪「……あ、そうだ。」

澪「プリン持って来てたんだった……」

澪「……」

澪「…………甘い……」

澪「……」



澪「…………」

キィ……キィ…………

澪「……明日は、」

……キィ……キ……

澪「……ムギ、どんなお菓子持ってくるんだろうな……」

…………

………

澪「…………」

澪「……ゆで卵、持ってこなくてよかったかな……」

澪「………………」

……



……

…………キィ……

キィ……キィ……

澪「……ブランコかぁ……」

澪「…………」

キィ……

澪「……満月と、ブランコ……」

澪「…………いい歌詞が、浮かびそうな気がするんだけどなぁ……」

キィ……

澪「……駄目だな。今は。……今は…………」

澪「……私だけの世界、だものな……」

キィ……キィ……



澪「……」

キィ……キィ…………

ゴクッ……ゴクッ…………

澪「…………」

澪「……夜の散歩の後の、紅茶…………」

澪「…………」

澪「……『徘徊後ティータイム』…………」

澪「………」

澪「……つまらないよな………」

澪「…………そろそろ帰ろう」



澪「…………」

テクテク

テクテク

澪「……最近のケータイには、GPS機能とか付いているけど、ああいうのは……」

澪「……散歩をつまらなくさせるよなぁ……」

澪「…………」

澪「……『未知』こそがこの時間の全てだっていうのに……」

澪「………」



澪「……」

テクテク

テクテク

澪「……なんか、少し明るくなってきたな……」

澪「…………」

澪「何も解らないこの世界が、『自分だけの世界』って感じがするんだよな……」

澪「……」


ブゥーン……

澪「…………あ、新聞配達の人……」



澪「…………」

テクテク

澪「……今、何時だろ……」

テクテク

澪「………」

テクテク

澪「……いや、ケータイは見ないぞ……」

テクテク

澪「………『自分だけの世界』だからな……」

テクテク



澪「……」

テクテク

テクテク

澪「……あっ……?」

澪「…………」

澪「……ここ、あそこの道だったんだ……」

澪「………暗くて解らなかった……」

澪「……」

テクテク

テクテク



澪「……あ、だったらこの道を曲がれば……」

テクテク

テクテ……

澪「………」

澪「……いや、」

澪「…………」

澪「…………やっぱり、やめよう。」

澪「……近道なんて……」

澪「…………」

澪「……自分の道に、そんなのないよな……」

澪「………」

テクテク

テクテク



テクテク

テクテク

テクテク

テクテク

澪「……あ、」

澪「…………私の家……」

澪「……着いちゃった、か……」

澪「……」

澪「…………良い夜だったんだけどな……」



澪「……」

ジャァァァァ……

澪「……朝方に浴びるシャワーは、なんでこんなにも気持ち良いんだろうな……」

澪「…………」

澪「冷たい水が、気持ち良い……」

澪「……」



澪「……」

フキフキ…………

澪「……髪が長いと、こういうときに時間がかかるな……」

澪「…………」

澪「今……4時半か……3時間と少しは眠れるかな……」

澪「……」

澪「…………」



澪「……」

澪「…………」

澪「……やっぱり、」

澪「………この、何とも言えない空気があるから、夜の散歩はやめられないんだよな。」

澪「この世界に、私だけしかいない感覚……」

澪「…………」

澪「……だけども、どこかやさしい感じ……」

澪「……」



澪「……」

澪「…………」

……ボフン……

………

澪「…………おやすみ……」

…………

………………



おしまい