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澪「うう…さむい」

澪「うわぁ、お月さまきれい…」

澪「……」



―キラリ

澪「あ、ながれぼしっ…!」

澪「…………ますように…」


澪「きえちゃった…」

澪「…3回いえなかったや」



―部室―

唯「……ちゃーん…」

唯「おーい、澪ちゃーん」

澪「え!?…あぁ、ごめん、何?」

唯「何考えてたの?なんかぼーっとしてたよ?」

澪「あぁ…うん…毎年ね、この季節になると思い出すんだ」

唯「うん?」



澪「小さい頃さ、流れ星に一回だけ願い事をしたことがあって…」

唯「へぇー、どんな?」

澪「ふふ、…秘密」

唯「えー!教えてくれたっていいじゃんっ」

ガチャ

紬「ごめんなさい、用事で遅れちゃって」



唯「あ、ムギちゃーん!今日のおやつなにー?」

澪(切り替え速いな……)

紬「今日はシュークリームと莓のショートケーキよ♪」

唯「やっほーぅ♪早く食べたいな~。りっちゃんまだかなあ」

紬「りっちゃんも用事かしら…?澪ちゃん、何か知らない?」



澪「うん…声掛けたら『用があるから先行ってくれ』って…ハッキリしたことは何も」

唯「……」

紬「何かしらね…?」

唯「実は~……」

紬澪「?」



唯「秘密組織の人間だったりして!」

澪「唯…あんな奴が秘密固持なんてできると思うか?」

紬「そうね……実は世界を救う影のヒーローだったり…」

澪「ムギ…無理に付き合わなくていいんだぞ…」

バンッ

律「へへっ、悪い悪い!遅れちったよ~」



唯「あ~りっちゃんおかえり~」

澪「『おかえり~』って完全に家かまったく」

澪「で、どうしたんだ、律。随分遅かったじゃないか」

律「おいおい~、そんなに眉間にしわ寄せたら只でさえ怖いお顔が更にごうゎッ」

澪「さ、全員そろったし練習始めるか」



ジャカジャカジャーン

澪「まぁ…大体まとまっては来たな」

唯「来年の新歓ライブまでに後2曲マスターしなきゃね!」

律「……」

澪「そうだぞ。特に唯はメインボーカルなんだから、練習しっかりしなきゃな」

唯「へへ…澪ちゃ~ん…」

律「絶対ッッ!!!」

澪唯紬「!?」



律「ライブ……成功させような」

澪「う、うん…そりゃそうだけど…」


紬「……ね、そろそろ帰りましょうか」

澪「…うん、そうだな」

律「悪い……今日は私一人で帰るわ…」

唯「え、どしたの?」

律「ん…ちょい用があんだ」

律「へへっ、そういう事だから、じゃあな!う~寒ぃ!」

…バタンッ

澪唯紬「………」



―帰り道―

澪「じゃあなー唯」

唯「うーん!じゃーねー!澪ちゃんムギちゃーん!」タッタッタッ

紬「ええー!またねー!」

「うおおお待ってろ憂いぃぃぃ……!」

澪紬「……」

てくてく

澪紬「……」

てくてく



澪「なあ…ムギ」

紬「ええ」

澪「やっぱりなんか、変だったよね…?」

紬「りっちゃんだって、それは落ち込む事だってあるわ」
紬「ああ見えて、実は繊細な心の持ち主なんじゃないかしら」

澪「律がぁ?ぷっ」

紬「ふふ…」



澪「うん…?」

紬「…ホントに仲がいいんだなって」

澪「ああ…あいつとは幼稚園からの付き合いだからな」

紬「どんなきっかけだったの?」

澪「律から声掛けられて。でも最初はからかわれてるのかと思ったよ」

澪「私あんまり人と話すのあんまり得意じゃなかったから」

澪(今も、か……)



紬「…嬉しかった?」

澪「いや…あんまりしつこくされるもんだから、諦めた」

紬「ふふ、なにそれ」

澪「でもまぁ、あの時律に出会ってなかったら、今の皆にも出会えてなかったしな」

紬「そう言われれば、軽音部を結成させたのも、りっちゃんキッカケだったわね」

澪「律の奴、ほんと何があったのかな…?」

紬「うん……」



紬「じゃあ、私はここで」

澪「うんっ」

紬「きっと次会う時は、いつもの元気を振り撒いてくれるわ。…りっちゃん」

澪「…そうだといいな」

紬「今日は二人のお話ありがとう。じゃあね」

澪「ああ。じゃあ」

澪(………)


てくてく



―澪の部屋―

バフッ

澪「はぁ…」

澪(なんだろうなあ……この感じ)

澪(やっぱ…そうか)

澪(あいつがいつもと違うだけで…)

澪(何でこんなに気になるんだろ…)

澪(今までとは少し違う、なにか変な感覚だ……)

澪「なーんて…いつもと違うのは私だったりして…」

澪「……………」

澪「zzz…」








澪「ん…」

澪(あれ、私寝ちゃったのか…)

カチッ
《23:51》

澪(……)

ピリリリリリッ

澪「ひぃぃぃぃぃっ!?」

「新着メール 1件」



澪「びっくりしたー…」

澪「誰だよこんな夜中に…」

『23:52 Fri 送信者:律』


澪「律っ…?」

カチッ

『今から桜高前にて待つ。寝てても来い』

澪「今から!?何考えてるんだあいつは…」



プルルルル…

澪「あ…律?お前なぁ、少しは相手の都合ってものを…!…え……?」

ブツッ

澪「…ったく……しょうがないな…」

澪(………)

ガチャッ

…バタン



澪「あ…!」タッタッタッ

律「あ、よおーッ!遅いぞ澪ー!」

澪「ーッ、はぁっ、はぁっ……」
律「ておい…ここまで走って来たのか!?」

律「あははは!寒かっただろ~。一人で怖くなかったか?」

澪「うるさい!…そもそも何でこんな夜中に呼び出したんだ!」

律「ま、それをこれから話すの。色々…」

澪(………)



―公園―

キーコ……キコ…

律「やっぱ、面と向かって話しておきたくてさ」

澪「……」

律「ま、こんな風に会うことも無かっただろ?」

澪「……」

律「…夜の公園ってのも、なかなか雰囲気あるよな~!」


律「………なぁ、澪はさ、流れ星に願い事したことあるか?」



澪「え…?」

律「ほらどーなんだよぉ」ツンツン

澪「わ、私は…そういうの信じない主義だしな」

律「ホントかぁ~?」

澪「本当だって!…律こそどうなんだよ?」

律「う~ん…まぁ……ね」



澪「ふ~ん…」

律「な、なんだよ…」

澪「律も案外カワイイとこあるんだな~」

律「うるせーこのヤロー!」

澪「でたチョーク!………ちょっ…ギ、ギブギブ……!ぐあっ……」
律「………」スッ



律「…………し、死んでる…」

澪「ぶはッ、こ…!殺すな!!」ハァハァ

グゥ……



澪「あ……///」

律「おや~?澪さん腹ヘリですかなぁ?」

澪「ぐっ…うるさい。夕飯食べ損ねたんだよ…」

律「じゃ、コンビニ行って何か買ってくっか」

澪「お金…ない」

律「サイフくらい持って来いって…まあいいや、私が奢るから」

澪「…お願いします」



―深夜のコンビニ―

店員「いらっしゃーせー」

澪「律は、何買うの?」

律「んー私はいいかな」

ガサッ トン

店員「225円になりますー」

店員「ちょうどお預かりしまーす」

店員「あーとぉございしたー」

ウィン



てくてく

澪「悪い…ありがとな」

律「いいって…澪それ昔から好きだよな」

澪「…うん」

律「ふっ…あんぱんに牛乳」

澪「す、好きなんだからいいだろ」

律「今時刑事ドラマでも無いぜ?その組み合わせ」

澪「……」



澪「そろそろ……話してくれないか」

律「……」

澪「大事なことなんだろ?」

ぴたり

律「……私が居なくても澪は幸せか」

澪「?……何言ってんだ」

律「いいから答えろ」



澪「そんな事……」

律「幸せじゃなきゃ、なってくんなきゃ、困る!」

澪「はぁ?…」

律「澪は昔から人付き合い得意じゃないからな~」

澪「…どういう意味だよ…」

律「私さあ」

律「やっぱ…なんでもない」

手が…少し震えてる…ほんの少しだけ



何かに怯えてるように見えた

分かるんだよ

お前のことなら…全部分かる



律「あぁ~…その、ごめんな!こんな夜中に呼び出しといて…」

澪「いいって…」

律「え……」

澪「それよりお腹空いた。公園戻ろ」

律「うん…」



てくてく

律「………」

律「やっぱ、ごめん。…ここで解散にしよ」

澪「……」

律「こっちから呼び出しといて…ほんとにごめん…」

律「…じゃ」 タッタッタッ…

なんだ…

このまま離れちゃいけない気がする……

けど言葉が見つからなかった