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―澪の部屋―

ガサッ

澪「……」

サーッ ガラ


澪(今日は……月が明かるい)

澪(星がきれいで…)

澪(なんだかすごく落ち着く)

昔から…


―キラリ



チュン… チュン

澪(朝か…)

澪「シャワーでも浴びるか」

ジャーーーー

澪(昨日のあれ)

澪(どういう意味だよ…)

澪「……」

キュッ



ファサ…

澪(ふぅ……あ、DVD返してないっけ)

ブゥゥゥン…

澪(…静かな朝だ)

ピカッ ピカッ

澪「ん?」

〈新着メール 1件〉

カチッ

澪「唯…?」



『澪ちゃん、今日家来ない?DVD観るんだ♪ムギちゃんも来るよー』

澪「これから返しに行く身なんだけどな…まあいいか」

カチッカチッ

『うん、行く』

パタン

澪「あ…朝ご飯」


澪「……適当に作って食べよう」



5分後

ピリリリリッ

カチッ

送信者:唯
『じゃあさ、待ち合わせは12時に、あのハンバーガーショップでどうかな?』

カチカチ…

『OK、わかった』



澪「いただきます…」



―ハンバーガーショップ前―

唯「あー、澪ちゃーん!こっちこっちー」

澪「はぁっ…お待たせ」

紬「澪ちゃん…大丈夫?なんだか顔色が良くないみたいだけど…」

澪「ん?…まあ大丈夫だよ」

唯「ねえねえ、それよりここで食べていかない?」

紬「さんせー」にこっ

澪「……」



―店内―

唯「ねえ澪ちゃん…元気ないよ、どうしたの?」

澪「えっ?…ううん、大丈夫だよ」

紬「……」

店員「お待たせいたしましたー」



唯「はぁー!おいしかっね」

紬「また来ようね」

唯「りっちゃんも来れば良かったのに」

澪「……!」

紬「どうしたの?」

唯「んー…誘っても返事がないんだ」



唯「じゃ、私ん家へしゅっぱーつぅ……ん?」

したした

唯「あー、猫にゃ~ん」タッタッタッ

紬「相変わらず唯ちゃんは動物好きなのね」

澪「……」

ブゥゥウン!

運転手「!」

唯「あ…!危ない!!」

澪「唯!!」ダッ



間に合え!間に合え!間に合え!間に合え!間に合え―

澪「唯!!」

ドンッ




澪…ちゃん…




キィィィイイイイ


終わりだ……






―り…つ……?



澪「ぐっ」ドシャア


「きゃあっ」「おい大丈夫なのか」「二人は無事か?!」「どうしたんだ」

澪「いっ…」

唯「澪ちゃん!!」

澪「私は……平気みたいだ」

紬「二人とも大丈夫!?ケガはない!?」

澪「ああ…けど」



唯「う…うわあああんごめんなさい!ごめんなさい!私が…私が飛び出しなんかするから…」

澪「大丈夫だから…ね?唯…だから泣かないで」

唯「うっう……」

男性「二人とも大丈夫かい!?怪我は?」

澪「は、はい…大丈夫ですから」

澪「唯、立てるか?」

唯「う、うん…」



紬「今日は…もう止めにしましょう。とにかく二人が無事で良かったわ」

澪「……」

唯「うっ…」

―澪の部屋―

澪(あの感じ……間違いない…よな)

澪(けど…どうして)

ピリリリリッ

澪「もしもし……」

紬「大変なの!りっちゃんが!」

澪「え…!」

ガサッ

バンッ



―病院―

ガラッ!

澪「律!!」

律「お、お~う…」ぱたぱた

澪「お前、どうしたんだよ!?」

律「どうしたもこうしたもねぇよ~。ちっと倒れただけだ」

澪「大丈夫なのか…?」

紬「担当医さんに聞いたら、軽い貧血でしょう、って」

澪「はぁ……もう、勘弁してくれよ。こっちが倒れそうだ」

紬「ごめんなさい…。でもりっちゃんが倒れたって聞いて…凄く不安になっちゃって」



澪「とりあえず…大したこと無いみたいだな」

律「いや~、そんなに心配してたのかあ」

澪「当たり前だろ!」

ガラッ

唯「りっちゃん!!」

律「お、唯」

唯「うっ…りっぢゃあああぁあ」

律「うわー泣くなよー。もう…よしよし、私は大丈夫だから」







唯「よかったー何でもなくて」シャリシャリ

澪「安心したからってリンゴを食べるな…」

紬「でも本当、なんでもなくてよかったわ」

律「はは…ごめんな。皆心配かけて……ん?」

律「澪、その袋…」

澪「あぁ…これ、結局食べなかったんだ…なんか、もったいなくて」

澪「だから律が食べて…。はい」

ガサッ

律「………」



律「……んぐ」もぐもぐ

律「おいしい…」

澪「そっか」

唯「……」

紬「唯ちゃん?」

唯「……今日は、凄く怖かったね…」

澪紬「………」

律(……)

唯「澪ちゃんがいなかったら…私…」



澪「もういいだろ、その話は…」



律「そうだ。皆でさ、ちょっと思い出話でもしないか?」

澪「今か?…」

律「まあ…こうやって部室以外で顔合わせるって、ちょっと最近なかっただろ」

澪「病院だけどな、ここ」

律「はははっ、こまけぇ事は無しだ!」



それから、今までのたくさんの思い出を語り合った

時間を忘れて

皆が笑顔でさ

こんな時間が永遠に続けばいい…

そんな気持ちにさせる

皆が大好きで

大切で…

失いたくない、って強く思った…



唯「あ、もうこんな時間」

澪「じゃあ…私達そろそろ行くね」

紬「本当、お大事にね。明日もお見舞い、来るからね」

律「………」

澪「じゃあね」

ガラッ


―澪ッ!



澪「!」

唯「澪ちゃん?どしたの」

澪「あ…悪い、先に帰っててくれないか」

唯「どうして…?」

紬「唯ちゃん、いきましょう」

唯「え……」

紬「じゃあ澪ちゃん、また明日」

澪「悪いな…じゃ」

唯「うん…ばいばい」



ガラッ

律「……えへへ」

澪「……」

律「すまん」

澪「……」

律「ちっとさ、屋上で話さないか」

澪「ダメだろ、安静にしてなきゃ」

律「細かいことはニガテ…なんだっ」ブチチ

澪「あ、おいっ……」

律「さ、さっさと行こうぜッ。看護婦さんに見つかっちまう」
澪(………)