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澪『何言ってるんだよ。自分の部屋なのに、パンツなんて穿くわけないだろ』

律「えっ?」

澪『じゃあな。律も遊んでばかりいないでちゃんと勉強もしろよ』

律「ち、ちょっと待った!」

澪『なに?』

律「あの~……、ってことは澪さんは今ノーパンでいらっしゃると?」

澪『あたりまえだろ。どこの世界に自分の部屋にいるのにパンツ穿く奴がいるんだよ』

律「……」

澪『じゃあ、切るぞ』

律「あ、あのっ!」

澪『ん?』

律「今から澪んち行っていい?」



澪『はぁ? だから私は今勉強してるって……』

律「する! 私も勉強するからっ!」

澪『……まぁ、そういうことなら』

律「じゃあ、すぐ行くからな!」

澪「ああ、わかった」

   ピッ

律「こ、こうしちゃいられねぇ!!」ダダッ!!










紬「うふふ、さっきりっちゃんがこの通りに入りかかって来てた」

紬「後ろから回りこんで驚かせちゃおっと♪」

紬「……」

紬「早く来ないかな、りっちゃん」



 ・ ・ ・ ・ ・

律「はぁはぁ……」

律「な、なんで私はこんなにも全速力で澪の家まで走ってきてしまったんだろう」

律「と、とりあえず」ピンポ~ン

   ガチャ

澪「やけに早かったな律」

律 ドキッ!!

澪「ん? どうした? ずいぶんと顔が赤いけど……」

律「い、いや! は、走って来たからさ! あ、あははは……」

律(今の澪、ノーパンなんだよな///)



澪「走ってくるだなんて、そんなにも私と勉強したかったのか?」

律「いや、まぁ……。うん」

澪「な、なんでそこで肯定するんだよ。なんか気持ち悪いな」

律「ち、違うってば!」

律「澪が……。そうそう、澪が一人寂しく勉強してるのを冷やかしてやろうって思って」

澪「はぁ、そんなこったろうとは思ったよ」



澪「私は一人寂しく勉強してる方が捗るのでどうぞお引き取りください」

澪「じゃあな」

律「ちょ! せっかく親友が訪ねてきたのに、追い返すってのかよ!」

澪「その親友に勉強の邪魔をされる者の身にもなってみたらどうだ?」

律「だから、今日は本当に澪に勉強見てもらいたくって……」

澪「本当か~?」

律「本当、本当」

澪「仕方ないな。でも、律に勉強する気が無いってわかったらすぐに帰ってもらうからな」

律「わかった、ちゃんと勉強します!」

澪「まぁ、私も律に教えながら勉強するってのも気分転換になっていいけどさ」

律「ノーパンなのも気分転換?」

澪「それは常識だろ」

律「へ、へ~……」



 澪自室

律「ふぃ~っ、やっぱ部屋の中は涼しいなぁ」

澪「すごい汗……」

律「なんせ走ってきたので」

澪「とりあえず、タオルと何か冷たい飲み物持ってくるから」

律「ああ、うん。ありがと」

澪「部屋、漁るなよ」

律「わ~ってるって」



律「……澪と知り合って幾年か経つが」

律「それなのに澪のこんな特殊な性癖は知らなかった」

律「と、言うよりも、澪自身はそれが常識って言ってたな」

律「てことは、秋山家ではそれが普通なんだ」

律「今までのあいつも部屋にいるときはずっとノーパンだったんだ……」

律「そ、そう考えるとなんだかドキドキしちゃう///」

律「って! な、なんで澪のノーパンごときでときめかなきゃいけないんだ!?」

律「そもそもなんで私はこんなにも慌てて澪の家に来てしまったんだろう……」



律「私だって自分の部屋にいるときくらいは靴下を脱ぐ」

律「澪にとっては自室でのノーパンは私にとってのノーソックス程度のものなんだろうな」

律「うん、そうだ。そんなに深く考えることでもない」

律「……」

律「でも裸足とむき出しじゃかなり状況が違うよな気が……」

律「きっと自分の家に居るときは常にノーパンがこの秋山家のしきたりなんだ」

律「ノーパンな奴がジャスティス! 真実の王者!」

律「澪を見続けることが、私のファンタジー」

   ガチャ

澪「生きることが好きさ~♪」

律「!?」



澪「おっ、ちゃんといい子にして待ってたな」

律「あ、あたりまえだろ」

澪「じゃあ、そろそろ勉強始めるか」

律「あ、あのさ」

澪「なに?」

律「わ、私もノーパンになった方がいいのかな~って」

澪「はぁ? 何言ってるんだよ律」

律「えっ?」

澪「人の家にノーパンで上がりこむなんて、ちょっと失礼じゃないか」

律「あ、ああ、うん……。私もそう思う」

律(なんだよ、その土足で上がりこむ、みたいな言いかた……)

澪「まさか、律、本当に今ノーパンなんじゃ……」

律「いやいや、それはないから!」

澪「だよな、さすがにそこまで非常識な人間じゃないよな」

律(基準がわからん……)



 ・ ・ ・ ・ ・

澪「だから、ここがこうなって……」

律「う、うん」

律(うひゃ~! 近い近い! ノーパン澪とここまで接近するなんて頭がフットーしそうだよおっっ)

澪「おい、ちゃんと聞いてるのか?」

律「あ、ああ、聞いてるって!」

澪「そ~かな~?」

律(な、なんでこんなにも澪を意識してしまうんだ!)

律(それもこれも澪がノーパンなのがいけないっ!)

律(この淫乱娘っ! 父さんはお前をそんな風に育てた覚えはないぞっ!)



澪「ほら、次はここ。さっきの解法応用したら解けるから」

律「うう~ん……わからん」

澪「ったく、仕方ないなぁ」

澪「いいか? 考え方としては……」

律「あ、あのさ……」

澪「なんだよ」

律「ちょっと近すぎない?」

澪「だって、こうやってくっつかなきゃ教えられないだろ」

律「そうなんだけどさぁ、なんて言うか……気になるって言うか……」

律(その、ズボンの下は……ダイレクトで……///)

澪「はぁ?」

律「あの……その……///」モジモジ

律(って、なんで私はこんなおかしな気分なんだ!?)



澪「……」

律「な、なんだよ、急に黙って」

澪「実は、私も今、律と同じ気分……なのかも……///」

律「えっ?」

澪「律がうちに来たときから、本当は私、我慢できなくって……///」

律(こ、こいつ、最初っから私のことをノーパンで誘ってやがったのか!?)

澪「何度も、律に私の気持ちを伝えようって思ってたんだけど……」

律「み、澪……」

澪「とりあえず……先にシャワー浴びない……?」

律「!?」

律「おいおい! 恋愛経験がない私でも、少女コミックや雑誌などから仕入れた知識で
  そのシャワーの後に何が行われるかは、はっきりと見えちゃってるぜ!」

律「でも、澪となら別に嫌じゃないけどさ! むしろ願ったり叶ったりだけどさ!
  けどまだ昼間だし、おばさんだっているし……」



澪「な、何を言ってるんだ?」

律「へっ?」

澪「私はただ、律が汗臭いからシャワーでも浴びてほしいなって思っただけで……」

律「……えっ?」

澪「本当はそんな汗臭い律を部屋に上げるのは嫌だったんだけど、さすがに律も女の子だからさ
  ストレートに汗臭いぞ、なんて言うのは可哀相だと思って我慢してたんだ」

澪「だけど、やっぱり私が近くにいくと自分の汗臭さが気になって私に気を遣ってるのかなって思ってさ」

澪「他人の家に来ていきなりシャワー貸してくれ、なんてのも確かに言い辛いよな」

澪「だから、ここは私から律にシャワーを勧めてみたんだけど」

律「……そ、そっか」

澪「ところでシャワーの後に行われることって……?」

律「だぁぁぁっ!! なんでもない! ちょっとシャワー借りるぞっ!」

澪「あ、ああ……」



 ・ ・ ・ ・ ・

  シャワワァァァァァァァァ

律「な、なんという勘違い」

律「それもこれも澪がノーパンなのが悪いっ!」

律「……」

律「まぁ、変な期待を抱いたのも事実だけどさ……」

律「私も飛んだ変態だってことか……」

律「……」

律「いや、どう考えても部屋でノーパンでいるやつの方が変だろ」

律「それに比べれば私のなんて思春期によくある乙女の妄想!」

律「『先にシャワー浴びてこいよ』なんて言われてキュンとこない乙女なんていない!」

律「それ故の暴走!」

澪「おーい、律」

律「ひゃいっ!?」



澪「なんだよ、変な声出して……」

律「いや、急に声掛けるから……」

澪「着替えここに置いとくからな」

律「ありがと……ってか、悪いな。それって澪のだろ?」

澪「いや、律の服だけど」

律「な、なんで澪の家に私の服がっ!?」

律「まさか、最近見ない服があるなって思ってたけど
  それって夜な夜な澪が私の部屋に忍びこんで盗っていってるんじゃ……」

律「澪! そんなことするくらいなら私に言ってくれればいくらだって……」



澪「なに馬鹿なこと言ってるんだよ……」

律「ん?」

澪「律がしょっちゅうウチに泊まりにきては着替えを置いたまま忘れて帰っていくからだろ」

澪「おかげで我が家のタンスの一角には律のコーナーがあるくらいなんだから」

律「ああ、それで毎回手ぶらで澪の家に泊まりにきてもなぜか着替えがあるわけだ」

律「長年の謎がやっと解けたよ」

澪「馬鹿か……」

律「う、うるへぇ」

澪「シャワー浴び終わったら、また勉強の続きするからな」

律「お、おう」



律「ふぅむ……」

律「ノーパン以外はいたって常識人なんだけどなぁ」

律「だけど正直これから先、澪の部屋に来るたびに澪がノーパンだって知ってしまったせいで変な意識しちゃうし」

律「私の体と心がもたん!」

律「いっそのことノーパンは異常なことだって言ってやるか」

律「でも、なんて言って伝えるべきか……」

律「澪のことだ、一般常識とはかけ離れたことを長年続けていたなんて事実を知ったときは
  そんな自分に対して自己嫌悪に陥って、めちゃくちゃ落ち込むに違いない……」

律「最悪再起不能で引きこもりに……」

律「かといって、早く辞めさせないとなんか変なことになってもあれだし」

律「……とくに私が」

律「う~ん……」

律「どうするべきか……」


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