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 ・ ・ ・ ・ ・

律「はぁ~、さっぱりした~」

澪「やっと来たか。さぁ、さっそくさっきの続きを……」

律 キョロキョロ

澪「どうしたの? 何か探し物?」

律「え? いや、あははは……」

律(作戦その一 陰毛発見作戦!)

律(ノーパンだってことはそれだけ部屋の中に陰毛がもじゃもじゃと落ちてるってことだ)

律(その辺をやんわりと指摘して、やっぱりパンツ穿いた方が衛生上にも良いって方向に)

律(……にしても、澪は結構几帳面だから部屋も綺麗だし)

律(陰毛どころが髪の毛一本すら見つからない……)

澪「おい、律。なにそんな挙動不審な動きを」

律「いや~……その~……」



律「澪の部屋ってやっぱり綺麗だな~って思ってさ」

澪「うん、まぁ気づけば掃除機かけたりしてるからな」

律「それに比べて私の部屋は汚いからさぁ~」

澪「そうか? 確かに服が脱ぎ散らかしてあったりすることもあるけど
  基本片付いてると思うんだけど」

律「いや~、それがさ~。たま~に『ええっ!? なぜこんな所にチリチリの毛がっ!?』
  ってことがあったりさぁ~」

澪「なんだ、律は剃ってないのか?」

律「……へっ?」

澪「私はもう全部剃っちゃってるから部屋に陰毛が落ちてるなんてことはまずないな」

律「えっ……あの……」

澪「って言うか、ノーパンでいるんだから、むしろ剃らない方がおかしいだろ?」

律「ああ、うん……そだね」



澪「まぁ、私もそれに気づいたのは最近だったけどさ」

澪「だけどやっぱり剃った方が部屋に陰毛も落ちないし
  なによりさっぱりして気持ちがいいぞ」

律「……」

澪「って、はっ!?」バッシーン!!

律「いでぇ!?」

律「な、なんで急に叩いた!?」

澪「は、恥ずかしいこと言わせるな!」

律「はぁ?」

澪「その……律がいきなり……い、陰毛……とか……言うから
  私もついつい普通に話しちゃったじゃないか……」モジモジ

律「お前にはもっと根本的なところで恥らいを持って欲しい(主にノーパンで)」



澪「あんまり変なこと言ってると、もう勉強教えてやらないぞ」

律「あ、それは普通に困るから勘弁して下さい」

澪「だったらもう変なこと言うなよ」

律「へ~い」

律(クソッ、ダメだったか……)

律(続いての作戦は……)

律(ってか、陰毛作戦しか頭に浮かばなかったんだよなぁ……)

律(万策尽きた。いや結局一つしか思いつかなかったんだけどさ)

律(ここはもう直球で勝負してみるか)

律(こんな策を考えて上手く行かずに悩むくらいなら
  いっそズバッと言った方が私らしいよな!)

律(何よりも、私が変な気を起こす前に!)

律「あのな、澪」

澪「なに?」

律「例え自分ちの中でもノーパンは変だと思う」



澪「お、おいおい。急に何を言い出して……」

律「私は自分の家でもちゃんとパンツ穿いてるし、きっと唯だってムギだって梓だって。
  私たちの知り合い全員に聞いたってノーパン派は皆無だと思う」

澪「……」

律「なぁ、別にこれを周りに言いふらしたりなんてしないからさ
  確かにノーパンは変態だろうけど、今更そのことで私が澪の見方を変えるなんてことはないから」

澪「ノーパンは……変態……」

律「いや、その……変態っていうか、穿く方が普通って言うか……」

澪「私は……普通じゃないんだ……」

律「だ、だから、それは今までで、これからはちゃんとパンツ穿けば問題ないんだってば」

澪「ううっ……私は……とんでもない痴女だったんだ」

律「いや、そうじゃなくて……」

澪「律はそんな私に欲情しちゃうような変態さんだったんだ……」

律「なっ!? わ、私は変態じゃねーぞ! 変態ってのはお前みたいな年中アワビ剥き出し娘の事を言うんだ!!」

澪「うわ~~~~ん!!」

律「し、しまった!!」



 ・ ・ ・ ・ ・

澪「すん……すん……」

律「悪かったって……。だけどノーパンのお前もいけないんだぞ」

澪「ううっ……」

律「ほら、これで涙を拭いてさ」

澪「これ、パンツ……」

律「あ、ごめん、適当に部屋のクローゼットの引き出しから引っ張り出したやつだったから」

澪「……わざとでしょ」

律「まぁ、とりあえず、それ穿けよ」

澪「……私だって、ノーパンがおかしいってことぐらい知ってるもん」

律「じ、じゃあ何でそんなに泣きじゃくって……」

澪「……私が悲しくなったのは、律が昔のことを忘れていたっていう事実」

律「ど、どゆこと?」

澪「本当に忘れちゃったの?」

律「え、え~っと……」



澪「私がノーパンなのも全部律が言い出したことが切っ掛けなのに……」

律「嘘……だろ……」

澪「そう、あれはまだ私達が出会って間もない小学生だった頃」

律「き、急に語りだすなよ……」

澪「律はやんちゃ者でいつも男子と混じって遊んでいた」

律「ん、まぁ、聞くけどさ……」

澪「私はというと、少し病弱で季節の変わり目にいつも風邪をこじらせては学校を休む、そんな薄幸の美少女だった」

律「確かに小さい頃はよく風邪ひいて学校休んでたよな。でも自分で美少女って……」

澪「……」

律「……」

澪「……」

律「ま、まぁ、確かにその頃から澪は綺麗だったよなぁ~」

澪「そんなある日、私はまた体調を崩して学校をお休みしてしまった」

律(面倒臭ぇ……)



~~~~~~~~~~~~~~~~

美少女澪ちゃん「コホンコホン……」

やんちゃりっちゃん「澪ちゃん、大丈夫?」

美澪「うん、いつもお見舞いありがとうね、りっちゃん」

やん律「だって澪ちゃんに早くよくなって欲しいから」

美澪「私、すぐ風邪引いちゃって……よく学校お休みしちゃうから、あまりお友達と遊ぶこともできなくて……」

やん律「澪ちゃん……」

美澪「だけど、こうやってりっちゃんがお見舞いに来てくれるから寂しくないよ
    ありがとうね、りっちゃん」

父母会のお父さん達の憧れの的澪ママ「本当にありがとうね、りっちゃん。
                         でも澪の風邪うつるといけないからそろそろお家に帰ろっか」

やん律「私大丈夫だよ! 風邪なんて引かないもん! だからもうちょっとだけ澪ちゃんと一緒にいる!」



病弱な黒髪美少女澪ちゃん「りっちゃんは、体が丈夫でいいなぁ……」

パイナップルが一番似合う女の子りっちゃん「澪ちゃんも鍛えればいいよ!」

黒髪美澪「でも、どうやって鍛えればいいのかわからないよぉ」

パイナッ律「う~ん……そうだなぁ~」

黒髪美澪「あ、もうそろそろ5時だよ」

パイナッ律「本当だ、もう帰る時間だ……」

パイナッ律「だったら明日までに澪ちゃんが元気になれるような方法考えてくるね!」

黒髪美澪「えっ?」

パイナッ律「私に任せなさい!」

黒髪美澪「うん!」



 そして翌日

好きなお菓子はガトーショコラな澪ちゃん「りっちゃん、いらっしゃい」

好きなお菓子はふ菓子なりっちゃん「じゃ~ん! 今日の給食で出たプリン持ってきてあげたよ~」

ショコラ澪「うわ~! ありがとうりっちゃん!」

ふ菓子律「それと~、昨日言ってた澪ちゃんが元気になる方法」

ショコラ澪「何かわかったの?」

ふ菓子律「うん! 休み時間に学校の図書室で調べたんだ」

ショコラ澪「そうなんだ~」

ふ菓子律「この民間療法大全ってのに載ってたんだけど」

ショコラ澪「たくさん載ってるねぇ」

ふ菓子律「中にはお金の掛かるものとかもあるんだけど、私たちじゃそんなにお小遣いもないし」

ふ菓子律「でも、これなら今すぐにでも出来るよ!」

ショコラ澪「ノーパン健康法?」



澪「その日から私は常にノーパンで過ごすようになった」

澪「そのおかげかどうかはわからないけど、それからピタッと風邪もひかなくなったんだ」

律「そんなことが……。いや、でも確かにあったと言われればあったような……」

澪「スカートやワンピースを着るのをやめ、私服はパンツルックで決めるようになったのもこの頃からだ
  さすがにスカートでノーパンは耐えられそうになかったからな」

澪「でも中学に上がって制服がスカートになったから、ノーパンでいるのは部屋の中だけにしようって」

律「小学生の頃なんてかなり適当に生きてたからなぁ。
  そんな無責任なことを言った可能性も大いにある」

澪「ふふっ。私だってそんなことだろうとは思ってたよ」

澪「だけど、例えふざけてたとしても、私にとってはノーパンでいることこそが律との絆だったんだ」

澪「律が私にくれた、丈夫な体になるための思いやり
  思いは見えなくても、思いやりは見えるもんな」

律「澪……」

澪「だけど、もうそんなに風邪もひかなくなったし……そろそろいいかなって」

律「いい……のか?」

澪「うん……私……」

澪「私、パンツ穿くよ!!」



律「すまん澪、私が言い出したことなのに……澪を傷つけるようなこと言ってさ」

澪「いいよ、もう年中アワビ剥き出し娘とは今日限りでサヨウナラだよ」

律「なんだか残念な気も……」

澪「なんだよ、結局ノーパンの私にムラムラきてたのか?」

律「そ、そんなわけねーし!!」

澪「そっか……」

律「……うん」

澪「……」

律「……」

律「あ、あのさ」

澪「な、なに?」

律「今日、澪んちに泊まってもいいかな……」

澪「……ダメ」

律「そ、そっか……」



澪「たまにはさ、律の部屋に泊まりたいな」

律「えっ?」

澪「駄目なのか?」

律「い、いいし! 大歓迎だし!」

澪「そっか、よかった」

律「あ、でもちょっと待った!」

澪「なに?」

律「部屋を少し掃除したいなぁ~と……」

澪「そんなことだろうと思ったよ」

澪「待っててあげるから、さっさと私が入っても恥ずかしくない程度に綺麗にしといてくれよ」

律「すぐ片付けてくる! 終わったら連絡するから!」

律「あと、ついでに聡の奴も追いだしてくるから!」

澪「あんまり手荒なことはよしてやれよ~」

律「じ、じゃあな! また後で!」



澪「ふ、ふっふっふっふ……」

澪「実に危なかった……」

澪「律から部屋でノーパンでいるなんて普通じゃないって言われてすごくあせった
  ってか、律に出会う前から普通に部屋ではノーパンで育ってきてたし……」

澪「まさか自分が世間一般とはかけ離れた、しかもそれがとんでもないレベルの変態だったなんて。
  まぁ、正直言って薄々気づいていたけど……その開放感からやめ辛かったし。
  でも、そんなこと知られたら、将来律に酒の席での鉄板ネタにされてしまうところだったに違いない」

澪「とっさに思いついた嘘だったけど、こんなに上手くいくなんて」

澪「自分のストーリーテラーっぷりが恐ろしい」

澪「律だって幾ら昔のことだからってこんな馬鹿みたいなエピソードは
  私の作り話ってことくらい気づきそうなもんだけどな……」

澪「……」

澪「律が馬鹿でよかった!」


 その夜、2人は律の部屋の同じベッドで眠ったとさ
 いつも仲良し澪と律!




 そして、そんな幼馴染がイチャコラしていた夜遅く、駅前商店街にて…

紬「……」

斎藤「お嬢様、そろそろお屋敷にお戻りになられては……」

紬「黙りなさい斎藤、私はりっちゃんを驚かすまで家には帰らないと決めたのよ!」

斎藤「しかし……」

紬「友達を驚かすことが私の憧れ。その後、流れで『じゃあ、ゲーセンにでも行くか』となるのが私の夢」

紬「そして、そのゲームセンターでぬいぐるみ取ってもらったり、プリクラ撮るのが私のレジェンド!!」

紬「そんな伝説を達成するまでは一歩もここから動かないわっ!」


 彼女の願いが叶ったのはその3日後だったという
 炎天下の元ひたすら待ち続けた紬は頬が痩け目の下はくまだらけ
 律はそんな紬の姿に、そして何よりもその執念に驚きを隠せなかった
 そんな驚愕の表情を見て取った紬は満足そうな顔で気を失いそのまま入院した

 いつも全力紬ちゃん!


 おしまい