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澪「それじゃあ梓、早速ギュ~ってしよう。ギュ~って」

梓「は、はい……」///

梓(嬉しそうに言うなぁ……コッチはすごく照れてるのに……)///

律「澪も素直になってきたなぁ……」

紬「そうね♪」

唯「澪ちゃんが素直だとこうなるんだね」

梓(いえこれ絶対頭のネジが緩み始めてますよ、先輩方)

澪「ほら梓。早く早く」

梓「わ、分かりました……」///

梓(なんかこう、幼児退行が始まってるような気がしますし……)

梓「えっと……では」

澪「うん♪ ギュ~♪」ギュ~

梓「ぎゅ、ギュ~……」///



梓(あぁ……なんて良い匂い。っていうか色々と柔らかいです澪先輩……)///

澪「ふふっ、梓可愛い♪」

梓(可愛いのはあなたの方です澪先輩。
  後顔が埋もれるおっぱいがとんでもない柔らかさです……)///

澪「あぁ……梓は本当に可愛いなぁ……唯が抱きついてるのを見て、ずっとこうしたいと思ってたんだ」

梓「ふぉ、ふぉうなんでふか?」///

梓(あ、そうなんですか、って上手く喋れない)

澪「うん。そうなんだ」

梓(あ、でも通じた。と言うかさすがに、そろそろ苦しくなってきたかも……)///

澪「だから今日」

バッ

澪「こうして梓を抱きしめられて、私はメチャクチャ嬉しいよ」ニコッ

梓「あ……」///カァッ

梓(っ……! もぅ~……!
  顔を離したと思ったらこんな至近距離で微笑んでくるなんて……澪先輩ったら反則過ぎだよぉ~……)///



律「中々に初々しいなぁ……」

紬「そうねぇ~♪」ポワ~ン

唯「心がホカホカとするねぇ~……」

律「と言うか二人共、髪型とか似てるせいか、ああして抱きしめ合ってると姉妹みたいだな」

唯「確かにそうだね。去年の合宿でもさわちゃんが言ってたし」

律「梓が髪を下ろすか澪が髪を括るかしたら本当に姉妹そのものだよな」

紬「澪ちゃんが釣り目で梓ちゃんがタレ目。そのぐらいしか違いがないものねぇ~」

律「そこが余計に姉妹らしさを際立たせるんだよなぁ……」

唯「うんうん」



澪「あ、そうだ梓。もう一つ頼みがあるんだけど、良いか?」

梓「な、なんですか?」

澪「唯みたいに、あずにゃん、って呼んでみても良い?」

梓「えぇっ!?」

澪「……ダメ、か?」

梓「いえ、その……」

梓(う~……だからそこでのその窺うような目遣いは反則ですよ、澪先輩)///

梓「……わ、分かりました……」///

澪「い、良いのかっ!?」パァ~

梓「で、ですが! 一度だけです! それ以上は恥ずかしすぎますので!」

澪「わ、分かった。一回だけだな……恥ずかしいのがイヤなのは私も分かるし、その条件を飲もう」

梓「お願いします」

澪「ああ……では、いくぞ?」

梓「……はい」

梓(うぅ~……妙に緊張する~……)///



澪「あず、にゃん」

梓「……はい」///

澪「あずにゃん♪」

梓「はにゃっ!?」///

澪「あ~ずにゃん♪」

梓「ちょっ、澪先輩!?」///

澪「あ~ずにゃ~んっ♪」ガバッ

梓「や、約束が違います! と言うかいきなり抱きつくなんて聞いてな――」///

澪「可愛い。可愛いよぉ、あずにゃ~ん♪」



紬「まぁっ! まぁまぁまぁまぁまぁっ!」キラキラ

律「あぁ~……やっぱこうなったか」

唯「こうなったかって、どういうこと? りっちゃん」

律「澪ってば、日頃は抑えてるんだけど、可愛いものとかには基本的に目が無くてな。
  歌詞とか見てたら分かるだろ?」

唯「確かに」

律「いつもは梓がイヤがってるのも見てるし、
  自分が先輩だからとか、周りの目が恥ずかしいからとか、色々と理由があるからああまではならないんだけど……。
  今は、自分に素直になっても良い、って言われてるからな。
  色々と抑えが利かなくなってきてんだろ」

紬「なんて素敵なの! 澪ちゃんったら本当に素敵だわっ!」キラキラ



律「ま、お察しの通り子供の頃の澪は、
  野良猫とか可愛いものを見たらああして飛びついて抱きついたりしていたもんさ。
  昔は自分を抑えるためのハードルも低かったしな。
  私以外誰も見てなかったら真っ先にああなって飛びついてたんだよ」

唯「ふ~ん……ってことは今の澪ちゃん、罰ゲームで抑えのハードルが低くなってるのもあるけど、
  私たちの前なら大丈夫だって思ってくれてるってこと?」

律「それもあるだろうな。
  ってか、私たちの前でも大丈夫って思ってなかったら、そもそもこの罰ゲーム自体受けてなかっただろうよ」

唯「あぁ~……最初にゴネてたみたいに」

律「そ。最初にゴネてたみたいに。
  あのままずっとああ言い続けて、意地でも罰ゲームなんて受けなかった――
  いや、そもそも罰ゲームがあるゲーム自体しなかっただろうさ」



梓「ちょっ、ちょっと澪先輩……!」///

梓(頬ずりだけは……! 頬ずりだけは勘弁して……!
  顔が近い顔が近い顔が近いぃぃぃーーーーーー!!!)///

澪「はっ! ごめん! 梓!」バッ

梓「あっ……」

梓(……ってなんでちょっと残念とか思ってるの私っ!)///

澪「つい、夢中になって押し倒しちゃった……」

梓「い、いえ……まぁ、今回は特別に、許してあげます」///

澪「ほ、本当かっ!? ありがとう!」パァ~

梓(うぅ……メチャクチャ嬉しそうに笑ってくる……。
  本当に澪先輩って可愛いし美人で……反応に困るよぉ……)///



澪「……そ、それでさ、梓。もう一つだけ、お願いがあるんだが……」

梓「……まだあるんですか……?」

澪「うん。……その、迷惑とかだったら良いんだけど……。
  こんな、素直になれる時しか言えないから、言うんだけど……」

梓「もうここまできたら構いません。言っちゃってください」

澪「……私のこと、お姉ちゃん、って呼んでみてくれないか?」

梓「…………」



梓「…………はぇ?」

澪「そ、そりゃ、突然言われたら戸惑うだろう、けど……。
  その、私、梓にお姉ちゃんって、一度で良いから言われてみたかったんだ」///

梓「え~っと……その、なんでまた突然に?」

澪「私たちがそっくりなのもあるけど……でもそれ以上に、後輩の梓に甘えられてみたいな、って思って」

梓「それで妹、ですか……」

澪「うん。それに私一人っ子で、一度で良いから妹ってのに憧れがあったんだ」

梓「まぁ、私も一人っ子ですし、そういう気持ちが分からないでもないですけど……」

澪「律に甘えることがあっても、律に甘えられることって、あまりなくてな。
  誰かに甘えられたいんだ」

梓「はぁ……でもそれなら、妹じゃなくても良いんじゃないですか?」

澪「いや、梓の口から、お姉ちゃん、って言われてみたいっていう個人的な願望もある。
  それにほら、その方が先輩後輩より、梓と近付けるような気がして……」///

梓「そ、そうですか……」///

梓(そりゃまぁ、先輩後輩より、姉妹の方が近いでしょうけど……)///



梓「……分かりました。呼んでみましょう」

澪「ほ、本当かっ!?」

梓「で、でも! 今度こそ一度限りです!
  何度お願いされても、これ一回こっきりですから!」

澪「あ、ああ! 頼む! 今度こそ暴走しないようにするからっ!」

梓「そ、それじゃ……それを信用して……。……ごほん。では、言いますよ?」

澪「ああ、頼む」

梓(……なんでこんなにかしこまってんだろ……?
  ……えっと……本当の姉妹みたいにだから、なんかこう、改まった空気のまま言うのもおかしいのかな……?
  じゃあフランクに、あくまでナチュラルに……そう、純にふざけて言うように……)


梓「ねえ、澪お姉ちゃん」


澪「っ!!」///ボッ



律「うわぁ~……澪のやつ、自分で頼んでおいて顔真っ赤じゃねぇか」

唯「お姉ちゃん、ってそんなに良いものなの?」

紬「良いに決まってるじゃないっ!」キラキラ

律「あぁ~……まぁムギも一人っ子だしな。一人っ子特有の憧れみたいなのがあるんだろ」

唯「そうかなぁ? お姉ちゃんって日頃から言われ慣れてるから分かんないや」

紬「羨ましいわ! 唯ちゃんっ!」

唯「じゃあ……紬お姉ちゃ~ん!」ダキッ

紬「はうっ! …………」



唯「……紬お姉ちゃん?」

律「安心しろ唯。あまりにも嬉しすぎてちょっと意識が飛びそうになってるだけだ」

唯「そうなの?」

紬「…………はっ!」

律「あ、戻ってきた」

紬「も、もう一度お願い、唯ちゃん!」

唯「紬お姉ちゃ~ん!」

紬「唯ちゃんっ!!」ギュ~



梓「…………」

澪「…………」ポ~

梓「……えっと……澪お姉ちゃん?」

澪「はうっ!」ボッ

梓(……なにこの可愛い生き物」

梓「澪お姉ちゃん」

澪「あぁっ!」///

梓「澪お姉ちゃん!」

澪「ぐぅっ!」///

梓「澪ちゃんっ!」

澪「ひあっ!」///



梓「……って、先輩にちゃんなんて失礼でしたね、すいません」

澪「そんなことはない! もっと! もっとお願いしますっ!」

梓「えぇっ!?」

澪「後輩の梓にちゃんで呼ばれるなんて……お姉ちゃんと同じぐらい新鮮で良かったぞ!」

梓「そ、そうですか……?」

梓(あまり褒められてる気がしない……)



ガチャ

憂「みなさ~ん」

唯「あ、憂。おかえり~」

憂「ただいま、お姉ちゃん。お風呂気持ち良かったよ」

唯「それは良かったよ~」

憂「でも、私が一番で良かったの?」

唯「良いんだよ良いんだよ。どうせ私たち、夜遅くまで起きてるんだし」

律「そうだな。文化祭でのライブが終わって、部室で寝ちまってもんな」

紬「たぶん、中々眠くならないわねぇ~」

律「ま、明日は振り替えで休みだし、別に良いんじゃないの?」

唯「そうだね」

憂「それで、次は誰が入られます?」

律「そうだな……んじゃ澪、入って来いよ」

澪「ヤダ!」

憂「えっ?」



律「ほらワガママ言ってないで。早く入って来い」

澪「ヤダ! もっと梓と一緒にいるっ!」

憂「……えっと……澪先輩、どうかしたの?」

唯「ん~……ちょっと大富豪の罰ゲームでね。素直になってみて、って言ったらこうなった」

憂「……まさか、お酒が入ってるんじゃないよね?」

唯「私たちまだ高校生だよ~? さすがにソレはないよ~」

紬「ただちょっと、テンションには酔っちゃってるかもしれないわね~」

憂「はぁ……まぁでも、あんな澪先輩って、なんだか新鮮ですね」

唯「さっきはもっと新鮮だったんだよ」

憂「そうなの?」

唯「うん。後で話してあげるよ、憂」

憂「うん……楽しみにしてるね、お姉ちゃん」



律「あぁ~、もう……埒があかねぇ……」

澪「だったら律達が先に入って来たら良いだろ?」

律「そんなことしたら、お前が暴走を続けたままだろ?
 ちょっと風呂入って頭冷やして来い」

澪「私はいつも通りだ!」

律「今までの一部始終を録画して明日にでも見せてやりたいよ……良いからほら!
  さっさと風呂入って来いって!
  もうお泊りは決まってるし、入らせてもらえるんだから入って来い。
  そうじゃないとお前のそのキレイな髪、痛んじまうぞ」

澪「うぅ~……」

律「……はぁ……しゃあねぇなぁ……」



律「……なぁ澪、お前は梓と離れたくないんだよな?」

澪「ああ!」

律「よしっ! 良い返事だ! じゃあ梓と一緒なら風呂に入るな?」

澪「うん!」

梓「いやちょっ――」

律「じゃあ梓と一緒に入って来いっ!」

澪「よし梓! 行こうっ!」

梓「いやだからちょっと待ってください!」



律「あ~? なんだ梓? イヤなのか?」

梓「イヤ……じゃないですけど……でもこの会話の流れはおかしいでしょうっ!」

律「ん~? そうか?」

梓「そうです!」

律「澪が風呂に入りたくない
  →理由は?
  →梓と一緒にいたい
  →なら梓と一緒なら風呂に入るのか→
  もちろん!
  →じゃあ梓も一緒に入れば良い。
  ……うん、どこもおかしいところはないな」

梓「おかしいでしょどう考えても!
  特に私と一緒にいたいの後の結論が唐突過ぎます!」



律「気のせい気のせい」

梓「それに私自身にイヤかどうかも訊いてないじゃないですか!」

律「さっき訊いたらイヤじゃないって言ったじゃないか」

梓「ぐ……! でもそれとこれとは話が――」

律「ああ~もう……ほら、澪も梓に頼め」

澪「なあ梓、お願いだ。
  私と一緒にお風呂……入ってくれないか?」

梓「くっ……ひ、卑怯です律先輩!」

梓(こ、こんな頼み方されたら、断れない……!)///



澪「……でも……そうだな。梓がイヤだって言うんなら、無理強いは出来ないよな。ごめん」

梓「い、イヤじゃないんですよ!?」

澪「じゃあ良いのか!?」パァ~

梓「くっ……わ、分かりました! 仕方が無いから入ります! 入ってあげますっ!!」

澪「やったあああぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

律(どんだけ喜んでんだよ、澪のやつ」

憂「……いつもの澪先輩じゃないね……」

唯「うん。いつもの澪ちゃんじゃないよ」

紬「お、女の子二人で! お、お風呂っ!」

唯「ムギちゃん、どうしたの?」

紬「ゆ、唯ちゃん! 私たちも二人で入ってみない!?」

唯「え? う、うん。私は別に良いけど……」

紬「やったっ」グッ

憂(小さくガッツポーズしてる……ムギ先輩もいつもとちょっと違う……のかな?)



澪「じゃあ唯、憂ちゃん。お風呂借りるな」

梓「お、お借りします……」///

唯「うん、ごゆっくり~」

憂「行ってらっしゃ~い」

律「はぁ……やっと行ってくれたか……っつか、梓は何を恥ずかしがってるんだ?
  風呂ぐらい、去年の合宿で一緒に入っただろうに」

紬「それは違うわよ! りっちゃん!」

律「うわムギ! って、え? 何が違うの?」

紬「合宿とか修学旅行とか、そういうのとはまた違うものがあるのよ! 友達の家でのお風呂って!」

律「そ、そうかぁ~……?」

唯「あ~……確かにそうかもねぇ~……。
  ムギちゃんの別荘のとか、修学旅行の時とかのお風呂って、
  湯船が広いから心も開放的になるじゃん。
  でも家のだとそうはいかないもんね~」

憂「言われてみたら、確かにそうかもしれないね」



律「ん~……私には分からんなぁ……」

唯「じゃありっちゃんも一緒に入る?」

律「あの二人とか?」

唯「ううん。私とムギちゃん」

律「いつの間にそんな約束してたんだよ……いや、でも私は止めとくわ」

唯「え~? なんで~?」

紬「そうよりっちゃん。家主の唯ちゃんが良いって言ってるんだから良いじゃない。
  絶対に楽しいわよ」

唯「それともやっぱり恥ずかしいの?」

律「そうじゃねぇよ。
  唯の家の風呂を見たことはねぇが、さすがに一般家庭の風呂に三人は窮屈すぎるだろ」

唯「そうかな~?」

憂「う~ん……確かに、うちのだと狭いかもしれないね」

唯「そっか~……」

律「そ。だから私は、最後に一人、ノンビリと入らせてもらうさ」


3/3