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梓「変なこと聞きますけど、本当に澪先輩ですよね?」

律「いや、さすがに別人はありえないだろ~」

風子「そうだぞ。何を言ってるんだ?私は私に決まってるじゃないか」

梓「…左手でフォークを使ってみてくれませんか?」

風子(考えろ考えろ考えろ私はやればできる子!!!)

風子「ちょっと週末に左手を痛めてな。使えないから右手ですごい練習したんだハハハハハ」

紬「なら仕方ないんじゃないかしら」

唯「あれ?でもさっき澪ちゃんは“右手も使えれば便利だから練習してるだけ”とか言ってたよね?」

風子(平沢さんのバカァ!なんでこういうときは鋭いの!?)



梓「…一応事情はわかりました」

風子「そ、そうか」ホッ

梓「じゃあ最後に、一つだけ質問させてください」

風子「何だ?」ドキッ

梓「澪先輩、さっき私のこと“あずにゃん”って言いましたよね?」

風子「ああ」バクバク

梓「じゃあ、あだ名じゃなくて、私の本名を言ってください。フルネームで」

風子( 詰 ん だ )

紬「私は澪ちゃんが“あずにゃん”って呼ぶのは歓迎なんだけどな~」

梓「そういう問題じゃないです!さあ澪先輩早くお願いします!」



風子「や、山田あずみ?」


梓「…梓です。中野、梓。どなたか存じませんが、ここまでです」

律「 は い 終 了 ぉ ー ! 誰だお前!?」

風子「…う、ううっ、グスッ、ごめんなさい…悪気はなかったんです…」ポロポロ

紬「あらあらまぁまぁまぁ、泣かないで、ね?」

唯「誰なの?見た目は澪ちゃんなのに…」





さわ子「…そのへんにしといたら?みんなも、高橋さんも」

律「さわちゃんいたの!?」

さわ子「いたわよ。笑いをこらえるのに必死で静かにしてただけよ」

紬「なんだかデジャヴな展開だわ」

さわ子「ホントに憂ちゃんの時といい、みんな鈍いわね~」

梓「でも、澪先輩には姉妹はいないはず…」

唯「わかった!生き別れの双子で鉄仮面被せられて人知れず地下牢に幽閉されてたんだよ!」

律「いやいやそれはないから」

唯「じゃあクローン技術いつのまに進歩しすぎだよ!」

律「それもねーよ!でも誰なんだ?」



さわ子「梓ちゃんは知らないだろうけど、クラスメイトぐらい把握しておきましょうよ…
       ほら、高橋さんも泣いてないで顔上げて」

風子「…はい」グスッ

さわ子「澪ちゃんの隣の席の高橋風子さん。知ってるでしょ?」

紬「言われてみれば…何となく澪ちゃんと違うかも」

唯「んー、正直メガネがないと見分けが付かないよ」

風子「今日はコンタクトだから…」

梓「ところで、本物の澪先輩は?」

紬「ま、まさかすでに亡き者に!?」

唯「それ何て影武者徳川家康?」

律「要は入れ替わったんだろ。大体想像つくけどさ」

風子「うん。今頃文芸部にいると思う」

紬「じゃあ詳しい事情は澪ちゃんと一緒に聞いた方がよさそうね」



唯「でもさわちゃんはよく気づいたね~」

さわ子「気づかなかったら担任失格よ」フフン

梓「どの時点で気づいたんですか?」

さわ子「もちろん入室時から。吹き出しそうになったわよ」

律「でもなんでさわちゃんはすぐ見破れたんだ?」


さわ子「だって澪ちゃんよりおっぱい大きいじゃない!」


唯律紬梓「な、なんだってー!!」(AA略)

風子「///」



いっぽう そのころ

文芸部室(部報編集会議中)

部長「今月の“英語史”の連載の担当って誰だっけ?」

部員A「私です。今回はノルマン・コンクエスト以前のマーシア方言を中心に…」

澪(うーん…)

部員B「図書館の新着図書に安藤昌益関連がいくつか入ったので特集したいんですが」

副部長「冊数が多いから人物と思想を軸に2回に分ける?」

澪(なんかすごい!ということは分かるが…)

部員C「保税倉庫の会計上の諸問題について調べようかと」

部員D「私もやりたいから保税地域に対象を広げて分担しない?」

澪(内容がさっぱり分からないな…)



ワイワイガヤガヤドーノコーノ

副部長「あの、高橋さん?」

澪「!? はい!」

副部長「今日は全然発言しないけど体調でも悪いの?」

澪「いえ、大丈夫です。ハイ」アセアセ

部長「ところで先週言ってた“FF論争”の紹介ってどうするの?」

澪(“えふえふろんそう”って何だ?とにかく高橋さんに恥をかかせるわけにはいかないな…)

澪「えっと、すいません、どういう話でしたっけ?」

澪(ファイナルファンタジーの略称についての論争…なわけないか)

部長「アメリカ行政学に関する不定期連載の続き。今月はやるの?」

澪(ますます分からん!…待てよ?“FF”で“アメリカ”な“行政”ってことは!)

澪「市長としてあの服装と振舞いは甚だ遺憾ですが、娘の誘拐は考慮すべき事情なので、その考察を」キリッ



文芸部一同「…は?」

澪(え!?ファイナルファイトのハガー市長の話じゃないのか!?)

部長「ごめんなさい。発言の趣旨が全然わからないんだけど」

澪「いや、その…あはは…」

部員D「すいません、私も調べたいです」

部長「んー、じゃあフリードリヒの担当をお願いね。高橋さんはファイナーの担当で1ページずつ」

副部長「高橋さん、汗がすごいわよ。やっぱり熱でもあるんじゃ…」

澪「大丈夫です!」

澪(危ないところだったけど、ひとまず助かった…)



部長「えーと、じゃあ今月の詩のコーナーは誰がやる?」

澪「はい!」(こんなこともあろうかとあらかじめ作ってきたんだ!)

部長「あら、じゃあ高橋さんお願いね」

澪「待って。あらかじめ作ってきたのでみんなの感想を聞きたいんです」

部員A「やる気満々ね」

澪「じゃあ読みます!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

“ときめき我輩は猫とか貝とかになりたい”


「我輩は猫である

  時には借りてきた猫のように

  時にはいたずら子猫のように

  あなたを気まぐれに翻弄するの

  そして私は貝になりたい

  アサリ ハマグリ サザエにアワビ

  恍惚の美酒に酔いしれて

  あなたの火加減でおいしい酒蒸しになるの」

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澪(文学作品のオマージュをも取り込み、揺れる乙女心の機微と恋愛への陶酔を
    的確に捉えた大胆にして繊細な情熱あふれるポエム…!)ドヤ?



文芸部一同「」ポカーン

澪(なんか様子がおかしいな、空気が重い…)


部長「…えっと、高橋さん、最近、野犬に噛まれたりしなかった?」

澪「いえ、別に」

部長(狂犬病ではなさそうね…)

副部長「野生のキタキツネをなでたりしたことある?」

澪「キタキツネなんか見たこともないな」

副部長(じゃあエキノコックスでもないか…)

部員A「もう夏だし蚊に刺されたりしてない?」

澪「いや、今年はまだ」

部員A(なら、日本脳炎の可能性もなさそうね)


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