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唯「うーん……。『澪ちゃん返事遅くなってごめんね。私も今日は楽しかったよ。また今度二人で――』」

唯「…………」

カチカチカチ

唯「『また今度遊びに行こうね』っと。送し」

唯「ん~……。やっぱプレゼントの事も書いておかないと。メールで言うのはアレだけど、言わないほうがもっと失礼だよね」

唯「『うさちゃんの髪留めとっても可愛くて嬉しかったです。ありがとう』これでよし」

唯「う~、大丈夫だよね。……送信!」カチッ

唯「…………」

唯「…………」

メルメルメル

唯「きたっ!」

唯「ひ、開くのがこわひ……」ソッ

澪『どういたしまして。今日はおつかれさま』

唯「うわーそっけないー! ややややっぱり怒ってるんじゃ……」バフッ

唯「むわー! むーむー!」バタバタ



ピッ
澪「よかった。子供っぽいって返されたらどうしようかと思った」

澪「はぁ~。色々恥ずかしくて気疲れしたけど楽しかったなぁ」

澪「女の子同士でもこういうドキドキした気持ちになれるんだな。よおし、このテンションで新曲の歌詞でも書くか」

澪「…………」

澪(その前にちょっと、新連載の続き、書こうかな)

澪(きょ、今日はキスより進んだシーンを……)タラッ

澪「は、鼻血が……」



月曜日!

澪(結局日曜日は一日中アレを書いてしまった……)

律「おいっすー唯! 憂ちゃん!」

唯「りっちゃんおはよう!」

憂「律さんおはようございます」

澪「おはよう、唯、憂ちゃん」

澪「あ、ウサギの髪留め付けてくれてたんだ。なんか嬉しいな」ニコ

唯「!」

唯「……う、うん。お、おはょぅ……///」カァ

憂「……澪さんおはようございます」

律「唯、なんか変だぞ」



澪「熱でもあるんじゃないか?」ペタ

唯「!!!?」ドキィッ

唯「だだだ大丈夫だよ! ///」ズザザッ!

澪「そ、そうか? 少し顔赤いぞ」

澪(唯バックダッシュすばやいな)

唯(良かった。澪ちゃん怒ってないみたい……)

唯「ちょ、ちょっとね。あ! お、一昨日はありがとうございましたぁ」ペコリ

澪「ゆっ唯、なに深々とお辞儀してるの。恥ずかしいじゃないか」

唯「あの、これ貰ったのに昨日お礼言えなくて」

澪「え、お礼ならメールでしてくれてたじゃん」

唯「そうじゃなくて」



律「おー、お熱いねぇお二人さん♪ 一昨日はお楽しみだったようで」

澪「ばか。律も他人に感謝する心を唯に少しは見習え」

律「私の感謝はマリアナ海溝より深いっていうのに。私が感謝した瞬間澪なんてあの深い暗闇の底にひと飲みだぞぉ」

澪「うひぃ!」ゾワゾワ

律「なー、唯?」

唯「う、うん、そうだね……」

律「おまっ、唯がのってくれないと私だけがバカみたいじゃないか」

憂「お姉ちゃんちょっと今朝から具合悪いみたいなんです」

律「マジでか。唯、最近体調崩しやすいんじゃないか。なんなら私が前髪を下ろして唯の変わりに」

澪「余計に負担かけるからやめろ」コツン

唯「あはは。りっちゃんありがと。大丈夫だよ」

憂(お姉ちゃん……)



紬「おはよう、みんなお揃いで。あら、唯ちゃんそのヘアピン可愛い~」

唯「おはよう~。ありがとうムギちゃん」

和「おはよう。唯にはこういうの似合うわよね」

律「一昨日澪が唯にプレゼントしたんだってよ」

和「くすっ。澪らしいセンスね」

澪「なんだよ和まで」

唯「///」

和「ごめんごめん」

紬「なになに楽しそう詳しく聞かせてちょうだい!」ハァハァ



律「なんと唯が澪をデートに誘ってさぁ」

唯「…………///」

澪「律、いい加減にしろ」ゴツンッ

律「グーテンモーゲン!」

澪「まあ普通に買い物しに行っただけだよ……ん?」

澪(そういや誘われた時は唯が何か私に選ぶの手伝って欲しいとかって理由だったような……)

紬「澪ちゃんどうしたの?」

澪「いや、なんでもない」



律「あっちぃなぁ~。寒かったり暑かったりこの時期は私に挑戦状叩き付けてるのか?」

和「挑戦状ってなんの挑戦状よ」

律「毎日命をかけて登校してるのに更なる試練を課そうする神様の思し召しかと」

和「ああ、律に対しては確かに試練が思し召しかもね」

律「なんだとー?」

先生「じゃあまず二人組作ってストレッチ始めてー」

澪(向こうにいる律より隣の唯に声かけるか)

澪「ゆ」

唯「む、むむムギちゃん一緒にやろー!」

澪「い……」

紬(いいわよ、澪ちゃんも一緒にしなくていいの?)

紬「あれこれ触っちゃうかもしれないけど気にしないでね」

唯「ムギちゃん声と考えが逆っぽい台詞言わないで」

紬「あらぁ私としたことが」

澪「……。さて誰と組もうか」ポツーン



律「めし食おうぜ~」

澪「席くっつけよ」

唯「和ちゃんはい、ムギちゃんはい」

和「ああ、うん」

紬「ありがとう」

澪(……。立ってる位置からなんとなく唯の隣に行こうとしたら唯に席を割り入れられた)

唯「いただきまぁ~す。はぐはぐ」

唯「おお~ムギちゃん今日もお弁当豪華だね~」

紬「うふふ。ありがとう。出汁巻き厚焼き卵食べる?」

唯「いいの!? じゃあ憂特製コロッケと交換しよう!」



律「おうおう。私のミートボールが食えねぇってのかい?」

唯「なんだとぅ? それならこのアスパラベーコン巻きを交換してしんぜよう」

澪(なんか唯が率先して微妙に損するトレードをしている気が……)

和「ほら、私のハンバーグあげるわよ」

唯「わーい! 和ちゃんありがと~」

澪「私も……」

唯「わ、悪いよ澪ちゃん。もうこれだけ食べたらおなかいっぱいになりそうだから大丈夫だよ」

澪「そうか……」ポツーン

澪(唯の正面に座ってるのに唯全然正面を向かない……)



放課後!

ジャラ~ン!

澪「律、パワーありすぎ。キーボードが飲まれちゃってる」

律「やる気出したりっちゃんの力はまだまだこんなもんじゃないぜ……」

紬「わたしもがんばる!」ムギッ!

澪「はいはい。あと唯は逆に弱いよ。リードなのに梓のギターとベースの音にかき消されちゃったらどうするの」

唯「ごっ! ごめん、なさい……」シュン

律「あー澪が唯をいじめたー」

澪「え?」

梓「だ、大丈夫ですよ唯先輩。そこまで悪くはなかったですから」

唯「あずにゃんもごめんね。もう一回お願い」

澪(あれー。私そんなに強く言ったかな)



律「はぁ~お茶がうまい」

澪「そうだな。今日は練習もよくできたし」

梓「毎日こうだといいんですけど」

唯「あずにゃんきびしい~ん」

梓「のほほんとしてないでください」

紬「まぁまぁまぁまぁ」

澪「唯は集中すればできるんだから、律に流されないでしっかりしろよ~」

律「なにお! 私がいつ唯を誘惑したっていうんだ。私達は相思相愛だ!」



唯「あ、ごめんね澪ちゃん……」シュン

澪(えぇー!? なんかめちゃくちゃ視線外されてるんだけど!?)

澪「あ、あのさ、唯」

唯「ああああずにゃんあとでちょっと一緒に練習しない?」

梓「え、ええ。はい。珍しいですね唯先輩からそんなこと言うなんて」

唯「ぶー。私だって真剣に頑張ろうと思ってるんだよぉ」

律「……?」

澪(あれ、なんか無視されてる感じが少しするな……)

紬「…………」



唯「じゃあね~」

梓「失礼します」

紬「じゃあまた明日」

律「おー。またなー」

澪「……ばいばい」

澪「……なぁ、律」

律「んー? なにー?」

澪「なんか今日の唯おかしくなかったか?」

律「そうか? 私から見たら普通だったけど」

澪「そうか。まあ、私の勘違いかな……」



~♪
澪(あれから三日。やはり微妙に唯に距離を置かれてる気がする)

澪(今も一緒にパンを買いに購買に来るまで、ずっと私の後ろ歩いてて話しかけてこないし)

澪(私から話しかけても逃げるし、視線もろくに合わせないのも珍しくなくなってきたな……)

唯「ん~! むぎゅ~! ぬっ抜け出せひぃ~!」

澪「唯、手! 引っ張るから」

唯「澪ちゃん」ギュッ

澪「よっと」ググッ

唯「はぁ~。購買は争奪戦だねぇ。……あっ、手」パッ

澪「…………」

唯「ご、ごめんね。ありがとう」モジモジ

澪(なんか汚い物でも触れてたような放し方だなぁ)

澪「…………」ジワッ

澪「私先に戻る」ダッ

唯「あっ! 澪ちゃん!?」

唯「…………」



澪(私、唯に何かしたのかな。先週はあんなに一緒に楽しく過ごしてたのに……)テクテク

紬「澪ちゃん?」

澪「…………」テクテク

紬「澪ちゃん!」

澪「あ、ムギか……。なに? 用事あるの?」

紬「ううん。お手洗いに来ただけよ。澪ちゃんなにかあった?」

澪「……なんでそんなこと聞くんだよ」

紬「…………」

紬「澪ちゃんちょっといい?」

澪「話なら教室戻ってからでいいだろ」

紬「よくないわ」

澪「…………」

紬「…………」

澪「……はぁ、わかったよ」

澪(なんだよ強引だな……)



紬「風が気持ちいいわね」

澪「ムギ、ほら」

紬「いいわ。教室にお弁当あるから」

澪「そう……。で、なに?」

紬「怖い顔」

澪「え?」

紬「澪ちゃん今とても怖い顔してるわ。何もないって言われても、私は信用できない」

澪「…………」

紬「唯ちゃんと何かあったの?」

澪「っ!」

澪「な、なんで唯の名前が出てくるのさ。なにもないよ」プイッ

澪(分かったような顔して……!)



紬「そう……」

澪「…………」

紬「…………」

澪「…………」

紬「…………」

澪「唯が、さ」ボソッ

紬「うん」

澪「最近、なんだか私を無視してる気がしてさ。部活中でもほとんど話しかけてこなかったり、私から話しかけても二、三話ししたら終わったり」

澪「メールしても同じ感じで。それどころか視線も合わせてこなかったり、さっきなんか……」

紬「さっき……なに?」ソッ

澪「…………。唯が混雑から抜け出せなくて、手を引っ張ったら……きっ汚い物触ったみたいに、ふり、振り払われて」ジワッ

紬「…………」キュッ



紬「唯ちゃんはどうだったの?」

澪「ゆっゆいは、普通だったけど、なんでかあっ謝って、きて」ギュッ

紬「唯ちゃんは澪ちゃんのことそんな風に思ってないわ。絶対」

澪「そっ、そうかな……うっ……」グシュ

紬「それに澪ちゃんのことを無視もしてないわ」

澪「本当……?」

紬「本当。だから大丈夫よ」ニコ

紬「ああ、お腹すいちゃった。やっぱり澪ちゃんのパン少し貰えるかしら?」

澪「うん……」

澪「このこと律には……」

紬「大丈夫。分かってるわ」



唯「……澪ちゃんは?」

和「え? 一緒に購買行ってきたんじゃないの?」

唯「あの、その、先に戻るって言って……」

律「そういやムギもトイレから戻ってこないな」

和「どうしちゃったのかしら二人とも」

唯「…………」

唯「わ、私澪ちゃん探して」

律「唯、いいよ。先に食ってようぜ。探してる内に昼休み終わっちまうぞ」

唯「で、でも」



和「ふぅ。校内で行方不明もないでしょうに。二人で話でもしてるのかもしれないし」

唯「うん……」

律「…………」

律「なぁ唯」

唯「なに? りっちゃん」

律「お前澪となにかあったのか?」

唯「べ、別になにもないよ……///」

律「そっか……」

律(無理に直接聞くのもな。今はまだ大丈夫……かな)