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~♪

梓「ムギ先輩……?」

紬「うん」

梓「私、軽音部辞めます」

紬「…………」

梓「だって、こんな私がいたら空気悪くなるじゃないですか。皆さんを、ムギ先輩を振り回して」

梓「いられるわけ、ないじゃないですか」

梓「全部私の責任です。軽音部を壊そうとした」

紬「そう?」

梓「唯先輩は……お昼にですね、私の時は泣かなかったんです」

紬「うん」

梓「と、とても真剣に考えてくれて、とても真剣な顔で、わ、私を振ったんですよ……」



梓「ダメじゃないですか、もう……」

紬「梓ちゃん、泣いてるの?」

梓「泣いてなんかいません……」ゴシゴシ

紬「そう。ごめんね。泣かせちゃって」

梓「なっ泣いて、なんか……」グシュ

紬(ダメね私。見ているだけって決めていたのに……)

紬(……こんなにも愛おしい)

紬「」ギュウ...

梓「ふぇっ……うっうっ……うぐっうっうぇ……」ギュウゥ

紬「梓ちゃん、心配ない」

梓「うっ、ゆっ唯先輩……唯先輩……」

紬「心配ないわ。梓ちゃん……」ナデナデ



~♪
律(怒鳴った手前、居場所ないよな)テクテク
律(あ~、テキトーに歩いてたら、どこだここ?)
ガラッ
律「あれ? 和?」
和「来るんじゃないかなぁって」
律「ってことはここは生徒会室か」
和「まあそういうことね」
律「そうかー」
和「寄ってく?」
律「行くとこないしなぁ」
和「歓迎するわ」

コポコポ
和「はいどうぞ」
律「んっ……。旨いな、腕上げた?」
和「そうなの聞いてよ、最近緑茶を淹れる頻度が多くなったの」
律「ほほぉ~」
和「ムギに二回くらい教えて貰ったけど、それからやたら毎日緑茶を淹れてる気がするわ」
律「茶人になれるんじゃね?」
和「このまま続けてたら千利休を追い越しそうね」
律「緑茶も飽きてきたなー」
和「そう、なら次のご注文は?」



~♪
憂「」テクテク
憂「」テクテク
憂「」テクテク
憂「」テクテク
憂「」テクテク
ガラッ
純「よっ」ビシッ!
憂「純ちゃん部活サボり?」
純「休みだよ休み」
憂「でもジャズ研やってたよ今」
純「有給取ったの」
憂「なんで?」
純「憂とケーキバイキング行きたくなったから」
憂「……な、なんで……」
純「なぁに、伊達に中学から憂の友達やってないって」
憂「…………」フルフル



しばらく!

律「はぁ……」

律「…………苦っ」

律「やっぱコーヒーはブラックで飲むもんじゃないな……」

和「へぇ。大人ね、律」

律「!? 和……なんでここに?」

和「偶然ね。たまたま買い物の帰りに寄ったのよ」

律「マジでか……すげぇ偶然。っていうか制服のまま寄り道していいのかよ。生徒会長さん」

和「こんなところで時間潰していてもいいの? 部長さん」

律「…………。いいんだよ、色々あったから。落ち着くまで軽音部は開店休業中だよ」

律「全員暗黙の了解してる」

和「さすが軽音部。結束が強いわね」



律「……それって皮肉?」

和「まさか。前も同じようなこと言ったけど、あの子たちなら、もう少ししたら前のように戻れるって信じてるから」

律「和はすごいな」

和「律だって分かってるでしょ」

律「…………」

律「私は不安でたまらないよ……」

和「…………」

和「さっきの」

律「さっきの?」

和「偶然ってね。うそ」

律「は?」

和「いつかあんた言ってたじゃない。ここがお気に入りの喫茶店だって」



律「……あれ? そうだっけ」

和「そうよ」

律「……そっか」

和「離れてこそ、より強くなる絆もあるわ……」

和「私はあの子たちのこと、そう思ってる」

律「…………」グシュ

和「ねぇ、振られた者同士ぱーっと遊びに行かない?」

律「な、なんだよその振られた者同士ってのは」ゴシゴシ

和「細かいことは気にしない。ほら、行くわよ」グイ

律「ったく強引だなぁ。じゃあカラオケでも行くか!」

和「いいわ。一対一で私に挑もうなんて後悔するんじゃないわよ」

律「へぇ、返り討ちにしてやるよ」



コポコポ

梓「…………」

唯「……久しぶりな気がする」

梓「……はい?」

唯「こうして部室でお茶するの」

梓「そう、ですね」

唯「…………」

梓「…………」

コポコポ

梓「……どうぞ」コトッ

唯「ありがと、あずにゃん」

唯「…………」ズズッ



唯「おいしい。ムギちゃんにも負けないおいしさだよ」

梓「……お世辞にも程がありますよ」

唯「お世辞じゃないんだけどなぁ」

梓「七割引で受け取っておきます」

唯「あずにゃんは相変わらず手厳しいね。……自分にも」

梓「…………」ズズッ

唯「…………」

梓「……唯先輩」

唯「なに、あずにゃん」

梓「…………」

梓「……私たち、また前のように戻れますか」



唯「…………ぎゅっ」ギュッ

梓「ゆっ唯先輩!? ダメです澪先輩が見たらどうするんですか!」

唯「澪ちゃんも同じだよ。私たち……軽音部に、あの頃に戻って欲しいって願ってる」

唯「私のせいだから。……仲直りのぎゅっだよ」

梓「……ずるいです。それに唯先輩の責任じゃ」

唯「…………」スッ

梓「あっ……」

唯「じゃあ……今日は帰るね」

唯「……また、明日。ね」

梓「……練習しなかったら、許しませんからね」

唯「うん。ばいばい、あずにゃん」ガチャ

梓「……さようなら。唯先輩」



紬「あ、唯ちゃん……」

唯「ムギちゃん、私が言えることじゃないんだけど……」

唯「あずにゃんのこと、お願い……」

紬「言われなくても」ニコ



梓「…………」

梓(一人か……)

紬「こんにちは~」

梓「ムギ先輩……。こんにちは」

紬「お掃除で疲れちゃった。梓ちゃん、お茶頂ける?」

梓「はい。ちょっと待っててください」

コポコポ

梓「……どうぞ」コトッ

紬「ありがとう」

梓「…………」



紬「おいしいわ。私が淹れるよりも」

梓「…………」

梓「」ポロポロ

紬「いい子ね。梓ちゃん」ナデナデ

梓「」ポロポロ

紬「梓ちゃんはよく頑張ったわ」ナデナデ

梓「」ポロポロ

紬「私でよければ……もっと頼ってね」

梓「」ギュウゥ

紬「…………」ナデナデ



唯「澪ちゃん、お待たせ」

澪「唯……もう、いいのか」

唯「うん」

澪「そっか……」

唯「も~澪ちゃんがそんなに深刻な顔してどうすんの~」

澪「唯が楽観過ぎるんだ」

唯「えへへ。帰ろ」

澪「うん」



唯「…………」テクテク

澪「…………」テクテク

唯「明日からね、またいつもの軽音部なんだよ」



澪「また急だな。律の奴サボり癖付いてるんじゃないか」

唯「いつも通りじゃん」

澪「そうだな」

唯「私がコード忘れてて、澪ちゃんが怒って、りっちゃんが笑って、ムギちゃんがほんわかさせてくれて、あずにゃんが可愛くて~」

澪「あはは。私がまた悪者か」

唯「えへへ、そうだね。ごめんね」

唯「ごめん……」ギュッ

澪「…………」

唯「…………」

澪「…………」

唯「…………」

澪「またあの頃に戻れるんだ。それに私たちが卒業しても、憂ちゃんも純ちゃんも軽音部に入ってくれる」



澪「泣く奴があるか……」

唯「じゃあ……なんで、澪ちゃんも泣いてるの……」

澪「泣いて……ないよ」

唯「うそ」

澪「唯こそ」

唯「泣いてないよ」

澪「じゃあ、顔上げてみて」

唯「ん~っ……」

澪「唯……」

唯「!」

唯「…………」

澪「…………」



~♪

純「おはよ、憂」

憂「おはよう、純ちゃん」

純「今日はお姉ちゃんと一緒じゃないんだ」

憂「うん。今日からは澪さんと一緒に登下校するんだって、早起きして行ったの」

純「あー……。やっぱり憂が起こしてるの?」

憂「違うよ。今日はちゃんとお姉ちゃん一人で起きられたよ」

純「でもさー。憂のお姉ちゃん、また一人で起きれなかったりするようになるんじゃないの」

憂「ひどいよ純ちゃん。お姉ちゃん頑張ってるんだから」

純「ごめんごめん」



憂「それにそうなっても別にいいの!」

純(さすが憂。それがダメなのを分かってない)

純「そうだ。憂がお姉ちゃんを起こせないようにすればいいんだ」ピンポーン!

純「そうすれば憂だってお姉ちゃんを起こせなくても仕方なくなるでしょ?」

憂「でも、お姉ちゃんより優先させることなんてそうそうないよ」

純「明日から私と一緒に登校。待ち合わせ時間指定で。きーめた」

憂「えっ?」ピタッ

純「ほらほら、立ち止まってると先に行っちゃうよ~」

憂「ちょ、ちょっと純ちゃん、勝手に決めないでよぅ」アセアセ



~♪

澪「ごっごめん唯!」

唯「澪ちゃんおーそーいー」

澪「はぁ、はぁ、ごめっ、はしって、きた、んだけど、はぁ、はぁ」

唯「うわっ! 髪ぐちゃぐちゃじゃん」

澪「み、身支度もあまりする、じ、時間がなくて、はぁ、はぁ~疲れた」

唯「しょうがないなぁ澪ちゃんは、これから先が思いやられるよ」

澪(唯に言われてしまった……)

唯「ベースケース前に持ってゆっくり歩いてて。私が後ろから髪梳きながら歩くから」

澪「えへへ///」

唯「もしかして澪ちゃんこうして貰いたくて?」

澪「ち、違う違う/// き、昨日は髪あまり乾かさないで机で寝ちゃってそのあとベッドで寝たら」

唯「はいはいー。こっち向かないでうまく梳けないよぉ」



澪「ごめん……」

唯「うふふ。そうだ、うさちゃんの髪留めお揃いにしようよ。今度私がプレゼントするよ」

澪「本当?」

唯「うん本当」

澪「嬉しいな。唯とお揃い」

唯「ねぇ澪ちゃんがこんな風になるなんて、何してたの?」

澪「えーと……」

澪(昨日筆入れから前に唯から貰った暗号メモ紙を見つけて、なんとか解読しようとしててそのまま机で寝ちゃったんだよな)

澪(解読して驚かせたいから唯には黙っておこう。そういやあのメモ紙どこ行ったんだろう。机の下にでも落ちたのかな)

澪「宿題に決まってるだろ。唯はちゃんとしてきたんだろうな」

唯「……し、したよ。した。……はんぶんくらい……」

澪「はぁ、まったく。ノート写させないからな」

唯「えぇ~。助けてよぉ」



澪「だーめ」

唯「澪ちゃんの髪すっごくきれいだよね。ほら、コシがあって寝癖もすぐ直るよ」

澪「なにを言われてもだめー」

唯「澪ちゃん……好き」

澪「……///」

唯「澪ちゃん大好き///」

澪「/// そ、その上の言葉、言ってくれたら考える……///」

唯「えー/// 私ばっかりずるいよぉ。澪ちゃんがまず今の応えて///」

澪「う~/// わ、私も……唯が大好き……///」

唯「えへへ~/// えっと、えっとね……」

唯「澪ちゃん……ぁ、ぃ……る///」

唯「やっぱり恥ずかしいよぉ!///

澪「もぅ……仕方ないなぁ/// 特別だからな。それに今日宿題出たら部活のあと……私んちで一緒にやること///」



唯(澪ちゃんちで/// 明日休みだよね///)

唯「うん! 約束する!」

澪「あと……梓にするみたいに、私にも時々……ぎゅって、して欲しい……///」

唯「/// ……いっぱいするね。だから私にもいっぱい……」

澪「……うん///」

唯「……ん、あれ?」

澪「なに?」



唯「澪ちゃん髪に何かついてるよ」

澪「え、唯取って」



おわり。