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順調かと思えた澪との交際だが、私には一つ悩みがあった。

憂「澪さんがキスしてくれない?」

梓「…うん」

純「一回も?」

梓「正確に言えば、一回寝ぼけてしてくれたけど、それだけ」



憂「梓ちゃんからは?」

梓「んと、告白した時に勢いでしたけどそれっきり」

純「澪先輩、奥手っぽいからね。梓からすれば良いじゃん」

梓「澪からして欲しいんだよ」

憂「そう言う雰囲気にもっていけば良いんじゃない?」

梓「抱きついてみたり、ペロペロしたりしてるんだけど中々…」

純「ペロペロ?」

梓「あ、何でもない///」



純「あ、そうだ。もうすぐバレンタインでしょ?」

梓「うん」

純「自分にリボン巻いて、チョコと私を受け取って下さいって」

梓「純、真剣に話してるんだけど?」

純「いやいやいや、冗談じゃなくてその位しないと」

憂「澪さん鈍そうだもんね」



梓「で、でもさすがにそれは…」

憂「澪さんをその気にさせる服着てみたりとか」

純「良いね、コスプレ」

梓「あの、お二人さん?」

憂「澪さんどういうのが好きなんだろ?」

梓「うーん、あっそう言えば…」



~バレンタイン当日

軽音部のみんなには、チョコレートケーキを作り、食べてもらった。

みんな美味しいと言って食べてくれたが、澪に美味しいと言われたのが何よりだった。

澪は、ファンクラブの人達から山のようにチョコを貰っていた。

今更だが、凄い人気者だ。

嫉妬はしなかった。だって澪は私のだから。



夕方、澪の自宅を訪れる。特別に作ったチョコとプレゼントを渡す為。

梓「はい、澪だけ特別に作ったチョコだよ」

澪「ありがとう、私からも梓に」

梓「ありがとう」

お互いチョコを交換し合い、食べる。



梓「澪のチョコ美味しい」

澪「梓のも、甘さが絶妙だな」

などとお互い絶賛しあっていると

梓「実は、もう一個プレゼントがあるんだ」

澪「え?何々?」

梓「ちょ、ちょっと待ってて」

そう言うと梓はバッグを抱え部屋を出て行った。

澪「?」



ガチャリ

しばらくすると梓は部屋に入ってきた。

そこには部屋を出る前と変わりない梓が…と思ったが少し様子が違った。

猫耳を付けた梓が立っていた。

突然のことに澪は、しばし声が出なかった。

そしてぽつりと呟いた。

澪「猫耳…?」



梓「憂と純が、この格好をすれば澪が喜ぶんじゃないかって///」

恥ずかしげに梓は言う。

澪「へ?」

梓「この前コタツに入ってる私を見て猫みたいで可愛いって言ってたから」

澪「それで、わざわざ猫耳を?付けるの嫌がってたのに」

梓「…うん、澪の喜ぶ顔が見たくって///」

か、可愛い。

澪は思わず声に出してしまいそうになった。

鼓動が速くなり、顔が熱くなっていった。



梓「ど、どう?」

澪「と、とても可愛いよ、梓」

好きな人に目の前で言われて、梓は少し照れくさそうに笑った。

その照れる姿に澪の理性が吹っ飛ぶ。

そして次の瞬間、澪の体は勝手に動いていた。

澪が梓の体をぎゅっと抱きしめた。



澪「梓!」

梓「み、澪?」

そして梓がするように頬をすり寄せてきた。

いつもクールな澪からしたら想像できない行動だ。

澪「そう言えば、私からきちんとするのは初めてだな」

そういうと、澪の手が梓の首元に伸びた。その手が梓の顔を澪の口元に持っていく。



梓「んんんんっっ…」

澪はゆっくりと舌を絡めていった。

すると梓の頭はだんだんぼーっとしてきた。

ゆっくりと時間をかけたキスは梓の思考を奪っていった。

キスが終わると、梓は体中の力が抜けて倒れこんでしまった。



澪「甘いな、梓の唇は」

それは多分、さっき食べたチョコのせいだよ澪。

澪が膝立ちし、梓を見下ろす。

澪「梓、プレゼントありがとう」

そう言うと梓に覆い被さった。

憂、純このプレゼントは効果ありすぎだよ。キスどころかその先まで……



~お風呂場

梓「背中、流そっか?」

澪「え?恥ずかしい///」

梓「今更、さっきはもっと恥ずかしい事したのに」

澪「じゃ、じゃあお願いするかな」

澪は、どもりながら答える。



さっきは理性が吹っ飛んでしまっていたが、我に返るとやはり恥ずかしい。

梓「うふ、澪ってば照れちゃって」

お互いの身体を洗いっこし、湯船に身体を沈める二人。

湯船は狭いため、二人の身体はピッタリと密着している。

梓「澪の肌、柔らかくて気持ち良い…」

澪「もう、恥ずかしいよ、梓…」



梓は、澪の首筋にキスをする。

澪「ん、駄目だよ梓…さっきかいた汗を流しに来たのに…」

梓「澪ったら、そんなに汗掻いちゃうほど興奮してたんだ」

澪「…!」

梓の突っ込みを受け、澪は真っ赤になる。

梓「ここでさっきの続きをしようか」

そう言うと、梓は即座に澪の唇を奪った。



いきなりのキスに驚く澪だったが、すぐに受け入れた。

優しくて、少し感情的なキスが澪を翻弄する。

澪「うっ…ふう」

しばらくして唇が離れお互い見つめ合う。

梓「澪、可愛いよ」

澪「梓の意地悪」

そう言いながらも澪の顔は笑顔だった。



梓「本当に今日言うの?」

澪「ああ、決心が付いた」

唯「話って何?」

律「何だ改まって?」

紬「何かしら?」

澪「じ、実は…あのその…」



肝心な所で口ごもる澪を見かねて

梓「実は、私と澪は恋人同士になったんです」

梓が恋人宣言をする。

澪「ああ、私が言おうとしたのに…」

唯「ええ~っ本当に!?」

紬「まあまあまあ!」



澪「あれ、律は驚かないんだな?一番驚くと思ってたのに」

律「実は私は知ってたのさ」

梓「ええ?何で?まさか憂や純が喋るとは…」

律「ふっふっふっ、律っちゃん情報網を甘く見るな」

律「エリ(瀧エリ)から二人が映画館デートしてたってのを聞いてたんだ」

澪「エリ…口止め料のコーラ返せ…」

律「頑張って隠そうとしてる二人が可愛くて、見守ってた」



梓「うわ、律先輩にはバレバレだったんですね///」

澪「一体何のために隠してたんだ…」

律「ところで澪、澪の口からも聞かせてくれないか?」

澪「何をだ?」

律「梓との交際宣言」

澪「わ、分かったよ」

ごほん

澪「秋山澪は、中野梓を愛しています。世界の中の誰よりも」

何でタッチ?

全員が突っ込みを入れたくなったが梓は嬉しそうに微笑んだ。



お終い